JIS K 0901:1991 気体中のダスト試料捕集用ろ過材の形状,寸法並びに性能試験方法 | ページ 2

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図5 吸湿率測定装置の構成例
(3) 吸湿率の測定方法 吸湿率の測定方法は,次のとおりとする。
(3.1) ろ過材の加湿前の質量の測定 ろ過材をはかり瓶に入れたまま,105±3℃(4)に調整した乾燥器に入
れ,瓶のふたを取り,12時間加熱した後,乾燥器内でふたを載せて,これをデシケーター内に移
し,室温になるまで放冷した後,はかり瓶から取り出し,化学天びんで0.1mgまでひょう量し,質
量を求める。
注(4) メンブランフィルタなど,105±3℃,12時間の加熱に耐えないものについては90℃,約1時間
の乾燥を行う。
(3.2) ろ過材の加湿後の質量の測定 (3.1)でひょう量したろ過材を,5.4(2)の測定装置に装着し,湿度 (85
±5) %の加湿空気を20cm/sのろ過速度で通過させる。10分間通過し,ろ過材を取り,化学天びん
で0.1mgのけたまでひょう量し,質量を求める。
備考 ろ過材の吸湿率の測定は,湿度 (90±5) %の加湿雰囲気内に24時間放置した後,質量の測定を
行うことができる。

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(3.3) 吸湿率の計算方法 吸湿率は,(3.1)及び(3.2)で求めた加湿前後のろ過材の質量(5)から,次の式
によって計算する。
M2 M1
M 100 (4)
M1
ここに, M : 吸湿率 (%)
M1 : 加湿前のろ過材の質量 (mg)
M2 : 加湿後のろ過材の質量 (mg)
注(5) (3.2)の備考に記載した方法を用いた場合,加湿方法として湿度 (90±5) %雰囲気内に24時間放置
したことを記載する。
(4) 吸湿率の求め方 原則として,5個以上の同じ試験用ろ過材について,(3)の方法によって,それぞれ
吸湿率を測定し,その平均値をもって吸湿率とする。
(5) 試験結果の表示 (4)の方法によって求めた値を,有効数字2けたに丸める。
5.5 加圧強度試験 加圧強度試験は,次によって行う。
(1) 加圧強度の測定方法
(1.1) IS P 8112の規定によって測定する。ただし,円筒形のろ過材の場合は(1.2)及び(1.3)によって行う。
(1.2) 円筒形ろ過材の加圧強度測定装置 次に示すもので,構成例を図6に示す。
(a) ホルダ 5.2(4)に規定するもの。
(b) 圧力計 JIS B 7505,JIS B 7546に規定する圧力計のうち,最小目盛が20kPa [{0.2kgf/cm2}] のもの。
(c) コンプレッサー 98kPa [{1.0kgf/cm2}] 以上の圧力を得られるもの。
(d) 配管 各部の接続箇所から空気の漏れのないもの。
図6 加圧強度測定装置の構成例
(1.3) 円筒形ろ過材加圧強度の測定方法 加圧強度測定装置を用いて,コンプレッサーによってろ過材へ
空気を吹き込み,徐々に空気の流量を増加することによってろ過材を加圧し,加圧空気の静圧をマ
ノメータ又は圧力計によって測定する。この場合,加圧空気の静圧を徐々に上昇させ,変形又は破
損したときの静圧値を測定する。
静圧の値の最高値98kPa [{1.0kgf/cm2}] まで上昇させ,破損するかどうかを確認する。
(2) 加圧強度の求め方 加圧強度は,次によって求める。
(2.1) 5個以上の同じ試験用ろ過材について,(1)の方法によってそれぞれ加圧強度を測定し,その平均値
をもって加圧強度の値とする。

――――― [JIS K 0901 pdf 7] ―――――

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(2.2) 円筒形ろ過材の場合は,原則として5個以上の同じ試験用ろ過材について,(4)の方法によってそれ
ぞれ加圧強度を測定し,その最小値をもって加圧強度の値とする。
(3) 試験結果の表示 (2)の方法によって求めた値を,有効数字2けたに丸める。測定試料がすべて98kPa
[{1.0kgf/cm2}] 以上の場合,98kPa [{1.0kgf/cm2}] 以上との表示とする。
5.6 含有金属の分析方法 ろ過材に含まれる金属は,鉄,銅,亜鉛,カドミウム及び鉛について含有量
を求める。
(1) 含有金属の分析 ろ過材に含まれる金属の分析は,JIS K 0121に規定する原子吸光分析法に準じる。
(2) 試験結果の表示 (1)の方法によって求めた値を,有効数字2けたに丸める。
6. 試験結果の報告 報告書には,次の事項を記載する。
(1) 名称
(2) 形状,寸法及び材質
(3) 製造番号又はロット番号
(4) 製造業者名又はその略号
(5) 試験結果
(a) 捕集率の測定値
(b) 圧力損失の測定値
(c) 吸湿率の測定値
(d) 加圧強度の測定値
(e) 含有金属の種類とその含有量(6)
注(6) 金属の繊維又は膜を主体とするろ過材については除く。
付表1 引用規格
JIS B 7505 ブルドン管圧力計
JIS B 7954 隔膜式圧力計
JIS B 7546 大気中の浮遊粒子状物質自動計測器
JIS B 8330 送風機の試験及び検査方法
JIS K 0101 工業用水試験方法
JIS K 0121 原子吸光分析のための通則
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 8761 フロート形面積流量計による流量測定方法
JIS Z 8762 絞り機構による流量測定方法
JIS Z 8808 排ガス中のダスト濃度の測定方法
JIS Z 8901 試験用ダスト

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JIS K 0901 気体中ダスト試料捕集ろ過材の形状,
寸法並びに性能試験方法工業標準改正原案調査作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 本 間 克 典 産業医学総合研究所
山 下 憲 一 法政大学工学部
木 村 菊 二 財団法人労働科学研究所
田 森 行 男 工業技術院公害資源研究所
倉 剛 進 通商産業省立地公害局
細 川 幹 夫 工業技術院標準部
岡 村 勝 郎 集塵装置株式会社
小 西 淑 人 財団法人北里ヘルス・サイエンス・センター
沼 野 雄 志 沼野労働安全衛生コンサルタント事務所
谷 學 株式会社日本公害防止技術センター
安 部 師 男 柴田科学器械工業株式会社
(幹事) 井 川 潤 東洋濾紙株式会社
石 井 蔵之助 日本ミリポアリミテッド
野 俣 隆 ワットマン株式会社
白 井 忠 東京ダイレック株式会社
三 上 壮 介 社団法人日本空気清浄協会

JIS K 0901:1991の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 0901:1991の関連規格と引用規格一覧