JIS K 1408:1966 規格概要
この規格 K1408は、工業薬品としてのけい酸ナトリウムについて規定。
JISK1408 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K1408
- 規格名称
- けい酸ナトリウム(けい酸ソーダ)
- 規格名称英語訳
- Sodium silicate
- 制定年月日
- 1950年6月13日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 71.060.50
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1950-06-13 制定日, 1953-06-13 確認日, 1956-05-25 確認日, 1959-05-25 確認日, 1962-06-01 確認日, 1965-08-01 確認日, 1966-12-01 改正日, 1970-03-01 確認日, 1973-04-01 確認日, 1976-03-01 確認日, 1979-05-01 確認日, 1985-02-01 確認日, 1992-03-01 確認日, 2002-06-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS K 1408:1966 PDF [5]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 1408-1966
けい酸ナトリウム(けい酸ソーダ)
Sodium Silicate
Na2O・nSiO2・xH2O
1. 適用範囲 この規格は,工業薬品としてのけい酸ナトリウムについて規定する。
関連規格 : JIS K 0050 (化学分析通則)
JIS K 0115 (吸光光度分析法通則)
JIS K 8005 (容量分析用標準試薬)
JIS K 8180 〔塩酸(試薬)〕
JIS K 8201 〔塩酸ヒドロキシルアミン(試薬)〕
JIS K 8359 〔酢酸アンモニウム(試薬)〕
JIS K 8486 〔 懿 愀 ジピリジル(試薬)〕
JIS K 8541 〔硝酸(試薬)〕
JIS K 8893 〔メチルオレンジ(試薬)〕
JIS K 8982 〔硫酸第二鉄アンモニウム(鉄みょうばん)(試薬)〕
JIS R 3503 (化学分析用ガラス器具)
JIS Z 8804 (液体比重測定方法)
2. 品質 けい酸ナトリウムは,4.試験方法によって試験し,つぎの規定に適合しなければならない。
種類 メタけい酸ナトリウム
1号 2号 3号
項目 1種 2種
外観 白色粉末ま
水あめ状の無色ないしわずかに着色した液体
白色結晶
たは粒状
比重 (15℃B) − 54以上 40以上 − −
二酸化けい素 (SiO2) % 3538 3436 2830 27.529 1922
酸化ナトリウム (Na2O) % 1719 1415 910 28.530 2022
鉄 (Fe) % 0.03以下 0.03以下 0.02以下 − −
水不溶分% 0.2 以下 0.2 以下 0.2 以下 − −
備考 メタけい酸ナトリウムの1種は5水塩,2種は9水塩である。
3. 試料採取方法 試料は,全体を代表するように,受渡し当事者間の協定に基づく合理的な方法により
採取する。
4. 試験方法
――――― [JIS K 1408 pdf 1] ―――――
2
K 1408-1966
4.1 一般事項 化学分析について共通する一般事項は,JIS K 0050(化学分析通則)による。
4.2 比重
4.2.1 要旨 重ボーメ度うきばかりを用いて比重を測定する。
4.2.2 装置および器具
(1) 重ボーメ度うきばかり 重ボーメ度うきばかり(以下,うきばかりという)は,JIS Z 8804(液体比
重測定方法)に規定したもので1目盛が0.2以下のものとし,メニスカスがよく出るように,使用前
にじゅうぶんに洗う。
(2) 温 度 計 1目盛1deg以下のもの。
(3) シリンダー ガラス製で,うきばかりの読みを妨げるひずみのないものとし,その大きさは,うきば
かりを試料に浮かべたとき,うきばかりの各部からシリンダーの内壁および底部まで10mm以上ある
こと。
(4) かきまぜ棒 シリンダー中の試料の比重を一様にするため,じゅうぶんにかきまぜることのできるも
の。
4.2.3 操作
(1) 試料の適量をシリンダーに入れて15℃に保つ。
(2) かきまぜ棒を用いてじゅうぶんにかきまぜて,うきばかりの上端を軽くつかみ,あわの付かないよう
に注意して静かに試料中に浮かべる。
(3) 静止したのち,さらに約2目盛を試料中に沈めて手を離す。
(4) うきばかりが静止したのち,メニスカスの上縁に沿って示度を読みとる。
(5) (3),(4)の操作を2,3回繰り返して行ない,その平均値をボーメ度とする。
備考 15℃以外の温度ではかった場合は,つぎの式によって15℃のボーメ度の近似値が得られる。
A=a− (15−t) ×0.04
ここに A : 15℃に換算したボーメ度
a : はかったボーメ度
t : はかった温度
0.04 : 温度1degに対する補正値
4.3 二酸化けい素
4.3.1 要旨 試料を熱水に溶かし,塩酸を加えて蒸発乾固し,析出した二酸化けい素をろ別し,強熱して
重さをはかり,二酸化けい素を定量する。
4.3.2 試薬
(1) 塩酸
(2) 塩酸 (1+1)
(3) 塩酸 (1+4)
(4) 塩酸 (1+10)
4.3.3 装置
恒温乾燥器 110120℃に調節できるものを用いる。
4.3.4 操作
(1) 試料約12gを1mgまで正しくはかりとり,熱水約50mlで蒸発ざらに移し入れる。
(2) 塩酸510mlを加えて水浴上で蒸発乾固する。
――――― [JIS K 1408 pdf 2] ―――――
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K 1408-1966
(3) 残分に塩酸 (1+1) を加えて潤し,再び水浴上で蒸発乾固する。
(4) 恒温乾燥器中で110120℃で約1時間加熱する。
(5) 冷却後,塩酸 (1+4) 約50mlを加えて水浴上で約10分間加熱し,すみやかにろ過する。
(6) 残分は初めは塩酸 (1+10) で洗い,つぎに洗液に塩素イオンの反応がなくなるまで温水で洗う。
(7) ろ液および洗液を水浴上で蒸発乾固し,(3)から(6)までの操作を順次に行なって,析出した二酸化けい
素を(6)の残分と合わせる。
(8) 重さ既知の白金るつぼに入れて約1000℃で恒量になるまで強熱する。
4.3.5 測定値の算出 つぎの式によって二酸化けい素 (%) を算出する。
B 100
ここに B : 二酸化けい素 (%)
C : 残 分 (g)
S : 試 料 (g)
4.4 酸化ナトリウム
4.4.1 要 旨 試料を熱水に溶かし,メチルオレンジ指示薬を加え,塩酸で滴定して酸化ナトリウムを定
量する。
4.4.2 試薬
(1) メチルオレンジ指示薬 メチルオレンジ0.10gを水に溶かして100mlとする。
(2) /10塩酸 塩酸9.510mlに水約11を加える。
標定 JIS K 8005(容量分析用標準試薬)の炭酸ナトリウムをあらかじめ500650℃で4050分間
加熱し,デシケーター中で放冷し,その約0.10.15gを0.1mgまで正しくはかりとり,水約25mlを
加えて溶かし,メチルオレンジ指示薬12滴を加えてこの塩酸で滴定する。終点近くで煮沸して炭酸
を追い出し,冷却後滴定を続け,溶液の色が黄から黄赤となったところを終点とする。
4.4.3 操作
(1) 試料約23gを1mgまで正しくはかりとり,ビーカーに移し入れ,熱水を加えて溶かす。冷却後メス
フラスコ250mlに移し入れ,水を加えて250mlとする。これを供試液とし,じゅうぶんに振りまぜて
用いる。
(2) 供試液25mlをコニカルビーカー200mlに分取し,メチルオレンジ指示薬12滴を加えてN/10塩酸で
滴定し,溶液の色が黄から黄赤となったところを終点とする。
4.4.4 測定値の算出 つぎの式によって酸化ナトリウム (%) を算出する。
.0003099 E
D 100
25
S
250
ここに D : 酸化ナトリウム (%)
0.003099 : N/10塩酸1mlに対する酸化ナトリウム相当量 (g)
E : N/10塩酸の使用量 (ml)
S : 試料 (g)
4.5 鉄
4.5.1 要 旨 試料に塩酸を加え,塩酸ヒドロキシルアミン溶液で鉄を還元し,酢酸アンモニウム溶液お
よびジピリジル溶液を加えて発色させ,その吸光度をJIS K 0115(吸光光度分析法通則)に準じて測定し
て鉄を定量する。
――――― [JIS K 1408 pdf 3] ―――――
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K 1408-1966
4.5.2 試薬
(1) 塩酸 (1+1)
(2) 塩酸ヒドロキシルアミン溶液 (10w/v%) 塩酸ヒドロキシルアミン (NH2OH・HCl) 10gを水に溶かし
て100mlとする。
(3) 酢酸アンモニウム溶液 (20w/v%) 酢酸アンモニウム (CH3COONH4) 20gを水に溶かして100mlとす
る。
(4) 懿 愀 ジピリジル溶液 (0.1w/v%) 懿 愀 ジピリジル (C10H8N2) 0.10gを水に溶かして100mlとする。
(5) 鉄標準液 硫酸第二鉄アンモニウム〔Fe2 (SO4) 3 (NH4) 2SO4・24H2O〕8.63gを正しくはかりとり,硝酸
(1+6) 10mlおよび水を加えて溶かし,メスフラスコ1lに移し入れ,水を加えて1lにする。この中か
ら10mlをメスフラスコ1lに分取し,硝酸 (1+6) 10mlを加え,水を加えて1lにする。この溶液1ml
は0.01mgのFeを含む。
または純鉄0.10gを正しくはかりとり,じゃ管冷却器付きフラスコに移し入れ,硝酸 (1+3) 50ml
および水50mlを加え,加熱して完全に溶かす。冷却後,水を用いてメスフラスコ1lに移し入れ,水
を加えて1lにする。この中から100mlをメスフラスコ1lに分取し,水を加えて1lにする。この溶液
1mlは0.01mlのFeを含む。
4.5.3 装置
光電光度計または光電分光光度計
4.5.4 操作
(1) 4.4.3(1)の供試液25mlをメスフラスコ50mlに分取する。
(2) 塩酸 (1+1) 1mlを加えてときどき振りまぜながら約10分間放置する。
(3) 塩酸ヒドロキシルアミン溶液 (10w/v%) 1mlを加えて約10分間振りまぜて鉄を還元する。
(4) 酢酸アンモニウム溶液 (20w/v%) 5ml(1)を加える。
(5) 愀 愀 ジピリジル溶液 (0.1w/v%) 1mlを加え,水を加えて50mlにする。
(6) じゅうぶんに振りまぜて約30分間放置して発色させる。
(7) 光電光度計または光電分光光度計で波長520m の吸光度を測定し,あらかじめ作成した検量線(2)
によって鉄の量を求める。
(8) 空試験として(2)(6)の操作を行なう。
注(1) このときのpHは約5である。
(2) 検量線の作り方 鉄標準液の一定量を段階的(試料中の鉄の含量とほぼ同量およびその上下)
にはかりとり,本文4.5.4の(2)以下の操作を行なって鉄の含量と吸光度との関係を示す検量線を
作成する。
4.5.5 測定値の算出 つぎの式によって鉄 (%) を算出する。
G 100
ここに G : 鉄 (%)
H : 検量線から求めた鉄 (g)
S : 供試液中の試料 (g)
4.6 水不溶分
4.6.1 要 旨 試料を熱水に溶かし,ガラスろ過器でろ過し,残分を乾燥して重さをはかり,水不溶分を
定量する。
――――― [JIS K 1408 pdf 4] ―――――
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K 1408-1966
4.6.2 装置および器具
(1) 恒温乾燥器 105110℃に調節できるものを用いる。
(2) ろ 過 器 ガラスろ過器(るつぼ形)1G2または1G3を用いる。
4.6.3 操作
(1) 試料約20gを1mgまで正しくはかりとり,ビーカーに移し入れ,熱水約300mlに溶かす。
(2) 重さ既知のガラスろ過器ですみやかにろ過し,温水で洗う。
(3) 105110℃に調節した恒温乾燥器中で1時間乾燥し,デシケーター中で放冷したのち,不溶分の重さ
をはかる。
4.6.4 測定値の算出 つぎの式によって水不溶分 (%) を算出する。
I 100
ここに I : 水不溶分 (%)
J : 不溶分 (g)
S : 試料 (g)
5. 表示 包装容器の外面には,つぎの事項を表示しなければならない。
(1) 名 称
(2) 種 類
(3) 正味重さ
(4) 製造年月日またはその略号
(5) 製造業者名またはその略号
参考 けい酸ナトリウムのモル比 Na2O・nSiO2のnをモル比と呼び,SiO2/Na2Oの分子比で表わされ
る。