JIS K 2235:1991 石油ワックス

JIS K 2235:1991 規格概要

この規格 K2235は、工業用の石油ワックスについて規定。

JISK2235 規格全文情報

規格番号
JIS K2235 
規格名称
石油ワックス
規格名称英語訳
Petroleum waxes
制定年月日
1957年12月18日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

75.140
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
石油 2020
改訂:履歴
1957-12-18 制定日, 1960-11-25 確認日, 1961-07-01 改正日, 1964-07-01 確認日, 1968-02-01 確認日, 1971-07-01 確認日, 1974-11-01 確認日, 1978-04-01 確認日, 1980-03-01 改正日, 1985-10-01 確認日, 1991-10-01 改正日, 2002-05-20 確認日, 2006-10-20 確認日, 2009-02-20 改正日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 2235:1991 PDF [19]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 2235-1991

石油ワックス

Petroleum waxes

1. 適用範囲 この規格は,工業用の石油ワックス(以下,ワックスという。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格は,付表1に示す。
2. この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
規格値である。
なお,これらの従来単位及び数値は,平成7年4月1日以降参考とする。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) パラフィンワックス 減圧蒸留留出油から分離精製した常温において固形のワックス。
(2) マイクロクリスタリンワックス(以下,マイクロワックスという。) 減圧蒸留の残さ(渣)油又は重
質留出油から分離精製した常温において固形のワックス。
(3) ペトロラタム 減圧蒸留残さ油から分離精製した常温において半固形のワックス。
(4) 融点 パラフィンワックスの場合は,溶融した試料を規定の条件で放冷したとき,試料の温度降下速
度が規定の速度以下になったときの温度。マイクロワックス及びペトロラタムの場合は,温度計に付
着固化させた一定量の試料を規定条件で加熱し,その初滴が温度計から落下したときの温度。
(5) 針入度 パラフィンワックス及びマイクロワックスの硬さを表すもので,規定条件下で試料中に規定
の針が垂直に進入する深さを表し,0.1mmを1単位とする。
(6) 油分 −32℃における試料のメチルエチルケトン溶解量。質量%で表す。
(7) ちょう度 ペトロラタムの硬さを表すもので,規定条件下で試料中に規定の円すいが垂直に進入する
深さを表し,0.1mmを1単位とする。
3. 種類 ワックスは,パラフィンワックス,マイクロワックス及びペトロラタムに分ける。さらに,パ
ラフィンワックスは融点によって表1のとおり8種類に,マイクロワックスは融点によって表2のとおり
5種類に,ペトロラタムは色によって表3のとおり4種類に細分する。
4. 品質 ワックスは,石油から分離精製された,常温において固形又は半固形の各種炭化水素の混合物
で,5.で試験を行ったとき,表13の規定に適合しなければならない。
また,食品包装用のものは,通常の使用状態で,食品を汚染するような物質を含んでいてはならない。

――――― [JIS K 2235 pdf 1] ―――――

2
K 2235-1991
表1 パラフィンワックス
種類(1) 融点 針入度 反応 油分 セーボルト色
℃ (25℃) (35℃) 質量%
120P 48.9以上 51.7未満 30以下 − 中性 0.8以下 +26以上
125P 51.7以上 54.4未満 25以下 0.5以下 +28以上
130P 54.4以上 57.2未満 − 50以下
135P 57.2以上 60.0未満 40以下
140P 60.0以上62.7未満 30以下
145P 62.7以上65.5未満 25以下
150P 65.5以上68.3未満
155P 68.3以上71.0未満
注(1) 融点範囲の下限値℃を゜Fに換算した数字にパラフィンのPを付けたもの。
表2 マイクロワックス
種類(2) 融点 針入度 反応 油分質 ASTM色
℃ (25℃) 量%
150M 60.0以上68.3未満 50以下 中性 5以下 2.5以下
160M 68.3以上76.6未満 40以下
170M 76.6以上82.1未満 3以下 2以下
180M 82.1以上87.8未満 30以下
190M 87.8以上 2以下 1以下
注(2) 融点範囲内の値℃を゜Fに換算した数字にマイクロのMを付
けたもの。
表3 ペトロラタム
種類 反応 引火点 動粘度 融点 ちょう度 全酸価 ASTM色
℃ (100℃) m2/s [{cSt}]℃ mgKOH/g
1号 中性 190以上 1530 4580 80140 0.1以下 6.5Dil以下
2号 8.0以下
3号 1020 140210 4.5以下
4号 3.0以下
備考 1mm2/s=1cSt
参考 ペトロラタム14号の通称は,次のとおりである。
種類 通称(参考)
1号 ダークグリーン
2号 グリーン
3号 アンバー
4号 ライトアンバー
5. 試験方法
5.1 試験器一般 通常の使用状態において,危険が生じるおそれがなく,十分に耐久性をもち,形状が
正しく,組立てが良好で,容易に機械的・電気的な故障を生じないこと。
5.2 試料の採取方法
5.2.1 溶融状態の場合 JIS K 2251による。
5.2.2 荷造りされた塊状又は板状品の場合 JIS K 2251の4.2.4(荷造品からの一次試料採取個数)に規
定された方法によって荷造り容器を抜き取り,この容器からJIS K 2251の8.5(固形パラフィン採取方法)
によって試料を削り採る。

――――― [JIS K 2235 pdf 2] ―――――

                                                                                              3
K 2235-1991
5.2.3 粉状又は粒状品の場合 JIS M 8100による。
5.2.4 荷造りされたペトロラタムの場合 JIS K 2251の8.3(グリース採取方法)による。
参考 この規格に規定された各性状を測定するのに必要な試料の量は,概略次のとおりである。
パラフィンワックス 250300g
マイクロワックス 200250g
ペトロラタム(ちょう度200以下) 約1 000g
ペトロラタム(ちょう度200以上) 約2 000g
5.3 融点試験方法
5.3.1 パラフィンワックスの場合
5.3.1.1 試験方法の概要 試料容器に溶融試料を採り,これを空気浴中に保持し,規定温度に保った水浴
中で放冷する。15秒ごとに試料の温度を読み,温度差0.1℃以内で一致する連続5回の読みが得られたら,
それらを平均し,試料の融点とする。
5.3.1.2 パラフィンワックス融点試験器 図1に示す構造寸法のもので,次の(1)(5)から構成する。
図1 パラフィンワックス融点試験器
(1) 試料容器 JIS K 2839の図129に規定するもの。
(2) 空気浴 図1に示す寸法の金属製平底円筒で,試料容器をその中央に垂直に保持して浴を密栓するこ

――――― [JIS K 2235 pdf 3] ―――――

4
K 2235-1991
とのできるコルク栓を備えたもの。
(3) 水浴 図1に示す寸法の金属製平底円筒で,金属製ふた及びふたに付けた止め金によって,空気浴を
水浴中央に保持できるもの。ふたには,水浴用温度計の差込口を備えること。
(4) 融点測定用温度計 JIS B 7410に規定する温度計番号35 (MP) のもの。
(5) 水浴用温度計 目量1℃の温度計。
5.3.1.3 試験の手順 試験の手順は,次による。
(1) 空気浴を水浴の所定の位置に取り付け,水浴に1628℃の水をあふれ口からあふれ出るまで満たす。
試験中,水浴の温度を1628℃の範囲内に保持しなければならない。
(2) 適当な容器に試料を採り,予期融点より8℃以上高い温度(ただし,93℃を超えてはならない。)で加
熱溶融する。この際,炎や熱板などで直接加熱したり,必要以上に長時間溶融状態にしておいてはな
らない。
(3) 溶融試料を試料容器の標線まで採る。コルク栓の中央に融点測定用温度計を通し,その浸没線をコル
ク栓の下面に合わせる。コルク栓を試料容器に差し込み,温度計の下端が試料容器の底部から10mm
上に来るようにして密栓し,図1に示すように試料容器を空気浴に取り付ける。この場合,溶融試料
の温度は,予期融点より8℃以上高くなければならない。
(4) 15秒ごとに融点測定用温度計の示度を0.05℃まで読み記録する。0.1℃以内の温度差にある連続5回の
読みが得られるまで試験を続ける。
(5) 温度差が0.1℃以内の連続した5点の温度を平均し,JIS Z 8401によって少数点以下第1位に丸めて試
料の融点とする。
5.3.1.4 精度 精度は,次による。
(1) 繰返し精度 同一試験室において,同一人が同一試験器で日又は時間を変えて同一試料を2回測定し
たとき,試験結果の差は,0.1℃を超えてはならない。
(2) 再現精度 異なる2試験室において,別人が別の試験器で同一試料をそれぞれ1回ずつ試験して求め
た2個の試験結果の差は,0.5℃を超えてはならない。
5.3.2 マイクロワックス及びペトロラタムの場合
5.3.2.1 試験方法の概要 融点測定用温度計の水銀球部に溶融試料を付着固化させ,規定条件で加熱し,
その初滴が温度計から落下したときの温度を測定する。
5.3.2.2 マイクロワックス及びペトロラタム融点試験器 マイクロワックス及びペトロラタム融点試験
器は,次の(1)(4)から構成する。
(1) 試験管 外径25mm,高さ150mmのもの。
(2) 水浴 容量1 500ml以上,深さ120mm以上のガラス製容器。
(3) 融点測定用温度計 JIS B 7410に規定する温度計番号37 (MP) のもの。
(4) 水浴用温度計 目量1℃の温度計。
5.3.2.3 試験の手順 試験の手順は,次による。
(1) 試料の適当量を適当な容器に採り,かき混ぜながら徐々に95℃まで加熱した後,予期融点より510℃
高い温度になるまで放冷する。予期融点が85℃より高い場合は,予期融点より10℃高い温度まで加熱
する。あらかじめコルク栓を取り付けた融点測定用温度計の水銀球を5℃に冷却し,これを清浄な乾
燥した布又は紙で手早くぬぐい,冷えている間に水銀球の下端から12±1mmを溶融試料中に垂直に
浸し,直ちに温度計を試料から引き上げ(3),熱源から遠ざけて水銀球に付着した試料の表面が曇るま
で温度計を垂直に保ち,これを15℃以下の水中で5分間冷却する。

――――― [JIS K 2235 pdf 4] ―――――

                                                                                              5
K 2235-1991
注(3) 底から12mmの所に標線を付けた100200mlのガラス製平底ビーカーに標線まで溶融試料を入
れ,融点測定用温度計の下端がビーカーの底に触れるまで浸し,引き上げるとよい。
(2) 冷却後,温度計を水中から取り出し,その水銀球の下端が試験管底部から約15mmになるようにコル
ク栓(4)で試験管の中央部に固定する。試験管を15℃に保った水浴中に入れ,試験管の底と水浴の底と
の距離が15mm以上になるように保持し,次いで水浴の水面と温度計の浸没線が一致するように水量
を調節する。
注(4) コルク栓の側面に縦に,くさび形の溝を付けたものを用いる。
(3) 水浴を加熱し,浴温が40℃に達するまでは毎分1.5℃の割合で,その後は毎分1℃の割合で浴温を高め,
試料の初滴が温度計から落下したときの温度を測定する。
(4) 同一試料について得られた2個の測定値を平均し,JIS Z 8401によって小数第1位に丸めて試料の融
点とする。
5.3.2.4 精度 精度は,次による。
(1) 繰返し精度 同一試験室において,同一人が同一試験器で日又は時間を変えて同一試料を2回試験し
たとき,試験結果の差は,1.0℃を超えてはならない。
(2) 再現精度 異なる2試験室において,別人が別の試験器で同一試料をそれぞれ1回ずつ試験して求め
た2個の試験結果の差は,1.3℃を超えてはならない。
5.4 針入度試験方法
5.4.1 試験方法の概要 試料を加熱溶融して試料容器に採り,放冷した後,恒温水浴中で一定温度に保ち,
質量の合計を100gにした規定の針を試料中に垂直に5秒間進入させる。試料の針入度は,針の進入した深
さを0.1mmまで測定し,これを10倍した数値(無名数)で表す。
備考 この方法は,針入度が250以下のワックスに適用する。
5.4.2 針入度試験器 針入度試験器は,次の(1)(9)から構成する。
(1) 針入度計 図2に示す構造のもので,針を保持具及びおもりと共に落下させ,試料中に垂直に進入さ
せることのできる留金具付き落下機構部(5),針の進入した深さを0.1mmまで測定できるダイヤルゲー
ジ(ただし,その目盛はラックの移動距離0.1mmを1として目盛ったもの),試料表面と針先を接触
させるのに必要な微動調整機構を備えたダイヤルゲージ用腕,上下動可能の試験台,水準器,水平調
整ねじ付き架台などから構成する。
注(5) 落下機構部は,留金具を押している間だけ針及びおもりを取り付けた保持具を落下させること
ができ,しかも落下に対する摩擦抵抗が極めて少ない構造のものとする。
備考 JIS K 2207の6.3(針入度試験方法)に規定する針入度計を用いてもよい。

――――― [JIS K 2235 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS K 2235:1991の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 2235:1991の関連規格と引用規格一覧