この規格ページの目次
4
K 2249-2 : 2011
表1−浮ひょうの仕様
浮ひょうの種類
(呼び名)
項目
L50SPシリーズ M50SPシリーズ L20シリーズ
(I形-A) (I形-B)
全長 a mm 335以下 270以下 335以下
けい部の直径a) mm 4.96.6 5.37.1 4.96.6
胴部の直径 c mm 2327 2024 3640
目量 g/cm3 0.000 5 0.001 0 0.000 2
長目盛線 g/cm3 0.001ごと 0.005ごと 0.001ごと
目盛数字 g/cm3 0.005ごと 0.01ごと 0.002
目盛部b) の長さ d mm 125以上 70以上 105以上
公称最低目盛線以下の体積cm3 5065 3045 108132
最大目盛誤差 g/cm3 ±0.001 ±0.001 ±0.000 5
メニスカスの補正 g/cm3 +0.000 7 +0.001 4 +0.000 3
注a) けい部の直径は,4.0 mmより小さいものであってはならず,表中の数値は,製作の便
宜のために推奨される指針(参考値)である。
b) 目盛部とは,有効目盛範囲をいう。
――――― [JIS K 2249-2 pdf 6] ―――――
5
K 2249-2 : 2011
表2−浮ひょうの番号及び有効目盛範囲
単位 g/cm3
有効目盛範囲a)
番号 L50 SPシリーズ M50 SPシリーズ L20シリーズ
(I形-A) (I形-B)
1 0.600 00.650 0 0.6000.650 0.6000.620
2 0.650 00.700 0 0.6500.700 0.6200.640
3 0.700 00.750 0 0.7000.750 0.6400.660
4 0.750 00.800 0 0.7500.800 0.6600.680
5 0.800 00.850 0 0.8000.850 0.6800.700
6 0.850 00.900 0 0.8500.900 0.7000.720
7 0.900 00.950 0 0.9000.950 0.7200.740
8 0.950 01.000 0 0.9501.000 0.7400.760
9 1.000 01.050 0 1.0001.050 0.7600.780
10 1.050 01.100 0 1.0501.100 0.7800.800
11 − − 0.8000.820
12 − − 0.8200.840
13 − − 0.8400.860
14 − − 0.8600.880
15 − − 0.8800.900
16 − − 0.9000.920
17 − − 0.9200.940
18 − − 0.9400.960
19 − − 0.9600.980
20 − − 0.9801.000
21 − − 1.0001.020
22 − − 1.0201.040
23 − − 1.0401.060
24 − − 1.0601.080
25 − − 1.0801.100
注a) 目盛部の両端外に補助目盛として各々25の細分目盛を付ける。
5.2 温度計 温度計は,JIS B 7410に規定する温度計番号42(SG)及び44(SG)のもので,仕様を表3
に示す。温度計は,あらかじめJIS B 7410の附属書(補正試験方法)に従って目盛の誤差を0.1 ℃の桁ま
で求めておく。また,温度計の精度がガラス温度計と同等であれば,抵抗温度計を用いてもよい。
表3−温度計の仕様
単位 ℃
温度計番号 温度範囲 目盛間隔 目盛の最大許容誤差
44 −138 0.1 ±0.1
42 −20102 0.2 ±0.15
――――― [JIS K 2249-2 pdf 7] ―――――
6
K 2249-2 : 2011
5.3 シリンダ シリンダは,ガラス製,透明プラスチック製又は金属製のもの。シリンダの内径が浮ひ
ょうの外径より少なくとも25 mmは大きく,シリンダの高さは浮ひょうを試料に浮かべたとき,浮ひょう
の下端がシリンダの底から25 mm以上離れていればよい。また,注ぎやすくするため,浮ひょうシリンダ
の縁に唇(こぼし口)を付ける。透明プラスチック製シリンダは,試料及び日光に侵されず衝撃に強く,
かつ,試料の性状に影響のない材質でなければならない。金属製シリンダは,不透明試料にだけ用いる。
5.4 恒温槽 恒温槽は,浴温を試験温度±0.25 ℃に調節することができる空気浴又は水浴で,浴表面か
ら十分下がった位置につ(浸)かるように浮ひょうシリンダを収容でき,容易に密度測定操作が行える大
きさのものを用いる。恒温槽は,試験温度が室温以下若しくは室温以上,又は密度測定中の試料温度が安
定しない場合に用いる。
5.5 かくはん棒 かくはん棒は,ガラス製又はプラスチック製で,長さが約450 mmのものを用いる。
6 試料の採取方法及び調製方法
試料は,JIS K 2251に規定する一次試料の採取方法及び二次試料の調製方法,又はそれに準じた方法に
よって採取及び調製する。自動サンプリングの場合には,ISO 3171によってもよい。
7 試料の準備
7.1 試料のかくはん
試験する試料は,できるだけバルクの試料を代表しなければならないため,試料のかくはんが必要にな
る場合がある。しかし,かくはんの間に試料の性状が変化しないように注意が必要である。揮発性の原油
及びセジメント又は水分を含む石油製品のかくはん,並びにワックス分含有の揮発性原油又は石油製品を
加熱することは,軽質分の損失を生じる可能性がある。これらの試料の調製方法は,次の7.1.17.1.4に
よる。
7.1.1 蒸気圧が50 kPaを超える揮発性の原油及び石油製品
軽質分の損失をできるだけ減らすため,試料採取に用いた容器のまま密閉した状態で試料をかくはんす
る。
注記1 開放容器で揮発性の高い試料をかくはんすると,軽質成分の損失を起こすことがある。
7.1.2 ワックスを含む原油
原油試料で,JIS K 2269によって求めた流動点が10 ℃を超える場合又はJIS K 2269によって求めた曇
り点が15 ℃を超える場合は,かくはんする前に,試料をその流動点よりも9 ℃又はその曇り点よりも3 ℃
高い温度に加熱する。軽質分の損失をできるだけ減らすため,元の容器のまま密閉した状態で試料をかく
はんする。
7.1.3 ワックスを含む留出油
かくはんする前に,試料をその曇り点よりも3 ℃高い温度に加熱する。
7.1.4 重質燃料油
かくはんする前に,試料を試験温度に加熱する。
7.2 試験温度
試験温度は,次による。
a) 試験温度は,試料が十分流動する温度とするが,軽質分の損失を生じるほど高くしてはならない。ま
た,試料のワックス分が析出するほど低くしてもいけない。
注記2 浮ひょう法によって測定した密度は,15 ℃の基準温度又はその近傍で最も正確である。
――――― [JIS K 2249-2 pdf 8] ―――――
7
K 2249-2 : 2011
b) バルク試料の質量又は容量を求めるための浮ひょう法による密度測定は,容量補正による誤差をでき
るだけ小さくするため,15 ℃±3 ℃にするか又はバルク試料の温度で行う。ただし,15 ℃±3 ℃又
はバルク試料の温度での測定が困難な場合は,表4に規定する試験温度を適用する。
c) 原油については,15 ℃若しくはその流動点よりも9 ℃又はその曇り点よりも3 ℃高い温度で,この
うちの高い温度まで試料を加熱する。
d) 表4に試料の種類によって,適用される試験温度の例を示す。
表4−試料の種類及び試験温度の例
試料の性状
試料の種類 試験温度 ℃ 油種例(参考)
初留点 ℃ その他の条件
天然ガソリン
高揮発性試料 − 蒸気圧100 kPa以下 2以下a)
コンデンセート
原油,航空ガソリン
揮発性試料 120以下 − 18以下a)
自動車ガソリン
揮発性で高粘度の 18 ℃では動粘度が高すぎる
120以下 十分流動する最低温度高含ろう原油
試料 場合b)
灯油,軽油,重油,
不揮発性試料 120を超える − −18+90
潤滑油
石油類とそれ以外 7種電気絶縁油
− − 15±0.2
のものとの混合物 難燃性作動油
注a) 試料は元の密閉容器のまま試験温度まで冷却する。
b) 密度測定可能な動粘度は,浮ひょうを静止させるために要する時間によっても異なるが,15 000 mm2/sを超え
ないことが望ましい。動粘度がこの程度になると浮ひょうが静止するのに,数分を要する。
8 試験器の点検
試験器の点検は,次による。
a) 浮ひょうは,定期的に国家標準に対してトレーサビリティがある標準浮ひょうと比較して正常に作動
するか否か点検する。必要に応じて,少なくとも5年ごとに再校正する。
b) 温度計は,定期的に国家標準に対してトレーサビリティがある標準温度計と比較して正常に作動する
か否か点検する。
注記 国家標準に対してトレーサビリティがあるものとしてJCSS認定標準器がある。
9 試験器の準備
試験器の準備は,次による。
a) 浮ひょうの目盛(紙)が浮ひょうけい部の中で移動していないことを確認する。目盛(紙)が所定の
位置にない場合は,その浮ひょうを用いてはならない。
b) シリンダ及び浮ひょうを試料とほぼ同じ温度にする。
10 試験の手順
試験の手順は,次による。
a) シリンダを傾けて,その内壁に沿って気泡を作らないように,また,低沸点留分の蒸発に注意しなが
ら静かに注ぎ込む。気泡が生じた場合は,表面に浮き上がるのを待ち,ろ紙片でこれを取り除く。試
――――― [JIS K 2249-2 pdf 9] ―――――
8
K 2249-2 : 2011
料の入ったシリンダを風の影響を受けない所に垂直に置く。密度測定中は,試料の周辺の温度(空気
又は適切な水浴)が2 ℃以上変わらないようにする。室温から±2 ℃以上異なる温度で測定するとき
は,恒温槽を用いて過度の温度変化を避ける。
b) 試料を温度計で連続的にかき混ぜる。そのとき,温度計は,水銀柱部を試料に十分浸した状態で用い
る。抵抗温度計を用いるときは,かくはん棒を用いてかき混ぜる。かき混ぜは,縦の運動と回転の運
動とを組み合わせて,シリンダ内の試料全体が均一な温度及び密度を得られるように行う。試料の温
度が安定したら,温度計の目盛を0.1 ℃の桁まで読む。
c) 温度計を抜き取り,適切な浮ひょうを静かに試料中に浮かべ,平衡状態の位置でこれを放す。その下
端がシリンダの底から25 mm以上離れていることを確かめる。このとき,試料表面から上側の浮ひょ
うのけい部をぬらさないように注意する。浮ひょうを平衡点から12 mm下に押してから平衡状態に
自然に戻ったとき,メニスカスの形を観察する。メニスカスの形が変わる場合は,浮ひょうのけい部
を洗浄する。この操作は,メニスカスの形が変わらなくなるまで続ける。
d) 不透明で粘ちょうな液体に対しては,浮ひょうをゆっくり液体の中に浸して安定させる。
e) 透明で低粘度の液体に対しては,浮ひょうのけい部上端を軽くつまみ,細分目盛で約2目盛だけ液中
に沈めてから手を離す。液体表面より上側の浮ひょうのけい部は,乾燥した状態にしておかなければ
ならない。試料表面から上側の浮ひょうのけい部を試料で不必要にぬらすと,浮ひょうの質量が変わ
り読みに影響するので,規定以上にぬらさないように注意する。
f) 低粘度試料の場合は,手を離すときに浮ひょうを少し回転させると,シリンダ壁に触れずに静止させ
ることができる。浮ひょうを静止させるため,また,気泡を試料表面に浮き出させるため,十分な時
間放置する。目盛を読む前に浮ひょうから泡を残らず除去する。
g) 透明プラスチック製シリンダを用いた場合は,浮ひょうの目盛の読取りを行う前に,水で湿らせた布
でシリンダの外側を拭き取り,浮ひょうの静止を妨害する静電気を除去する。
注記 プラスチック製シリンダは,静電気が帯電しやすく,浮ひょうが自由に浮くことができない
ことがある。
h) 浮ひょうがシリンダの内壁に触れずに静止したら,次のいずれかの方法によって浮ひょうの目盛を目
盛間隔の5分の1の桁まで記録する。
1) 試料が透明の場合(図1参照),試料の主表面が目盛を切る浮ひょう目盛上の点を読む。この点は,
視線を試料面の僅か下方から徐々に上げていくとき,初めは長円形に見えた試料面が直線となった
ところを読む(水平面視定)。
――――― [JIS K 2249-2 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS K 2249-2:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3675:1998(MOD)
JIS K 2249-2:2011の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 2249-2:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISB7525:1997
- 密度浮ひょう
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK2249-4:2011
- 原油及び石油製品―密度の求め方―第4部:密度・質量・容量換算表
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2258-1:2009
- 原油及び石油製品―蒸気圧の求め方―第1部:リード法
- JISK2258-2:2009
- 原油及び石油製品―蒸気圧の求め方―第2部:3回膨張法
- JISK2269:1987
- 原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8103:2013
- ジエチルエーテル(試薬)
- JISK8593:2015
- 石油エーテル(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方