この規格ページの目次
9
K 2249-2 : 2011
図1−浮ひょうの目盛の読取り方(試料が透明の場合)
2) 試料が不透明の場合(図2参照),視線を試料面の僅か上方に置き,メニスカスの上縁において目盛
を読み取る(上縁視定)。金属製のシリンダを用いて完全に不透明な試料を試験するときの浮ひょう
の正確な読取りは,試料表面がシリンダの頂部から5 mm以内であれば可能である。
図2−浮ひょうの目盛の読取り方(試料が不透明の場合)
i) 浮ひょうの目盛を読み取ったら,直ちにb) に準じて密度測定直後の試料の温度を0.1 ℃の桁まで読
む。測定前後の読みの差が0.5 ℃を超えた場合は,試料温度を更に安定させ,温度が±0.5 ℃の範囲
で安定するまで温度及び密度の測定を繰り返す。試料温度が安定しない場合は,シリンダとその内容
物とを恒温槽に入れ,b) の手順を繰り返す。
11 計算方法
a) 透明な試料については,箇条10 h) によって得た浮ひょうの最終の読みから浮ひょうの器差を減じ,
――――― [JIS K 2249-2 pdf 11] ―――――
10
K 2249-2 : 2011
これを測定密度とする。
b) 不透明な試料については,箇条10 h) によって得た浮ひょうの最終の読みに対して表1に示す適切な
メニスカスの補正を行った後,浮ひょうの器差を減じ,これを測定密度とする。
1) メニスカスの補正値は,その浮ひょうについて試料と類似の表面張力をもつ透明な油中に浸し,液
が上がる高さを測定して補正値を求めることもできる。
c) ) 及びb) における読みについて,浮ひょうが15 ℃以外の温度で校正されている場合は,読みを附
属書Aに従って補正し,その値を測定密度とする。
d) 測定密度は,JIS Z 8401の規定によって丸めの幅0.000 1に丸めて記録する。
e) 箇条10 i) で得られた温度計の読みを温度計の目盛の誤差を減じて補正した後,JIS Z 8401の規定によ
って丸めの幅0.25に丸め,これを密度測定時の試料温度(℃)とする。試料が石油系潤滑油の場合は,
密度測定時の温度(℃)は,丸めの幅0.5に丸める。
f) 測定密度及び密度測定時の試料温度を用いて,JIS K 2249-4に規定する付表I表1A(原油の温度に対
する密度換算表),付表II表1B(燃料油の温度に対する密度換算表)又は付表III表1D(潤滑油の温
度に対する密度換算表)から試料の密度(15 ℃)を求める。油種別による密度換算表の適用例を,表
5に示す。
表5−油種別による密度換算表の適用例
油種名 適用する密度換算表
原油,天然ガソリン,コンデンセート 付表I表1A
ナフサ,航空ガソリン,自動車ガソリン,工業ガソリン,
航空タービン燃料油,灯油,軽油,重油及びこれらに類似 付表II表1B
する石油系燃料油
石油系潤滑油,1種電気絶縁油 付表III表1D
g) 試験温度における試料の密度(t ℃)は,次の式によって測定密度を補正して求める。
dt St G
G 1 .0000 023 tt 15 .0000 000 02 tt 15
ここに, dt : 試料の密度(t ℃)(g/cm3)
St : 試料の測定密度(g/cm3)
G : 浮ひょう(ガラス)の熱膨張・収縮に対する補正係数
tt : 密度測定時の試料温度(℃)
注記1 密度(15 ℃)から比重60/60 °F又はAPI度への換算方法として,JIS K 2249-4の附属書
JA[原油及び石油製品の密度(15 ℃),API度及び比重60/60 °Fの相互換算方法]がある。
注記2 次の式は,試料の密度を比重15/4 ℃に変換する式である。
d15
s=
15 4
Dw
ここに, s15 : 試料の比重15/4 ℃
d15 : 試料の密度(15 ℃)(g/cm3)
4
w 4 ℃における水の密度(=0.999 97 g/cm3)
D :
――――― [JIS K 2249-2 pdf 12] ―――――
11
K 2249-2 : 2011
12 結果の表し方
密度(15 ℃)は,JIS Z 8401の規定によって丸めの幅0.000 1に丸める。
13 精度
この試験方法によって得られた試験結果の許容差(確率0.95)は,次による。この精度は,浮ひょうを
用いて−2+24.5 ℃の温度で試験した試料に適用する。試験結果が許容差を外れた場合は,JIS Z 8402-6
の規定によって処理する。
13.1 室内併行精度
同一試験室において,同一人が同一試験器で引き続き短時間に同一試料を2回試験したとき,試験結果
の差の許容差は,表6による。
13.2 室間再現精度
異なる試験室において,別人が別の試験器で同一試料をそれぞれ1回ずつ試験して求めた2個の試験結
果の差の許容差は,表6による。
表6−精度
単位 g/cm3
試料 室内併行許容差 室間再現許容差
透明で,低粘度 0.000 5 0.001 2
不透明 0.000 6 0.001 5
注記 精度は,M50SPシリーズ(I形-B)の浮ひょうを用いて得られた結果を基に規定した。L50SP
シリーズ(I形-A)の浮ひょう及びL20シリーズの浮ひょうについては,データはないが,同
等又はこれ以上の精度が期待できる。
14 試験結果の報告
試験結果には,次の事項を記載する。
a) 試料名,採取場所及び採取年月日
b) この規格の番号(JIS K 2249-2)
c) 箇条12によって得られた結果
d) 試験年月日
e) 特記事項
――――― [JIS K 2249-2 pdf 13] ―――――
12
K 2249-2 : 2011
附属書A
(規定)
15 ℃以外の温度で校正されたソーダ石灰ガラス製浮ひょうの読取値の補正
A.1 変換式
15 ℃以外の温度で校正された浮ひょうを用いる場合は,次の式を用いてその読取値を15 ℃で校正され
た浮ひょうの読取値に補正する。
t
15 6 8
1 23 10 t 15 2 10 t 15
ここに, ρ15 : 15 ℃で校正された浮ひょうの読取値(g/cm3)
t : 浮ひょうの校正温度(℃)
ρt : 校正温度がt ℃(15 ℃以外の温度)の浮ひょうの読取
値(g/cm3)
――――― [JIS K 2249-2 pdf 14] ―――――
13
K 2249-2 : 2011
附属書JA
(規定)
浮ひょうの目盛検査方法
JA.1 適用範囲
この附属書は,測定に用いる浮ひょうの器差を標準密度浮ひょうと比較して求める方法について規定す
る。
注記 有効目盛範囲が,0.600 00.650 0 g/cm3の浮ひょう(浮ひょう番号1のもの)については,計
量法による特定計量器検査検定規則第12章に規定された方法がある。
JA.2 検査の原理
検査を必要とする目盛付近の密度に調製した校正用液に,浮ひょう及び標準密度浮ひょうを静かに浮か
べ,両者の目盛を読み取る。浮ひょうの器差は,浮ひょうの示度から器差補正後の標準密度浮ひょうの示
度を減じて求める。
JA.3 目盛検査用器具
JA.3.1 標準密度浮ひょう
ガラス製で,トレーサビリティが確保されている水平面視定のもの(JCSS認定密度浮ひょう)。浮ひょ
うの標準温度は,15 ℃とし,目盛範囲及び目量は,次による。
a) 目盛範囲 検査対象の浮ひょうの有効目盛範囲と同一又はその有効目盛範囲を含むもの。
b) 目量 検査対象の浮ひょうの目量と同一又はそれより細かいもの。
JA.3.2 シリンダ
a) ガラス製で,浮ひょう及び標準密度浮ひょうの目盛の読取りを妨げるひずみがないもの。内径及び高
さは,次による。
1) 内径 浮ひょう及び標準密度浮ひょうの胴部直径の合計値より30 mm以上大きいもの。
2) 高さ 浮ひょう及び標準密度浮ひょうを校正用液に浮かべたとき,両者の胴部下端からシリンダ内
底面までの距離がそれぞれ25 mm以上になるもの。
b) 校正用液の表面張力の変化によって読取りが変わるのを避けるためには,液面を新しくすることので
きるオーバーフロー形のシリンダを用いることが望ましい。オーバーフロー形シリンダの例を,図
JA.1に示す。
――――― [JIS K 2249-2 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS K 2249-2:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3675:1998(MOD)
JIS K 2249-2:2011の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 2249-2:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISB7525:1997
- 密度浮ひょう
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK2249-4:2011
- 原油及び石油製品―密度の求め方―第4部:密度・質量・容量換算表
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2258-1:2009
- 原油及び石油製品―蒸気圧の求め方―第1部:リード法
- JISK2258-2:2009
- 原油及び石油製品―蒸気圧の求め方―第2部:3回膨張法
- JISK2269:1987
- 原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8103:2013
- ジエチルエーテル(試薬)
- JISK8593:2015
- 石油エーテル(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方