この規格ページの目次
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K 2279 : 2003
5.7 c) 4) で読み取った燃焼後の温度と5.7 c) 1) で読み取った燃焼
前の温度をそれぞれ補正した値の差
w : 内筒水の質量から求めた内筒水の熱容量(J/℃)
5.7 b) 3) ではかりとった内筒水のg数に水の比熱(J/℃・g)を乗じ
た値
備考1. 熱当量の値は,試験器の熱容量であるとともに,種々の測定誤差の校正値をも含むものであ
るから,熱当量の測定は試料の総発熱量の場合と同一条件で行わなければならない。
2. 熱当量は,次の場合に測定し直さなければならない。
a) 内筒,内筒用かき混ぜ機,ボンベ,内筒用ベックマン温度計,中間筒などの一部を補修
し,また,それらを交換したとき。
b) 室温が3 ℃以上変化したとき。
c) 内筒用ベックマン温度計の基点を更新したとき。
3. 錠剤の点火には,錠剤の中心に2 mm程度の孔をあけ,この中に点火線を折り曲げて挿入す
る方法によってもよい。
5.9 計算方法及び精度
a) 計算方法 総発熱量は,次の式によって算出し,JIS Z 8401によって丸めの幅を10に丸める。
t (B w) e1 e2 e3 e4 e5
Hg
M
ここに, Hg : 総発熱量(J/g)
t : 内筒水の温度上昇(℃)
5.7 c) 4) で読み取った燃焼後の温度と5.7 c) 1)で読み取った燃焼
前の温度をそれぞれ補正した値の差
B : 熱当量(J/℃)
w : 内筒水の質量から求めた内筒水の熱容量(J/℃)
5.7 b) 3) ではかりとった内筒水のg数に水の比熱(J/℃・g)を乗じ
た値
e1 : 硝酸生成熱の補正値(J)
5.7 d) 2) で滴定に要した1/28 mol/L炭酸ナトリウム標準液のml数
に4.2を乗じた数
e2 : 硫酸生成熱の補正値(J)
硫黄分(質量%)に試料の質量(g)を乗じ58.6倍した値
e3 : 点火線の熱補正値(J)
純鉄線の場合は,6 740 J/gに5.7 d) 3) で求めた値(g)を乗じた値
ニッケル線の場合は,3 240 J/gに5.7 d) 3) で求めた値(g)を乗じ
た値
e4 : ゼラチン製カプセル又はポリエチレン製袋の熱補正値(J)
ゼラチン製カプセル又はポリエチレン製袋の総発熱量(J/g)にゼ
ラチン製カプセル又はポリエチレン製袋の質量(g)を乗じた値
e5 : 流動パラフィンの熱補正値(J)
流動パラフィンの総発熱量(J/g)に流動パラフィンの質量(g)を
乗じた値
M : 試料の質量(g)
備考1. 総発熱量の単位をMJ/kgで表示する場合は,次の式によって算出し,JIS Z 8401によって丸
めの幅を0.01に丸める。
HgM=Hg/1 000
ここに, HgM : 総発熱量(MJ/kg)
Hg : 総発熱量(J/g)
――――― [JIS K 2279 pdf 11] ―――――
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K 2279 : 2003
2. 総発熱量を単位体積当たりの総発熱量に換算する場合は,次の式による。
Hv=Hg×D
ここに, Hv : 単位体積(15 ℃)当たりの総発熱量(J/cm3)
Hg : 総発熱量(J/g)
D : 密度(15 ℃)(g/cm3)
b) 精度 この試験方法によって得られた試験結果の許容差(確率0.95)は,次のとおりである。ただし,
揮発性試料については適用しない。
備考 試験結果が許容差をはずれた場合には,JIS Z 8402-6によって処理する。
1) 室内併行精度 同一試験室において,同一人が同一試験器で,引続き短時間内に,同一試料を2回
試験したときの試験結果の差の許容差を表4に示す。
2) 室間再現精度 異なる試験室において,別人が別の試験器で,同一試料をそれぞれ1回ずつ試験し
たときの2個の試験結果の差の許容差を表4に示す。
表 4 精度
単位 J/g
室内併行許容差 室間再現許容差
200 650
5.10 試験結果の報告
試験結果には,次の事項を記載する。
a) 試料名,試料採取場所及び採取年月日
b) この規格の番号 JIS K 2279
c) 試験方法の名称及び5.9 a) によって得られた結果
d) 特記事項
6. 総発熱量推定方法
6.1 総発熱量推定方法の原理
原油及び石油製品の総発熱量を試料の密度,硫黄分,水分及び灰分から
計算式を用いて推定する。
6.2 総発熱量の推定方法の種類
推定方法は,適用油種ごとに表5に示す2種類とする。
表 5 総発熱量の推定方法の種類
適用油種 推定方法の箇条番号
原油,灯油,軽油,A重油及びB重油 6.3 e) 1)
C重油 6.3 e) 2)
6.3 推定の手順
推定の手順は,次による。
a) 試料の密度(15 ℃)をJIS K 2249によって測定する。
b) 試料の硫黄分をJIS K 2541によって測定する。
c) 試料の水分をJIS K 2275によって測定する。
d) 試料の灰分をJIS K 2272によって測定する。
e) 総発熱量を,次の式によって算出し,JIS Z 8401によって丸めの幅を10に丸め,推定値であることを
付記する。
備考1. この方法による総発熱量に疑義が生じた場合は,5. による。
2. 総発熱量の単位をMJ/kgで表示する場合は,JIS Z 8401によって丸めの幅0.01に丸める。
1) 原油,灯油,軽油,A重油及びB重油の場合
Hg=1 000〔(51.916−8.792 D 2) 1−0.01 (W+A+S) ]+0.094 20 S〕 (1)
――――― [JIS K 2279 pdf 12] ―――――
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K 2279 : 2003
ここに, Hg : 総発熱量(J/g)
D : 密度(15 ℃)(g/cm3)
S : 硫黄分(質量%)
W : 水分(質量%)
A : 灰分(質量%)
備考 発熱量の単位をMJ/kg,密度の単位をkg/m3で表示する場合は,次の式による。
HgM= (51.916−8.792 D 2×10−6) 1−0.01 (W+A+S) ]+9.420×0.01 S
ここに, HgM : 総発熱量(MJ/kg)
D : 密度(15 ℃)(kg/m3)
S : 硫黄分(質量%)
W : 水分(質量%)
A : 灰分(質量%)
参考 水分及び灰分の合計量が0.1質量パーセント以下の場合は,参考図1によって総発熱量を推
定することができる。
2) 重油の場合
Hg=1 000〔(52.190−8.802 D 2) 1−0.01 (W+A+S) ]+0.094 20 S〕 (2)
ここに, Hg : 総発熱量(J/g)
D : 密度(15 ℃)(g/cm3)
S : 硫黄分(質量%)
W : 水分(質量%)
A : 灰分(質量%)
備考1. 発熱量の単位をMJ/kg,密度の単位をkg/m3で表示する場合は,次の式による。
HgM= (52.190−8.802 D 2×10−6) 1−0.01 (W+A+S) ]+9.420×0.01 S
ここに, HgM : 総発熱量(MJ/kg)
D : 密度(15 ℃)(kg/m3)
S : 硫黄分(質量%)
W : 水分(質量%)
A : 灰分(質量%)
2. 総発熱量を単位体積(15 ℃)当たりの総発熱量に換算する場合は,次の式による。
Hv=Hg×D
ここに, Hv : 単位体積(15 ℃)当たりの総発熱量(J/cm3)
Hg : 総発熱量(J/g)
D : 密度(15 ℃)(g/cm3)
参考 水分及び灰分の合計量が0.1質量パーセント以下の場合は,参考図2によって総発熱量を推
定することができる。
――――― [JIS K 2279 pdf 13] ―――――
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K 2279 : 2003
参考図 1 総発熱量推定図(原油,灯油,軽油,A重油及びB重油)
参考 参考図1は,式 (1) の水分と灰分を0質量%として,硫黄分を04.0質量%まで変化させてプロット
したものである。
――――― [JIS K 2279 pdf 14] ―――――
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K 2279 : 2003
参考図 2 総発熱量推定図(C重油)
参考 参考図2は,式 (2) の水分と灰分を0質量%として,硫黄分を04.0質量%まで変化させてプロット
したものである。
7. 真発熱量推定方法
7.1 真発熱量推定方法の原理
石油製品の真発熱量を試料の性状から計算式を用いて推定する。
7.2 推定方法の種類
適用油種ごとの推定方法の種類及び概要を表6に示す。
――――― [JIS K 2279 pdf 15] ―――――
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JIS K 2279:2003の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3648:1994(MOD)
- ISO 8217:1996(MOD)
JIS K 2279:2003の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 2279:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISK1101:2017
- 酸素
- JISK2209:1991
- 航空タービン燃料油
- JISK2249:1995
- 原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2254:2018
- 石油製品―蒸留性状の求め方
- JISK2256:2013
- 石油製品―アニリン点及び混合アニリン点の求め方
- JISK2272:1998
- 原油及び石油製品―灰分及び硫酸灰分試験方法
- JISK2275:1996
- 原油及び石油製品―水分試験方法
- JISK2536:1996
- 石油製品 ― 成分試験方法
- JISK2541:1996
- 原油及び石油製品―硫黄分試験方法
- JISK2839:1990
- 石油類試験用ガラス器具
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8893:2020
- メチルオレンジ(試薬)
- JISK8896:2012
- メチルレッド(試薬)
- JISK9003:2014
- 流動パラフィン(試薬)
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方