JIS K 2280-1:2018 石油製品―オクタン価,セタン価及びセタン指数の求め方―第1部:リサーチ法オクタン価 | ページ 7

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3) 測定に用いた大気圧補正後のシリンダ高さが,オクタン価に対するデジタルカウンタ示度又はダイ
ヤル指示計示度で示すガイド表の数値(シリンダ高さ)に対して,デジタルカウンタ示度で±20以
内,又はダイヤル指示計示度で±0.014以内にある。
d) 1回目及び2回目のオクタン価の差又はノックメータ示度の平均値がc) の条件に当てはまらない場合
は,試料,第一正標準燃料及び第二正標準燃料について3回目の測定を行い,ノックメータ示度を求
める。この結果,c) の条件を満足した場合,2回目及び3回目の平均値を試料のオクタン価とする。
e) 測定時のシリンダ高さ(大気圧補正後)がガイド表の制限から外れた場合は,デトネーションメータ
の設定を再調整して適切な標準ノック強度を確定してから新たにオクタン価測定を行う。
11.2 圧縮比法の計算
圧縮比法による試料のオクタン価は,10.4 c) 3) で求めた値を用いる。

12 結果の表し方

  オクタン価は,JIS Z 8401の規定によって,丸めの幅を表12に従って丸める。
表12−オクタン価の丸め方
オクタン価の範囲 丸めの幅
72.0未満 1
72.0以上 103.5以下 0.1
103.5を超え 1

13 精度

13.1   一般事項
この試験方法によって得られた試験結果の許容差(確率0.95)は,13.2,13.3及び13.4による。試験結
果が許容差を外れた場合には,JIS Z 8402-6の規定によって処理する。精度は,大気圧94.6 kPa以上で測
定した結果に適用する。
13.2 室内併行精度
同一試験室において,同一人が同一試験器で引き続き短時間に同一試料を2回試験したとき,試験結果
の差の許容差は,表13による。
13.3 室間再現精度
異なる試験室において,別人が別の試験器で同一試料をそれぞれ1回ずつ試験して求めた2個の試験結
果の差の許容差は,表13による。
表13−リサーチ法オクタン価の精度(大気圧94.6 kPa以上で測定した場合)
オクタン価の平均値 室内併行許容差 室間再現許容差
90.0未満 現在,データなし 現在,データなし
90.0以上 100.0以下 0.2 0.7
100.0を超え 101.0以下 現在,データなし 1.0
101.0を超え 102.0以下 現在,データなし 1.4
102.0を超え 103.0以下 現在,データなし 1.7
103.0を超え 104.0以下 現在,データなし 2.0
104.0を超え 108.0以下 現在,データなし 3.5

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13.4 体積分率15 %25 %のエタノールを含むガソリン燃料の精度
体積分率15 %25 %のエタノールを含むガソリン燃料の精度は,次による。
− 室内併行許容差 0.3
− 室間再現許容差 0.8

14 試験結果の報告

  試験結果には,次の事項を記載する。
a) 試料名,採取場所及び採取年月日
b) この規格の番号(JIS K 2280-1)
c) 結果(箇条12の表し方による。)
d) 試験年月日
e) 特記事項
参考文献
[1] JIS K 0050 化学分析方法通則
[2] JIS K 2215 内燃機関用潤滑油
[3] ISO 3696,Water for analytical laboratory use−Specification and test methods
[4] ASTM D2268,Standard Test Method for Analysis of High-Purity n-Heptane and Isooctane by Capillary Gas
Chromatography
[5] ASTM D2699-12,Standard Test Method for Research Octane Number of Spark-Ignition Engine Fuel
[6] ASTM E1,Standard Specification for ASTM Liquid-in-Glass Thermometers
[7] IP 224,Determination of low lead content of light petroleum distillates by dithizone extraction and colorimetric
determination
[8] JPI-5R-5 リサーチ法及びモータ法オクタン価測定マニュアル(公益社団法人石油学会規格)

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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
ISO 5164:2014,Petroleum products−Determination of knock characteristics of motor
JIS K 2280-1:2018 石油製品−オクタン価,セタン価及びセタン指数の求め方−
第1部 : リサーチ法オクタン価 fuels−Research method
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際規 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
3 用語及び 用語 − − 追加 JISは,関連する用語についてJIS B
分かりやすくするために追加し
定義 0108-1を引用した。 た。実質的な差異はない。
3.12 標準ノック強 − − 追加 JISは,標準ノック強度を追加した。 分かりやすくするために追加し
度 た。実質的な差異はない。
3.18 トルエン系副 − − 追加 JISは,四エチル鉛正標準燃料に代安全衛生上の理由から追加した。
標準燃料 わる標準燃料を追加した。 実質的な差異はない。
3.19 トルエン系点 3.20 JISにほぼ同じ。 追加 JISは,定義に点検燃料の用途を追分かりやすくするために追加し
検燃料 記した。 た。実質的な差異はない。
4 試験の原 a) 内挿−平衡燃料 4 試験の共通原理だけを 変更 JISは,試験方法ごとに原理を記載分かりやすくするために,内挿−
理 レベル法 記載。 追加 した。また,ISO規格では紹介だけ平衡燃料レベル法と内挿−動的燃
b) 内挿−動的燃料 で手順が規定されていない内挿− 料レベル法の手順を分けて記載す
レベル法 動的燃料レベル法及び圧縮比法の るとともに,国内で普及している
c) 圧縮比法 原理も追加した。 圧縮比法を追加した。実質的な差
異はない。
5 試薬及び 5.1 シリンダジャケ 5.1 水の仕様にISO 3696を 追加 JISは,水の仕様にJIS K 0557を規分かりやすくするために追加し
標準物質 ット冷却液 規定。 定した。 た。実質的な差異はない。
5.6 四エチル鉛希釈 5.7 JISにほぼ同じ。 追加 JISは,四アルキル鉛中毒予防規則国内法規を明記した。
溶液 を追加した。
K2
5.7 オクタン価100 − − 追加 JISは,試薬の中に追加して記載し分かりやすくするために追加し
28
以下の正標準燃料 た。 た。実質的な差異はない。
0-
1
5.8.2 トルエン系副 − − 追加 JISは,四エチル鉛正標準燃料に代安全衛生上の理由から追加した。
: 2
標準燃料 わる標準燃料を追加した。 実質的な差異はない。
018
3

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K2
3
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際規
2
の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
80
格番号
-
1
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
: 2
及び題名 番号 の評価
01
5 試薬及び 5.9 トルエン 5.9 追加
純度,過酸化物価及び水 JISは,純度に加えてトルエンの 国内の事情に合わせてJISを規定
8
標準物質 分の品質確認を規定。 JISを規定した。 した。実質的な差異はない。
(続き) 削除 過酸化物価及び水分の品質確認を 国内の供給状況を考慮して削除し
削除した。 た。実質的な差異はない。
6 器具及び 6.2 正標準燃料及び 6.3 ビュレットの校正方法 変更 JISは,注記としてJIS R 3505又は国内の実情を考慮した。
装置 トルエン系点検燃 にISO 4787を規定。 JIS K 0050を参照した。
料の分注器
6.3 正標準燃料の質 6.4 JISにほぼ同じ。 追加 JISは,密度の求め方として,JIS K
分かりやすくするために追加し
量混合 2249-1,JIS K 2249-2及びJIS K た。実質的な差異はない。
2249-3を追加した。
8 試験用エ 8.3 バルブ開閉時期 8.3 JISにほぼ同じ。 変更 JISは,カム軸の下死点の調整幅を計測機器の調整方法を分かりやす
ンジン及び 上死点と同様に設定した。 くするために追加した。実質的な
計測機器の 差異はない。
基本設定並 8.12 吸入空気温度 8.12 JISにほぼ同じ。 追加 JISは,吸入空気温度の説明及び温分かりやすくするために追加し
びに標準運 度計の記載を追加した。 た。実質的な差異はない。
転条件 8.25 ロータベーン 8.25 JISにほぼ同じ。 追加 JISは,点火断続器を用いる場合の試験器の使用状況を考慮して追加
と点火タイマトラ 隙間を追加規定した。 した。実質的な差異はない。
ンスデューサとの
隙間の基本設定
8.28 空燃比 8.28 JISにほぼ同じ。 変更 JISは,容器断面積一定を,燃料降分かりやすくするために変更し
下速度一定に変更した。 た。実質的な差異はない。
8.29 気化器の冷却 8.29 JISにほぼ同じ。 追加 JISは,冷却が必要な現象として不分かりやすくするために追加し
規則なエンジン燃焼を追加した。 た。実質的な差異はない。
8.31 デトネーショ 8.31 JISにほぼ同じ。 追加 JISは,1オクタン価当たりの開き 分かりやすくするために追加し
ンメータの開き度 度を追加規定した。 た。実質的な差異はない。
及び時定数の設定

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K 2280-1 : 2018
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際規 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
9 試験用エ 9.1 一般事項 9.1 JISにほぼ同じ。 追加 JISは,暖機運転後に標準ノック強分かりやすくするために追加し
ンジンの点 度で運転する手順を追加した。 た。実質的な差異はない。
検,適合性 9.2 試験用エンジン 9.2 JISにほぼ同じ。 追加 JISは,圧縮比法の標準ノック強度国内で普及している圧縮比法を追
試験及び性 の点検 の設定法を規定した。 加した。実質的な差異はない。
能評価 9.3 オクタン価87.1 9.3 JISにほぼ同じ。 追加 JISは,気圧変動の許容差を規定し分かりやすくするために追加し
100.0の場合の適 た。 た。実質的な差異はない。
合性試験
10 試験の 10.1 一般事項 10.1 変更
一般事項として,内挿− JISは,規定試験方法の列挙記載を箇条4と重複する内容であるた
手順 平衡燃料レベル法,内挿 削除するとともに,10.2の試験用エ
め,削除した。また,利便性を考
−動的燃料レベル法,圧 ンジンの準備の内容を一般事項に 慮して準備を一般事項とした。
縮比法,及び内挿OA法 取り込んだ。
の四つの試験方法を記
載。
10.2 準備
10.2.1 校正 − − 追加 JISは,ノック強度に関するガイド国内で普及しているガイド表を追
表を記載した。 記した。実質的な差異は無い。
10.3 内挿−動的燃 − 内挿−動的燃料レベル 追加 JISは,内挿−動的燃料レベル法の分かりやすくするために,内挿−
料レベル法の試験 法を許容しているが,試 手順を規定した。 動的燃料レベル法の試験手順を追
の手順 験手順の規定はない。 加した。
10.4 圧縮比法の試 − 圧縮比法を許容してい 追加 JISは,圧縮比法の試験手順を規定一般に普及している圧縮比法の試
験の手順 るが,試験手順の記述は した。 験手順を追加した。
ない。
11 計算方 11.1 内挿−平衡燃 11 JISにほぼ同じ。 変更 JISは,項目名を内挿−平衡燃料レ内挿−平衡燃料レベル法及び内挿
法 料レベル法及び内 ベル法及び内挿−動的燃料レベル −動的燃料レベル法の計算方法は
挿−動的燃料レベ 法とした。 同じである。
ル法の計算
K2
11.2 圧縮比法の計 − − 追加 JISは,圧縮比法の計算方法を追加国内で普及している圧縮比法を追
2
算 した。 加した。
80-
1 : 2018
3

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JIS K 2280-1:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5164:2014(MOD)

JIS K 2280-1:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 2280-1:2018の関連規格と引用規格一覧