JIS K 3370:2019 台所用合成洗剤

JIS K 3370:2019 規格概要

この規格 K3370は、野菜,果物,食器,調理用具などの洗浄に使用する台所用合成洗剤について規定。

JISK3370 規格全文情報

規格番号
JIS K3370 
規格名称
台所用合成洗剤
規格名称英語訳
Synthetic detergents for kitchen
制定年月日
1972年8月1日
最新改正日
2019年1月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

71.100.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1972-08-01 制定日, 1973-06-01 改正日, 1976-03-01 確認日, 1979-03-01 改正日, 1984-08-01 確認日, 1989-06-01 確認日, 1994-02-01 改正日, 2001-01-20 確認日, 2006-05-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2017-10-20 確認日, 2019-01-21 改正
ページ
JIS K 3370:2019 PDF [6]
                                                                                   K 3370 : 2019

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 品質・・・・[2]
  •  5 試験方法・・・・[2]
  •  5.1 一般・・・・[2]
  •  5.2 試料採取方法・・・・[2]
  •  5.3 界面活性剤相当分・・・・[2]
  •  5.4 pH値・・・・[3]
  •  5.5 蛍光増白剤・・・・[3]
  •  5.6 メタノール・・・・[3]
  •  5.7 ひ素(As)・・・・[3]
  •  5.8 重金属(Pbとして)・・・・[3]
  •  5.9 生分解度・・・・[3]
  •  5.10 洗浄力・・・・[4]
  •  6 検査・・・・[4]
  •  7 表示・・・・[4]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 3370 pdf 1] ―――――

K 3370 : 2019

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本石鹸洗剤工業
会(JSDA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべ
きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 3370:1994は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 3370 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 3370 : 2019

台所用合成洗剤

Synthetic detergents for kitchen

1 適用範囲

  この規格は,野菜,果物,食器,調理用具などの洗浄に使用する台所用合成洗剤について規定する。
なお,ここでいう台所用合成洗剤とは,界面活性剤又は界面活性剤及び洗浄補助剤その他の添加剤から
成り,その主たる洗浄作用が純石けん分以外の界面活性作用によるもので,純石けん分以外の界面活性剤
が界面活性剤の総含有重量の40 %を超えるもの1)をいい,自動皿洗い機用など専ら飲食器の洗浄の用に供
されることが目的とされているものを除く。また,次に示す香料及び着色料以外の化学的合成品を含む台
所用合成洗剤は,この規格の対象としない。
a) 食品衛生法施行規則の別表第一に掲げる香料
b) 食品衛生法施行規則の別表第一に掲げる着色料
c) インダントレンブルーRS,ウールグリーンBS,キノリンイエロー及びパテントブルーVの着色料
注1) 家庭用品品質表示法の合成洗剤参照。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 3211 界面活性剤用語
JIS K 3362 家庭用合成洗剤試験方法
OECD GUIDELINE FOR TESTING OF CHEMICAL 301,Ready Biodegradability
OECD GUIDELINE FOR TESTING OF CHEMICAL 302A,Inherent Biodegradability: Modified SCAS
Test
OECD GUIDELINE FOR TESTING OF CHEMICAL 302B,Inherent Biodegradability:
Zahn-Wellens/EMPA Test
OECD GUIDELINE FOR TESTING OF CHEMICAL 302C,Inherent Biodegradability: Modified MITI
Test (II)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 3211によるほか,次による。
3.1
究極的生分解性
化学物質が微生物によって全て利用され,二酸化炭素,水,無機塩などの無機物及び微生物の細胞構成

――――― [JIS K 3370 pdf 3] ―――――

2
K 3370 : 2019
成分(バイオマス)に変換される性質。
3.2
易生分解性
化学物質が好気的条件下の水環境中で,微生物によって速やかに,かつ,完全に分解されやすい性質。
3.3
本質的生分解性
化学物質が水環境中で生分解(一次又は究極的に)されやすい性質。

4 品質

  台所用合成洗剤の品質は,箇条5によって試験したとき,表1のとおりとする。
表1−品質
項目 品質
界面活性剤相当分(換算値) 100 mg/L600 mg/L
pH値 8.0以下6.0以上
蛍光増白剤 検出してはならない
メタノール 1 g中1 mg以下b)
ひ素(As) 0.05 mg/L以下c)
重金属(Pbとして) 1.0 mg/L以下d)
生分解度a) 表2に示す究極的生分解性基準を満たすこと
洗浄力 指標洗剤e)と同等以上
注a) ECD試験方法による生分解度について,信頼性の高い試験結果が確認できる場合には試験を省略し
てもよい。信頼性の高い試験結果が確認できるデータベースの例を,次に示す。
例1 OECD SIDSレポート(Screening Information Data Sets Initial Assessment Report)で評価された
データ
例2 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)化審法データベース
例3 European Commission界面活性剤成分データベース(Detergents Ingredients Database)
例4 HERA(Human and Environmental Risk Assessment)リスク評価書
b) IS K 3362の7.19.5(判定)の標準液について得られたピーク面積比より大きくないことを意味する。
c) IS K 3362の7.17.5(判定)の標準色の発色よりも濃くないことを意味する。
d) IS K 3362の7.18.5(判定)の比較標準液での着色よりも濃くないことを意味する。
e) 指標洗剤は,JIS K 3362の9.2.2.13(洗浄力判定用指標洗剤)に規定するものをいう。

5 試験方法

5.1 一般

  試験に共通する一般事項は,JIS K 0050による。

5.2 試料採取方法

  試料の採取方法は,JIS K 3362の箇条6(試料採取方法)による。ただし,当事者間の合意による方法
でもよい。

5.3 界面活性剤相当分

  界面活性剤相当分(換算値)は,使用量の目安における界面活性剤相当分濃度であって,次の式によっ
て求める。
A M 1 000
X
W 100

――――― [JIS K 3370 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
K 3370 : 2019
ここに, X : 界面活性剤相当分(換算値)(mg/L)
A : JIS K 3362の7.7(界面活性剤相当分の定量)で得られた界面
活性剤相当分(%)
W : 試料に表示された使用量の目安による水量(L)
M : 試料に表示された使用量の目安による試料の量(g)

5.4 pH値

  pH値は,JIS K 3362の8.3(pH値)による。ただし,試料溶液の濃度は,6.7 g/L,温度は,25 ℃とす
る。

5.5 蛍光増白剤

  蛍光増白剤は,JIS K 3362の7.16(蛍光増白剤の確認試験)による。

5.6 メタノール

  メタノールは,JIS K 3362の7.19(メタノールの限度試験)による。

5.7 ひ素(As)

  ひ素は,JIS K 3362の7.17[ひ素(As)の限度試験]による。ただし,試料溶液の濃度は,6.7 g/Lとす
る。

5.8 重金属(Pbとして)

  重金属は,JIS K 3362の7.18[重金属(Pbとして)の限度試験]による。ただし,試料溶液の濃度は,
6.7 g/Lとする。

5.9 生分解度

  生分解度は,洗浄剤溶液中で界面活性剤としての作用をもつ成分(アニオン界面活性剤,非イオン界面
活性剤,カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤)を対象とし,表2に示すいずれかの生分解度試験方法
による。

――――― [JIS K 3370 pdf 5] ―――――

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JIS K 3370:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 3370:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK3211:1990
界面活性剤用語
JISK3362:2008
家庭用合成洗剤試験方法