JIS K 4101:1993 有機中間物一般試験方法 | ページ 6

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(3) 大気圧補正を行った蒸留温度は,次の式によって算出する。
T=T1 .000012 101.32 p 273 T1
.0133322
ここに, T : 大気圧補正を行った蒸留温度 (℃)
T1 : 水銀露出部の温度補正を行った蒸留温度 (℃)
p : 補正大気圧 (kPa)

8. 密度及び比重測定方法

 密度及び比重測定方法は,浮ひょう法又は比重瓶法のいずれかによる。
備考 比重 (15/4℃) を測定するときは,測定温度を15.0±0.1℃とする。

8.1 浮ひょう法

8.1.1 要旨

 この方法は,液体中に浮かべた浮ひょうの目盛を読み取り,その液体の密度又は比重を求め
る方法である。浮ひょうを用いる密度及び比重測定は,JIS K 0061の4.1(浮ひょう法)によるほか,次の
とおりとする。

8.1.2 装置及び器具

 装置及び器具は,次のとおりとする。
(1) 浮ひょう JIS K 2249に規定するI形浮きばかり(1形−A),若しくはソーダ石灰ガラス製浮ひょう
で,密度 (15℃) で目盛られ,密度を0.600 0g/cm3から1.100 0g/cm3の範囲において測定できるもの又
はJIS B 7525に規定する大型19本組若しくは軟質ガラス製のもので,比重 (15/4℃) で目盛られ,比
重を0.700から1.850の範囲において測定できるもので,いずれも器差(14)が既知のものを用いる。
浮ひょうの一例を図24に,浮ひょうの規格例を表4に示す。
注(14) 器差とは,計量器固有の誤差をいう。
備考1. 密度 (20℃) 又は比重 (20/20℃) で目盛られた浮ひょうで,器差が既知のものを用いてもよ
い。
2. 器差の求め方は,校正された密度浮ひょう又は比重浮ひょうとの比較で,次の式による。
E=R− (Rs−e)
ここに, E : 器差
R : 用いる浮ひょうの示度
Rs : 校正した浮ひょうの示度
e : 校正した浮ひょうの器差
3. 測定精度を0.001のけたまで必要としないときは,器差を求めなくてもよい。

――――― [JIS K 4101 pdf 26] ―――――

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図24 浮ひょうの一例 表4 浮ひょうの規格例
(2) 温度計 JIS B 7410に規定するSG42又はSG44。
(3) シリンダー 流し出し口付ガラス製で,内径は,浮ひょうの最大直径より25mm以上大きく,高さは,
浮ひょうをシリンダーに入れたとき,浮ひょうの下端がシリンダーの底から25mm以上の位置にくる
もの。
備考 JIS K 2839の図35に規定するI形用ガラス製シリンダー又は透明プラスチック製シリンダー。
透明プラスチック製シリンダーは,試料の性状に影響を及ぼさないものでなければならない。
(4) 恒温水槽 シリンダーに入れた試料を20.0±0.1℃に保持できるもの。
(5) かき混ぜ棒 試料に侵されず,その性状に影響を及ぼさない材質を用い,シリンダー中の試料の密度
及び比重を一様にするため,十分にかき混ぜることができるもの。

8.1.3 操作

 操作は,次のとおり行う。
(1) 気泡が入らないように試料をシリンダーに取り,恒温水槽中に保持してかき混ぜ棒で試料を上下にか
き混ぜた後,温度計を全浸没(15)にして試料の温度を測る。
注(15) 水銀球部の下端から水銀柱頂部(温度指示部)までの水銀部全体を試料に浸す。
(2) 試料の温度が20.0±0.1℃になった後,あらかじめ20℃近くに保った清浄な(16)浮ひょうを静かに試料
中に入れて静止させ,約2目盛だけ液中に沈めて手を離す(17)。
注(16) 浮ひょうは中性洗剤で洗い,ジエチルエーテル,エタノールなどを含ませた布や紙でけい部を
ぬぐったものを用いる。けい部が汚れていると,表面張力の影響で示度が変わる。
また,けい部は上端を手でつまみ,目盛部分には手を触れてはならない。
(17) 手を離すときに,浮ひょうを少し回転させると,シリンダー内壁に触れずに静止させることが
できる。
(3) 浮ひょうが静止した後,メニスカスの上縁において細分目盛の51まで読み取り,記録する。水平面示
度の記載がある浮ひょうを用いるときは,メニスカスの下縁において細分目盛の51まで読み取り,記
録する。浮ひょうの目盛の読み方を図25に示す。
備考1. 半透明試料は,眼を試料面のわずか下方から静かに上げていく際に,最初長円形に見えた試
料面が直線になったとき読み取る。
2. 不透明試料は,試料面メニスカスの上縁において目盛を読み,これにあらかじめ求めた補正
値を用いて下縁相当値を求める。

――――― [JIS K 4101 pdf 27] ―――――

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図25 浮ひょうの目盛の読み方

8.1.4 計算

 密度 (20℃),比重 (20/20℃) は,次によって小数点以下第4位まで求める。ただし,測定
精度を0.001のけたまで必要としないときは,器差の補正を省略してよい。
器差の補正は,浮ひょうの示度から器差を差し引く。
(1) 密度 (20℃) で目盛られた浮ひょうを用いて密度 (20℃) を求める場合は,次の式によって算出する。
D=D20−E
ここに, D : 密度 (20℃) (g/cm3)
D20 : 密度 (20℃) で目盛られた浮ひょうの示度 (g/cm3)
E : 器差
(2) 比重 (20/20℃) で目盛られた浮ひょうを用いて比重 (20/20℃) を求める場合は,次の式によって算出
する。
S=S20−E
ここに, S : 比重 (20/20℃)
S20 : 比重 (20/20℃) で目盛られた浮ひょうの示度
E : 器差
(3) 密度 (15℃) で目盛られた浮ひょうを用いて密度 (20℃) を求める場合は,次の式によって算出する。
D=0.999875 (D15−E)
ここに, D : 密度 (20℃) (g/cm3)
D15 : 密度 (15℃) で目盛られた浮ひょうの示度 (g/cm3)
E : 器差
(4) 比重 (15/4℃) で目盛られた浮ひょうを用いて密度 (20℃) を求める場合は,次の式によって算出する。
D=0.999845 (S15−E)
ここに, D : 密度 (20℃) (g/cm3)
S15 : 比重 (15/4℃) で目盛られた浮ひょうの示度
E : 器差
(5) 密度(20。C) から比重 (20/20℃) を求める場合は,次の式によって算出する。
D
S
.099820
ここに, S : 比重 (20/20℃)
D : 密度 (20℃) (g/cm3)
(6) 比重 (20/20℃) から密度 (20℃) を求める場合は,次の式によって算出する。
D=0.99820S
ここに, D : 密度 (20℃) (g/cm3)
S : 比重 (20/20℃)
備考 浮ひょう法によって得たS又はDの値に対する空気の浮力の影響は,液面上に出ているけい部
の体積と同体積の空気の質量だけであるので,通常無視することができる。

――――― [JIS K 4101 pdf 28] ―――――

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8.2 比重瓶法

8.2.1 要旨

 この方法は,比重瓶を用いて試料と水の質量を量ることによって,その液体の密度又は比重
を求める方法である。比重瓶を用いる密度及び比重測定は,JIS K 0061の4.2(比重瓶法)によるほか,次
のとおりとする。

8.2.2 装置及び器具

 装置及び器具は,次のとおりとする。
(1) 比重瓶
(a) ワードン形比重瓶 JIS R 3503の図15に規定するもの。図26に示す。
図26 ワードン形比重瓶
備考1. 容量は,約50mlとする.
2. 容量表示,メモ用スペースは,砂目又は焼付けを施す.
3. 質量は,栓,キャップを含めて35g以下とする.
4. ワードン形比重瓶の呼び方は,名称による.
例 ワードン形比重瓶
(b) ゲーリュサック形温度計付比重瓶 JIS R 3503の図54に規定するもの。図27に示す。

――――― [JIS K 4101 pdf 29] ―――――

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図27 ゲーリュサック形温度計付き比重瓶
(c) ハーバート形比重瓶 JIS R 3503の図56に規定するもの。図28に示す。
図28 ハーバート形比重瓶

――――― [JIS K 4101 pdf 30] ―――――

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JIS K 4101:1993の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 4101:1993の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7410:1997
石油類試験用ガラス製温度計
JISB7411:1997
一般用ガラス製棒状温度計
JISB7413:1977
浸没線付ガラス製水銀棒状温度計
JISB7525:1997
密度浮ひょう
JISC3105:1994
硬銅より線
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0061:2001
化学製品の密度及び比重測定方法
JISK0064:1992
化学製品の融点及び溶融範囲測定方法
JISK0065:1992
化学製品の凝固点測定方法
JISK0066:1992
化学製品の蒸留試験方法
JISK0067:1992
化学製品の減量及び残分試験方法
JISK0068:2001
化学製品の水分測定方法
JISK0071:1993
化学製品の色及び硫酸着色試験方法
JISK0113:2005
電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
JISK0114:2012
ガスクロマトグラフィー通則
JISK0115:2004
吸光光度分析通則
JISK0115:2020
吸光光度分析通則
JISK0124:2011
高速液体クロマトグラフィー通則
JISK2249:1995
原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
JISK2839:1990
石油類試験用ガラス器具
JISK4134:1995
4-アミノ-5-ヒドロキシ-2,7-ナフタレンジスルホン酸モノナトリウム塩(H酸モノナトリウム塩)
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8005:2014
容量分析用標準物質
JISK8013:2016
亜鉛粉末(試薬)
JISK8019:2010
亜硝酸ナトリウム(試薬)
JISK8051:2010
3-メチル-1-ブタノール(試薬)
JISK8085:2006
アンモニア水(試薬)
JISK8085:2021
アンモニア水(試薬)
JISK8101:2006
エタノール(99.5)(試薬)
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8105:2013
エチレングリコール(試薬)
JISK8129:2016
塩化コバルト(II)六水和物(試薬)
JISK8150:2006
塩化ナトリウム(試薬)
JISK8163:1994
ヘキサクロロ白金(IV)酸カリウム(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8228:2020
過塩素酸マグネシウム(試薬)
JISK8308:2011
クレゾールレッド(試薬)
JISK8322:2020
クロロホルム(試薬)
JISK8342:2007
酸化りん(V)(試薬)
JISK8352:2011
コンゴーレッド(試薬)
JISK8355:2006
酢酸(試薬)
JISK8355:2021
酢酸(試薬)
JISK8392:1994
サリチル酸(試薬)
JISK8428:1961
酸化バリウム(試薬)
JISK8506:2017
臭化カリウム(試薬)
JISK8530:2007
臭素酸カリウム(試薬)
JISK8540:2016
(+)-酒石酸ナトリウム二水和物(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8550:2006
硝酸銀(試薬)
JISK8550:2021
硝酸銀(試薬)
JISK8574:2006
水酸化カリウム(試薬)
JISK8576:2019
水酸化ナトリウム(試薬)
JISK8577:2007
水酸化バリウム八水和物(試薬)
JISK8586:2011
スルファニル酸(試薬)
JISK8588:2011
アミド硫酸アンモニウム(試薬)
JISK8603:2011
ソーダ石灰(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISK8637:2006
チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
JISK8659:2014
でんぷん(溶性)(試薬)
JISK8708:1996
p-ニトロアニリン(試薬)
JISK8777:2017
ピリジン(試薬)
JISK8799:2020
フェノールフタレイン(試薬)
JISK8837:2013
プロピレングリコール(試薬)
JISK8842:2012
ブロモチモールブルー(試薬)
JISK8844:2012
ブロモフェノールブルー(試薬)
JISK8873:2014
ホルムアミド(試薬)
JISK8876:2018
マグネシウム粉末(試薬)
JISK8891:2006
メタノール(試薬)
JISK8893:2020
メチルオレンジ(試薬)
JISK8895:2013
2-メトキシエタノール(試薬)
JISK8913:2006
よう化カリウム(試薬)
JISK8920:2008
よう素(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISM8100:1992
粉塊混合物―サンプリング方法通則
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISZ1703:1976
ポリエチレンびん
JISZ8202:1985
量記号,単位記号及び化学記号
JISZ8203:1964
単位記号
JISZ8203:2000
国際単位系(SI)及びその使い方
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8703:1983
試験場所の標準状態
JISZ8716:1991
表面色の比較に用いる常用光源蛍光ランプD65―形式及び性能
JISZ8720:2012
測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源