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表2 薬量の測定(続き)
種類 計量方法
F e) -4(平玉及び巻玉)の爆薬量は,5粒分を切り取り,乾燥状態で計量した値をa(g)とする。これを
水に浸して,爆薬をよく水洗し,流し落とす。爆薬のなくなったことを確かめた後で,残った紙
などを乾燥する。乾燥後の計量値をb(g)とする。次の式によって得た質量を,1粒分の薬量とす
る(1)。
(a−b)×1/5=1粒の薬量(g)
S セット品は,内容の製品ごとに,AHに属する方法で薬量の測定を行う。
注(1) 爆薬は,危険なので絶対に乾燥した状態で取り扱ってはならない。
備考 導火線の火薬量の測定は,次による。
a) あらかじめ同一種類の導火線からランダムに10個を抜き取り,1個ずつの全体質量を計量する。1個ずつ
火薬を取り出して計量し,全体質量に対する火薬量の比率を,1個ずつ計算する。比率の平均値を当該導
火線の火薬量係数kとする。
b) 導火線1個の全体質量を計量する。計量値をa(g)として,次の式によって得た質量b(g)を1個分の薬量と
する。 b=k×a(g)
5.2 形状寸法の計測
E‐1(乱玉),F‐1(スモーククラッカー及びファイヤークラッカー),F‐2(クラッ
カーボール),F‐4(平玉及び巻玉)及びF‐5(爆竹)の形状寸法の測定には,0.05 mmまで計測できる直
尺,JIS B 7507に規定するノギスなどを用いる。
5.3 取付け強度試験
取付け強度試験は,種類ごとに区分し,表3による。
表 3 取付け強度試験方法
種類 試験箇所 試験方法
共通 導火線 導火線を保持し,本体に所定のおもりを付けて1分間保持したときの本体の落下の有無
を調べる。
A‐1,A‐2,柄 本体を保持し,柄などに所定のおもりを付けて1分間保持したときの本体の落下の有無
A‐6 を調べる。
A‐3,B‐1,ひも ひもの一端を保持し,本体に所定のおもりを付けて1分間保持したときの本体の落下の
B‐2,B‐3 有無を調べる。
A‐1,B‐2,台 台を保持し,本体に所定のおもりを付けて1分間保持したときの本体の落下の有無を調
E べる。
D‐1,D‐2 発射台 台座を保持し,支柱に所定のおもりを付けて1分間保持したときの本体の落下の有無を
調べる。
B‐2,B‐3 回転盤 回転盤を保持し,所定のおもりを付けて1分間保持したときの本体の落下の有無を調べ
る。
C‐3 導管 本体を保持し,導管に所定のおもりを付けて1分間保持したときの導管の落下の有無を
調べる。
D‐1,D‐2 尾 尾を保持し,本体に所定のおもりを付けて1分間保持したときの本体の落下の有無を調
べる。
D‐3 羽根 羽根を保持し,本体に所定のおもりを付けて1分間保持したときの本体の落下の有無を
調べる。
備考 おもりは,受渡当事者間の協定による。
――――― [JIS K 4854 pdf 6] ―――――
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5.4 落下試験
落下試験は,種類ごとに区分し,表4による。
表 4 落下試験方法
種類 試験方法
A‐4 スパークラーの試験方法は,水平にした厚さ30 mm以上の木板上に,高さ約400 mmから試料をほぼ
水平にして,同一品を3回落下させ,はがれた火薬を計量する。
E‐1 乱玉の試験方法は,次による。
a) 乱玉の導火線を露出させて試料とする。
b) 試料点火部(導火線)を下にして,厚さ30 mm以上の木板上に,高さ約100 mmから試料をほぼ垂
直にして,同一品を3回落下させ,こぼれた火薬を計量する。
F‐1 スモーククラッカー及びファイヤークラッカーの試験方法は,次による。
厚さ30 mm以上の木板上に,高さ約400 mmから試料をほぼ水平にして,同一品を3回落下させ,点
火薬がはがれないか又は火薬がこぼれないかを調べる。
F‐2 クラッカーボールの試験方法は,厚さ30 mm以上の木板上に,高さ4mから同一品を3回落下させ,
火薬がこぼれないか又は発火しないかを調べる。
F‐4 平玉及び巻玉の試験方法は,平玉を厚さ30 mm以上の木板上に,高さ約400 mmから試料をほぼ水平
になるようにして,同一品を3回落下させ,火薬がはがれないか又はこぼれがないかを調べる。
G 煙幕,その他の試験方法は,次による。
a) 個装のまま高さ2 mからコンクリート面に1回落下させ,発火(発煙)の有無を調べる。
b) 個装から取り出した状態で高さ1 mからコンクリート板に1回落下させ,発火(発煙) 及び破損の
有無を調べる。
5.5 燃焼試験
5.5.1 燃焼試験条件 燃焼試験は,風速約5 m/s以下の比較的凹凸のない水平な場所で,可燃物のない広
い場所で行う。ただし,F‐3(クリスマスクラッカー)及びF‐4(平玉及び巻玉)は,屋内で行う。
5.5.2 燃焼試験方法 燃焼試験は,種類ごとに区分し,表5による。
表 5 燃焼試験方法
種類 試験方法
A,E,F, 製品に表示された使用方法のとおりに燃焼させ,燃焼の状態を観察・記録する。
G,H
B 製品に表示された使用方法のとおりに燃焼させ,移動距離の計測及び燃焼の状態を観察・記録する。
C 製品に表示された使用方法のとおりに燃焼させ,走行距離の計測及び燃焼の状態を観察・記録する。
D 5.11の発射試験の測定方法によって,上昇角度の計測及び燃焼の状態を観察・記録する。
備考1. 燃焼試験では,表5によるほか,爆燃,速燃などの異常な燃焼及び現象の範囲について,観察・記録する。
2. 台付のものは,石などを用いて固定せずに燃焼試験を実施する。
3. 音,開発音及び打揚音以外に現象の中で音を発するものは,燃焼位置から20 m離れた位置に地表から1.5 m
の位置にJIS C 1509-1に規定する時間重み付けサウンドレベルメータを設置し,その最大音圧dB(A特性)
を測定する。
5.6 導火線秒時測定試験
導火線秒時の測定は,導火線の先端に線香で点火し,噴出,打上などの主た
る現象が始まるまでの秒時をストップウォッチで計測する。導火線秒時は,0.01秒の単位を四捨五入し,
JIS Z 8401によって0.1秒のけたに丸める。
5.7 鉄分含有量測定試験
A‐4(スパークラー)の鉄分含有量の測定は,次による。
a) 火薬をほぐしたものを試料とし,試料を2 gはかりとる。
b) 試料を温水で処理して酸化剤(硝酸バリウム,硝酸カリウムなど)を溶解した後,ろ過する。
c) )で得た不溶解残さに水酸化ナトリウム水溶液(約20 %)を加えて,アルミニウムを十分に溶解させる。
d) あらかじめ乾燥して計量しておいたろ紙でc)の溶液をろ過し,不溶解残さをとる。これを水でよく洗
浄した後,よく乾燥して計量し,その質量からろ紙の質量を差し引いた値をa(g)とする。
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e) )で得た不溶解残さを0.3 gはかりとり,これに過塩素酸アンモニウム2 g及び硫黄0.1 gを加えてよ
く混和する。これを内径約3 mmの紙パイプに詰めるか,又は和紙などを用いて紙をより状にしてよ
り込み,一端から点火して燃焼させる。燃焼現象を目視観察し,チタン火花の有無を確認する。
f) e)の試験でチタン火花が認められない場合は,鉄分含有量を次の式によって求める。
鉄分含有量(%)=50×a(g)
g) )の試験でチタン火花が認められた場合は,d)で得た不溶解残さ[e) の試験で用いた0.3 gを除いた残
り]を磁石を用いて吸着しながら磁性のないものと分離し,吸着したものを計量しb(g)とする。鉄分
含有量は,次の式によって求める。
鉄分含有量(%)=50×a×b/(a−0.3)
5.8 硫化ひ素の確認試験
D‐2(流星など)の硫化ひ素の有無の試験方法は,次による。
a) 火薬をほぐしたものを試料とし,試料を1 gはかりとる。
b) 試料を温水で処理して酸化剤などを溶解した後,ろ過し,不溶解残さを十分に乾燥する。
c) 顕微鏡によって不溶解残さ中の硫化ひ素結晶の存在の有無を目視観察する。
5.9 筒の圧縮試験
筒の圧縮試験は,E‐1(乱玉)に対してだけ行い,その試験方法は,次による。
a) 試料の底止めのない部分を長さ100 mmに切断し,中の火薬を丁寧に取り出して試験試料とする。
b) 使用する試験機は,JIS B 7721 に規定する引張・圧縮試験機を用い,試験条件は,試験速度1.7×10-4 m/s,
チャートスピード1.7×10-3 m/sとする。
c) 図1に示すとおり試験機下側の受け部プレート上に,試料を中央に真っすぐ置き,上側の押さえ部プ
レートを降下させて圧縮し,記録する。
単位 mm
圧
縮
方
向 押さえ部プレート
(φ100)
(下降移動)
試料
受け部プレート
(固定)
(φ100)
図 1 筒の圧縮試験方法
d) )で記録した圧縮曲線がピークを示す場合にはその値を,なだらかな曲線の場合には,こう配がゼロ
に近い部分の値を圧縮強さ(N)とする。
5.10 底止め強さ試験
E‐1(乱玉)の底止め強さ試験方法は,次による。
a) 試料を図2に示す長さに切断し,中の火薬を丁寧に取り出して試験試料とする。
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単位 mm
試料断面図
4550
底止め
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図 2 試料の長さ
b) 使用する試験機は,JIS B 7721に規定する引張・圧縮試験機を用い,試験条件は,試験速度5×10-3 m/s,
チャートスピード 5×10-2 m/sとする。
c) 図3に示すとおり底止め部を中心に,上側にきねを,下側に受け具を挿入する。
単位 mm
60
きね
φX
Xφ
16φ
φ16以上
X=5以上
φX
(0.3間隔)
受け具
図 3 試験補助具の形状・寸法
d) きねは,直径5 mmから0.3 mm間隔で用意し,筒の内径に対し円滑に挿入できる直径のものを用いる。
e) 図4に示すとおりに試験機の下台の受け部プレートの上に受け具を置いて,試料の下部を差し込み,
試料の上部にきねを挿入して真っすぐに立て,きねの頭部が軽く固定される程度に調整し,きね,試
料及び受け具が真っすぐになっていることを確認し,場合によっては真っすぐになるように手で軽く
支えながら圧縮する。
――――― [JIS K 4854 pdf 9] ―――――
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押さえ部プレート
きね
試料
底止め
受け具
受け部プレート
図 4 試験手順
f) 押さえ部プレートの移動区間10 mmの最大耐荷重値を,底止めの強さ(N)とする。
5.11 発射試験
D (飛しょうするもの)の発射試験は,図5の発射試験装置によってD‐1(笛ロケットなど)
及びD‐2(流星など)は試験方法Iを,D‐3(人工衛星など)は試験方法IIを適用する。その条件及び手順は,
次による。
a) 試験は,風速が約5 m/s 以下のときに行う。
b) 試験は,屋外で安全な広さを得られる場所を選び,雨天を避ける。
c) 尾付きのものの試験には発射用パイプを用いて発射し,尾翼又は発射台をもつもの及び人工衛星は,
発射台の上から発射させて飛しょうする角度を観測する。観測は,3方向から各1名,合計3名で行
う。
d) 発射用パイプ(内径1012 mm)は,鉄製以外のパイプで,長さ300 mmとし,上部から150 mmの箇所
に底を設ける。
e) 発射用パイプは,図5の発射点に,パイプの上部が地面から高さ200 mmに位置するように垂直に固
定する。
f) 発射台(木板,コンクリートなどで作った台)は,上面が水平になるように図5の発射点に置き,上面
の高さは,地表から200 mmとする。
g) 試料の尾をパイプに立てて発射させる。
h) 発射台を用いて試験するものは,試料を台上に置いて発射させる。
試験方法I 発射点の上方2 100 mmの位置に,中軸線に対し25°の範囲にリングを設け,発射されたもの
が,このリングの内側を通過するかを確認する。
試験方法II 発射点の上方2 100 mmの位置に,中軸線に対し50°の範囲にリングを設け,発射されたもの
が,このリングの内側を通過するかを確認する。
――――― [JIS K 4854 pdf 10] ―――――
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JIS K 4854:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.200 : 娯楽用設備 > 97.200.50 : 玩具
JIS K 4854:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7601:1983
- 上皿天びん
- JISB7721:2018
- 引張試験機・圧縮試験機―力計測系の校正方法及び検証方法
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISK4800:2000
- 火薬用語
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方