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K 5600-5-4 : 1999 (ISO/DIS 15184 : 1996)
8. 試験板
8.1 素地 他に協定のないときは,JIS K 5600-1-4に規定するものの中から,可能ならば実用時と同種の
ものを選ぶ。
試験板は平らであって,ゆがみがあってはならない。
8.2 形状及び寸法 試験板の形状及び寸法は,試験の間,試験装置が水平に保つようにしなければなら
ない。
8.3 調整及び塗装 特に取決めのないときは,JIS K 5600-1-4に従って各試験板を調整し,試験製品又は
塗膜系を,規定された方法によって塗装する。
8.4 乾燥及び養生 塗装した試験片は,規定された条件で規定時間乾燥(又は焼付け)し,必要があれ
ば静置する。試験の前には,他に規定のないときは,温度23±2℃,相対湿度 (50±5) %で,少なくとも
16h状態調節する。
8.5 膜厚 膜厚は,規定によるか,当事者間の協定によらなければならない。膜厚の測定は,JIS K 5600-1
に規定する方法のうちの一つによる。
9. 手順
9.1 他に協定のないときは,試験は温度23±2℃,相対湿度 (50±5) %で行う(JIS K 5600-1-6参照)。
9.2 鉛筆けずり器を用い,鉛筆のしんがきずのない滑らかな円柱状になるように注意して木部を除き,
しんを56mm露出させる。
9.3 鉛筆を垂直に保ち,90°の角度を保持しながらしんを研磨紙上にあてて前後に動かして,しんの先
端を平らにしなければならない。しんの角の部分に破片や欠けがなく,平滑で円形の断面が得られるまで
続ける。
この操作は,鉛筆を使用するたびに繰り返す。
9.4 塗板を,平らで堅固な水平面に置く。鉛筆を取り付け,鉛筆の先端が塗膜に接するときに試験装置
が水平になるような位置で止め具を締める(図1参照)。
9.5 鉛筆の先端が塗膜上に載った後,直ちに装置を操作者から0.51mm/sの速度で離れるよう,少なく
とも7mmの距離を押す。
9.6 他に協定のないときは,肉眼で塗面を検査し,3.1に定義した圧こん(痕)の種別を肉眼で調べる(備
考3.参照)。
備考3. 塗膜面の鉛筆しんの粉を,柔らかな布又は脱脂綿と不活性溶剤を用いてふき取ると,破壊の
評価が容易になる。
この操作を行うときには,試験部位の硬度に影響のないように注意する。
きず跡が生じないときは,重ならないように,試験部位が,少なくとも長さ3mm以上のきず跡が生じ
るまで,硬度スケールを上げて試験 (9.39.6) を繰り返す。
きず跡が生じたときは,きず跡が生じなくなるまで硬度スケールを下げて試験 (9.39.6) を繰り返す。
3.1に定義する欠陥について,その種類を判定する。
きず跡を生じなかった最も硬い鉛筆の硬度を,鉛筆硬度という。
9.7 試験は2回行い,2回の結果が一単位以上異なるときは放棄し,試験をやり直す。
――――― [JIS K 5600-5-4 pdf 6] ―――――
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K 5600-5-4 : 1999 (ISO/DIS 15184 : 1996)
10. 精度 ASTM D 3363-92aを基に,結果の95%信頼水準の許容範囲は,次の判定基準によるべきである。
繰返し精度 同一試験室内で同じ鉛筆及び試験板を用いて2人の試験者が実施した二つの結果に,6.2
に規定するスケールで1単位を超える差のあるときは,疑わしいとすべきである。
再現精度 異なる試験室で,同じ鉛筆及び同じ試験板を用いたとき,又は同じ試験板で異なる鉛筆を用
いて実施した各2回以上の結果の平均値間に,6.2に規定するスケールで1単位を超える差のあるときは,
疑わしいとすべきである。
偏差 (bias) この試験方法については,偏差を判定するのに適当な材質のものが得られていないので求
められていない。
11. 試験報告 試験報告には,少なくとも次の事項を含んでいなければならない。
a) 試験した製品の種別及びその明細
b) この規格の適用
c) 附属書Aの中から適用した補完的情報
d) )の中で引用した国際・国内規格,製品規格,又はその他の引用文書の記載
e) 使用した鉛筆製品の銘柄
f) 試験結果
受渡当事者間の協定のあるときは,実際に生じた3.1で定義する欠陥を記載する。
g) 規定された試験方法と異なる事項
h) 試験年月日
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附属書A(規定) 必要な補足情報
この附属書に記載する補足情報は,この試験方法を実施するうえで適切なものとして提示しなければな
らない。
必要な情報は,なるべく受渡当事者間で協定されていることが望ましく,また,試験品に関連する国際
規格若しくは国家規格,又はその他の文献から,全体的又は部分的に引用してもよい。
a) 素地の材質,素地の厚さ及び素地調整
b) 試験塗料の素地への塗装方法
c) 乾燥(焼付け),及び試験前の塗膜養生(適用する場合)の時間及び条件
d) マイクロメートル単位による乾燥膜厚,JIS K 5600-1-7に規定する測定方法の種別,及び単一塗膜系
か多層塗膜系かの区別
e) 9.1の条件と異なる場合は,その試験の温度及び湿度
――――― [JIS K 5600-5-4 pdf 8] ―――――
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K 5600-5-4 : 1999 (ISO/DIS 15184 : 1996)
塗料分野の国際整合化調査研究委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 増 子 昇 千葉工業大学
(委員) 西 出 徹 雄 通商産業省基礎産業局
大 嶋 清 治 工業技術院標準部
鴨志田 直 史 工業技術院標準部
橋 本 繁 晴 財団法人日本規格協会
本 橋 健 司 建設省建築研究所
坪 田 実 職業能力開発大学校
武 井 昇 職業能力開発大学校
鈴 木 雅 洋 東京都立産業技術研究所
吉 田 豊 彦 社団法人色材協会
高 橋 孝 治 社団法人日本塗装工業会
青 木 茂 サンコウ電子研究所
福 島 稔 社団法人日本鋼橋塗装専門会
近 藤 照 夫 清水建設株式会社
(主査) 岩 井 弘 財団法人日本検査協会
堀 江 建 治 関西ペイント株式会社
山 田 俊 幸 神東塗料株式会社
中 東 昭 憲 神東塗料株式会社
住 田 光 正 大日本塗料株式会社
上 寺 孝 明 中国塗料株式会社
松 井 繁 武 株式会社トウペ
更 谷 浩 日本特殊塗料株式会社
曽 我 元 昭 日本ペイント株式会社
大 澤 晃 日本油脂株式会社
高 橋 真 ロックペイント株式会社
長 尾 進 専門技術者
鈴 木 幹 夫 専門技術者
松 平 忠 志 松平技術士事務所
伊 藤 義 人 専門技術者
小 島 務 財団法人日本検査協会
常 田 和 義 大日本塗料株式会社
筒 井 晃 一 日本ペイント株式会社
(事務局) 内 田 幹 雄 社団法人日本塗料工業会
山 崎 不二雄 社団法人日本塗料工業会
文責 鈴木 幹夫
JIS K 5600-5-4:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/DIS 15184:1996(IDT)
JIS K 5600-5-4:1999の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 5600-5-4:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-6:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
- JISK5600-1-7:2014
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚