JIS K 5600-7-6:2002 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第6節:屋外暴露耐候性 | ページ 3

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K 5600-7-6 : 2002
附属書1(規定) 耐候試験の実施及び管理
この附属書1は,JIS K 5600-7-6塗料一般試験方法−第7部 : 塗膜の長期耐久性−第6節 : 屋外暴露耐
候性に基づいて行われる耐候試験の実施及び管理について規定する。
1 耐候試験の実施
1.1 塗料製造業者の実施 塗料製造業者は,毎年4月から9月まで及び毎年10月から翌年3月までの各
6か月間に自己が製造した製品の全バッチについて,それぞれの種類及び主な色ごとに分けて試料として
保管し,それぞれの集団からその集団の品質を代表するものを選び出し,この規格によるほか,次の事項
に従って耐候試験を開始する。同時に同じ試料について公的機関に耐候試験を委託する。
1.1.1 試験の開始 試験片は,製品規格に規定する条件で乾燥した後,試験面を上にして耐候試験台に取
り付けて試験を開始する。開始時期は,製品規格に規定する(1)。ただし,試験を開始する日は,曇天又は
晴天の日とする。
注(1) 特に規定がない場合は,4月及び10月とする。ただし,ここに定めた試験開始時期以外に試験を
開始する必要が生じた場合は,4月,10月以外でも試験を開始することができる。
1.1.2 試験の期間 耐候試験の期間は,製品規格に規定する期間とする。
1.1.3 試験・観察の時期 塗膜を試験し観察する時期は,特に指定がない場合には開始後3か月ごととし,
1か年経過した後は6か月ごととする。
1.1.4 評価項目 耐候試験片を試験し観察・評価する項目は,製品規格に規定する。
1.1.5 評価方法 評価は,製品規格に規定する項目について,次のa)及びb)の方法について行う。ただ
し,試験片の周辺及び塗膜の端からそれぞれ10mm以内の塗膜は,観察・評価の対象としない。洗浄など
評価の際に必要な前処理は,製品規格に規定する。
a) 目視評価方法
1) 耐候試験によって生じた色・光沢の変化の程度を,耐候試験片と原状試験片とを目視によって観察
し,比較する。
2) 見本品耐候試験片及び見本品原状試験片について1)と同様に目視によって観察し,試料と見本品と
の変化の差を比較して調べる。
3) 割れ,はがれ,膨れ,穴などは,それぞれ試料と見本品との耐候試験片を直接比較して程度の大小
を観察する。
b) 数値評価方法 試験終了後,それぞれの試料耐候試験片・試料原状試験片について,次によって観察
して評価する。
1) 割れ・はがれ・膨れ・白亜化の程度については,それぞれJIS K 5600-8-2,JIS K 5600-8-4,JIS K
5600-8-5,JIS K 5600-8-6によって評価する。
2) 白亜化度の試験を行った後,試験片を清浄(2)にして乾燥し,試料耐候試験片・原状試験片について
JIS K 5600-4-7の方法によって光沢保持率を測定する。
3) 1),2)の測定が終了した試験片についてJIS K 5600-4-6の方法で色差を測定する。
注(2) 水に浸してから十分に柔らかくしたビスコーススポンジ,ポリ塩化ビニルスポンジなどで試験
片を全面にこする。こするときに常に水を流しかけて付着物などで試験片にきずがつかないよ
うにし,付着物を除く。洗い終わった後,試験片は室内の清浄な場所に立て掛けて乾かす。

――――― [JIS K 5600-7-6 pdf 11] ―――――

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1.2 公的試験機関での実施 耐候試験を委託された公的試験機関では,1.1と同じ時期に試験を開始して
耐候試験を行い,その試験記録を作成する。試験記録は試験委託者に送付する。
参考 公的試験機関 塗料の耐候試験を委託する公的試験機関としては,財団法人日本塗料検査協会,
耐候試験の場所としては.財団法人日本ウエザリングテストセンター暴露試験場などがある。

――――― [JIS K 5600-7-6 pdf 12] ―――――

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附属書2(参考) JISと対応する国際規格との対比表
JIS K 5600-7-6 : 2002 塗料一般試験方法

ISO/DIS2810.2 : 1999 塗料及びワニス−耐候性−暴露と評価
第7部 : 塗膜の長期耐久性−
第6節 : 屋外暴露耐候性
(I) ISの規定 (II) (III) 国際規格の規定 (IV) ISと国際規格との技術的 (V) ISと国際規格
国際 差異の項目ごとの評価及 との技術的差異
規格 びその内容 の理由及び今後
番号 項目ごとの の対策
項目番号 内容 項目番号 内容 技術的差異の内容
評価
1.適用範囲 屋外暴露試験の ISO/ 1. JISと同じ MOD/変更
タイプと屋外暴 DIS
露試験方法を選 2810.2
択するのに必要
な条件を規定す
る。
2.引用規格 2. MOD/変更 ISO 3696ではな
く、JIS K 0557を
引用した。
3.定義 3. IDT
4.一般要求事項 4. IDT
5.暴露架台 暴露架台の設置 5. 暴露架台の設置条件 MOD/追加 ヨーロッパを中心 塗膜の使用目的以外
条件 高さは地面から最低 に45°が採用され に,年間を通じて太
0.45m以上。 ているが,日本で 陽光の受光エネルギ
試験片は水平に対し は従来から30°を ーを最大とする角度
45度の角度を保つ。 採用している。JIS を選べることとし
使用目的,又は地域 では”地域”によ た。
によって角度を変え って角度を変えて
てもよい。 もよいこととし
た。
6.気象因子の 6. JISと同じ IDT
測定装置
7.試験片 7. IDT
8.手順 8. MOD/変更 水は,ISO 3696で 試験片の洗浄水であ
はなく、JIS K り、日本の実状にあ
0557を使用するこ わせた。
ととした。
9.補足試験条件 9. IDT
10.結果の表現 10. IDT
11.精度 11. IDT
12.試験報告 12. IDT
附属書A(規定) 環境と気象 Annex A JISと同じ IDT
附属書B(参考) 気候の分類 Annex B JISと同じ IDT
附属書1(規定) 耐候試験の実施 ISOでは規定してい MOD/追加 ISOでは規定して 製品の耐候性の品質
及び管理 ない。 いない。 を維持するための規
定であり,ISOには
規定がないが,JIS
独自の規定として追

――――― [JIS K 5600-7-6 pdf 13] ―――――

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加した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
− IDT 技術的差異がない。
− MOD/追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− MOD/変更 国際規格の規定内容を変更している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
− MOD 国際規格を修正している。

――――― [JIS K 5600-7-6 pdf 14] ―――――

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K 5600-7-6 : 2002
原案作成委員会組織の構成表
氏名 所属
(委員長) 増 子 千葉工業大学
(委員) 濱 田 昌 良 経済産業省製造産業局
本 橋 健 司 独立行政法人建築研究所
橋 本 進 財団法人日本規格協会
冨 樫 晃 社団法人日本自動車部品工業会
近 藤 照 夫 清水建設株式会社
田 中 誠 財団法人鉄道総合技術研究所
用 害 比呂之 日本道路公団
帆 刈 均 都市基盤整備公団
高 橋 孝 治 社団法人日本塗装工業会
小 俣 一 夫 日本建築仕上材工業会
福 島 稔 社団法人日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会
池 田 順 一 財団法人日本ウエザリングテストセンター
橋 本 定 明 財団法人日本塗料検査協会
吉 田 豊 彦 社団法人色材協会
増 田 真 一 アトミクス株式会社
中 家 俊 和 関西ペイント株式会社
大 桑 洋 神東塗料株式会社
中 西 均 スズカファイン株式会社
岩 見 勉 大日本塗料株式会社
森 栄二郎 中国塗料株式会社
増 田 道 広 株式会社トウペ
曽 我 元 昭 日本ペイント株式会社
(事務局) 豊 田 常 彦 社団法人日本塗料工業会
(文責 : 豊田常彦)
日本工業標準調査会標準部会 化学製品技術専門委員会 構成表
氏名 所属
宮 入 裕 夫 東京医科歯科大学
(委員会長)
大 久 泰 照 昭和シェル石油株式会社
奥 山 通 夫 社団法人日本ゴム協会
笠 野 英 秋 拓殖大学
加 茂 徹 独立行政法人産業技術総合研究所
木 原 幸 弘 社団法人日本化学工業協会
桐 村 勝 也 社団法人日本塗料工業会
野 忠 夫 財団法人化学技術戦略推進機構
高 橋 信 弘 東京農工大学
西 川 輝 彦 石油連盟
西 本 右 子 神奈川大学
古 川 哲 夫 財団法人日本消費者協会
槇 宏 日本プラスチック工業連盟

JIS K 5600-7-6:2002の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/DIS 2810.2:2000(MOD)

JIS K 5600-7-6:2002の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5600-7-6:2002の関連規格と引用規格一覧