この規格ページの目次
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K 6253-2 : 2012
1 試験機
2 円柱試験片
(芯金付ローラなど)
3 Vブロック
図5−径の小さい試験片と試験機との設置の例
6.3.5 小形Oリング及び半径4 mm以下の円柱面用試験機 小形Oリング及び半径4 mm以下の円柱面
の測定に用いる試験機は,M法の試験機を用いる。ただし,試験片は,適切なジグ,ブロック,ワックス
などを用いて試験片保持台上に固定する。最小半径が0.8 mm以下の場合,測定は不可能である。
7 試験片
7.1 試験片の採取・作製
試験片の採取・作製は,JIS K 6250の8.(試験片の採取・作製)による。試験片に異物の混入したもの,
気泡のあるもの又はきずのあるものは,試験に用いてはならない。
7.2 N法,H法,L法及びM法
7.2.1 一般 試験片は,上下面が平滑な平面で,かつ,平行であるもの3) を用いる。この試験は,同一
厚さの試験片について比較することを前提にしている。
注3) 平滑でない面,曲面,粗い面などに対しては,正確な結果は得られない。
7.2.2 厚さ
7.2.2.1 N法及びH法 標準試験片の厚さは,8.0 mm10.0 mmとする。厚さが2.0 mm以上の試験片を
重ねてもよい。ただし,標準の厚さ以外の場合でも,試験片の厚さは,4.0 mm以上とする。その場合の硬
さは,見掛け硬さとする。
標準の厚さが得られない場合の試験片による見掛け硬さは,標準試験片による標準硬さとは一致しない。
7.2.2.2 L法 標準試験片の厚さは,10.0 mm15.0 mmとする。厚さが2.0 mm以上の試験片を重ねても
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よい。ただし,標準の厚さ以外の場合でも,試験片の厚さは,6.0 mm以上とする。その場合の硬さは,見
掛け硬さとする。
7.2.2.3 M法 標準試験片の厚さは,(2.0±0.5)mmとする。厚さが1.0 mm以上の試験片を重ねてもよ
い。その場合の硬さは,見掛け硬さとする。
7.2.3 プランジャの先端球から試験片端までの距離
7.2.3.1 N法,H法及びL法 標準硬さ及び見掛け硬さにかかわらず,プランジャの先端球から試験片端
までの距離は,試験片の端から少なくとも表5に示した距離だけ離れた位置で測定できる大きさとする。
表5−硬さ測定位置(プランジャの先端球の位置)から試験片端までの最小距離
単位 mm
試験片厚さ 硬さ測定位置から試験片
端までの最小距離
4.0 7.0
6.0 8.0
8.0 9.0
10.0 10.0
15.0 11.5
25.0 13.0
7.2.3.2 M法 プランジャの先端球から試験片端までの距離は,試験片の端から2.0 mm以上離れた位置
で測定できる大きさとする。厚さが4.0 mm以上であるが,試験片端までの最小距離が7.0 mm未満の試験
片の場合,N法の代わりにM法を用いる。その場合は,試験片の端からできるだけ離れた位置で測定する。
その場合の硬さは,見掛け硬さとする。
7.2.3.3 CN法,CH法,CL法及びCM法
試験片は,製品そのもの又は製品から切り出したものを用いる。試験片の採取・作製は,7.1による。切
り出した試験片の下部を,適切な方法で固定して測定する。試験面に布ばりされている場合には,試験前
に表面を研磨する。表面研磨の影響から回復させるために,16時間以上試験室の標準条件に置き,その後,
9.1 a) に従って,試験室の標準条件で状態調節する。この時間は,回復時間に含めてもよい。
8 試料及び試験片の状態調節
8.1 加硫又は成形から試験までの時間
全ての試験目的に対して,加硫又は成形から試験までの最低時間は,16時間とする。
非製品試験のために作製した試料を試験する場合には,加硫又は成形から試験までの最大時間は,4週
間とし,比較を目的とした評価に対しては,可能な限り,同じ間隔の経過時間後に,試験を実施する。
製品を試験する場合は,可能な限り,加硫又は成形から試験までの時間は,3か月を超えてはならない。
その他の場合は,製品の入手日から2か月以内に試験を実施する。
8.2 試験片の状態調節
全ての試験片は,JIS K 6250の9.(試験片の状態調節)によって状態調節する。試験片作製に研磨を含
む場合,研磨と試験との間隔は,16時間以上,72時間以内とする。
標準試験温度以外で試験する場合は,JIS K 6250の11.2.2(その他の試験温度)によって,試験片が試
験温度で平衡状態に達するのに十分な時間だけ状態調節する。
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9 試験方法
9.1 試験条件
試験条件は,次による。
a) 試験室の標準条件は,JIS K 6250の6.(試験室の標準条件)による。
b) 標準試験温度は,JIS K 6250の11.2.1(標準試験温度及び標準試験湿度)による。
c) その他の試験温度で試験する場合は,JIS K 6250の11.2.2(その他の試験温度)による。
9.2 操作方法
操作方法は,次による。
a) プランジャの先端球と試験片表面との摩擦低減のため,あらかじめ試験片上下面にタルクを軽く振り
掛ける。試験片を試験片保持台の上に置く。加圧板を試験片の表面に接触させる。
b) 硬さがIRHDで指示されている場合,プランジャに接触力を5秒間加えた後,指示値を100に合わせ
る。次に押込み力を30秒間加えた後,IRHDで硬さを直読する。
c) 硬さが押込み深さで指示されている場合,プランジャに接触力を5秒間加えた後,接触力による押込
み深さD0を読む。次に押込み力を30秒間加えた後,合計押込み力による押込み深さD1を読む。合計
押込み力による押込み深さD1と接触力による押込み深さD0との差を押込み深さの差Dとする。押込
み深さの差Dから,表2,表3又は表4を用いてIRHDに換算する。
d) 力を加えている間,摩擦に打ち勝つため,加振装置によって試験機に軽く振動を加えてもよい。
e) 測定点数は,6.0 mm以上離れた試験片の新しい点で3点以上とする。
10 試験結果のまとめ方
試験結果は,3点以上の測定値の中央値をJIS Z 8401によって丸めの幅1とし,その数値の後にIRHD
の記号を付けて表す。標準硬さの場合には,その後に“ / ”を付けて記号Sと書き,更にその後に“ / ”
を付けて試験法を表す記号N,H,L又はMを付ける。見掛け硬さの場合には,IRHDの記号の後に“ / ”
を付けて試験法を表す記号N,H,L又はMを付ける。曲面試験片の硬さの場合は,IRHDの記号を付け
て表す。その後に“ / ”を付けて試験法を表す記号CN,CH,CL又はCMを付ける(例1,例2又は例3
参照)。
例1 50 IRHD / S / N : 国際ゴム硬さ試験のN法で,標準試験片を測定したときの標準硬さが,50 IRHD
であることを示す。
例2 50 IRHD / M : 国際ゴム硬さ試験のM法で,見掛け硬さが,50 IRHDであることを示す。
例3 50 IRHD / CM : 国際ゴム硬さ曲面試験のCM法で,曲面試験片を測定したときの硬さが,50 IRHD
であることを示す。
11 精度
精度は,附属書Bに示す。
12 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の番号(JIS K 6253-2)
b) 試験片の詳細
1) 試験片の寸法
2) 積重ね層の数及び最も薄い層の厚さ
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3) 円柱面又は複曲面をもつ試験片の場合の試験片の説明
4) 試験片の採取・作製方法
5) 配合内容の詳細及び加硫条件(分かる場合)
c) 試験法
1) 使用した方法
2) 円柱面又は複曲面をもつ試験片の試験片の場合は,試験片を取り付けた方法
d) 試験の詳細
1) 試験前の状態調節の時間及び温度
2) 試験温度及び試験湿度(必要な場合)
3) その他規定と異なる測定方法
e) 試験結果
1) 試験片の数
2) 個々の試験結果
3) 箇条10に規定する個々の結果の中央値
f) 試験年月日
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附属書A
(規定)
国際ゴム硬さ(IRHD)と押込み深さとの関係
国際ゴム硬さ(IRHD)で表されるゴムの硬さと,押込み深さとの関係は,A.1及びA.2に基づいて規定
している。
A.1 等方な完全弾性体において,球を押し付けたとき,次の式が成立する(参考文献[2]参照)。
.074 .0 74
.048 F f
D .0615 R
E E
ここに, D : 押込み深さの差(接触力によるプランジャの押込み深さと,
合計押込み力とによるプランジャの押込み深さとの差)
(mm)
R : 球の半径(mm)
f : 接触力(N)
F : 合計押込み力(N)
E : 加硫ゴムのヤング率(MPa)
A.2 次に示す1)及び2)によって定義された,log10Eと国際ゴム硬さ(IRHD)との関係を,正規分布の累
積確率密度曲線を用いて図A.1,図A.2及び図A.3に示すように決めている。
1) 硬さ50 IRHDは,ヤング率E=2.312 MPa(log10E=0.364)に対応する。
2) 硬さ57 IRHDにおいて,log10Eに対するIRHDの変化の割合(勾配)が,最大となる。
これらの条件を決定する際に,IRHDの値が,タイプAデュロメータの硬さの値となるべく一致するよ
うに考慮されている。
X 加硫ゴムのヤング率E(MPa)
Y 国際ゴム硬さ(IRHD)
図A.1−加硫ゴムのヤング率Eと国際ゴム硬さIRHD(3 IRHD100 IRHD)との関係
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JIS K 6253-2:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 48:2010(MOD)
JIS K 6253-2:2012の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.060 : ゴム
JIS K 6253-2:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6200:2019
- ゴム―用語
- JISK6250:2019
- ゴム―物理試験方法通則
- JISK6253-1:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第1部:通則
- JISK6253-5:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第5部:硬さ試験機の校正及び検証
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方