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K 6253-2 : 2012
X 加硫ゴムのヤング率E(MPa)
Y 国際ゴム硬さ(IRHD)
図A.2−加硫ゴムのヤング率Eと国際ゴム硬さIRHD(3 IRHD30 IRHD)との関係
X 加硫ゴムのヤング率E(MPa)
Y 国際ゴム硬さ(IRHD)
図A.3−加硫ゴムのヤング率Eと国際ゴム硬さIRHD(80 IRHD100 IRHD)との関係
――――― [JIS K 6253-2 pdf 16] ―――――
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K 6253-2 : 2012
附属書B
(参考)
国際ゴム硬さ(IRHD)の試験精度
B.1 概要
試験室間試験プログラム(以下,ITPという。)を1985年から2007年にかけて数回,実施した。
a) 1985年から1989年にわたって5種のITPを実施した(B.2参照)。
b) 2004年に,M法についてITPを実施した(B.3参照)。
c) 2007年に,精度の解析を詳細に行うための包括的なITPを実施した(B.4参照)。
硬さ試験は,ゴム工業界において,非常に頻度高く用いられる試験法であるので,多年にわたって,何
回もITPを実施して精度を確認した。このことは,硬さ試験の有用性を評価する上で重要なことである。
試験室内繰返し精度(併行性)及び試験室間再現精度を算出する計算は,ISO/TR 9272(参考文献[3]参
照)に従った。精度の概念及び用語については,このISO/TR 9272による。
B.2 1985年から1989年に実施したITPからの精度
B.2.1 ITPの詳細
B.2.1.1 スウェーデンのStatens Provningsanstaltが,1985年から1989年にかけ,五つのITPを計画し,実
施した。加硫したゴム試験片は,1か所の実験室で作製し,全ての参加実験室に配布して試験を行った。
五つのITPの詳細を次に示す。
中硬さゴムをN法で測定 : 硬さ範囲30 IRHD85 IRHDの4種の配合のゴム試験片,参加実験室数26。
1週間の間隔で各2回,N法を用いて,各配合のゴム試験片に対し3回の硬さ測定
を実施し,その中央値を試験結果として精度の解析に用いた。
中硬さゴムをM法で測定 : 硬さ範囲30 IRHD85 IRHDの4種の配合のゴム試験片,参加実験室数26。
1週間の間隔で各2回,M法を用いて,各配合のゴム試験片に対し3回の硬さ測定
を実施し,その中央値を試験結果として精度の解析に用いた。
高硬さゴムをN法で測定 : 硬さ範囲85 IRHD100 IRHDの3種の配合のゴム試験片,参加実験室数12。
1週間の間隔で各2回,N法を用いて,各配合のゴム試験片に対し5回の硬さ測定
を実施し,その中央値を試験結果として精度の解析に用いた。
高硬さゴムをH法で測定 : 硬さ範囲85 IRHD100 IRHDの3種の配合のゴム試験片,参加実験室数12。
1週間の間隔で各2回,H法を用いて,各配合のゴム試験片に対し3回の硬さ測定
を実施し,その中央値を試験結果として精度の解析に用いた。
低硬さゴムをL法で測定 : 硬さ範囲低硬さの1種の配合のゴム試験片,参加実験室数5。
1週間の間隔で各2回,L法を用いて,ゴム試験片に対し3回の硬さ測定を実施し,
その中央値を試験結果として精度の解析に用いた。
B.2.2 精度
B.2.2.1 試験片は,一括して作製され,全ての実験室に提供された。低硬さゴム,L法は,ITPにおける
実験室の数が少ないので,表に記された精度結果の使用は,注意を要する。
B.2.2.2 最終的な解析結果から得られた試験精度を,表B.1表B.5に示す。
表中の記号は,次のとおりである。
――――― [JIS K 6253-2 pdf 17] ―――――
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K 6253-2 : 2012
r : 試験室内の繰返し精度(IRHD)
(r) : 試験相対繰返し精度(%)
R : 試験の再現精度(IRHD)
(R) : 試験相対再現精度(%)
表B.1−国際ゴム硬さ(IRHD)N法の精度
試料 平均値 試験室内 試験室間
r (r) R (R)
A 31.5 1.29 4.08 2.98 9.47
B 47.1 1.23 2.61 2.68 5.68
C 66.6 1.65 2.48 4.47 6.71
D 86.5 2.32 2.68 3.49 4.03
プール値 58.3 1.68 2.89 3.49 5.99
表B.2−国際ゴム硬さ(IRHD)M法の精度
試料 平均値 試験室内 試験室間
r (r) R (R)
A 36.6 1.57 4.29 5.82 15.9
B 50.9 2.31 4.55 5.44 10.7
C 64.9 4.89 7.54 7.47 11.5
D 88.6 4.76 5.38 6.80 7.68
プール値 60.3 3.71 6.16 6.43 10.7
表B.3−国際ゴム硬さ(IRHD)N法の精度
試料 平均値 試験室内 試験室間
r (r) R (R)
A 85.8 0.78 0.91 3.53 4.11
B 93.4 1.11 1.19 2.96 3.17
C 98.5 0.33 0.34 1.45 1.47
プール値 92.6 0.81 0.87 2.86 3.09
表B.4−国際ゴム硬さ(IRHD)H法の精度
試料 平均値 試験室内 試験室間
r (r) R (R)
A 87.0 0.96 1.03 3.12 3.41
B 94.2 1.00 1.07 2.15 2.31
C 98.7 0.71 0.76 1.03 1.10
プール値 93.3 0.75 0.90 2.29 2.46
――――― [JIS K 6253-2 pdf 18] ―――――
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K 6253-2 : 2012
表B.5−国際ゴム硬さ(IRHD)L法の精度
試料 平均値 試験室内 試験室間
r (r) R (R)
A 33.0 0.20 0.61 2.00 6.04
B.3 2004年に実施したITPからの精度
2004年に実施したITPの解析結果は,JIS K 6253-3の附属書A[タイプAMデュロメータ硬さ及び国際
ゴム硬さ(IRHD)M法の精度](参考文献[4]参照)に記載してある。
B.4 2007年に実施したITPからの精度
B.4.1 ITPの詳細
N法,M法及びL法の硬さ並びにタイプAデュロメータ硬さ及びタイプDデュロメータ硬さ(参考文
献[4]参照)の精度を評価するITPを,2007年に実施した。このITPは,国際ゴム硬さ(IRHD)とデュロ
メータ硬さとを比較することを目的とした。
各試験室に対して7種の硬さの異なる試験片を各2枚提供した。特定の週の決められた2日に,試験片
の5か所で,硬さを測定し,その中央値を得た。その週を代表する値として,二つの中央値を平均した。
最終的な解析結果から得られた試験精度を表B.6表B.10に示す。
表中の記号は,B.2.2.2によるほか,次による。
sr : 試験室内標準偏差
sR : 試験室間標準偏差
B.4.2 精度の結果
N法の精度結果は,M法の精度結果より優れている。
L法の精度結果は,N法の精度結果と同等に見えるが,4試験室だけの結果に基づいているので,注意
しなければならない。
N法の精度結果とタイプAデュロメータ硬さの精度結果とは,同じであるが,タイプDデュロメータ硬
さの精度結果は,全ての試験法において最も悪い。
表B.6−国際ゴム硬さ(IRHD) N法の精度
材料 平均 試験室内 試験室間 試験
sr r (r) sR R (R) 室数a)
RM 123 45.0 0.197 0.550 1.22 0.717 2.01 4.46 14
RM 124 58.2 0.233 0.650 1.12 0.654 1.83 3.15 13
RM 126 84.1 0.541 1.520 1.80 0.916 2.56 3.05 14
平均b) 0.324 0.907 1.38 0.762 2.13 3.55
注a) 外れ値を除いた試験室の数。
b) 比較のための単純平均値。
――――― [JIS K 6253-2 pdf 19] ―――――
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K 6253-2 : 2012
表B.7−国際ゴム硬さ(IRHD) M法の精度
材料 平均 試験室内 試験室間 試験
sr r (r) sR R (R) 室数a)
RM 122 34.08 0.331 0.930 2.72 0.683 1.91 5.61 11
RM 124 58.09 0.605 1.690 2.92 1.068 2.99 5.15 11
RM 125 80.54 1.264 3.540 4.40 2.21 6.20 7.70 11
平均b) 0.733 2.053 3.35 1.32 3.70 6.15
注a) 外れ値を除かれた試験室の数の平均。
b) 比較のための単純平均値。
表B.8−国際ゴム硬さ(IRHD) L法の精度
材料 平均 試験室内 試験室間 試験
sr r (r) sR R (R) 室数a)
RM 121 34.0 0.221 0.62 1.82 0.310 0.87 2.55 4
注a) 外れ値を除かれた試験室の数の平均。
表B.9−タイプAデュロメータの精度
材料 平均 試験室内 試験室間 試験
sr r (r) sR R (R) 室数a)
RM 122 35.6 0.199 0.560 1.57 0.613 1.72 4.83 19
RM 124 57.5 0.263 0.720 1.28 0.720 2.02 3.51 20
RM 126 79.3 0.473 1.320 1.67 0.821 2.30 2.90 20
平均b) 0.312 0.867 1.51 0.718 2.01 3.75
注a) 外れ値を除かれた試験室の数。
b) 比較のための単純平均値。
表B.10−タイプDデュロメータの精度
材料 平均 試験室内 試験室間 試験
sr r (r) sR R (R) 室数a)
RM126 24.4 0.369 1.030 4.22 0.756 2.12 8.66 15
RM128 43.4 0.617 1.730 3.98 1.040 2.92 6.73 14
平均b) 0.493 1.380 4.10 0.898 2.52 7.70
注a) 外れ値を除かれた試験室の数。
b) 比較のための単純平均値。
参考文献
[1] JIS K 6253-4 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第4部 : IRHDポケット硬さ
注記 対応国際規格 : ISO 7619-2,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of indentation
hardness−Part 2: IRHD pocket meter method(MOD)
[2] Scott, J.R., Physical Testing of Rubbers. Maclaren and Sons, London, 1965
[3] ISO/TR 9272:2005,Rubber and rubber products−Determination of precision for test method standards
[4] JIS K 6253-3 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部 : デュロメータ硬さ
注記 対応国際規格 : ISO 7619-1,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of indentation
hardness−Part 1: Durometer method (Shore hardness)(MOD)
――――― [JIS K 6253-2 pdf 20] ―――――
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JIS K 6253-2:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 48:2010(MOD)
JIS K 6253-2:2012の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.060 : ゴム
JIS K 6253-2:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6200:2019
- ゴム―用語
- JISK6250:2019
- ゴム―物理試験方法通則
- JISK6253-1:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第1部:通則
- JISK6253-5:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第5部:硬さ試験機の校正及び検証
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方