JIS K 6330-6:2010 ゴム及びプラスチックホース―第6部:層間はく離強さの求め方 | ページ 2

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6.3 試験片の準備

6.3.1  一般事項
試験片は,切刃で高温にならない方法によって採取する。試験片の厚さは,はく離面ができるだけつか
み具の引張り軸上に近づくように研磨調整する。異物の混入したもの,気泡又はきずのある試験片を試験
に用いてはならない。
6.3.2 タイプ1
ホースを軸方向に対して直角に切断して,幅25 mm±0.5 mmのリング状に採取し,次に,図1に示すよ
うに,軸方向に切り開き,短冊状試験片にする。
試験片採取時に,発熱による劣化のおそれがある場合には,タイプ2,3,5又は6の試験片を用いる。
6.3.3 タイプ2
試験片を軸方向に二分割する。このうちの一片を軸方向と平行に,試験片の大きさによって,それぞれ
幅25 mm±0.5 mm,10 mm±0.5 mm又は5 mm±0.2 mmの2本の切込みを入れる。この場合,補強糸を切
断しないようにする。次に図2に示すように,はく離層の端部が,試験機のつかみ部にかかるまで層をは
く離する。
6.3.4 タイプ3
ホースを軸方向に対して直角に切断して,幅35 mm±2 mmのリング状に採取する。このリング状試験
片を軸方向に切り開き,短冊状試験片にする。短冊状試験片に軸方向と直角に幅25 mm±0.5 mmの2本の
切込みを入れる。この場合,補強糸を切断しないようにする。次に,図3に示すように,はく離層の端部
が試験機のつかみ具にかかるまで層をはく離する。
6.3.5 タイプ4
試験片を軸方向に二分割する。このうちの一片に,幅10 mm±0.5 mmで短冊状に切込みを入れる。ただ
し,幅が10 mm未満の場合には,得られる最大幅とする。次に,図4に示すように,はく離層の端部が,
試験機のつかみ具にかかるまで層をはく離する。
6.3.6 タイプ5
試験片を軸方向に二分割する。二枚刃ジグを用いて,内面層の中心部へ軸方向に幅5 mm±0.2 mmの切
込みを入れる。次に,図5に示すように試験片の端部をはく離して,口を開けた状態にする。
6.3.7 タイプ6
ホースを軸方向に対して直角に切断して,幅35 mm±2 mmのリング状に採取する。外面層に幅25 mm
±0.5 mmの切込みを周方向に入れ,図6に示すようにはく離して,口を開けた状態にする。
リング状試験片の作製は,ホースの中に木製の円筒などを入れて切断するとよい。
6.3.8 タイプ7
図7に示すように,ヘリックスワイヤに沿って切断して,幅25 mm±0.5 mm,又は24.5 mm未満の場合
は,得られる最大幅寸法の短冊状試験片をホースから採取する。
この試験は,ヘリックスワイヤ入りホースが,長尺で製造されたときに任意に行うものである。特殊な
端部,バンドレスタイプの継手などを装着して,特定の長さに製造したホースには適用しない。ヘリック
スワイヤの間隔が10 mmを超えるときだけ適用する。
6.3.9 タイプ8
図8に示すように,ホースを軸方向に対して直角に切断して,幅25 mm±0.5 mmのリング状試験片を採
取する。
リング状試験片の作製は,ホースの中に木製の円筒などを入れて切断するとよい。

――――― [JIS K 6330-6 pdf 6] ―――――

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6.4 試験片の状態調節

  製造後24時間以上経過したホースについて,試験を行う。試験片は,試験前に少なくとも16時間,JIS
K 6250に規定される標準の温度及び湿度にて保存しなければならない。この時間を製造後の24時間の中
に入れてもよい。

6.5 製造から試験までの時間

  試験結果の比較評価を行う場合は,できる限り製造後同じ時間が経過した試験片について行わなければ
ならない。製品の製造から試験までの時間については,JIS K 6250の7. c)又は7. d)の規定による。

7 手順

7.1 準備

  試験片は,はく離試験を行う層ごとに準備する。

7.2 試験片の装着

  試験片を状態調節の場所から取り出し,試験片の幅寸法を実測する。はく離した試験片の端部を試験機
のつかみ具に固定し,張力が均一になるように調整して,試験中にねじれが発生しないようにする。はく
離角度は,短冊状試験片では約180°,リング状試験片では約90°になるように,つかみ具に試験片を取
り付ける。引張力は,はく離面に作用するようにする。短冊状試験片の場合は,試験の間,試験片をつか
み具の面内に保持しなければならない。

7.3 試験速度

  動力で作動するつかみ具の移動速度を試験速度とし,試験速度は,タイプ17の場合は,50 mm/min±
5 mm/minとする。タイプ8の場合は,25 mm/min±2.5 mm/minとする。

7.4 測定

  試験機を始動させ,測定したはく離強さをグラフに記録する。はく離は,長さ100 mm以上行い,試験
片が長さ100 mm未満の場合は,はく離可能な最大長さとする。
なお,はく離が,試験している所以外の箇所で発生した場合には,その状況と発生した時点の力の大き
さとを試験報告書に記載する。

8 試験結果のまとめ

  グラフに記録された波状曲線は,層間ではく離するときの力の変化を示しており,はく離強さは,JIS K
6274に規定する解析方法によって波状部の頂点の中央値を求め,kN/mで表す。
試験報告書に記載するはく離強さは,個々の試験片によって得られた値の中央値とする。中央値は,JIS
Z 8401によって丸めの幅0.1で表す。
なお,材料破壊によってはく離面ではく離しない場合は,詳細を試験報告書に記載する。

9 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 試料の詳細(ホースの名称,種類,呼び径など)
b) 製造年月日及びバッチ番号又は適切な参考データ
c) 製造方法及び補強層の説明
d) この規格の番号
e) 用いた試験片のタイプ及び数量

――――― [JIS K 6330-6 pdf 7] ―――――

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f) 試験速度
g) 試験結果(試験を行ったはく離層の種類及びそのはく離強さ),問題点の指摘[表1の注a)を参照]
h) 試験年月日
単位 mm
図1−タイプ1試験片
単位 mm
図2−タイプ2試験片
単位 mm
図3−タイプ3試験片

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単位 mm
図4−タイプ4試験片
単位 mm
図5−タイプ5試験片
単位 mm
図6−タイプ6試験片

――――― [JIS K 6330-6 pdf 9] ―――――

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単位 mm
図7−タイプ7試験片
単位 mm
図8−タイプ8試験片

――――― [JIS K 6330-6 pdf 10] ―――――

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