JIS K 6418:2007 熱可塑性エラストマー―用語及び略号 | ページ 2

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K 6418 : 2007 (ISO 18064 : 2003)
TPV-(NR+PP) 天然ゴム相を高度に架橋してPPの連続相に細かく分散した,NRとPPとの複合
体。
TPV-(ENR+PP) エポキシ化天然ゴム相を高度に架橋してPPの連続相に細かく分散した,ENRと
PPとの複合体。
TPV-(IIR+PP) ブチルゴム相を高度に架橋してPPの連続相に細かく分散した,IIRとPPとの複合
体。

6.7 TPZ(その他TPE)

 TPZグループは,5.7に当てはまるもので,接頭略号TPZを付けて表す。
TPZの商品の例を,次に示す。
TPZ-(NBR+PVC) アクリロニトリル−ブタジエンゴムとポリ塩化ビニルとのブレンド物。
備考 NBRとPVCとのブレンドの多くは,加硫することができる熱架橋タイプのゴムである。この
ように加硫して用いるゴムには,接頭略号TPZは用いない。

――――― [JIS K 6418 pdf 6] ―――――

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附属書A(参考)従来使用してきた略号について
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
長年にわたり,多くの異なった種類の熱可塑性エラストマーが開発され,その一部は市販されてきてい
る。当初は,これらの違いを表すために異なった略号を用いてきた。熱可塑性エラストマーを表すために
用いた略号の幾つかを文献又は特許に使用している。このことは同じ素材が違った名称で呼ばれている今
日の状況をもたらしている。熱可塑性エラストマーを記述する新しく標準化された略号へスムーズに移行
し,そして,既存の文献との関連を保持するために,これまでに使用してきた用語及び略号を,次に示す。
以前の略号 新しい略号 説明
FCEA TPV 完全に架橋されたゴム状アロイ
HCTPV TPV 高度に架橋された熱可塑性エラストマー
NPV TPZ-(NBR+PVC) NBRとPVCとのブレンド(主にインドで用いられていた略号)
TPVC TPZ-(NBR+PVC) NBRとPVCとのブレンド(主に日本で用いられていた略号)
PEBA TPA-ET アミド系熱可塑性エラストマー(ソフトセグメントは,ポリエーテル)
TPAE TPA アミド系熱可塑性エラストマー(主に日本で用いられていた略号)
SBS TPS-SBS スチレンとブタジエンとのブロック共重合体
SEBS TPS-SEBS ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレン
SEPS TPS-SEPS ポリスチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−ポリスチレン
SIS TPS-SIS スチレンとイソプレンとのブロック共重合体
TECEA TPZ-(NBR+CPE) NBRと塩素化ポリエチレンとのアロイ
TEEE TPC-EE エステル系熱可塑性エラストマー(ソフトセグメントは,エーテル及び
エステルの両方の結合様式をもつもの)
TPEE TPC エステル系熱可塑性エラストマー(主に日本で用いられていた略号)
TEO TPO オレフィン系熱可塑性エラストマー
TES TPS スチレン系熱可塑性エラストマー
SBC TPS スチレン系熱可塑性エラストマー(主に日本で用いられていた略号)

――――― [JIS K 6418 pdf 7] ―――――

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附属書1(参考)代表的熱可塑性エラストマーの分類表
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
この附属書1表1は,分類に用いる用語及び略号の定義を分かりやすく整理したものである。
附属書1表 1 代表的熱可塑性エラストマーの分類
熱可塑性エラス 各種TPEの詳細分類 ハードセグメント ソフトセグメント
トマーの分類
TPE TPA TPA-EE ポリアミド ポリ(エーテル−エステル)
TPA-ES ポリアミド ポリエステル
TPA-ET ポリアミド ポリエーテル
TPC TPC-EE ポリエステル ポリ(エーテル−エステル)
TPC-ES ポリエステル ポリエステル
TPC-ET ポリエステル ポリエーテル
TPO TPO-(EPDM+PP) ポリプロピレン EPDM
TPO-(EPM+PP) (1) ポリプロピレン EPM(エチレンとプロピレンとのゴ
ム状共重合体)
TPS TPS-SBS ポリスチレン BR
TPS-SEBS ポリスチレン ポリ(エチレン−ブチレン)
TPS-SEPS ポリスチレン ポリ(エチレン−プロピレン)
TPS-SIS ポリスチレン IR
TPU TPU-ARES 芳香族ポリウレタン ポリエステル
TPU-ARET 芳香族ポリウレタン ポリエーテル
TPU-AREE 芳香族ポリウレタン ポリ(エーテル−エステル)
TPU-ARCE 芳香族ポリウレタン ポリカーボネート
TPU-ARCL 芳香族ポリウレタン ポリカプロラクトン
TPU-ALES 脂肪族ポリウレタン ポリエステル
TPU-ALET 脂肪族ポリウレタン ポリエーテル
TPV TPV-(EPDM+PP) ポリプロピレン 高度に架橋したEPDM
TPV-(NBR+PP) ポリプロピレン 高度に架橋したNBR
TPV-(NR+PP) ポリプロピレン 高度に架橋したNR
TPV-(ENR+PP) ポリプロピレン 高度に架橋したENR
TPV-(IIR+PP) ポリプロピレン 高度に架橋したIIR
TPV-(SEBS/oil+PP) (2) ポリプロピレン 架橋したSEBS/オイルブレンド
TPZ TPZ-(NBR+PVC) ポリ塩化ビニル NBR
TPZ-(PVC/plasticizer +PVC) (3)
ポリ塩化ビニル ポリ塩化ビニル/可塑剤ブレンド

――――― [JIS K 6418 pdf 8] ―――――

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K 6418 : 2007 (ISO 18064 : 2003)
附属書1表 1 代表的熱可塑性エラストマーの分類(続き)
熱可塑性エラス 各種TPEの詳細分類 ハードセグメント ソフトセグメント
トマーの分類
TPE TPZ TPZ-(Syn.1,2-BR) シンジオタクチック1,非晶性BR
2-ポリブタジエン樹脂
TPZ-(Trans-IR) トランス−ポリイソプ 非晶性IR
レン樹脂
TPZ-(PE-C) ポリエチレン 塩素化ポリエチレン
TPZ-(Fluoropolymer) (4) ふっ素樹脂 ふっ素ゴム
Na+−カルボキシレート
TPZ-(Ionomer, ethylene-acrylic 非晶性ポリエチレン
acid copolymer group) イオンクラスター
注(1) PO-(EPM+PP) は,製造方法において,機械的混合タイプ及び重合時混合タイプがある。
(2) EBS/oilは,SEBSとオイルとのブレンドを意味する。
(3) VC/plasticizerは,PVCとplasticizerとのブレンドを意味する。
(4) PZ-(Fluoropolymer) は,ブロックタイプ及びグラフトタイプがある。

JIS K 6418:2007の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 18064:2003(IDT)

JIS K 6418:2007の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6418:2007の関連規格と引用規格一覧