JIS K 6911:1995 熱硬化性プラスチック一般試験方法 | ページ 4

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図3 押出式流れ試験用金型
備考 金型の各部分の材質は,JIS G 4051の規定によって,それぞ
れ次のとおりとする。
押型 : S50C 枠型 : S55C 底型 : S50C
(2) 方法 規定量の試料を規定温度に保った枠型に入れてから30秒以内に押型を枠型の中に入れて規定
圧力で加圧し,枠型の流出口から押し出された試料の質量を1gまで量り,流出量 (g) とし,加圧し
始めたときから流出の止まるまでの時間を1秒まで計り,流出時間(秒)とする。
この場合,挿入質量,金型温度及び圧力は,原則として表2のとおりとする。
また,表2の試験条件以外の場合は,その条件を結果に明記する。
表2 押出式流れ試験の挿入質量,金型温度及び圧力
条件 挿入質量 金型温度 圧力(3)
種類 g ℃ Mpa [{kgf/cm2}]
フェノール樹脂 40 160±3 A: 9.80 [{100}]
B: 29.0[{300}]
ユリア樹脂 35 140±3 20.0 [{200}]
メラミン樹脂 35 150±3 20.0 [{200}]
ジアリルフタレート樹脂 40 160±3 A: 9.80 [{100}]
B: 20.0[{200}]
注(3) : 流れのよいもの B : 流れの小さいもの
5.3.2 成形材料(円板式流れ) 次によって行う。
(1) 装置

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(1.1) 寸法測定器 1mm目盛のもの。
(1.2) 温度計 5.3.1(1.2)に規定したもの。
(1.3) 圧縮成形機 図4に示す金型を,表3に示す温度及び荷重条件に保持できるもの。
(1.4) 金型 材質が硬鋼で,表面に硬質クロムめっきした図4に示す形状・寸法の当て板2枚を1組とし
たもの。
(1.5) 金属製円筒 内径約50mm,高さ約10mmのもの。
(2) 方法 試料5gを表3に規定する温度に保った金型のほぼ中央部に金属製円筒を用いて試料が円すい状
になるように入れ,15秒以内に表3に規定する荷重及び加圧時間で圧縮成形する。ただし,表3以外
の試験条件の場合は,その条件を明記する。
成形した円板の光沢部分の長径及び短径を寸法測定器で1mmまで測り,その平均値を算出し,試
料の伸び (mm) とする。
図4 円板式流れ試験用金型
表3 円板式流れ試験の金型温度,荷重及び加圧時間
条件 金型温度 荷重 加圧時間
種類 ℃ kN{kgf} min
フェノール樹脂 160±3 24.50 [{2 500}] 1
ユリア樹脂 140±3 19.60 [{2 000}] 2
メラミン樹脂 150±3 19.60 [{2 000}] 2
ジアリルフタレート樹脂 160±3 24.50 [{2 500}] 1
5.4 成形性(成形材料) 次によって行う。
(1) 装置
(1.1) 圧縮成形機 (1.2)に規定する金型を,当事者間の協定による温度及び圧力に保持できるもの。
(1.2) 金型 原則として,図5に示す形状・寸法に成形できる金型。
(2) 方法 試料を金型に入れ図5に示す形状・寸法に成形したとき,その成形品について,金型からの離
れやすさ,外観の平滑さ,ひずみ,しわ,はん点などの有無を調べる。
なお,金型温度,圧力及び加圧時間は,当事者間の協定による。

――――― [JIS K 6911 pdf 17] ―――――

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図5 成形性試験における成形品の寸法

5.5 寸法

5.5.1  積層板 次によって行う。
(1) 長さ及び幅
(1.1) 装置 寸法測定器は,JIS B 7512に規定する1級(1mm目盛のもの)の鋼製巻尺又はこれと同等以
上の精度をもつものを用いる。
(1.2) 方法 積層板を垂直又は水平に保持し,積層板の周辺に平行に,長さ方向及び幅方向の長さを1mm
まで測る。
(2) 厚さ
(2.1) 装置 厚さ測定器は,積層板の中央部の厚さを測るのに必要な大きさ及び十分な強度をもつ支え腕
を有し,JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ又はこれと同等以上の精度をもつものを用いる。
(2.2) 方法 積層板を垂直又は水平に保持し,図6に示すように積層板の周辺から6mm以上内側の部分
を各辺ごとに2か所ずつ(計周辺8か所),中央部分について2か所,合計10か所の厚さを0.01mm
まで測る。ただし,1か所の測定は2回行い,その平均値を各点の厚さとする。
図6 積層板の厚さ測定点
5.5.2 積層棒 次によって行う。

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(1) 長さ
(1.1) 装置 寸法測定器は,JIS B 7512に規定する1級(1mm目盛のもの)の鋼製巻尺又はこれと同等以
上の精度をもつものを用いる。
(1.2) 方法 積層棒を鉛直又は水平に保持し,その円周に沿って90°間隔で4か所の長さを1mmまで測
り,その平均値を長さとする。
(2) 直径
(2.1) 装置 JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ,JIS B 7507に規定する最小読取値0.02mmのノ
ギス又はこれと同等以上の精度をもつもの。
(2.2) 方法 積層棒を鉛直又は水平に保持し,両端面及び中央部について,45°間隔で4か所の直径をマ
イクロメータで0.01mmまで測り,その平均値を直径とする。
また,ノギスで0.02mmまで測ってもよい。
5.5.3 積層管 次によって行う。
(1) 長さ
(1.1) 装置 寸法測定器は,JIS B 7512に規定する1級(1mm目盛のもの)の鋼製巻尺又はこれと同等以
上の精度をもつもの。
(1.2) 方法 積層管を鉛直又は水平に保持し,その円周に沿って90°間隔で4か所の長さを1mmまで測
り,その平均値を長さとする。
(2) 外径
(2.1) 装置
(2.1.1)マイクロメータ JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ又はこれと同等以上の精度をもつもの。
(2.1.2) ノギス JIS B 7507に規定する最小読取値0.02mmのノギス又はこれと同等以上の精度をもつもの。
(2.1.3) 鋼製巻尺 JIS B 7512に規定する1級の鋼製巻尺又はこれと同等以上の精度をもつもの。
(2.2) 方法 積層管を鉛直又は水平に保持し,両端面及び中央部について,45°間隔で4か所の外径をマ
イクロメータで0.01mmまで測り,その平均値を外径とする。
また,ノギスで0.02mmまで測ってもよい。
外径が特に大きい積層管の場合には,鋼製巻尺を外径の円周に沿って巻き,その円周を1mmま
で測り,次の式によって外径を算出してもよい。
L
D= −2t
ここに, D : 外径 (mm)
円周率=3.14
L : 積層管の円周 (mm)
t : 鋼製巻尺の厚さ (mm)
(3) 内径
(3.1) 装置
(3.1.1)寸法測定器 JIS B 7502に規定する棒形内側マイクロメータ又はこれと同等以上の精度をもつもの,
棒形内側マイクロメータ(継ぎ足しロッド形0.01mm目盛),キャリパー形内側マイクロメータ
(0.01mm目盛)又はスモールホールゲージ(0.01mm目盛)。
(3.1.2) ノギス JIS B 7507に規定する最小読取値0.02mmのノギス又はこれと同等以上の精度をもつもの。
(3.2) 方法 内径50mm以上の積層管は,これを鉛直又は水平に保持し,両端面について45°間隔で4か

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所の内径を,単体形又は継ぎ足しロッド形内側マイクロメータを用いて0.01mmまで測り,その平
均値を内径とする。
また,ノギスを用いて0.02mmまで測ってもよい。
内径3mm以上50mm未満の積層管は,キャリパー形内側マイクロメータ又はスモールホールゲ
ージを用いて,内径50mm以上の積層管と同じ方法で測る。
肉厚の特に大きい積層管は,その肉厚を測って,外径から肉厚の2倍の長さを差し引いて内径と
してもよい。
(4) 肉厚及び偏肉
(4.1) 装置
(4.1.1) マイクロメータ 管厚用片球面マイクロメータ(0.01mm目盛)。
(4.1.2) ダイヤルゲージ JIS B 7503に規定する目量0.01mmのダイヤルゲージ。
(4.1.3) 定盤 JIS B 7513に規定する2級の定盤又はこれと同等以上の精度をもつもの。
(4.2) 方法 肉厚は,(2.2)及び(3.2)により測定した外径と内径との差の21の数値とする。ただし,特に肉厚
を直接測る場合には,内径6mm以上の積層管は管厚用片球面マイクロメータを用いて,両端面に
つき円周に沿って45°間隔で8か所の肉厚を0.01mmまで測り,その平均値を肉厚とする。
内径6mm未満の積層管は,積層管を定盤の上に載せ,その内径よりやや小さい心棒を積層管に
しっくりはめ込み,この心棒の外径と積層管の外径との差をダイヤルゲージで円周に沿って45°間
隔で8か所につき0.01mmまで測り,その平均値の21を肉厚とする。
積層管の偏肉は,肉厚の最大値と最小値との差の数値とする。
5.6 そり率又はねじれ率(積層板)
5.6.1 装置 次に示すものを用いる。
(1) 直定規 JIS B 7514に規定するB級(断面が長方形のもの)の直定規で有効長さ1.5m以上のもの。
(2) 直尺 JIS B 7516に規定する1級(1mm目盛のもの)又はこれと同等以上の精度をもつもの。
5.6.2 試験片 積層板をそのままの寸法で用いる。
5.6.3 方法 積層板を図7(a)に示すように一辺の中央で鉛直につり,その辺に平行に直定規を当てる。直
定規は積層板の凹面に当て,直定規と積層板の面との間の最大の隔たりを金属製直尺で1mmまで測る。
他の辺についても順次測定し,最も大きな隔たりを,その積層板の最大そりとする。
また,積層板を図7(b)に示すように一すみで鉛直につり,その積層板の水平な対角線に直定規を当て,
最大そりと同様にして最も大きな隔たりを求め,これを積層板の最大ねじれとする。
厚さ3mm以上の積層板にあっては鉛直に立てて測る。

――――― [JIS K 6911 pdf 20] ―――――

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JIS K 6911:1995の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6911:1995の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB1352:1988
テーパピン
JISB4410:1998
テーパピンリーマ
JISB7502:2016
マイクロメータ
JISB7503:2017
ダイヤルゲージ
JISB7507:2016
ノギス
JISB7512:2018
鋼製巻尺
JISB7513:1992
精密定盤
JISB7514:1977
直定規
JISB7516:2005
金属製直尺
JISB7601:1983
上皿天びん
JISB7726:2017
ロックウェル硬さ試験―試験機及び圧子の検証及び校正
JISC1102:1981
指示電気計器
JISC1301:1977
絶縁抵抗計(発電機式)
JISC2320:1999
電気絶縁油
JISG4051:2016
機械構造用炭素鋼鋼材
JISK8034:2006
アセトン(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR6252:2006
研磨紙
JISZ8101:1981
品質管理用語
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8801:1994
試験用ふるい