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図7 積層板のそり又はねじれの測定方法
5.6.4 計算 次の式によって,そり率又はねじれ率W1000 (%) を算出する。
D1000
W1000= 100
1 000
ここに, W1000 : そり率又はねじれ率 (%)
D1000 : 1 000mmに対するそり又はねじれ (mm)
D
D1000 = 1 000 2
L2
ここに, D : 最大そり又は最大ねじれ (mm)
L : 積層板の直定規を当てた部分の長さ (mm)
5.7 成形収縮率及び加熱収縮率(成形材料)
5.7.1 装置 次に示すものを用いる。
(1) 寸法測定器 JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ又はこれと同等以上の精度をもつ寸法測定器。
(2) 圧縮成形機 (3)に規定する金型を,当事者間の協定による温度及び圧力に保持できるもの。
(3) 金型 図8に示す形状・寸法に成形できるもの。
(4) 温度計 最高150℃まで表示してある1℃目盛のもの。
5.7.2 試験片 図8に示す形状・寸法に成形したものを用いる。
――――― [JIS K 6911 pdf 21] ―――――
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図8 成形収縮率試験片
備考 (d3) 及び (d4) は,裏面寸法を示す。
5.7.3 方法 次によって行う。
(1) 成形収縮率 試験片は成形後直ちに金型から取り出し,原則として温度23±2℃,相対湿度 (50±5) %
の状態(4)に24±1時間静置した後,試験片の表裏に突起した環状帯の外径を互いに直交する測定線に
沿って,表面2か所,裏面2か所,計4か所の寸法を測る。さらに,試験片に対応する金型のみぞの
外径を同一条件で処理を行った後,それぞれ0.01mmまで測る。
成形条件(温度,圧力,時間など)については受渡当事者間のとり決めによる。
注(4) これ以外の温湿度状態の場合には,その温湿度を明示する。
(2) 加熱収縮率 5.7.2の試験片を用い,表4の条件で加熱処理後温度23±2℃,相対湿度 (50±5) %の室
内(4)に34時間静置後5.7.3(1)と同様な方法で成形品の寸法をそれぞれ0.01mmまで測る。
表4 加熱収縮率試験における熱処理条件
材料 温度 時間h
℃ 短時間 標準時間
ユリア樹脂成形材料 80±2 48±1 168±2
その他の成形材料 110±3
5.7.4 計算 次の式によって成形収縮率及び加熱収縮率を算出する。
1 D1−d1 D2−d2 D3−d3 D4−d4
MS= + + + 100
4 D1 D2 D3 D4
ここに, MS : 成形収縮率 (%)
d1,d2,d3及びd4 : それぞれの測定線に沿って測った試験片環
状帯の外径 (mm)
D1,D2,D3及びD4 : 23±2℃の室温で測ったd1,d2,d3及びd4に
対応する金型のみぞの外径 (mm)
――――― [JIS K 6911 pdf 22] ―――――
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1 d1−d1 d2−d2 d3−d3 d4−d4
PS48又はPS168= + + + 100
4 d1 d2 d3 d4
ここに, PS48 : 加熱処理48時間の場合の加熱収縮率 (%)
PS168 : 加熱処理168時間の場合の加熱収縮率 (%)
d1,d2,d3及びd4 : MS算出時のd1,d2,d3,d4と同じ寸法 (mm)
d1′,d2′,d3′及びd4′ : 表4に示す加熱処理条件で熱処理後23±2℃の室温で測っ
たd1, d2, d3及びd4に対応する寸法 (mm)
5.8 耐電圧(成形材料)
5.8.1 装置
(1) 電極 直径20mmのよく磨いた黄銅製球状電極及び周縁に半径2.5mmの丸みをもった直径25mmの黄
銅製円板電極。
なお,両電極の表面は,滑らかであること。
(2) 油槽 JIS C 2320に規定する絶縁油を入れた適当な油槽。
(3) 高電圧破壊装置 波高率が1.341.48の間にあり,50Hz又は60Hzの商用周波数の電圧を電極間に加
えることのできる最大電圧25kV以上の高電圧破壊装置。
備考 50kV未満の電圧で使用する場合には2kVA以上,50kV以上の電圧で使用する場合には5kVA
以上の定格を有する試験用変圧器を用いるとよい。電圧の制御は,可変比単巻変圧器,抵抗分
圧器,誘導電圧調整器などの使用又は交流発電機の界磁調整による。
(4) 交流電圧計 JIS C 1102に規定する交流電圧計の1.0級のものであって,電圧計の接続が次の方法の
うち,いずれかによるもの。
(a) 計器用変成器の二次側に交流電圧計を接続する。
(b) 試験用変圧器の二次側に静電電圧計を接続する。
(c) 試験用変圧器内の三次巻線に交流電圧計を接続する。
(d) 試験用変圧器の一次側に交流電圧計を接続する。この場合,変圧比は,負荷に応じて変化しないこ
と。
(5) 厚さ測定器 JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ又はこれと同等以上の精度をもつもので,試
験片の周辺から約50mm内側を測ることのできる厚さ測定器。
5.8.2 試験片 直径60100mm,厚さ2±0.15mmに成形したものを用いる。
+42
5.8.3 前処理 試験片の前処理は,C−90 −h/20±2℃/ (65±5) %RHで行う。
5.8.4 方法 試験片の中央部の厚さを厚さ測定器で0.01mmまで測る。次に処理を行った後の試験片を絶
縁油を入れた油槽中に置いて,そのほぼ中央部を図9に示すように電極間にはさみ,電極にリード線を接
続する。両電極は試験片をはさんだとき,それらの中心線が上下一致するように保持する。
なるべく速やかに電圧を0から試験電圧まで一様に上昇させて,その試験電圧において試験片が1分間
耐えるかどうかを調べる。この場合試験電圧とは,規定の電位傾度 (kV/mm) に試験片の厚さ (mm) を乗
じた電圧をいう。
なお,絶縁油の温度は20±10℃とする。
――――― [JIS K 6911 pdf 23] ―――――
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図9 成形材料の耐電圧試験方法
5.9 耐電圧(積層棒)
5.9.1 装置 次に示すものを用いる。
(1) 電極 直径5mmのよく磨いた黄銅製球状電極及び周縁に半径1mmの丸みをもった直径10mmの黄銅
製円板電極。
なお,両電極の表面は平滑であること。
(2) 油槽,高電圧破壊装置及び交流電圧計 5.8.1(2),(3)及び(4)に規定するもの。
(3) 厚さ測定器 JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ又はこれと同等以上の精度をもつもの。
5.9.2 試験片 積層棒から原径のまま軸に直角に切り取り,更に軸に直角に両切断面を削り,その厚さを
2±0.15mmとしたものを用いる。
+42
5.9.3 前処理 試験片の前処理は,C−90 −h/20±2℃/ (65±5) %RHで行う。
5.9.4 方法 試験片の中央部の厚さを外側マイクロメータで0.01mmまで測り,5.8.4と同様の方法で耐電
圧を測る。ただし,直径10mm未満及び直径26mm以上の積層棒は試験を行わない。
5.10 貫層耐電圧
5.10.1 積層板 次によって行う。
(1) 装置
(1.1) 電極,油槽,高電圧破壊装置及び交流電圧計 5.8.1(1),(2),(3)及び(4)に規定するもの。
(1.2) 厚さ測定器 JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ又はこれと同等以上の精度をもつもので,
試験片の周辺から約50mm内側を測ることのできるもの。
(2) 試験片 積層板の一部から原厚のまま,長さ及び幅をそれぞれ約70100mmに切り取り,両光沢面
から平行にほぼ等しい厚さを削り,中央部の厚さを2±0.15mmとしたものを用いる。
+42
(3) 前処理 試験片の前処理は,C−90 −h/20±2℃/ (65±5) %RHによって行う。
(4) 方法 試験片の中央部の厚さを厚さ測定器で0.01mmまで測り,5.8.4と同様の方法で貫層耐電圧を測
る。ただし,厚さ2mm未満及び厚さ10mm以上の積層板については試験は行わない。
5.10.2 積層管 次によって行う。
(1) 装置
(1.1) 電極 管内径200mm未満の積層管の場合は金属はく電極。
――――― [JIS K 6911 pdf 24] ―――――
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管内径200mm以上の積層管の場合は5.8.1(1)に規定するもの。
(1.2) 油槽,高電圧破壊装置及び交流電圧計 5.8.1(2),(3)及び(4)に規定するもの。
(1.3) 寸法測定器 JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ,JIS B 7502に規定する棒状内側マイクロ
メータ(単体形)又はこれと同等以上の精度をもつもの。例えば,棒形内側マイクロメータ(継ぎ
足しロッド形),キャリパー形内側マイクロメータ(0.01mm目盛)又はスモールホールゲージ
(0.01mm目盛)などがある。
(1.4) 厚さ測定器 片球面マイクロメータ(0.01mm目盛)のもので,試験片の周辺から約50mm内側を
測ることのできるもの。
(2) 試験片
(2.1) 内径200mm未満の積層管の場合 原径のまま,軸に直角に長さ約80mmに切り取り,図10に示す
ように肉厚部分のほぼ中央部で,層の厚さが2±0.15mmになるように,積層管の内外面から軸方向
に平行に削ったものを用いる。ただし,内径25mm未満のもの又は肉厚4mm未満の積層管は外面
から削り,内面からは削らない。
図10 内径200mm未満の積層管の貫層耐電圧試験片
(2.2) 内径200mm以上の積層管の場合 その一部から原厚のまま,長さ及び幅を約70100mmに切り取
り,図11に示すとおり中央部の厚さが2±0.15mmになるように外面から軸方向に平行に削ったも
の。
図11 内径200mm以上の積層管の貫層耐電圧試験片
+42
(3) 前処理 試験片の前処理は,C−90 −h/20±2℃/ (65±5) %RHで行う。
――――― [JIS K 6911 pdf 25] ―――――
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JIS K 6911:1995の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.10 : 熱硬化性材料
JIS K 6911:1995の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1352:1988
- テーパピン
- JISB4410:1998
- テーパピンリーマ
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISB7513:1992
- 精密定盤
- JISB7514:1977
- 直定規
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISB7601:1983
- 上皿天びん
- JISB7726:2017
- ロックウェル硬さ試験―試験機及び圧子の検証及び校正
- JISC1102:1981
- 指示電気計器
- JISC1301:1977
- 絶縁抵抗計(発電機式)
- JISC2320:1999
- 電気絶縁油
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR6252:2006
- 研磨紙
- JISZ8101:1981
- 品質管理用語
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8801:1994
- 試験用ふるい