JIS K 8322:2020 クロロホルム(試薬) | ページ 3

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K 8322 : 2020

6.11 ジチゾン試験適合性

6.11.1  一般
6.11.2及び6.11.3の試験を行い,両試験に適合するとき,ジチゾン試験適合性に適合とする。
6.11.2 ジチゾン退色性物質
ジチゾン退色性物質の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次による。
1) ジチゾン JIS K 8490に規定するもの。
2) 水酸化ナトリウム溶液(50 g/L) JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウム5.15 gをはかりとり,
水を加えて溶かし,更に水を加えて100 mLにしたもの。ポリエチレンなどの樹脂製瓶に保存する。
3) カドミウム標準液(Cd : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
b) 操作 操作は,次による。
1) ジチゾン2 mgに試料100 mLを加えて溶かす(B液)(B液は,6.11.3の試験にも用いる。)。
2) 試料溶液の調製は,分液漏斗200 mLに,水酸化ナトリウム溶液(50 g/L)50 mL,カドミウム標準
液(Cd : 0.01 mg/mL)2.5 mL及びB液25 mLをとり,激しく振り混ぜて,15分間放置する。
3) 比較溶液の調製は,分液漏斗200 mLに,水酸化ナトリウム溶液(50 g/L)50 mL及びカドミウム標
準液(Cd : 0.01 mg/mL)2.5 mLをとり,激しく振り混ぜて,15分間放置する。これにB液25 mL
を加え,激しく振り混ぜる。
4) 白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの下層(クロロホルム相)を分液
漏斗の側方から観察して,色を比較する。
c) 判定 試料溶液の下層(クロロホルム相)の色が,比較溶液の下層(クロロホルム相)の色よりうす
くないとき,“ジチゾン退色性物質 : 試験適合(規格値)”とする。
6.11.3 金属不純物
金属不純物の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次による。
・ アンモニア水(1+100) JIS K 8085に規定するアンモニア水(質量分率28.0 %30.0 %)の体積
1と水の体積100とを混合したもの。
b) 操作 操作は,次による。
1) 6.11.2のB液10 mLに試料40 mLを加える(C液)。
2) 液20 mLをとり,アンモニア水(1+100)0.05 mLを加えて,激しく振り混ぜる。
c) 判定 C液の色が緑で,操作b)の2)の溶液の色が,紫から赤にならないとき“金属不純物 : 試験適合
(規格値)”とする。

7 容器

  容器は,気密容器とする。

8 表示

  容器には,次の事項を表示する。
a) この規格の番号
b) 名称“クロロホルム”及び“試薬”の文字
c) 種類

――――― [JIS K 8322 pdf 11] ―――――

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d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 安定剤の名称及びその含有率
g) 内容量
h) 製造番号
i) 製造年月又はその略号
j) 製造業者名又はその略号

――――― [JIS K 8322 pdf 12] ―――――

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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS K 8322:2020 クロロホルム(試薬) ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical analysis−Part 2: Specifications−First series R7
Chloroform
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 試薬として用いるク R7 化学分析用試薬40品目 変更 JISは1品目1規格。 試薬の規格使用者が,各規格を多
ロロホルムについて の仕様について規定。 く引用しやすくするために1品目
規定。 1規格としている。
なお,対応国際規格は,30年以上
見直しがされていないため,市場
の実態に合わない。
2 引用規格
3 種類 追加 種類の項目を追加。 JISは,種類として“特級”だけ
なので,ISO規格と技術的な差異
はない。
4 性質 追加 性質の項目を追加。 一般的な説明事項であり,技術上
の差異はない。
5 品質 R7 追加 追加した項目 : 水分 ISO規格は,長期間内容の見直し
変更 変更した項目 : 酸(HClとして)及が行われておらず,技術的な差異
び遊離塩素(Clとして) も軽微である。
6 試験方法
6.1 一般事項 JIS K 0050及びJIS K 追加 項目を追加。 編集上の差異であり,技術上の差
8001による。 異ではない。
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――――― [JIS K 8322 pdf 13] ―――――

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K8
3
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際
3
の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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規格
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び題名 番号 の評価
20
6.2 純度 ガスクロマトグラフ R7.2.1 ガスクロマトグラフィ 変更 測定条件を変更。 より高度な条件を使用している
(CHCl3) ィー ー が,技術的な差異はない。
(GC)及びエ
タノール
(C2H5OH)
(GC)
6.3 密度 比重瓶法又は振動式 R7.2.2 比重瓶法 追加 比重瓶法についてJIS K 0061を引
(20 ℃) 密度計法 変更 用するとともに,振動式密度計法を
追加。
6.4 水分 カールフィッシャー 追加 項目を追加。 JISとして重要なため,項目を追
滴定法 加した。
6.5 不揮発物 重量法 R7.2.3 重量法 変更 JIS K 0067を引用。 JISとして必要なため。
6.6 酸(HCl 中和滴定法 R7.2.4 中和滴定法 変更 試料量などを変更。 操作性などを考慮して変更した
として) が,技術的な差異はない。
6.7 塩化物 塩化銀比濁法 R7.2.8 塩化銀比濁法 変更 試料量などを変更。
(Cl)
6.8 遊離塩素よう素でんぷん比色 R7.2.7 よう素でんぷん比色法 変更 操作条件をより詳細化。
(Clとして) 法
6.9 カルボニ比色法 R7.2.6 比色法 変更 使用器具の一部を詳細化。
ル化合物
(COとして)
6.10 硫酸着 比色法 R7.2.5 比色法 変更 温度条件を厳格化。
色物質
6.11.2 ジチ 比色法 追加 項目を追加。 JISとして重要なため,項目を追
ゾン退色性 加した。
物質
6.11.3 金属 比色法 R7.2.9 比色法 変更 試料量などを変更。 操作性などを考慮して変更した
不純物 が,技術的な差異はない。
7 容器 − − 追加 適合性評価の品質確保に必要なた
8 表示 − − 追加 め追加。

――――― [JIS K 8322 pdf 14] ―――――

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JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 6353-2:1983,MOD
関連する外国規格 REAGENT CHEMICALS (American Chemical Society Specification) 11th EDITION(2016)
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
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JIS K 8322:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6353-2:1983(MOD)

JIS K 8322:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8322:2020の関連規格と引用規格一覧