JIS K 8443:2007 シアン化カリウム(試薬) | ページ 2

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K 8443 : 2007
c) 操作 試料側溶液及び標準側溶液それぞれに,塩基性酢酸鉛(II)溶液0.3 mlを加える。
d) 判定 試料側の色は,標準側の色より暗くない。

7.9 チオシアン酸塩(SCN)

  溶液の調製,操作及び判定は,次による。
a) 試料側溶液 試料1.0 gに水を加えて溶かし,水で10 mlにする。
b) 標準側溶液 チオシアン酸塩標準液(SCN : 0.01 mg/ml)10mlを用いる。
c) 操作 試料側溶液及び標準側溶液それぞれに,塩酸(2+1)3 ml及び塩化鉄(III)溶液(100 g/l)0.05
mlを加える。
警告 猛毒のシアン化水素が発生するのでドラフト内で行う。
d) 判定 試料側の色は,標準側の色より赤くない。

7.10 ナトリウム(Na)

  溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料0.2 gを白金皿にとり,水5 ml及び塩酸(2+1)5 mlを加えて水浴上で蒸発乾固し,
水20 mlを加えて溶かし,全量フラスコ100 mlに移し入れ,水を標線まで加える(S液)。S液5 ml
(試料量0.01 g)を全量フラスコ100 mlにとり,水を標線まで加える(X液)。
警告 猛毒のシアン化水素が発生するのでドラフト内で行う。
b) 標準側溶液 S液5 mlを全量フラスコ100 mlにとり,ナトリウム標準液(Na : 0.01 mg/ml)5.0 ml及
び水を標線まで加える(Y液)。
c) 操作 JIS K 8001の5.30(炎光光度法)(3)(操作)による。

7.11 鉛(Pb)

  溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料10 gに水20 ml及び塩酸(2+1)50 mlを加えて水浴上で蒸発乾固した後,塩酸(2
+1)10 mlを加え,再び水浴上で蒸発乾固し,水10 mlを加えて溶かし,全量フラスコ50 mlに移し
入れ,水を標線まで加える(X液)(X液は,7.12にも用いる。)。
警告 猛毒のシアン化水素が発生するのでドラフト内で行う。
b) 標準側溶液 試料10 gに水20 ml及び鉛標準液(Pb : 0.01 mg/ml)5.0 mlを加え,更に塩酸(2+1)
50 mlを加えて水浴上で蒸発乾固した後,塩酸(2+1)10 mlを加え,再び水浴上で蒸発乾固し,水10
mlを加えて溶かし,全量フラスコ50 mlに移し入れ,水を標線まで加える(Y液)。
警告 猛毒のシアン化水素が発生するのでドラフト内で行う。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)(操作)による。

7.12 鉄(Fe)

  溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.11のX液15 ml(試料量3.0 g)を全量フラスコ100 mlにとり,水を標線まで加える(X
液)。
b) 標準側溶液 7.11のX液15 ml及び鉄標準液(Fe : 0.01 mg/ml)9.0 mlを全量フラスコ100 mlにとり,
水を標線まで加える(Y液)。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(1)(d)による。

8 記録

  記録は,JIS K 0050の12.(記録)による。

――――― [JIS K 8443 pdf 6] ―――――

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9 容器

  容器は,遮光した気密容器とする。

10 貯蔵方法

  シアン化カリウムは,光を遮り保存する。

11 表示

  容器には,次の事項を表示する。
a) 名称“シアン化カリウム”及び“試薬”の文字
b) 種類
c) 化学式及び式量
d) 純度
e) 内容量
f) 製造番号
g) 製造年月又はその略号
h) 製造業者名又はその略号

12 取扱い上の注意事項

  シアン化カリウムは,猛毒なので特に粉じんの吸入や粘膜及び皮膚への付着を避ける。
警告 この規格の使用者は,試験室での作業に精通するように努めなければならない。また,この規
格の使用に関連して起こるすべての安全上の問題は記載していないので,MSDS(化学物質等
安全データシート)などを参考にして安全及び健康に留意した適切な措置をとらなければなら
ない。

――――― [JIS K 8443 pdf 7] ―――――

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附属書JA
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(参考)
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JISと対応する国際規格との対比表
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JIS K 8443 : 2007 シアン化カリウム(試薬) ISO 6353-3:1987,Reagents for chemical analysis−Part 3: Specifications−Second
series
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇(V) JISと国際規格との技術的差
国際規 条ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号及び 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
名称 の評価
1 適用範囲 試薬として用いるシア 1 化学分析用試薬57品 変更 JISは1品目1規格。 試薬の規格使用者が各規格を多
ン化カリウムについて 目の仕様について規 く引用しやすくするために1品目
規定。 定。 1規格としている。
なお,対応国際規格は20年以
上見直しが行われていないため
市場の実態に合わない。国際規格
の改正提案を検討する。
2 引用規格
3 一般事項 JIS K 8001による。 ― ― 追加 項目を追加。 編集上の差異であり,技術的な差
JIS K 8001を引用。 異はない。
4 種類 ― ― 追加 種類の項目を追加。 JISは種類として“特級”だけな
ので,ISO規格と技術的な差異は
ない。
5 性質 ― ― 追加 性質の項目を追加。 一般的な説明事項であり,技術的
な差異はない。
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――――― [JIS K 8443 pdf 8] ―――――

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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇(V) JISと国際規格との技術的差
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国際規 条ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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格番号
箇条番号及び名 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
007
称 の評価
6 品質 R 78.1 変更 1) 品質に差異のある項目 : ISO規格は,長期間内容の見直し
純度,塩化物,鉄。 が行われず国際市場でISO規格
2) 追加した項目 : 水溶状,品が用いられることはほとんど
炭酸塩。 ない。また,技術的差異も軽微1)2)3)
である。
7 試験及び検査 ― R 78.2 追加 一般的な試験及び検査方法の条
方法 件並びに結果に関する事項であ
7.1 試験及び検査 り,技術的な差異はない。
方法の条件並び
に結果
7.2 純度(KCN) 滴定法 R 78.2.1 滴定法 変更 試薬の濃度を変更。 技術的差異は軽微であり,対策は
考慮しない。
7.3 水溶状 追加 品質確保のため必要。
ISO規格の見直し時に,改正提案
7.4 炭酸塩(CO3) 追加
の検討を行う予定。
7.5 塩化物(Cl) 比濁法 R 78.2.2 滴定法 変更 滴定法を比濁法に変更。 JISは,規格値との関係から比濁
法を採用。
ISO規格の見直し時に,改正提案
の検討を行う予定。
7.6 りん酸塩 比色法 R 78.2.3 抽出比色法 変更 1) 試薬の濃度を変更。 技術的差異は軽微であり,対策は
(PO4) 2) IS K 8001の5.13を引 考慮しない。
用。
7.7硫酸塩(SO4) 比濁法 R 78.2.4 種晶添加比濁法 変更 1) 試薬の濃度などを変更。
2) IS K 8001の5.15を引
用。
7.8硫化物(S) 比色法 R 78.2.5 比色法 変更 試薬溶液の濃度,試薬の量
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を変更。
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7.9チオシアン酸 比色法 R 78.2.6 比色法 変更 試料量,試薬の量を変更。
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塩(SCN)
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇(V) JISと国際規格との技術的
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国際規 条ごとの評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
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箇条番号及び名 内容 格番号 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
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称 の評価
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7.10 ナトリウム 炎光光度法 R 78.2.8 炎光光度法 変更 JISは,安全上の配慮から前処理
1) ISは,前処理した後に測
(Na) 定。ISO規格は,試料溶 後に測定。ISO規格の見直し時
液をそのまま測定。 に,改正提案の検討を行う予定。
2) IS K 8001の5.30を引
用。
7.11 鉛(Pb) 原子吸光法(直接噴 R 78.2.7 原子吸光法(抽出液噴変更 1) 試料量,前処理を変更。技術的差異は軽微であり,対策
霧法) 霧法) 2) IS K 8001の5.31を引 は考慮しない。
用。
7.12 鉄(Fe) 原子吸光法(直接噴 R 78.2.7 原子吸光法(直接噴霧変更 JISは,安全上の配慮から前処理
1) ISは,前処理した後に測
霧法) 法) 定。ISO規格は,試料溶 後に測定。ISO規格の見直し時
液をそのまま測定。 に,改正提案の検討を行う予定。
2) IS K 8001の5.31を引
用。
8記録 ― ― 追加 項目を追加。 規格適合性を評価する関係で必
要な項目を追加。
9容器 ― ― 追加 項目を追加。
10貯蔵方法 ― ― 追加 項目を追加。
11表示 ― ― 追加 項目を追加。
12取扱い上の注 ― ― 追加 項目を追加。
意事項
注1) 理由 : 軽微な技術的差異。箇条6(品質)の(IV)欄の1)及び2)は,いずれも一般用途の試薬としては軽微な技術的差異であり,この差が取引上の障害にな
る可能性はほとんどない。ISO規格,JISとも品質項目の設定・品質水準の設定は,市場での長い使用実績・経験を踏まえたものである。ISO規格とJISとの
質量分率ppm質量分率pptレベルの不純物のごくわずかの差異は,経験上,一般用途の試薬としては実用上差し支えないものと考えられる。
なお,不純物のごくわずかの差異がどのような影響を及ぼすか,あらゆる用途を想定して検証することは現実的ではない。この(IV)の1)及び2)の品質項目
及び品質水準が不満足な場合は,通常,JIS試薬,ISO規格試薬とも対応できない。この場合,対応策としては,目的に合致した高純度試薬など特殊用途の
試薬を使用することになる。
2) SO試薬規格の状況 : ISO規格の試薬は,規格の維持管理が行われていない(規格制定後約20年経過)。このため,ISO規格の内容が現在の市場の要求にこ
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たえているかどうかの検討が行われていない(JISとの差)。また,ISO規格の試薬は,我が国だけではなく,国際市場でも商取引がほとんどなく国際規格と
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しての存在意義が乏しい。
3 : 2
3) 今後の対策 : 注1)及び注2)の理由から,当面,対策を考慮しない。
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――――― [JIS K 8443 pdf 10] ―――――

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JIS K 8443:2007の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6353-3:1987(MOD)

JIS K 8443:2007の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8443:2007の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8230:2016
過酸化水素(試薬)