この規格ページの目次
4
K 8500 : 2007
準はJIS K 8001の5.2 (1)(濁りの程度の適合限度標準)(a)(澄明)を用いる。
7.5 エタノール溶状
エタノール溶状は,JIS K 8001の5.2による。この場合,試料は5 ml,溶媒はJIS K 8101に規定する特
級のエタノール (99.5) を用い,濁りの程度の適合限度標準はJIS K 8001の5.2 (1) (a) を用いる。
7.6 密度 (20 ℃)
密度は,JIS K 0061の7.2(比重瓶法)又は7.3(振動式密度計法)による。
7.7 屈折率 n2D0
屈折率は,JIS K 0062による。
7.8 水分
水分は,JIS K 0068の6.3.5(操作)a)(直接滴定)による。この場合,試料10 gをとり,滴定溶媒は,
メタノールとする。
7.9 不揮発物
不揮発物は,JIS K 0067の4.3.4(操作)(1)(第1法 水浴上で加熱蒸発する方法)による。この場合,
試料20 gを用いる。
7.10 酸(HCOOHとして)
酸は,7.11による。
7.11 塩基(NH3として)
酸又は塩基は,次による。
a) 試料約20 mlをあらかじめ窒素を約200 ml/minの流速で約2分間流して空気を置換した三角フラスコ
200 mlに入れる。ここに二酸化炭素を含まない水50 mlを手早く加え,更にブロモチモールブルー溶
液を3滴加える。窒素を液面に流しながら,液の色が中間色1)になるまで0.05 mol/l水酸化ナトリウ
ム又は0.05 mol/l塩酸で中和し,試料15 gを加える。
注1) JIS K 8001の5.28[変色範囲(指示薬)]pH6.8の緩衝液約86 mlを三角フラスコ200 mlにと
り,ブロモチモールブルー溶液3滴を加えたときの色とする。
b) 中間色酸性側の色が現れる場合は,窒素を液面に流しながら0.05 mol/l水酸化ナトリウム溶液0.20
mlを加えるとき中間色塩基性側の色(青)になる。
c) 中間色塩基性側の色が現れる場合は,窒素を液面に流しながら0.05 mol/l塩酸0.35 mlを加えるとき
中間色酸性側の色(黄色)になる。
注記 0.05 mol/l水酸化ナトリウム溶液1 mlは,0.002 301 5 g HCOOHに相当する。
0.05 mol/l塩酸1 mlは,0.000 851 5 g NH3に相当する。
7.12 鉄 (Fe)
溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料2.0 gを水浴上で蒸発乾固した後,残分に塩酸 (2+1) 1 ml及び水を加えて溶かし15
mlにする。
b) 標準側溶液 鉄標準液 (Fe : 0.01 mg/ml) 1.0 mlに塩酸 (2+1) 1 ml及び水を加えて15 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.22[鉄 (Fe)](2)(1,10-フェナントロリン法)による。
8 記録
記録は,JIS K 0050の12.(記録)による。
――――― [JIS K 8500 pdf 6] ―――――
5
K 8500 : 2007
9 容器
容器は,遮光した気密容器とする。
10 表示
容器には,次の事項を表示する。
a) 名称“N,N-ジメチルホルムアミド”及び“試薬”の文字
b) 種類
c) 化学式及び式量
d) 純度
e) 内容量
f) 製造番号
g) 製造業者名又はその略号
11 取扱い上の注意事項
N,N-ジメチルホルムアミドは,引火性があるので特に火気を避け,有害なので蒸気を吸入しないように
し,粘膜及び皮膚に付着しないようにする。
警告 この規格の使用者は,試験室での作業に精通するように努めなければならない。また,この規
格の使用に関連して起こるすべての安全上の問題は記載していないので,MSDS(化学物質等
安全データシート)などを参考にして安全及び健康に留意した適切な措置をとらなければなら
ない。
――――― [JIS K 8500 pdf 7] ―――――
6
K 8500 : 2007
K8
3
附属書JA
500
(参考)
: 20
JISと対応する国際規格との対比表
07
JIS K 8500:2007 N,N-ジメチルホルムアミド(試薬) ISO 6353-3:1987,Reagents for chemical analysis−Part 3: Specifications−Second
series
(I) ISの規定 (II) (III) 国際規格の規定 (IV) ISと国際規格との差異の箇条ごとの (V) ISと国際規格との技術的
国際規格 評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
箇条番号及 内容 番号 箇条番号 内容 箇条ごとの 技術的差異の内容
び名称 評価
1 適用範囲 試薬として用いる 1 化学分析用試薬57 変更 JISは1品目1規格。 試薬の規格使用者が各規格を
N,N-ジメチルホルム 品目の仕様について 多く引用しやすくするため1
アミドについて規定。 規定。 品目1規格としている。
なお,対応国際規格は20年
以上見直しが行われていない
ため市場の実態に合わない。国
際規格の改正提案を検討する
予定。
2引用規格
3 一般事項 JIS K 8001による。 ― ― 追加 項目を追加。 編集上の差異であり,技術的な
差異はない。
4 種類 ― ― 追加 種類の項目を追加。 JISは種類として“特級”だけ
なので,ISO規格と技術的な差
異はない。
5性質 ― ― 追加 性質の項目を追加。 一般的な説明事項であり,技術
的な差異はない。
6 品質 R59.1 ― 変更 1) 品質に差異のある項目 : 密ISO規格は,長期間内容の見直
度,酸,塩基。 しが行われず,国際市場でISO
2) 追加した項目 : 水溶状,エ規格品が用いられることはほ
タノール溶状,屈折率。 とんどない。また,技術的差異
も軽微1)2)3)である。
――――― [JIS K 8500 pdf 8] ―――――
7
K 8500 : 2007
(I) ISの規定 (II) (III) 国際規格の規定 (IV) ISと国際規格との差異の箇条ごとの (V) ISと国際規格との技術的
国際規格 評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
箇条番号及び 内容 番号 箇条番号 内容 箇条ごとの 技術的差異の内容
名称 評価
7試験及び検査 追加 一般的な試験及び検査方法の
方法 条件並びに結果に関する事項
7.1試験及び検 であり,技術的な差異はない。
査方法の条件
並びに結果
7.2純度 ガスクロマトグラ R59.2.3 ガスクロマトグラフ 変更 1) 分析条件などを変更。 国際的にも広く普及している
[HCON(CH3)2] フ法 法 2) IS K 0114を引用。 キャピラリーカラム法に変更。
(GC) ISO規格の見直し時に,改正提
案の検討を行う予定。
7.3外観 R59.2.1 一致
7.4水溶状 追加 項目を追加。 品質確保のために必要。
ISO規格の見直し時に,改正提
7.5エタノール 追加 項目を追加。 案の検討を行う予定。
溶状
7.6密度 比重瓶法又は振動 R59.2.2 比重瓶法 選択 JIS K 0061を引用。 精度の高い振動式密度計法を
(20 ℃) 式密度計法 選択できるようにした。
ISO規格の見直し時に,改正提
案の検討を行う予定。
7.7屈折率n2D0 JIS K 0062による。 追加 項目を追加。 品質確保のために必要。
ISO規格の見直し時に,改正提
案の検討を行う予定。
7.8水分 カールフィッシャ R59.2.8 カールフィッシャー 変更 1) 試料の量を変更。 技術的な差異は軽微であり,対
ー滴定法 滴定法 策は考慮しない。
2) ISは,JIS K 0068を引用。
7.9不揮発物 水浴上で加熱する R59.2.4 水浴上で加熱する方 変更 1) 試料の量などを変更。
方法 法 2) ISは,JIS K 0067を引用。
7.10酸 R59.2.5 変更 試料の量,指示薬及び操作法を
(HCOOHとし 変更。
K8
て)
50
7.11塩基 R59.2.6 変更
0 : 2
(NH3として)
007
3
――――― [JIS K 8500 pdf 9] ―――――
8
K 8500 : 2007
K8
3
(I) ISの規定 (II) (III) 国際規格の規定 (IV) ISと国際規格との差異の箇条ごとの (V) ISと国際規格との技術的
5
国際規格 評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
00 : 2
箇条番号及 内容 番号 箇条番号 内容 箇条ごとの 技術的差異の内容
0
び名称 評価
07
7.12鉄 (Fe) 1,10-フェナントロリ R59.2.7 原子吸光法 変更 1) SO規格は原子吸光法,JISJISは試料の前処理後に検査。
ン法 は1,10-フェナントロリン ISO規格の見直し時に,改正提
法。 案の検討を行う予定。
2) ISは,JIS K 8001の5.22を
引用。
8記録 ― ― 追加 項目を追加。 規格適合性を評価する関係で
9容器 ― ― 追加 項目を追加。 必要な項目を追加。
10表示 ― ― 追加 項目を追加。
11取扱い上 ― ― 追加 項目を追加。
の注意事項
注1) 理由 : 軽微な技術的差異。箇条6(品質)の(IV)欄の1)及び2)は,いずれも一般用途の試薬としては軽微な技術的差異であり,この差が取引上の障害になる可能
性はほとんどない。ISO規格,JISとも品質項目の設定・品質水準の設定は,市場での長い使用実績・経験を踏まえたものである。ISO規格とJISとの質量分率
ppm質量分率pptレベルの不純物のごくわずかの差異は,経験上,一般用途の試薬としては実用上差し支えないものと考えられる。
なお,不純物のごくわずかの差異がどのような影響を及ぼすか,あらゆる用途を想定して検証することは現実的ではない。この(IV)の1)及び2)の品質項目及び
品質水準が不満足な場合は,通常,JIS試薬,ISO規格試薬とも対応できない。この場合,対応策としては,目的に合致した高純度試薬など特殊用途の試薬を使
用することになる。
2) SO試薬規格の状況 : ISO規格の試薬は,規格の維持管理が行われていない(規格制定後約20年経過)。このため,ISO規格の内容が現在の市場の要求にこたえ
ているかどうかの検討が行われていない(JISとの差)。また,ISO規格の試薬は,我が国だけではなく,国際市場でも商取引がほとんどなく国際規格としての
存在意義が乏しい。
3) 今後の対策 : 注1)及び注2)の理由から,当面,対策を考慮しない。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 6353-3:1987,MOD
被引用法規 食品・添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)
第十四改正日本薬局方(平成13年厚生労働省告示第111号)
飼料及び飼料添加物の成分規格(昭和51年農林省令第35号)
関連する法規 化学物質排出把握管理促進法(平成11年)−第2条第1種指定化学物質
消防法(昭和23年法律第186号)−危険物第4類第2石油類水溶性液体
バーゼル法 第2条特定有害廃棄物等(0.1重量%を超えるもの)
労働安全衛生法施行令(昭和47年政令第318号)−名称等通知すべき有害物
労働安全衛生法施行令(昭和47年政令第318号)−別表第6の2有機溶剤 第2種有機溶剤
化学物質危険有害性等の表示に関する指針(平成4年労働省告示第60号)[MSDS]
――――― [JIS K 8500 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS K 8500:2007の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6353-3:1987(MOD)
JIS K 8500:2007の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 8500:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0061:2001
- 化学製品の密度及び比重測定方法
- JISK0062:1992
- 化学製品の屈折率測定方法
- JISK0067:1992
- 化学製品の減量及び残分試験方法
- JISK0068:2001
- 化学製品の水分測定方法
- JISK0114:2012
- ガスクロマトグラフィー通則
- JISK0117:2017
- 赤外分光分析通則
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)