JIS L 0122:2003 縫製用語 | ページ 2

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L 0122 : 2003
番号 用語 定義 対応英語 (参考)
2123 スポンジング 地のしを機械的に行うこと。 sponging
2124 熱収縮 生地が熱によって収縮すること。 heat contraction
2125 緩和収縮 relaxation shrinkage
張力を取り除いたり,熱及びスチームをかけて,ひず
みを除くことによる生地の収縮。
2) 型入れ
番号 用語 定義 対応英語 (参考)
2201 型入れ pattern layout
要尺が少なくなるよう生地,用紙などの上に型紙を配
列すること。コンピュータによる場合には型紙の図形
データを入力し,最適な配列を行うこと。
2202 マーキング 型入れと同義語。 marking
2203 図入れ mark tracing
型紙を生地の上などに配置し,その形を書き入れるこ
と。
2204 要尺 1着の衣服を作るために必要となる生地の長さ。 necessary length of the
cloth
2205 マーキングシート 型入れしたシート。 marking sheet,
marker sheet
2206 マーカ幅 マーキングをするときに設定する生地幅。
2207 マーカ長 マーキングされた長さ。
2208 取数 生地1反で採れる着数又は型入れの着数。
2209 一型入れ 一人分を型入れし,裁断すること。
2210 二型入れ 二人分を型入れし,裁断すること。
2211 サイズ込み取り 複数のサイズを複数人取りすること。
2212 差込取り nap either way
生地の毛並み方向が順逆自由な方向の配列をするこ
と。
2213 着分一方向取り nap updown
一着分単位に一方向裁ちをすること。同一マーカ内の
他の着分とは取り方向が異なる場合がある。
2214 一方裁ち nap one way
すべてのパーツを生地の毛並みを同一の方向に合わ
せて裁断すること。
2215 横地取り 生地の縦方向に対して90° 回転の配列をすること。
2216 型入れ効率 マーカエリア全体の面積に対する型紙面積の総和の
割合。
2217 パーツ数 マーカ上の型紙の数。
2218 着分パーツ数 一着分に必要な型紙の数。
2219 ピースデータ piece data
コンピュータにおける型紙のデータ。パーツデータと
もいう。
2220 マーカデータ コンピュータにおけるマーキングのデータ。 marking data
2221 カットデータ cutting data
コンピュータにおける自動裁断機を稼動するための
データ。
2222 ブロッキング 粗裁で型紙の周囲に一定量の余裕をつけること。 blocking
2223 柄合わせ 生地の柄に合わせて型紙の配列や裁断をすること。
2224 目立て 生地の編み目に合わせて型紙の配列や裁断をするこ
と。
2225 ミニチュアマーカ図 縮小した型入れ図。
3) 延反
番号 用語 定義 対応英語 (参考)
2301 解反 巻かれた状態の生地をほどいて折り畳んだ状態にす
ること。
2302 放反 解反又は延反した状態で,巻き取り時のひずみを少な
くするためにそのまま置いておくこと。

――――― [JIS L 0122 pdf 6] ―――――

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L 0122 : 2003
番号 用語 定義 対応英語 (参考)
2303 延反 spreading
裁断するために,必要な長さや重ね枚数に従って生地
を台の上に広げること。
2304 折り返し延反 ある延反する長さに対して往復した状態に重ねて延
反すること。
2305 一方向延反 spreading in face to back
生地の毛並みの方向を同一方向にそろえて延反する
こと。
2306 耳揃え 自動裁断機のカット台上に取り込んだ延反した生地
の片方の耳を裁断機に合わせてセットすること。
2307 延反長 マーカ長に一定の余裕を加えて延反した生地の長さ。 spreading length
2308 重ね枚数 延反する生地の重ね枚数。
2309 下敷き紙 延反した生地の移動などを容易にするために下に敷
く紙。
2310 中敷き紙 延反の途中でロット変り,きず引きなどの目印のため
に敷く紙。
2311 耳カット 耳つり(生地の両耳部がつっている状態)を解消する
ために生地の両耳部に切込みをいれること。
2312 倍取り 指定マーカ長の倍の長さで延反をすること。
2313 上敷きシート 自動裁断で,バキューム効果を上げるのために延反し
た生地の上に敷くシート。
2314 スプリットマーク 生地のきずが入った部分のマーク。 split mark
2315 中表重ね face to face
2枚の生地を重ね合わせるとき,生地の表が内側にあ
る状態。
2316 外表重ね face one way
2枚の生地を重ね合わせるとき,生地の表が外側にあ
る状態。
4) 裁断
番号 用語 定義 対応英語 (参考)
2401 裁断 生地を目的の形又は大きさに切ること。 cutting
2402 自動裁断 自動機械によって裁断すること。 automatic cutting
2403 竪刃裁断 hand knife cutting
竪刃裁断機(ナイフを機械的に上下動させる裁断機)
を用いて,手動で裁断すること。
2404 バンドナイフ裁断 band knife cutting
バンドナイフ(ループ状のナイフを機械的に回転させ
る裁断機。)を使用して,手で生地を移動し裁断する
こと。
2405 ナイフカット 刃物によって裁断すること。 knife cutting
2406 ウォータジェット裁 water jet cutting
高圧の液体をノズルから噴出させて裁断すること。

2407 ヒートカット 電熱線によって裁断すること。 heat cutting
2408 レーザカット レーザ光線によって裁断すること。 leser cutting
2409 手裁ち はさみなどを使って,手によって裁断すること。 hand cutting
2410 はさみ裁ち はさみを使って裁断すること。 shears cutting
2411 包丁裁ち 包丁を使って裁断すること。
2412 型抜き dies cutting
刃型を使って生地を押し切りすること。ダイカット
又は打ち抜きともいう。
2413 粗裁ち rough cutting
柄,布目を合わせるなどの目的で正確に裁断する前に
所要の大きさに裁断すること。
2414 本裁ち 最終目的の形状に正確に裁断すること。 cutting out the pieces
2415 大裁ち 裁断作業での生地の取扱いを容易にするため所要の
長さに裁断すること。

――――― [JIS L 0122 pdf 7] ―――――

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L 0122 : 2003
番号 用語 定義 対応英語 (参考)
2416 小裁ち cutting out the small pieces
大裁ち又は粗裁ちされた裁断布を正確に裁断するこ
と。
2417 バイアス裁ち 斜め方向に裁断すること。 bias cutting
2418 横裁ち 横方向に裁断すること。 weft cutting
2419 耳裁ち 生地の耳部を利用した裁断をすること。
2420 1枚裁ち 生地を重ね合わせないで,1枚で裁断すること。
2421 重ね裁ち 生地を重ね合わせて,裁断すること。
2422 広げ裁ち ダブル幅の生地を広げた状態で延反し,裁断するこ
と。
2423 ダブル裁ち ダブル幅の生地を幅方向に中表に折り畳んだ状態で
延反し,裁断すること。
2424 別裁ち 種々の目的のために別に裁断すること。
2425 井げた(桁)カット 長方形のパーツの裁断で,カットする順序を“井”の
字の書き順で裁断すること。
2426 対称裁断 えりなど裁断精度を要する場合で,上下及び左右が対
称となるような順に裁断すること。
2427 クリップ止め 裁断布を移動などする場合,ずれ防止のためにクリッ
プで止めること。
2428 スタンピング チャコ,パウダーなどで裁断布に印入れをすること。 stamping
2429 Iノッチ 縫い代の内側に入るスリット状の合い印。 I notch
2430 Vノッチ 縫い代の内側に入るV状の合い印。 V notch
2431 凸ノッチ 縫い代の外側に出る三角状の合い印。 convex notch
2432 角切 パーツの方向が分かるように角を切り落とすこと。
2433 裁断布 cutted fabric
所定の形に裁断された生地。断品,パーツ,布地とも
いう。
2434 きず引き 裁断布にきずがある場合,該当する裁断布一着分を取
り外すこと。
2435 裁ち替え きずのある裁断布だけを裁ち替えること。
2436 残反 裁断したあとの残った生地。フェンツともいう。
2437 裁断屑 裁断後,不要となった布のあまり。
2438 目打ち awl
1.裁断のとき,パーツ内部の位置の印入れ。ドリル
ホールともいう。
2.先のとがった縫製用器具。
2439 裁ち目 裁断地の切口。 cut edge
2440 共布 同一の生地。 same fabric
2441 カットワーク cut work
本体に付けたレースなどの縁に沿って,身生地を切り
抜くこと。
2442 ピンキング 裁ち目をのこぎりの歯形などのように切ること。 pinking
c) ステッチ
1) ステッチ形式
備考 用語,クラス,定義及び対応英語は,JIS L 0120(ステッチ形式の分類と表示記号)によっ
ている。
番号 用語 クラス 定義 対応英語 (参考)
3101 ステッチ stitch
糸又は糸のループが,自糸ルーピング,他糸ルーピン
グ,他糸レーシングし,又は布の中に入り若しくは布
を通り抜けてできる形態の1単位。

――――― [JIS L 0122 pdf 8] ―――――

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L 0122 : 2003
番号 用語 クラス 定義 対応英語 (参考)
3102 単環縫い (100) chain stitch
1本以上の針糸で形成し,自糸ルーピングを特徴とす
るステッチ形式。一つ又はそれ以上のループが布を通
り抜け,その後に次のループと自糸ルーピングしてス
テッチ形式を構成する。
3103 手縫い (200) hand stitch
もともと手縫いで作ることを特徴とするステッチ形
式。糸は,1本の線で布を通り抜け,その外側を通る
糸の1本の線でステッチ形式を構成する。
3104 本縫い (300) lock stitch
二つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,それらの
グループの糸が他糸レーシングすることを一般的な
特徴とするステッチ形式。一つのグループの糸のルー
プが,布を通り抜けて他のグループの1本又はそれ以
上の糸とステッチ形式を構成する。
3105 二重環縫い (400) multi-thread chain stitch
二つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,二つのグ
ループの糸が他糸ルーピングすることを一般的な特
徴とするステッチ形式。一つのグループの糸のループ
は,布を通り抜けて他のグループの糸のループと他糸
レーシング及び他糸ルーピングをしてステッチ形式
を構成する。
3106 縁かがり縫 (500) over-edge chain stitch
一つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,少なくと
い も一つのグループの糸のループが布の縁端を回って
いるのを一般的な特徴とするステッチ形式。一つのグ
ループの糸のループは,布を通り抜け,次のループが
これを通り抜ける前に自糸ルーピングしてステッチ
形式を構成し,又は布を通り抜けたグループの次のル
ープがこれを通り抜ける前に,既に他糸ルーピングし
ている他のグループの糸のループと他糸ルーピング
してステッチ形式を構成する。
3107 偏平縫い (600) covering chain stitch
二つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,それらの
グループの中の二つのグループの糸が布の表裏両面
を飾るのを一般的な特徴とするステッチ形式。第一の
グループの糸のループは, 既に布の上面にできてい
る第三のグループの糸の中に入って,これを貫通し,
その下面で,第二のグループの糸のループと他糸ルー
ピングしてステッチ形式を構成する。
参考 このステッチ形式の唯一の例外はJIS L 0120の
601であり,これは,二つのグループの糸だけ
が使われ, 第三のグループの糸の働きは, 第
一のグループの糸の中の1本によって行う。
2) その他
備考 用語,定義,対応英語及び定義の中で示している例は,JIS L 0121(シームの分類と表示記
号)によっている。
番号 用語 定義 対応英語 (参考)
3201 すくい縫い blind stitch
布の表面に縫い目を現さないように,その厚みの間を
すくうようにして縫うこと。
例 5.29.01
3202 千鳥縫い zigzag stitch
連続して千鳥形に縫う縫い方。ジグザグ縫いともい
う。

――――― [JIS L 0122 pdf 9] ―――――

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L 0122 : 2003
番号 用語 定義 対応英語 (参考)
3203 返し縫い revers stitch
(1) 手縫いによる運針の戻る縫い方。JIS L0120-付図2
の205の縫い方。
(2) ミシンの返し縫い装置を操作して後進縫いを行う
こと。
3204 安全縫い safety stitch
縁縫いに隣接して,合せ縫いが同時に独立して形成さ
れる縫い方。
d) シーム
1) 目的による縫い
備考 定義の中で示している例は,JIS L 0121による表示記号である。
番号 用語 定義 対応英語 (参考)
4101 シーム 1枚又は数枚の布地にステッチを連続的に施したもseam
の。縫い目ともいう。
4102 地縫い plain seam
2枚以上の布地を中表に合わせて裏の方から一緒に縫
い合わせること。
例 1.01.01
4103 伏せ縫い welt seam
縫い代の押さえとほつれ止めを兼ねた縫い方の一種
で,平伏せ縫いともいう。
(1) 縫い代を片返しにし,内側になる縫い代を適切に
切り落とし,外側になる縫い代だけに表布を縫い付け
る縫い方。
(2) 縫い代を片返しにして裏布に縫い付ける縫い方。
例 2.02.03・2.05.02
4104 半伏せ縫い lapped
一方の布地だけ縁を二つ折りにしてはぎ合わせる縫 seam
い方。
4105 折り伏せ縫い flat fell seam
縫い代の押さえとほつれ止めを兼ねた縫い方の一種。
(1) 縫い代の一方を適切に切り落とし,それを包むよ
うに他の方の縫い代を折り返し,その折り山のすぐ際
を縫って表布に縫い付ける縫い方。
(2) 縫い代の一方を適切に切り落とし,他方の縫い代
をそれに突き合わせるように折り返し,その折り山の
すぐ際を縫って,表布に縫い付ける縫い方。
例 2.06.01
4106 両伏せ縫い fell seam
縫い代の押さえとほつれ止めを兼ねた縫い方の一種。
一方の布地の端を裏に折り,その折り山を他方の布地
の印に合わせておき,その折り山のすぐ際を縫って2
枚の布地を縫い合わせ,次に折り返した布地の縫い代
を適度に切り落とし,他方の布地の端をそれに突き合
わせるように折り返し,一方の布地に縫い付ける縫い
方。
例 2.06.01
4107 巻き伏せ縫い 2枚の布地の端を相互に巻込むように縫うこと。
例 2.04.0108
4108 割り伏せ縫い top stitched seam
縫い代の押さえとほつれ止めを兼ねた縫い方の一種。
縫い代を左右に割り,その縫い代を更に内側に折り返
して表布に縫い付ける縫い方。
4109 割り押さえ縫い double top seam
縫い代を左右に割り,裁ち目のまま表布に縫い付ける
縫い方。
例 4.03.03

――――― [JIS L 0122 pdf 10] ―――――

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JIS L 0122:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 0122:2003の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISL0120:1984
ステッチ形式の分類と表示記号
JISL0121:1984
シームの分類と表示記号