JIS L 0888:2018 光及び汗に対する染色堅ろう度試験方法 | ページ 2

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表2−A法及びB法の人工汗液の種類
酸性人工汗液 JIS L 0848に規定する酸性人工汗液(JIS L 0848酸性人工汗液)
8.3.1 b) に規定する酸性人工汗液(ATTS酸性人工汗液)
アルカリ性人工汗液 JIS L 0848に規定するアルカリ性人工汗液(JIS L 0848アルカリ性人工汗液)
8.3.2 b) に規定するアルカリ性人工汗液(ATTSアルカリ性人工汗液)

8.3 人工汗液の調製

8.3.1  酸性人工汗液
酸性人工汗液は,次のいずれかによる。
a) IS L 0848の6.(人工汗液の調製)によって,酸性人工汗液を調製する。
b) 酸性人工汗液(ATTS酸性人工汗液)は,L−ヒスチジン塩酸塩一水和物0.5 g,塩化ナトリウム5 g,
りん酸水素二ナトリウム・12水5 g,DL−アスパラギン酸0.5 g,D−パントテン酸ナトリウム5 g,D
(+)−グルコース5 g及び85 % 乳酸5 gを水約900 mLに溶かし,これに酢酸及び水を加えてpH
が3.5で全容を1 Lとする。
8.3.2 アルカリ性人工汗液
アルカリ性人工汗液は,次のいずれかによる。
a) IS L 0848の6.によって,アルカリ性人工汗液を調製する。
b) アルカリ性人工汗液(ATTSアルカリ性人工汗液)は,L−ヒスチジン塩酸塩一水和物0.5 g,塩化ナト
リウム5 g,りん酸水素二ナトリウム・12水5 g,DL−アスパラギン酸0.5 g,D−パントテン酸ナト
リウム5 g,D(+)−グルコース5 g及び85%乳酸5 gを水約900 mLに溶かし,これに0.1 mol/Lの
水酸化ナトリウム溶液及び水を加えてpHが8.0で全容を1 Lとする。
注記1 8.3.1 b) 及び8.3.2 b) の人工汗液は,ATTS 1201によるものと同等である。
注記2 人工汗液は不安定であるので,試験直前に新しく調製した試験液を使用し必要であれば冷暗
所に保存するようにするのが望ましい。

9 試験手順

9.1 A法

  A法の試験は,次による。
a) 酸性人工汗液又はアルカリ性人工汗液をそれぞれ別個に入れたビーカーなどの容器中に,試験片各1
片を入れて(浴比50 : 1)完全にぬらし,そのまま常温で30分間浸せきする。時々試験片を押し付け,
動かして試験液を十分均一に浸透させる。
b) 試験片を処理した人工汗液と同じ種類の人工汗液を入れた光・汗試験容器を用意する。次に,試験片
を縦方向に試験片ホルダに取り付け,酸性人工汗液又はアルカリ性人工汗液を10 mL入れた光・汗試
験容器に取り付ける。
なお,この場合,酸性人工汗液で処理した試験片は,酸性人工汗液を入れた光・汗試験容器を使用
し,アルカリ性人工汗液で処理した試験片は,アルカリ性人工汗液を入れた光・汗試験容器を使用す
る。
c) 試験片を入れた光・汗試験容器と,半分を不透明覆いで覆ったブルースケールとをそれぞれ紫外線カ
ーボンアーク灯式耐光試験機又はキセノンアーク灯式耐光試験機に取り付け,JIS L 0842又はJIS L
0843によって,3級ブルースケールが標準退色1)するまで露光する。

――――― [JIS L 0888 pdf 6] ―――――

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注1) 標準退色とは,変退色用グレースケール4号程度の変退色をいう。
d) 露光終了後,光・汗試験容器から試験片を取り出し,JIS L 0801の箇条8(試験操作)によって,水
洗,脱水及び乾燥する。
なお,必要に応じて,露光後,水洗に先立ち,非イオン界面活性剤の0.5 g/L水溶液(浴比50 : 1)
を使用し,試験片を40 ℃の水溶液で10分間洗浄してもよい。ただし,非イオン界面活性剤は,蛍光
増白剤を含まないものとする。
注記 人工汗液吸着布で絶えず汗液に浸しながら試験をする方法もある。

9.2 B法

  B法の試験は,次による。
a) 試験片を9.1 a)と同様の操作を行った後,布の場合には直ちにガラス板又はアクリル板にそのまま張
り付ける。
b) 次に,これらの試験片が照射面となるように,それぞれ試験片ホルダに取り付ける。試験片ホルダと
不透明覆いで半分を覆ったブルースケールとをそれぞれ紫外線カーボンアーク灯式耐光試験機又はキ
セノンアーク灯式耐光試験機に取り付け,9.1 c) によって,3級ブルースケールが標準退色1)するまで
露光する。
c) 露光終了後,試験片を取り出し,JIS L 0801の箇条8によって,水洗,脱水及び乾燥する。
なお,必要に応じて,露光後,水洗に先立ち,非イオン界面活性剤の0.5 g/L水溶液(浴比50 : 1)
を使用し,試験片を40 ℃の水溶液で10分間洗浄してもよい。ただし,非イオン界面活性剤は,蛍光
増白剤を含まないものとする。

10 判定

  A法及びB法の場合,試験片の変退色の判定は,JIS L 0801の箇条10(染色堅ろう度の判定)による。

11 試験報告書

  A法及びB法の試験結果の報告事項は,次による。
a) 使用した試験の種類
b) 使用した試験機の種類
c) 使用した試験機がキセノンアーク灯式耐光試験機の場合は,試験の条件
d) 試験片の洗浄に非イオン界面活性剤を使用した場合は,その旨
e) 使用した汗液の種類及びその結果
例1 光及び汗試験 A法(紫外線カーボンアーク灯式耐光試験機) JIS L 0848 酸性 4級,JIS L 0848
アルカリ性 3-4級
例2 光及び汗試験 B法(キセノンアーク灯式耐光試験機,水冷式,2.5 kW,A法)(非イオン界面
活性剤洗浄)JIS L 0848 酸性 4級,アルカリ性 3級
例3 光及び汗試験 A法(紫外線カーボンアーク灯式耐光試験機) ATTS酸性 2-3級,ATTSアル
カリ性 2級 人工汗液吸着布
例4 光及び汗試験 B法(紫外線カーボンアーク灯式耐光試験機)(非イオン界面活性剤洗浄)ATTS
酸性 2級

――――― [JIS L 0888 pdf 7] ―――――

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単位 mm

図1−光・汗試験容器の一例

――――― [JIS L 0888 pdf 8] ―――――

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図2−絶えず人工汗液を浸す方法の一例

――――― [JIS L 0888 pdf 9] ―――――

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附属書A
(規定)
C法
この附属書は,2009年に第1版として発行されたISO 105-B07を基に,技術的内容を変更することなく
規定したものである。
A.1 一般
この附属書では,酸性又はアルカリ性の人工汗液と自然光(D65)に相当する人工光源との複合的な作
用による全ての種類及び形態での繊維製品の色に対する堅ろう度試験を,C法として規定する。
A.2 原理
人工汗液で湿らした繊維製品の試験片を,規定の条件下でブルースケールとともに人工光に露光させる。
このブルースケールが所定の色変化をしたときに,各試験片を取り出し,試験片の色の変化を変退色用グ
レースケールと比較するか,又は計器を用いて判定する。
A.3 装置,材料及び試薬
装置,材料及び試薬は,次による。
A.3.1 はかり 0.01 gまで計量できるもの。
A.3.2 pH測定器 0.01まで計測できるもの。
A.3.3 変退色用グレースケール JIS L 0804に規定するもの。
A.3.4 ブルースケール JIS L 0841の5.(材料及び装置)に規定するブルースケール。
A.3.5 人工汗液 A.4.1,A.4.2若しくはA.4.3に規定するもの又はその他の人工汗液を使用してもよいが,
具体的な試験液の種類を,試験報告書(A.8)に記載する。
A.3.6 りん酸水素二ナトリウム JIS K 9020に規定するもの。
A.3.7 はっ水性白厚紙 蛍光増白剤が含まれないもの。
A.3.8 キセノンアーク灯式耐光試験機 JIS L 0843に規定する耐光試験機。
A.3.9 水 ISO 3696に規定するグレード3の水。
A.4 ISO 105-B07人工汗液の調製
A.4.1 酸性人工汗液1
使用するごとに,1 L当たり次の試薬を含む水溶液を調製する。
− L−ヒスチジン塩酸塩一水和物 0.25 g
− 塩化ナトリウム 10 g
− りん酸水素二ナトリウム 1g
− 85 %乳酸 1 g
得られた溶液は,pH(4.3±0.2)とする。
A.4.2 酸性人工汗液2
使用するごとに,1 L当たり次の試薬を含む水溶液を調製する。

――――― [JIS L 0888 pdf 10] ―――――

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JIS L 0888:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 105-B07:2009(MOD)

JIS L 0888:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 0888:2018の関連規格と引用規格一覧