JIS L 1086:2013 接着芯地及び接着布試験方法 | ページ 2

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b) この試験片をモンサント形試験機の試験片ホルダに差し込み,出ている試験片の長さが22 mmになる
ようセットする。試験片ホルダの上側の短いプレートから出ている部分を折り返し,試験片のたて方
向及びよこ方向,又はウェール方向及びコース方向とも5枚は表と表とが,残り5枚は裏と裏とが接
するようにする(図1参照)。
c) 試験片を挟んだプレスホルダに質量500 gのおもりを載せて5分間放置した後,おもりを取り除き,
試験片ホルダを注意しながら試験機の試験片ホルダ押さえ金具と試験片ホルダ支持台からなる試験片
ホルダ支持架に試験片ホルダの上側の短いプレートが下になるように差し込む(図1及び図2参照)。
単位 mm
図1−試験片ホルダをプレスホルダに装着し荷重を加えた状態の例
d) 試験片の懸垂している部分を,絶えず試験機の中心の垂線に一致するように試験機の回転板を回転し,
5分後に試験片の開角度を測定する(図2参照)。
試験片ホルダ押さえ金具
分度器
試験片ホルダ
試験片ホルダ支持台
試験片の懸垂側
垂直確認指示線
回復角測定板
図2−モンサント形試験機の例
e) 次の式によって防しわ率を算出し,たて方向及びよこ方向,又はウェール方向及びコース方向それぞ
れ10回の平均値を,JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって整数位まで求める。

――――― [JIS L 1086 pdf 6] ―――――

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R= 180 100
ここに, R : 防しわ率(%)
α : 開角度(°)
7.7.1.2 洗剤液に浸せきする方法
7.7.1.1 a)と同様の試験片をJIS K 3302の無添剤(又は1種)の石けん0.5 %を含む50 ℃±2 ℃の溶液(浴
比1 : 50)中で20分間浸せきした後,50 ℃±2 ℃の温水で20分間すすぎ,脱水・風乾し,標準状態の試
験室又は装置内で4時間以上放置したものについて,7.7.1.1と同様の方法によって防しわ率を求める。
7.7.2 湿潤状態時試験
7.7.2.1 過剰水分を除去する方法
7.7.1.1 a)と同様の試験片を,JIS L 0860に規定する非イオン界面活性剤の0.2 %溶液及びJIS K 8625に規
定する無水炭酸ナトリウムの0.2 %溶液を含む40 ℃±2 ℃の溶液に15分間浸せきする。
その後,水洗し,ろ紙で過剰の水分を取り除き,直ちに湿潤したまま7.7.1.1と同様の方法によって防し
わ率を求める。
7.7.2.2 過剰水分を除去しない方法
7.7.1.1 a)と同様の試験片を,JIS L 0860に規定する非イオン界面活性剤の0.2 %溶液及びJIS K 8625に規
定する無水炭酸ナトリウムの0.2 %溶液を含む40 ℃±2 ℃の溶液に15分間浸せきする。
その後,水洗し,試験片を直角に二つ折りとし,水を入れたバットの中で7.7.1.1の測定方法に準じてお
もりを加える。試験片を取り出し,ぬれた状態で7.7.1.1と同様の方法によって防しわ率を求める。

7.8 遊離ホルムアルデヒド量

  遊離ホルムアルデヒド量の試験は,JIS L 1041の箇条8(遊離ホルムアルデヒド試験)のいずれかの試
験方法による。この場合,使用した試験方法を試験報告書に記載する。

7.9 寸法変化

  寸法変化の試験は,JIS L 1096の8.39(寸法変化)又はJIS L 1057による。ただし,プレス処理による
寸法変化及びアイロン寸法変化は,4.2の複合試験片に適用し,接着芯地単独状態の寸法変化試験は,接着
剤のこて面融着があるので適用しない。
なお,接着時のアイロン処理及びプレス処理による寸法変化率の求め方は,附属書Aを参照する。
7.10 離強さ
7.10.1 前処理をしない方法
箇条4の試料から,幅25 mm×長さ150 mmの試験片を被接着布のたて方向及びよこ方向,又はウェー
ル方向及びコース方向にそれぞれ5枚以上採取し,長辺の方向に,辺から約50 mmを離し,自記記録装
置付引張試験機を用い,試験片のつかみ間隔を50 mmとして,クランプに挟む。
引張速度は,100 mm/minとし,50 mm間を離して,図3に示すように離するときに示す極大値(cN)
の大きいものから順次3個,小さいものから順次3個をとり,計6個の平均値を算出し,たて方向及びよ
こ方向,又はウェール方向及びコース方向それぞれ5回以上の平均値をJIS Z 8401の規則B(四捨五入法)
によって整数位まで求める。極大値の大きいものと小さいものとの差が著しく,平均値を求めることが適
切でない場合は,その旨を試験報告書に記載する。
なお,他の引張速度を用いた場合又は試験片幅を30 mm又は50 mmとした場合にはその旨を,また,
不完全な離又は生地の切断が認められたものはその旨を,試験報告書に記載する。

――――― [JIS L 1086 pdf 7] ―――――

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図3−離強さのチャートの例
7.10.2 前処理をする方法
箇条4の試料から,A法は,約450 mm×450 mmの前処理用試験片を,B法は,約250 mm×250 mmの
前処理用試験片をそれぞれ必要枚数採取し,処理中に布端からほつれ又はがれのないよう布端をオーバ
ーロック縫いする。縫糸は,被接着布及び接着芯地の種類に合わせて選ぶ。ただし,縫製上周囲を縫わな
い部分に用いる接着芯地の場合は,縁縫いを省略してもよい。
次のいずれかの方法によって前処理したものについて,7.10.1と同様の方法によって離強さを求める。
a) 法(水洗い洗濯機法)A法は,JIS L 0217の付表1[記号別の試験方法−洗い方(水洗い)]に規定
するいずれかの方法による。
b) 法(ウォッシュシリンダ法)B法は,JIS L 1096の8.39.5 d) 2.1) [J-1法(パークロロエチレン法)]
又は2.2) [J-2法(石油系法)]による。
なお,乾燥方法は,JIS L 1096の8.39.6(乾燥方法)による。
7.11 水洗い又はドライクリーニング後の外観変化
A法は,約450 mm×450 mmの試験片を,B法は,約250 mm×250 mmの試験片を2枚採取し,7.10.2
と同様に周囲を縫い合わせ,次のいずれかの方法によって処理した後アイロン仕上げを行う。外観変化
は,表1に従って区分し,欠点事項を試験報告書に記載する。
水洗い及びドライクリーニング処理の繰返し回数は,通常,5回とする。アイロン仕上げは,JIS L 0217
の付表3(記号別の試験方法−アイロンの掛け方)に規定する方法のいずれかによる。アイロン仕上げを
行わなかった場合及び他の繰返し回数とした場合には,その旨を試験報告書に記載する。
a) 法(水洗い洗濯機法) A法は,JIS L 0217の付表1に規定するいずれかの方法による。
b) 法(ウォッシュシリンダ法) B法は,JIS L 1096の8.39.5 d) 2.1) 又は2.2) による。
なお,乾燥方法は,JIS L 1096の8.39.6による。

――――― [JIS L 1086 pdf 8] ―――――

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表1−試験片の外観変化
区分 欠点事項
1 全面離及び部分離のあるもの又は外観変化a),風合変化が著しく目立つもの。
2 外観変化a)及び風合変化がやや目立つもの。
3 外観変化a)及び風合変化が目立たないもの。
注記 仮どめタイプの接着芯地において全面離は,必然的なものであり,評価の対象から除く。ただし,
部分離は,波打ち現象などを生じるおそれがあるので評価する。
注a) しみ出し,わん曲(試験片周辺のわん曲),接着剤うつり(被接着布面から接着剤が透けて見える
もの),あたり(被接着布面への接着剤のあたり)などの状態。

8 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 試験年月日
b) 規格番号
c) 試験の種類
d) 試験条件(試験場所の温度及び湿度)
e) 試験結果

――――― [JIS L 1086 pdf 9] ―――――

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附属書A
(参考)
接着時のアイロン処理又はプレス処理による寸法変化率の求め方
A.1 A法
4.1の試料を用いてJIS L 1096の8.39.5 c) に規定するプレス処理方法又はJIS L 1057に規定する方法の
いずれかによって,接着芯地の裏面1)に接着剤のこて面融着を防止し,寸法変化性能に影響の少ない紙な
ど2)を重ね合わせた状態で行う。
なお,所定の温度,圧力及び時間は,接着に適した条件とする。この場合,接着条件,紙など2)の種類
を試験報告書に記載する。
注1) 接着剤が付着する面。
2) シリコン離形紙,シリコン離形剤を塗布した紙などをいう。
A.2 B法
4.1の試料を用いて,A.1と同様の方法によって,接着芯地の裏面1)に4.1に準じて採取及び準備した被
接着布を重ね合わせた状態で行う。
なお,所定の温度,圧力及び時間は,接着に適した条件とする。この場合,接着条件及び被接着布の種
類を試験報告書に記載する。

――――― [JIS L 1086 pdf 10] ―――――

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