JIS L 1903:2017 羽毛試験方法

JIS L 1903:2017 規格概要

この規格 L1903は、羽毛製品に用いられる充填材料用羽毛の試験方法について規定。

JISL1903 規格全文情報

規格番号
JIS L1903 
規格名称
羽毛試験方法
規格名称英語訳
Testing methods for feathers
制定年月日
1990年11月1日
最新改正日
2017年2月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

59.060.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
繊維 2020
改訂:履歴
1990-11-01 制定日, 1998-09-20 改正日, 2003-12-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2011-03-22 改正日, 2017-02-20 改正
ページ
JIS L 1903:2017 PDF [23]
                                                                                   L 1903 : 2017

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 試験項目・・・・[2]
  •  5 試験条件・・・・[2]
  •  6 試料の準備・・・・[2]
  •  7 試験に用いる水・・・・[2]
  •  8 試験方法・・・・[2]
  •  8.1 一般・・・・[2]
  •  8.2 組成混合率・・・・[2]
  •  8.3 かさ高性・・・・[5]
  •  8.4 油脂分率・・・・[8]
  •  8.5 水分率・・・・[9]
  •  8.6 清浄度・・・・[9]
  •  8.7 酸素計数・・・・[10]
  •  9 試験報告書・・・・[11]
  •  附属書A(参考)組成成分の分類・・・・[12]
  •  附属書B(規定)かさ高性(高さ測定による方法)・・・・[18]
  •  附属書C(参考)清浄度の標準判定写真・・・・[20]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS L 1903 pdf 1] ―――――

L 1903 : 2017

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本羽毛製品協同
組合(日羽協)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正
すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS L 1903:2011は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS L 1903 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 1903 : 2017

羽毛試験方法

Testing methods for feathers

1 適用範囲

  この規格は,羽毛製品に用いられる充材料用羽毛の試験方法について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 3555 織金網
JIS K 0102 工場排水試験方法
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 0970 ピストン式ピペット
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8103 ジエチルエーテル(試薬)
JIS K 8247 過マンガン酸カリウム(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
JIS L 0216 羽毛用語
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS R 3505 ガラス製体積計

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS L 0216によるほか,次による。
3.1
試料
合理的に設計された抜取り方式によって採取し,均一に混合した羽毛。
3.2
試験試料
試料からランダムに採取し,直接試験に用いる一定量の羽毛。
3.3
絶乾質量
温度105 ℃±2 ℃の乾燥機中に放置し,15分間以上の間隔で質量を量り,その前後の質量差が後の質量
の0.1 %以内になった状態の質量。

――――― [JIS L 1903 pdf 3] ―――――

2
L 1903 : 2017

4 試験項目

  試験項目は,次による。
なお,括弧内の数字は,この規格の細分箇条を示す。
a) 組成混合率(8.2)
b) かさ高性(8.3)
c) 油脂分率(8.4)
d) 水分率(8.5)
e) 清浄度(8.6)
f) 酸素計数(8.7)

5 試験条件

  試験は,JIS L 0105の5.1.1(標準状態)に規定された,標準状態の試験室で行う。ただし,代替標準状
態は適用しない。また,温度及び湿度の測定は,JIS L 0105の5.2(温度及び湿度の測定)による。
試験室が標準状態に保てない場合には,できるだけ標準状態に近い場所で行い,試験時の温度及び湿度
を試験結果に付記する。ただし,試験結果に温度及び湿度が影響しない試験を行う場合は,この限りでな
い。

6 試料の準備

  試験に用いる羽毛は,合理的に設計された抜取り方式によって採取し,均一に混合する。試料を標準状
態の試験室で,空気が通過しやすく羽毛が飛散しないように,8.3.2.1 b) のステンレス金網製調整容器(蓋
付)に収納し,恒量になるまで放置する。ただし,水分率の試験では,採取した試料をそのまま使用する。

7 試験に用いる水

  試験に用いる水の質は,JIS K 0557の4.(種別及び質)に規定するA3又はA4の水を用いる。

8 試験方法

8.1 一般

  試験方法は,8.28.7のとおりとする。
なお,数値の丸め方は,四捨五入とする。

8.2 組成混合率

8.2.1  装置
装置は,次による。
a) 組成選別用キャビネット 図1に示すような試験試料の飛散を防止できる構造のもの。キャビネット
内の明るさが不十分な場合は,蛍光灯などの照明をキャビネットの内側に設置する。
b) 電子はかり(電子天びん) 0.2 mgまでひょう量できるもの。

――――― [JIS L 1903 pdf 4] ―――――

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L 1903 : 2017
単位 mm
板の厚さ : 約10
ガラスの厚さ : 34
内面の色(ガラス部を除く。) : 濃緑色
図1−組成選別用キャビネットの例
8.2.2 組成成分の分類
組成成分は,表1の8種類に分類する(附属書A参照)。
表1−組成成分の分類
組成成分 各組成成分に包含するものの例 図A.1参照
ダウン ダウン a)
羽枝が2本以上あるダウン b)
幹羽軸が明瞭でないダウン(類似ダウン) c)
未熟ダウン d)
スモールフェザー 長さ6.5 cm未満のフェザー e)
未熟フェザー f)
羽枝が平面状のフェザー g)
糸状フェザー h)
ラージフェザー 長さ6.5 cm以上のフェザー i)
損傷フェザー 損傷フェザー j)
陸鳥フェザー チキンフェザーなど k)

――――― [JIS L 1903 pdf 5] ―――――

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JIS L 1903:2017の関連規格と引用規格一覧