この規格ページの目次
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M 8700 : 2013 (ISO 11323 : 2010)
6.7
中間粒度(区分)(intermediate size fraction)
試料(5.3)がそれを通過する最小のふるいの目開き(a mm)及びその上に残留する最大のふるいの目
開き(b mm)の二つのふるいの目開きで規定する,ふるい分けられた試料の部分。
このような粒度区分は,−a+b mmと呼び,試料の全質量に対する割合を,百分率で表す。
6.8
ふるい下(区分)(undersize fraction)
特定の目開き(z mm)のふるいを通過した全ての粒子(6.1)を含む集合で,試料(5.3)の最も細かい
部分。−z mmと呼び,試料の全質量に対する割合を,百分率で表す。
6.9
粒度分布(size distribution)
ふるい分け(6.10)による粒度分析で,使用したふるいの目開きによる粒子(6.1)の割合。選択した目
開きのふるいを通過した又はその上に残留した粒子の質量の,各粒度区分(6.5)の合計質量に対する割合
を,百分率で表す。
6.10
ふるい分け(sieving)
1個以上のふるいを用いて,粒子状の鉄鉱石(3.1)又は還元鉄(4.1)を二つ以上の粒度区分(6.5)に
分離する過程。
6.11
試験ふるい(test sieve)
粉粒体状物質の粒度分析に用いるふるいで,JIS Z 8801-1又はJIS Z 8801-2の規定を満たしたもの。
6.12
装入試料(charge)
1個又は一組のふるいで,一度に処理される鉄鉱石(3.1)又は還元鉄(4.1)の量。
注記 装入試料の許容質量は,使用するふるいの大きさと目開きによる。
6.13
粒度試験試料の質量(mass of sample used for sieving)
1回の粒度分析で,実際にふるい分けられる鉄鉱石(3.1)又は還元鉄(4.1)の質量。
注記 数個の装入試料(6.12)に分けることもあるが,使用した全ての装入試料の総合計である。
6.14
手動単体ふるい分け(hand placing)
試料(5.3)が,通常,40 mm以上の粗い粒子(6.1)を含む場合に用いることのできるふるい分け(6.10)
方法。それぞれの粒子を,1個ずつ手でふるい目にあてがい,力を入れないで,粒子が通過するまで又は
明らかにふるい上(6.6)と分類し得るまで,あてがう向きを変える。
6.15
手動ふるい分け(hand sieving)
1個又は一組のふるいを手で支え,かつ,揺り動かすふるい分け(6.10)方法。
6.16
補機手動ふるい分け(assisted hand sieving)
1個又は一組のふるいを機械的に支え,手で揺り動かすふるい分け(6.10)方法。
――――― [JIS M 8700 pdf 11] ―――――
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M 8700 : 2013 (ISO 11323 : 2010)
6.17
機械ふるい分け(machine sieving)
1個以上のふるいを機械的に支えて揺り動かす,非連続的又は連続的ふるい分け(6.10)方法。
6.18
非連続ふるい分け(batch sieving)
鉱石の特定の質量又は体積を,1個以上のふるいに装入し,手動又は機械的方法で揺り動かすふるい分
け(6.10)方法。
注記 ふるい上(6.6)は,ふるい分け操作の終わりまで,保持したふるいの枠内に残る。粒子がふる
い面と接触する回数は,ふるい分け時間の長さによる。
6.19
連続ふるい分け(continuous sieving)
機械的に揺動し,回転し,又は傾斜する,連続した1個以上のふるい面に,試料(5.3)を連続して供給
する機械ふるい分け(6.17)方法。
注記 鉱石の粒子は,それぞれが落下するか又はふるい上(6.6)として通過するまで,ふるい面の上
を滑っていく。全てのふるい上及び最終的なふるい下(6.8)は,連続的に排出される。粒子が
ふるい面と接触する回数は,ふるい分け時間の長さによる。
6.20
乾式ふるい分け(dry sieving)
水を使用しないふるい分け(6.10)。
6.21
湿式ふるい分け(wet sieving)
目開きより小さい粒子(6.1)が,ふるい目を確実に通過するように,十分に水を使用して行うふるい分
け(6.10)。
6.22
ふるい分けの振幅(sieving amplitude)
ふるい分け(6.10)動作における中心点からのふるいの最大移動量。
注記 直線運動ふるい分けでは全直線運動の半分,だ(楕)円運動では,だ円の主軸の半分,円運動
のときは円の半径が振幅となる。
6.23
終点(end point)
それ以上ふるい分けても,結果の数字を変える追加のふるい下(6.8)量が生じなくなる時点。
6.24
乾量基準(dry basis)
(粒度分析)測定試料(5.7)を恒量(6.26)まで乾燥しふるい分けを行い,ふるい分けた粒度区分(6.5)
から粒度分布(6.9)を算出する基準。
6.25
受入れ時水分基準(natural basis)
(粒度分析)測定試料(5.7)を受け入れた状態で乾式でふるい分けを行い,ふるい分けた粒度区分(6.5)
を乾燥せず,粒度分布(6.9)を算出する基準。
――――― [JIS M 8700 pdf 12] ―――――
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M 8700 : 2013 (ISO 11323 : 2010)
6.26
恒量(constant mass)
(水分測定)試料の乾燥操作を終了する基準で,105 ℃乾燥において時間当たりの試料の質量減が最初
の質量の0.05 %以下になること。
6.27
部分乾燥(partial drying)
恒量(6.26)に至らない乾燥。
6.28
平均粒径(average particle size, APS)
粒度分布(6.9)をもつ試料の粒度(6.2)を,粒度区分(6.5)での加重平均値で代表して表したもの。
6.29
(ロットの)水分(moisture of a lot)
鉄鉱石類の表面及び開放気孔(7.1.4)に付着する水で,試料を恒量(6.26)まで乾燥したときの質量減
分を試料質量に対する質量分率 (%)で表したもの。
7 物理試験(physical testing)
7.1 かさ密度及び見掛密度(bulk density and apparent density)
7.1.1
かさ密度(bulk density)
粒子(6.1)間の空隙及びその内部の空隙(気孔)を含む,鉄鉱石(3.1)又は還元鉄(4.1)の粒子の集
合体としての単位体積当たりの空気中での質量。
注記1 記号はρbで,単位はkg/m3で表す。
注記2 産業界では,鉄鉱石(3.1)又は還元鉄(4.1)のかさ密度は,規定した条件の下で鉱石を満た
した測定用容器の体積と鉱石の質量との比で表す。
7.1.2
見掛密度(apparent density)
鉄鉱石(3.1)又はホットブリケットアイアン(4.3)の単一粒子(6.1)の見掛体積(7.1.3)と空気中で
の質量との比。
注記 見掛密度の記号はρaで,単位はg/cm3で表す。
7.1.3
見掛体積(apparent volume)
開放気孔(7.1.4)及び閉鎖気孔(7.1.5)の全ての体積を含む鉄鉱石(3.1)又はホットブリケットアイア
ン(4.3)の体積。
7.1.4
開放気孔(open pores)
粒子(6.1)に含まれる気孔で周囲の雰囲気とつながっているもの。
7.1.5
閉鎖気孔(closed pores)
粒子(6.1)に含まれる気孔で周囲の雰囲気とつながっていないもの。
――――― [JIS M 8700 pdf 13] ―――――
12
M 8700 : 2013 (ISO 11323 : 2010)
7.1.6
吸水量(water absorption)
ホットブリケットアイアン(4.3)の開放気孔(7.1.4)に吸収される,規定温度における水の質量。
注記 ISO 15968では,ホットブリケットアイアン(4.3)の吸水量の記号はaで,乾燥質量に対する
質量分率 (%)で表す。
7.1.7
気乾試料(air-dried sample)
試験室の雰囲気とほぼ平衡した水分(6.29)値の試料。
7.1.8
炉乾燥試料(oven-dried sample)
乾燥炉中で105 ℃で恒量(6.26)まで乾燥した試料。
7.2 焼結鍋試験(sinter tests)
7.2.1
含鉄原料(ore mix)
焼結鍋試験に使う鉄鉱石(3.1)及び含鉄物質[ミルスケール,製鋼(BOS)スラグ,ダストなど]を配
合した原料。
注記 この用語には,返鉱(7.2.13)及び各種フラックス,コークス粉又はその他の固体凝結材は含ま
ない。
7.2.2
焼結配合原料(sinter mix)
含鉄原料(7.2.1)に各種フラックス,コークス粉又はその他の固体凝結材,返鉱(7.2.13)及び水を加
えた,焼結鍋試験装置に装入する原料。
7.2.3
混合時間(mixing time)
焼結配合原料(7.2.2)の混合,造粒に費やす時間。単位はminで表す。
7.2.4
焼結配合原料のかさ密度(bulk density of sinter mix)
焼結鍋試験装置に装入する焼結配合原料(7.2.2)の水分を含む状態でのかさ密度(7.1.1)。
7.2.5
床敷層(とこじき層)(hearth layer)
焼結配合原料(7.2.2)を装入する前に,焼結鍋試験装置のグレート上に敷く,あらかじめ調製し,整粒
した焼結鉱(3.9)又はそれに代わる物質の層。
7.2.6
実層厚(net bed height)
吸引前及び点火前の床敷層(7.2.5)から上の焼結配合原料(7.2.2)の層高さ。
7.2.7
吸引差圧(suction)
焼結ベッドにかかる差圧。単位は,kPaで表す。
7.2.8
点火強度(ignition intensity)
――――― [JIS M 8700 pdf 14] ―――――
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M 8700 : 2013 (ISO 11323 : 2010)
点火時に供給された,単位時間当たり,グレート単位面積当たりの熱量。単位は,MJ/(m2min)で表す。
7.2.9
点火温度(ignition temperature)
点火時中の焼結ベッドの表面,又はその直上の雰囲気の最高到達温度。単位は,℃で表す。
7.2.10
焼結時間(sintering time)
点火開始時から排ガス温度が最高温度に到達するまでに要した時間。記号はtで,単位はminで表す。
7.2.11
シンターケーキ(sinter cake)
床敷層(7.2.5)を含む焼成物全体。
7.2.12
成品処理(sinter handling treatment)
焼結工場で処理運搬されるのと同様の衝撃効果を与えるべく,焼結鍋試験で焼成されたシンターケーキ
(7.2.11)に加える回転処理及び落下処理。
7.2.13
返鉱(かえし鉱)(return sinter fines)
成品処理(7.2.12)の後,高炉で使用可能な所定の粒度(6.2)のふるい分け(6.10)によって,シンタ
ーケーキ(7.2.11)から分離したふるい下(6.8)粉。
7.2.14
含床敷成品焼結鉱(sinter product)
高炉で使用可能な所定の粒度(6.2)の焼結鉱(3.9)。
7.2.15
焼結生産率(sinter productivity)
含床敷成品焼結鉱(7.2.14)から床敷層(7.2.5)を控除した後の,単位グレート面積当たり,単位時間
当たりの焼結鉱の質量。記号はPで,単位はt/(m2h)で表す。
7.2.16
凝結材原単位(fuel consumption, bonding agents rate)
含床敷成品焼結鉱(7.2.14)から床敷層(7.2.5)を控除した後の焼結鉱の単位質量当たりに消費した各
種固体凝結材の合計乾質量。単位は,kg/tで表す。
7.2.17
成品歩留(sinter yield)
含床敷成品焼結鉱(7.2.14)から床敷層(7.2.5)を控除した質量の,シンターケーキ(7.2.11)から床敷
層を控除した質量に対する比率。記号はYで,単位は質量分率 (%)で表す。
7.2.18
返鉱バランス(return sinter fines balance)
返鉱(7.2.13)発生量に対する,焼結配合原料(7.2.2)に加えた返鉱の質量の比率。記号は,Bを用いる。
注記 日本で使用されている類似用語の“返鉱比”は,返鉱発生原単位のことをいう。
7.2.19
塩基度(basicity)
焼結鉱中の塩基性酸化物と酸性酸化物との質量比で,2元系ではCaO/SiO2,4元系では(CaO+MgO)/
――――― [JIS M 8700 pdf 15] ―――――
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JIS M 8700:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11323:2010(IDT)
JIS M 8700:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 73 : 鉱採及び鉱物 > 73.060 : 金属鉱物及びそれらの濃縮物 > 73.060.10 : 鉄鉱石
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.73 : 採鉱及び鉱物(用語集)
JIS M 8700:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい
- JISZ8801-2:2000
- 試験用ふるい―第2部:金属製板ふるい