JIS R 5210:2009 ポルトランドセメント

JIS R 5210:2009 規格概要

この規格 R5210は、ポルトランドセメントについて規定。

JISR5210 規格全文情報

規格番号
JIS R5210 
規格名称
ポルトランドセメント
規格名称英語訳
Portland cement
制定年月日
1950年7月17日
最新改正日
2019年3月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

91.100.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
建築 I-1(材料・設備) 2021, 建築 I-2(材料・設備) 2021, 建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021, 生コンクリート 2020, 土木 I 2020, 土木 II 2020
改訂:履歴
1950-07-17 制定日, 1953-07-17 改正日, 1956-07-17 改正日, 1959-07-17 確認日, 1960-11-01 改正日, 1963-11-01 確認日, 1964-03-01 改正日, 1967-11-01 確認日, 1969-11-01 改正日, 1972-12-01 確認日, 1973-12-01 改正日, 1977-02-01 改正日, 1978-04-01 改正日, 1979-10-01 改正日, 1985-09-01 確認日, 1986-02-01 改正日, 1992-07-01 改正日, 1997-04-20 改正日, 2002-01-20 確認日, 2003-11-20 改正日, 2009-11-20 改正日, 2014-10-20 確認日, 2019-03-20 改正
ページ
JIS R 5210:2009 PDF [16]
                                                                                   R 5210 : 2009

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類及び構成・・・・[1]
  •  4 品質・・・・[2]
  •  4.1 一般事項・・・・[2]
  •  4.2 全アルカリ量の算出・・・・[2]
  •  4.3 鉱物量の算出・・・・[2]
  •  5 原材料・・・・[4]
  •  5.1 クリンカー・・・・[4]
  •  5.2 せっこう・・・・[4]
  •  5.3 少量混合成分・・・・[4]
  •  5.4 粉砕助剤・・・・[5]
  •  6 試験方法・・・・[5]
  •  6.1 密度,比表面積,凝結,安定性及び圧縮強さ・・・・[5]
  •  6.2 化学成分・・・・[5]
  •  6.3 水和熱・・・・[5]
  •  7 検査・・・・[5]
  •  8 包装・・・・[5]
  •  9 表示・・・・[5]
  •  10 報告・・・・[5]
  •  附属書A(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表・・・・[12]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS R 5210 pdf 1] ―――――

R 5210 : 2009

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人セメント
協会(JCA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS R 5210:2003は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS R 5210 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
R 5210 : 2009

ポルトランドセメント

Portland cement

1 適用範囲

  この規格は,ポルトランドセメントについて規定する。
なお,技術上重要な改正に関する旧規格との対照を附属書Aに記載する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 6201 コンクリート用フライアッシュ
JIS M 8850 石灰石分析方法
JIS R 5201 セメントの物理試験方法
JIS R 5202 ポルトランドセメントの化学分析方法
JIS R 5203 セメントの水和熱測定方法(溶解熱方法)
JIS R 5204 セメントの蛍光X線分析方法
JIS R 5211 高炉セメント
JIS R 5212 シリカセメント
JIS R 9151 セメント用天然せっこう
JIS Z 1505 クラフト紙袋−セメント用

3 種類及び構成

  ポルトランドセメントの種類は次の12種類とし,ポルトランドセメントの構成は表1による。
なお,少量混合成分は5.3に規定するものを組み合わせて用いてもよい。また,粉砕助剤の使用量はポ
ルトランドセメントに対し,質量で1 %未満とする。
a) 普通ポルトランドセメント
b) 早強ポルトランドセメント
c) 超早強ポルトランドセメント
d) 中庸熱ポルトランドセメント
e) 低熱ポルトランドセメント
f) 耐硫酸塩ポルトランドセメント
g) 普通ポルトランドセメント(低アルカリ形)
h) 早強ポルトランドセメント(低アルカリ形)
i) 超早強ポルトランドセメント(低アルカリ形)

――――― [JIS R 5210 pdf 3] ―――――

2
R 5210 : 2009
j) 中庸熱ポルトランドセメント(低アルカリ形)
k) 低熱ポルトランドセメント(低アルカリ形)
l) 耐硫酸塩ポルトランドセメント(低アルカリ形)
表1−ポルトランドセメントの構成
種類 クリンカー及び 少量混合成分の
せっこうの合量 合量
(質量%) (質量%)
普通ポルトランドセメント
95以上100以下 0以上5以下
普通ポルトランドセメント(低アルカリ形)
早強ポルトランドセメント
95以上100以下 0以上5以下
早強ポルトランドセメント(低アルカリ形)
超早強ポルトランドセメント
95以上100以下 0以上5以下
超早強ポルトランドセメント(低アルカリ形)
中庸熱ポルトランドセメント
100 0
中庸熱ポルトランドセメント(低アルカリ形)
低熱ポルトランドセメント
100 0
低熱ポルトランドセメント(低アルカリ形)
耐硫酸塩ポルトランドセメント
100 0
耐硫酸塩ポルトランドセメント(低アルカリ形)

4 品質

4.1 一般事項

  ポルトランドセメントの品質は,箇条6によって試験し,表2の規定に適合しなければならない。
なお,安定性は,パット法又はルシャテリエ法のいずれかの規定に適合すればよい。また,表2の全ア
ルカリ量は4.2によって,表2の鉱物組成の各鉱物量は4.3によって算出する。

4.2 全アルカリ量の算出

  全アルカリ量は,JIS R 5202又はJIS R 5204による化学分析の結果から,式(1)によって算出し,四捨五
入によって小数点以下2けたに丸める。
Na2Oeq=Na2O+0.658×K2O (1)
ここに, Na2Oeq : ポルトランドセメント中の全アルカリの含有率(%)
Na2O : ポルトランドセメント中の酸化ナトリウムの含有率(%)
K2O : ポルトランドセメント中の酸化カリウムの含有率(%)

4.3 鉱物量の算出

  鉱物量は,JIS R 5202又はJIS R 5204による化学分析の結果から,式(2)式(4)によって算出し,四捨五
入によって整数に丸める。
3CaO・SiO2=(4.07×CaO)−(7.60×SiO2)−(6.72×Al2O3)−
(1.43×Fe2O3)−(2.85×SO3) (2)
2CaO・SiO2=(2.87×SiO2)−(0.754×3CaO・SiO2) (3)
3CaO・Al2O3=(2.65×Al2O3)−(1.69×Fe2O3) (4)
ここに, 3CaO・SiO2 : ポルトランドセメント中のけい酸三カルシウムの含有
率(%)
2CaO・SiO2 : ポルトランドセメント中のけい酸二カルシウムの含有
率(%)

――――― [JIS R 5210 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
R 5210 : 2009
3CaO・Al2O3 : ポルトランドセメント中のアルミン酸三カルシウムの
含有率(%)
CaO : ポルトランドセメント中の酸化カルシウムの含有率
(%)
SiO2 : ポルトランドセメント中の二酸化けい素の含有率(%)
Al2O3 : ポルトランドセメント中の酸化アルミニウムの含有率
(%)
Fe2O3 : ポルトランドセメント中の酸化鉄(III)の含有率(%)
SO3 : ポルトランドセメント中の三酸化硫黄の含有率(%)
表2−ポルトランドセメントの品質
普通 普通 早強 早強 超早強 超早強

ポルトランド ポルトランドポルトランド ポルトランドポルトランド ポルトランド品質セメント セメント .セメント セメント セメント セメント

                                     (低アルカリ形)       (低アルカリ形)       (低アルカリ形)
密度a) /cm3 − − −
比表面積 cm2/g 2 500以上 3 300以上 4 000以上
凝結 始発 min 60以上 45以上 45以上
終結 h 10以下 10以下 10以下
安定性 パット法 良 良 良
ルシャテリエ法 mm 10以下 10以下 10以下
圧縮 1d − 10.0以上 20.0以上
強さ 3d 12.5以上 20.0以上 30.0以上
N/mm2 7d 22.5以上 32.5以上 40.0以上
28 d 42.5以上 47.5以上 50.0以上
水和熱 7d −a) − −
J/g 28 d −a) − −
化学 酸化マグネシウム 5.0以下 5.0以下 5.0以下
成分 三酸化硫黄 3.5以下 3.5以下 4.5以下
% 強熱減量 5.0以下 5.0以下 5.0以下
全アルカリ 0.75以下 0.60以下 0.75以下 0.60以下 0.75以下 0.60以下
塩化物イオン 0.035以下 0.02以下 0.02以下
注a) 測定値を報告する。

――――― [JIS R 5210 pdf 5] ―――――

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JIS R 5210:2009の国際規格 ICS 分類一覧

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