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S 2006 : 2019
図9−下げひもの長さの測定方法
8 外観
ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんの外観は,次の項目に適合しなければならない。
a) 各部の仕上げは良好で,変形及びきずが目立たないものでなければならない。
b) 外装金属の耐食処理は良好で,ばり,まくれ及びさびがないものでなければならない。
c) プラスチック部品の仕上げは良好で,亀裂,欠け,ひび及び不足成形がないものでなければならない。
d) 袋(ポーチなど),装飾カバー,下げひも及びその他の附属品は,本体とのはめ合い及び取付けが良好
でなければならない。
e) 下げひもは,切れ,変色などの欠点がないものでなければならない。
f) 栓の開閉などの表示,文字及び装飾を目的とした部分は,見やすく,容易に消えないものでなければ
ならない。
9 材料
ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんに使用する材料は,次の項目に適合しなければなら
ない。
なお,通常使用する状態において,飲食物に接する部分に用いる材料は,食品衛生法(昭和22年法律第
233号)に基づく食品,添加物等の規格基準の規定に適合するものでなければならない。
a) 胴,外筒,底,蓋(上蓋)及び口金 胴,外筒,底,蓋(上蓋)及び口金に使用する材料及びこれら
の厚さは,表10による。ただし,これ以外の材料を使用する場合は,表10に規定する材料と同等以
上の機械的性質をもつものを使用しなければならない。
――――― [JIS S 2006 pdf 16] ―――――
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S 2006 : 2019
表10−使用材料及びその厚さ
単位 mm
使用材料 1.31 L未満のもの 1.31 L以上のもの
JIS G 3303に規定する電気めっき2.8/2.8以上のぶりき又はぶりき原板 0.25以上 0.3以上
JIS G 3141に規定する鋼板又は鋼帯 0.25以上 0.3以上
JIS G 4305に規定する鋼板又は鋼帯 0.25以上 0.3以上
JIS K 6744に規定するポリ塩化ビニル被覆金属板又は金属帯a) 0.25以上 0.28以上
JIS H 3100に規定する板又は条 0.3以上 0.3以上
JIS H 4000に規定する板又は条 0.3以上 0.3以上
JIS K 6718-1又はJIS K 6718-2に規定する材料を使用した成形品 0.5以上 1.0以上
注a)ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯は,下地金属の厚さをいう。
b) 中栓,口金,コップ,肩部,蓋(上蓋),おかず容器,ごはん容器及びスープ容器 中栓,口金,コ
ップ,肩部,蓋(上蓋),おかず容器,ごはん容器及びスープ容器に使用する材料は,次の項目に適合
するもの又はこれらと同等以上の品質をもつものとする。
1) プラスチック製のもの JIS S 2029に規定するもの。
2) アルミニウム製のもの JIS S 2010に規定するもの。
3) ステンレス鋼製のもの JIS G 4305に規定するもの。
c) パッキン パッキンに使用する材料は,耐熱水性をもつ合成ゴムとする。
d) 中瓶 中瓶に使用する材料は,次の項目に適合しなければならない。
1) ガラス生地をJIS R 3502の3.1のアルカリ溶出試験をしたとき,アルカリ溶出量が一酸化ナトリウ
ム(Na2O)として0.1 mg以下でなければならない。
2) 平均熱膨張係数は,60×10−7/K以下のものでなければならない。
3) 原料として,ほうけい酸ガラスを用いる。
e) 内筒 内筒に使用する材料は,JIS G 4305に規定するSUS 304に適合するもの,又はこれと同等以上
の機械的性質及び耐食性をもつものとする。
10 試験方法
10.1 試験の一般条件
試験の一般条件は,特に規定しない限り,JIS Z 8703に規定する常温(温度20±15 ℃),常湿[相対湿
度(65±20)%]で行う。
10.2 数値の丸め方
試験結果の数値の丸め方は,規定の数値より1桁下の位まで求めて,四捨五入によって丸める。
10.3 栓の臭気及び内容湯の味
栓の臭気及び内容湯の味の試験は,ガラス製まほうびん又はステンレス鋼製まほうびんに95±1 ℃の熱
湯を満量入れ,十分に洗浄した栓を取り付け,通常使用する状態とし,約30分間放置する。
その後開栓して,栓の臭気の程度及び内容湯の味の有無を調べる。ただし,臭気は,僅かに感知できる
ものは“臭気がない”とする。
なお,判定は,5名中3名以上が臭気及び味を感じない場合,“栓に臭気がなく,かつ,内容湯に味がな
い”とする。
――――― [JIS S 2006 pdf 17] ―――――
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S 2006 : 2019
10.4 保温効力及び保冷効力
10.4.1 保温効力
10.4.1.1 携帯用まほうびん一般式,携帯用まほうびんで保冷専用を含まない直飲式,卓上用まほうびん及
び弁当用まほうびん直入式の保温効力
保温効力の試験は,次のとおり行う。
a) 室温が20±2 ℃で無風に近い状態の部屋に2時間以上開栓をして放置したガラス製まほうびん又はス
テンレス鋼製まほうびんの中瓶又は容器に,栓を取り付けたときの栓の最下端部まで(温度測定時容
量)沸騰水を入れ,湯の温度が95±1 ℃になったときに栓又は蓋(上蓋)をする。ねじ締めによって
固定する栓又は蓋(上蓋)は,100 N・cm以上で締め付ける。
なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。
b) 通常使用する状態で,携帯用まほうびん,弁当用まほうびん直入式は6時間,卓上用まほうびんは10
時間放置した後,中瓶内又は内筒内の中央付近の内容湯の温度を測定する。さらに,常温水にて栓を
取り付けたときの栓の最下端部までの容量を測定し,その量をステンレス鋼製まほうびんは表8の容
量として保温効力を判定する。ガラス製まほうびんは表6の中瓶容量(中瓶の満水容量)で保温効力
を判定する。
10.4.1.2 弁当用まほうびん一般式の保温効力
保温効力の試験は,次のとおり行う。
a) 室温が20±2 ℃で無風に近い状態の部屋に2時間以上蓋をあけた状態で放置したステンレス鋼製まほ
うびんの容器に,図10の水位位置(通常使用する状態のごはん容器蓋の最下端部までとし,温度測定
時容量)まで沸騰水を入れ,湯の温度が95±1 ℃になったときにごはん容器蓋及びその製品に附属す
るおかず容器を取り付ける。ごはん容器本体,スープ容器蓋及びスープ容器本体は組み込まない。
b) 袋(ポーチ)及びバッグ類には入れない状態で,6時間放置した後,容器内の中央付近の内容湯の温
度を測定する。さらに,常温水にて水位位置までの容量を測定し,その量を表8の容量として保温効
力を判定する。
通常使用する状態 温度測定時
水位位置
通常使用する状態 温度測定時
水位位置
湯
湯
図10−弁当用まほうびん一般式の保温効力試験
――――― [JIS S 2006 pdf 18] ―――――
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S 2006 : 2019
10.4.2 保冷効力
保冷効力の試験は,次のとおり行う。
a) 室温が20±2 ℃で無風に近い状態の部屋に2時間以上開栓をして放置した携帯用まほうびんに,栓を
取り付けたときの栓の最下端部まで(温度測定時容量)4 ℃以下の冷水(氷は含めない。)を入れ,水
の温度が4±1 ℃になったときに栓をする。ねじ締めによって固定する栓は,100 N・cm以上で締め付
ける。
なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。
b) 通常使用する状態で6時間放置した後,内筒内の中央付近の内容水の温度を測定する。さらに,常温
水にて栓を取り付けたときの栓の最下端部までの容量を測定し,その量を表9の容量として保冷効力
を判定する。
10.5 耐衝撃性
10.5.1 卓上用まほうびんの耐衝撃性
耐衝撃性試験は,常温において卓上用まほうびんに常温水(20±15 ℃)を満量入れ,通常使用する状態
とする。ねじ締めによって固定する栓は,100 N・cmで締め付ける。
なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。
試験品を図11のように,10 cmの高さから垂直状態で水平に固定した厚さ3 cm以上の硬質の木板上に
落下させ,中瓶又は容器の異常の有無を調べる。
単位 cm
図11−耐衝撃性試験方法
10.5.2 携帯用まほうびん及び弁当用まほうびん直入式の耐衝撃性
10.5.2.1 落下衝撃
落下衝撃の試験は,常温において携帯用まほうびん及び弁当用まほうびん直入式は常温水(20±15 ℃)
を満量入れ,通常使用する状態とする。ねじ締めによって固定する栓又は蓋は,100 N・cmで締め付ける。
なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。また,栓又は蓋の握
り部最小径が80 mm以上の場合は,150 N・cmで締め付ける。
試験品を図12のように,40 cmの高さから垂直状態で,水平に固定した厚さ3 cm以上の硬質の木板上
――――― [JIS S 2006 pdf 19] ―――――
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S 2006 : 2019
に落下させて水の漏れ及び外観上の変化を調べ,さらに10.4の試験によって保温効力又は保冷効力に異常
がないかを調べる。
単位 cm
はさみなどで
切断する
40 ひも
3以上
3以上
40
木板 木板
(固定) (固定)
図12−落下衝撃試験方法
10.5.2.2 振子衝撃
振子衝撃の試験は,常温において携帯用まほうびん及び弁当用まほうびん一般式(下げひものあるもの)
は,常温水(20±15 ℃)を満量入れ,通常使用する状態とする。ねじ締めによって固定する栓又は蓋は,
100 N・cmで締め付ける。
なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。
試験品を図13のように,下げひもの長さを40 cmにして45 °の位置に持ち上げ,鉛直に固定した厚さ
3 cm以上の硬質の木板に衝突させて水の漏れ及び外観上の変化を調べ,さらに,10.4の試験によって保温
効力又は保冷効力に異常がないかを調べる。
単位 cm
図13−振子衝撃試験方法
――――― [JIS S 2006 pdf 20] ―――――
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JIS S 2006:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.040 : 台所設備 > 97.040.50 : 台所用機具
JIS S 2006:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3303:2017
- ぶりき及びぶりき原板
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH8617:1999
- ニッケルめっき及びニッケル-クロムめっき
- JISK6718-1:2015
- プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第1部:キャスト板
- JISK6718-2:2015
- プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第2部:押出板
- JISK6744:2019
- ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯
- JISL0803:2011
- 染色堅ろう度試験用添付白布
- JISL0848:2004
- 汗に対する染色堅ろう度試験方法
- JISR3502:1995
- 化学分析用ガラス器具の試験方法
- JISS2010:2013
- アルミニウム製加熱調理器具
- JISS2029:2002
- プラスチック製食器類
- JISZ1522:2009
- セロハン粘着テープ
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態