この規格ページの目次
- 10.6 印刷塗装の密着性
- 10.7 鉄鋼素地上のめっき
- 10.8 プラスチック上のめっき
- 10.9 パッキン及びその他のゴム製品の耐熱水性
- 10.10 容量
- 10.11 転倒角度
- 10.12 ハンドル(取っ手)及びつり手(手さげ)の取付強度
- 10.13 転倒流水
- 10.14 自然吐出
- 10.15 注水機構の耐久性
- 10.16 湯漏れ及び水漏れ
- 10.17 中栓の取付けはめ合い
- 10.18 下げひもの強度
- 10.19 袋(ポーチなど)及び下げひもの染色堅ろう度
- 11 検査方法
- 11.1 型式検査
- 11.2 製品検査
- 11.3 記録
- 12 表示
- JIS S 2006:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS S 2006:2019の関連規格と引用規格一覧
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S 2006 : 2019
10.6 印刷塗装の密着性
印刷塗装の密着性の試験は,印刷塗装面に,鋭利な刃物で角度約30 °で,素地に達する1 mm2の碁盤
目100個(10×10)を作り,その上にJIS Z 1522又はこれと同等以上の性能をもつセロハン粘着テープを
貼り付け,表面に直角に一気に引き離して,離しないで残留する碁盤目の個数を求める。ただし,文字
及び装飾を目的とした部分は除く。
10.7 鉄鋼素地上のめっき
鉄鋼素地上のめっきの試験は,JIS H 8617の9.6 c)(フェロキシル試験方法)によって行う。
10.8 プラスチック上のめっき
10.8.1 密着性
密着性の試験は,めっき面に,鋭利な刃物で角度約30 °で,素地に達する1 mm2の碁盤目100個(10
×10)を作り,その上にJIS Z 1522又はこれと同等以上の性能をもつセロハン粘着テープを貼り付け,表
面に直角に一気に引き離して,離しないで残留する碁盤目の個数を求める。
10.8.2 ヒートサイクル
ヒートサイクルの試験は,試験品を約70 ℃で1時間放置し,その後,常温で30分間放置する。次に,0 ℃
で1時間放置し,再び常温で30分間放置する。以上の操作を1サイクルとして3サイクル行った後,めっ
き面の状態を目視によって調べる。
10.9 パッキン及びその他のゴム製品の耐熱水性
パッキン及びその他のゴム製品の耐熱水性の試験は,パッキン,ゴム製品などの試験品を図14に示すよ
うな,還流冷却器を取り付けた容器に入れ,4時間煮沸した後取り出し,粘り付きの有無を調べる。さら
に,常温で2時間放置した後,外観上の変化を目視で調べる。
図14−パッキン及びその他のゴム製品の耐熱水性試験方法
10.10 容量
容量の試験は,ガラス製まほうびん又はステンレス鋼製まほうびんの中瓶又は容器に常温水(20±15 ℃)
を満たして,栓を施したときの製品の質量から,水を入れない製品の質量を差し引いた値を容量換算(1 g
を1 mLとみなす。)して,その製品の容量を求め,表示された容量との差の百分率を求める。
――――― [JIS S 2006 pdf 21] ―――――
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弁当用まほうびん一般式の場合の容器は,おかず容器,ごはん容器及びスープ容器のそれぞれの容器の
容量とする。
10.11 転倒角度
転倒角度の試験は,卓上用まほうびんに常温水(20±15 ℃)を満量入れ,通常使用する状態とする。滑
り止めを施した平らな木板を水平から15 °に傾け,その木板上に試験品を静かに置き,転倒の有無を調べ
る。
10.12 ハンドル(取っ手)及びつり手(手さげ)の取付強度
ハンドル(取っ手)及びつり手(手さげ)の取付強度の試験は,ガラス製まほうびん又はステンレス鋼
製まほうびんの中瓶又は容器に常温水(20±15 ℃)を満量入れ,栓及び蓋(上蓋)を取り付けたときの質
量をはかり,おもりをかけるときは,その質量の約6倍のおもりを,また,引張試験機を用いるときは,
その質量の約6倍に相当する荷重を本体に5分間,静かにかけ,異常の有無を調べる。
10.13 転倒流水
転倒流水の試験は,卓上用まほうびん(自動栓式は除く。)に90 ℃以上の湯を満量入れ,栓又は蓋(上
蓋)をする。ねじ締めによって固定する栓又は蓋(上蓋)は,100 N・cmで締め付ける。
なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。
試験品を水平な木板上に置き,注ぎ口を斜め下に向け,注ぎ口が板上から約10 cmの高さになるまで傾
け,手を放して倒した後10秒間に流出した湯の量を測定する。
10.14 自然吐出
自然吐出の試験は,卓上用まほうびん空気圧利用式は90 ℃以上の湯を容量の半量入れ,通常使用する状
態とする。試験品の底を支点として,左右方向に全振幅10 cm,毎分100回の速度で10秒間円弧動に揺す
り,給水パイプから湯の吐出の有無を調べる。
10.15 注水機構の耐久性
注水機構の耐久性の試験は,揚水パイプを取り除いた卓上用まほうびん空気圧利用式は常温水(20±
15 ℃)を満量入れ,通常使用する状態とする。図15に示すように試験品及び水槽,メスシリンダなどを
置く。
なお,空気を送り込むパイプのメスシリンダ内の水深はベローズの内圧と同圧力が負荷としてかかるよ
うに60 cmとする。
次に,毎分6回の速度で押す操作(レバー式のものはレバー操作)ができる試験機を用いて,10 000回
押す操作(又はレバー操作)を繰り返した後,注水機構の異常の有無,及び10.14によって自然吐出の有
無を調べる。
――――― [JIS S 2006 pdf 22] ―――――
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単位 cm
図15−注水機構の耐久性試験方法
10.16 湯漏れ及び水漏れ
10.16.1 ガラス製まほうびんの湯漏れ
ガラス製まほうびんの湯漏れ試験は,口ゴム上部まで90 ℃以上の湯を満たし,約30分間放置した後,
湯を捨て,底及び中瓶を取り外して胴内部への湯漏れの有無を調べる。
10.16.2 ステンレス鋼製まほうびんの湯漏れ及び水漏れ
10.16.2.1 携帯用まほうびん(保冷専用は除く。)及び弁当用まほうびんの湯漏れ
携帯用まほうびん(保冷専用は除く。)及び弁当用まほうびん直入式の湯漏れ試験は,携帯用まほうびん
又は弁当用まほうびん直入式に90 ℃以上の湯を容量の半量入れ,栓を取り付ける。ねじ締めによって固定
する栓は,100 N・cmで締め付ける。
なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。また,栓の握り部最
小径が80 mm以上の場合は,150 N・cmで締め付ける。
試験品は通常使用する状態とし,栓を上にして上下に大きく10回振った後,横置きの状態で10分間放
置した後の湯漏れの有無を調べる。また,コップのあるものについてはコップを取り去り,湯漏れの有無
を調べる。
弁当用まほうびん一般式のスープ容器(ねじ式によって固定するものに限る。)の湯漏れ試験は,スープ
容器に90 ℃以上の湯を容量の半量入れ,蓋を100 N・cmで締め付ける。
なお,蓋の握り部最小径が80 mm以上の場合は,150 N・cmで締め付ける。
試験品は通常使用する状態に対して,横置き(垂直)の状態で10分間放置した後の湯漏れの有無を調べ
る。
10.16.2.2 携帯用まほうびん及び弁当用まほうびん直入式の水漏れ
携帯用まほうびん及び弁当用まほうびん直入式の水漏れ試験は,携帯用まほうびん又は弁当用まほうび
ん直入式に常温水(20±15 ℃)を,栓又は蓋を取り付けたときの栓又は蓋の最下端部まで入れ,栓又は蓋
をする。ねじ締めによって固定する栓又は蓋は,100 N・cmで締め付ける。
なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。また,栓又は蓋の握
り部最小径が80 mm以上の場合は,150 N・cmで締め付ける。
試験品は通常使用する状態とし,栓又は蓋を上にして上下に大きく10回振った後,横置きの状態で10
――――― [JIS S 2006 pdf 23] ―――――
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S 2006 : 2019
分間放置した後の水漏れの有無を調べる。また,コップのあるものについてはコップを取り去り,水漏れ
の有無を調べる。
10.16.2.3 卓上用まほうびんの湯漏れ
卓上用まほうびんの湯漏れ試験は,卓上用まほうびんの口ゴム上部まで90 ℃以上の湯を満たし,約30
分間放置した後,湯を捨て,外側への湯漏れの有無を調べる。
10.17 中栓の取付けはめ合い
中栓の取付けはめ合いの試験は,ねじ締めによって固定する中栓で,そのねじを回すことによって,取
り外さずに内容物を注ぎ出すことができる中栓を使用する携帯用まほうびん一般式又は卓上用まほうびん
一般式について試験する。これらに常温水(20±15 ℃)を容量の半量入れ,中栓を100 N・cmで締め付け
た状態から中栓のねじを270 °開いた状態にして,試験品を正立状態から中栓の注ぎ口を約135 °傾け,
水を注ぎ出したときの中栓の外れの有無を調べる。
10.18 下げひもの強度
下げひもの強度の試験は,携帯用まほうびん又は下げひものある弁当用まほうびんに常温水(20±15 ℃)
を満量入れ,通常使用する状態にしたときの質量をはかり,おもりをかけるときはその質量の約10倍のお
もりを,引張試験機を用いるときはその質量の約10倍に相当する荷重を,本体に5分間,図16のように
静かにかけ,異常の有無を調べる。ただし,下げひもの長さを調節できるものは,その長さを最大にして
試験するものとし,縦づり横づり兼用のものは,別々の試験品を用いて,図16のa)及びb)によって試験
を行うものとする。
単位 cm
おもり又は荷重 おもり又は荷重
おもり又は荷重
a) 縦づり b) 横づり
図16−下げひもの強度試験方法
10.19 袋(ポーチなど)及び下げひもの染色堅ろう度
袋(ポーチなど)及び下げひもの染色堅ろう度の試験は,JIS L 0848によって行う。ただし,この試験
は,JIS L 0803に規定するナイロンを第1添付白布とし,綿を第2添付白布として行うものとする。
――――― [JIS S 2006 pdf 24] ―――――
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S 2006 : 2019
11 検査方法
11.1 型式検査
ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんは,新しく設計,改造又は生産技術条件が変更され
たときに,次の検査を行わなければならない。
a) 検査品の採り方及び検査数は,最初の製造ロットからランダムに2個以上の検査品をとる。
b) 検査項目は,箇条6及び箇条7とする。
c) 試験方法は,箇条10による。
d) 合否の判定基準は,検査品の全てが箇条6及び箇条7に適合したとき合格とする。
11.2 製品検査
ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんは,次の項目について検査を行う。この場合,検査
は,全数検査又は合理的な抜取検査方式によって行う。
a) 外観(箇条8による。)
b) 材料(箇条9による。)
c) 保温効力(保冷専用は,保冷効力)
d) 湯漏れ及び水漏れ
e) 使用性能
11.3 記録
検査を行ったときには,次の記録を保管しなければならない。
a) 型式検査の場合
1) 検査機関名
2) 検査担当者名
3) 検査年月日
4) 検査条件
5) 検査結果
6) 表示事項及び取扱説明書の確認結果
b) 製品検査の場合
1) 検査年月日
2) 検査担当者名
3) 検査方式(ロットの大きさ,検査数及び合否の判定基準)
4) 検査条件
5) 検査結果
12 表示
この規格の全ての要求事項に適合したガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんには,次の事
項を表示しなければならない。
なお,a)は,h)によって表示される場合に限り,省略してもよい。
a) 製造業者名又はその略号
b) 製造年月又はその略号
c) 品名
d) 容量
――――― [JIS S 2006 pdf 25] ―――――
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JIS S 2006:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.040 : 台所設備 > 97.040.50 : 台所用機具
JIS S 2006:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3303:2017
- ぶりき及びぶりき原板
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH8617:1999
- ニッケルめっき及びニッケル-クロムめっき
- JISK6718-1:2015
- プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第1部:キャスト板
- JISK6718-2:2015
- プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第2部:押出板
- JISK6744:2019
- ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯
- JISL0803:2011
- 染色堅ろう度試験用添付白布
- JISL0848:2004
- 汗に対する染色堅ろう度試験方法
- JISR3502:1995
- 化学分析用ガラス器具の試験方法
- JISS2010:2013
- アルミニウム製加熱調理器具
- JISS2029:2002
- プラスチック製食器類
- JISZ1522:2009
- セロハン粘着テープ
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態