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るように加熱した後放置し150 ℃±5 ℃になったときに,いため容器類にあってはシリコーンオイル
の温度が220 ℃を超えるように加熱した後放置し200 ℃±5 ℃になったときに,調理器具の中央部の
直径10 mmの円内の変位量(t2)を測定する。
d) 変位量(t2)と冷めた状態での反りの量(t1)とを合計して,加熱した状態での反りの量(ts)とする
(図13参照)。
a) 正面図 b) 上面図
図11−変位量測定器
a) 正面図 b) 上面図
図12−加熱した状態での内側への反りの測定方法
注記 加熱した状態での変位が外側に出る場合もある。
図13−反りの状態の模式図
8.3.8 IHクッキングヒータで使用できる調理器具の耐熱衝撃性試験
8.3.8.1 IHクッキングヒータを熱源とする耐熱衝撃性
IHクッキングヒータを熱源とする耐熱衝撃性の試験は,製品の区分に応じて表8に示す条件に従って加
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熱した後,直ちに取っ手の付いた本体及びつまみの付いた蓋を水道水流水中に1分間浸せきする。このサ
イクルを10回繰り返した後,調理器具本体の変形については定盤の上に静置してがたつきがなく,複合材
料のがれなどがないことを目視及び触感で確認する。合成樹脂製部品及び木製部品については分解して
目視によって取っ手,つまみの欠け及びひび割れの有無を調べる。冷めた状態での底の平面性の反りの許
容量は,加熱後に冷ました後に,表3に規定する冷めた状態での底の平面性による。
表8−IHクッキングヒータの試験条件
区分 内容物及び容量 加熱条件 IHクッキングヒータ標準検査器
鍋類 水,満水容量の70 % 最大火力a)
沸騰後静かに沸騰が続く
ように5分間保持
いため容器類 なし 底面中央部が200 ℃到達
注a) 加熱開始次第,速やかに最大火力(出力)にして加熱する。
8.3.8.2 ガスこんろを熱源とする耐熱衝撃性
ガスこんろを熱源とする耐熱衝撃性の試験は,製品の区分に応じて表9に示す条件に従って加熱した後,
直ちに取っ手の付いた本体及びつまみの付いた蓋を水道水流水中に1分間浸せきする。このサイクルを10
回繰り返した後,調理器具本体の変形については定盤の上に静置してがたつきがなく,複合材料のがれ
などがないことを目視及び触感で確認する。合成樹脂製部品及び木製部品については分解して目視によっ
て取っ手,つまみの欠け及びひび割れの有無を調べる。ただし,使用熱源がIHクッキングヒータに限定
されているものは,この試験は適用しない。
なお,加熱に用いるこんろは,表10のようなものを一般的とする。
表9−ガスこんろの試験条件
区分 内容物及び容量 加熱条件 ガスこんろ
鍋類 水,満水容量の70 % 沸騰後静かに沸騰が続く適正火力a)
ように5分間保持
いため容器類 なし 底面中央部が200 ℃到達
注a) 炎の先端が製品の底面からはみ出さない最大の火力をいう。
表10−加熱に用いるこんろ
単位 kW
バーナの種類 ガス消費量 主な用途
(括弧内はkcal/h)
標準バーナ 2.97(2 550) 鍋類及び湯沸し類
大バーナ 4.20(3 610) いため容器類
8.3.9 取っ手の強度試験
8.3.9.1 鍋類及びいため容器類の取っ手の強度
鍋類及びいため容器類の取っ手の強度の試験は,次による。
a) 調理器具の本体底面を固定し(図14参照),次の箇所を測定する。
1) 両手鍋など取っ手が二つのものは,調理器具の底面から取っ手の中央部(図15参照)までの高さ。
2) 片手鍋,フライパンなど取っ手が一つのものは,取っ手の長さの1/2の箇所(図16参照)までの高
さ。
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a) 引張試験機を用いる場合
b) 分銅によって力を加える場合
注a) 固定板の直径は呼び寸法の1/3以上を目安とする。
図14−鍋類及びいため容器類の取っ手の強度試験方法の例
――――― [JIS S 2010 pdf 18] ―――――
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a) 測定位置 b) 力を加える位置
図15−取っ手が二つのものの取っ手の中央部
a) 測定位置 b) 力を加える位置
図16−取っ手が一つのものの取っ手の長さの1/2の箇所
b) 次の箇所に表11の条件で力を1分間加える(図14参照)。
1) 取っ手が二つのものは,取っ手の中央部(図15参照)。
2) 取っ手が一つのものは,取っ手の長さの1/2の箇所(図16参照)。
表11−力の方向及び力の大きさ
種別 力の方向 力の大きさ
引張試験機を用いる場合 分銅などを用いる場合
取っ手が二つのもの 中心軸に平行で上向き 1 3 1 3
F 8.9 m1 m2 m m1 m2
2 2 2 2
取っ手が一つのもの 中心軸に平行で下向き F=9.8(m1+3 m2) m=(m1+3 m2)
ここに, F : 加える力(N)で,JIS Z 8401によって有効数字3桁に丸める。
m : 分銅などの質量(kg)で,つり具の質量を含む。
m1 : 調理器具の質量(kg)
m2 : 満水容量時の水の質量(kg)
c) 力を除去し,5分間静置した後,調理器具の底面から取っ手の中央部,又は取っ手の長さの1/2の箇
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所の中央部までの高さを測定する。
d) 次の式によって残留たわみを算出し,JIS Z 8401によって整数に丸める。
|h1 h|
2
δ= 100
h1
ここに, δ : 残留たわみ(%)
h1 : 試験前の調理器具の底面から取っ手の中央部,又は取っ手の
長さの1/2の箇所の中央部までの高さ(mm)
h2 : 試験後の調理器具の底面から取っ手の中央部,又は取っ手の
長さの1/2の箇所の中央部までの高さ(mm)
e) 試験した後,本体,取っ手及び取っ手取付け金具の亀裂,破損,変形,がたつき,漏れなどの有無を
目視及び操作によって調べる。ただし,漏れについては,鍋類にあっては8.3.2 b) に定める水漏れの
試験,いため容器類にあっては8.3.2 c) に定める油漏れの試験によって調べる。
8.3.9.2 湯沸し類の取っ手の強度
8.3.9.1と同様の方法によって残留たわみ並びに本体,取っ手及び取っ手取付け金具の亀裂,破損,変形,
がたつき,漏れなどの有無を目視及び操作によって調べる。ただし,加える力は,次のとおりとし,図17
のように取っ手の両外側端間の中央に図18のように加える。漏れについては,8.3.2 b) に定める水漏れの
試験によって調べる。また,残留たわみは,取っ手取付部に遊びがある場合は,50 N±5 Nの力を加えて
がたを除去した状態で測定する(図19参照)。
a) 加える力の方向 中心軸に平行で上向き。
b) 力の大きさ 表11の取っ手が一つのものの力の大きさとし,最大で200 Nとする。
注記 取っ手の二点鎖線は,試験後の取っ手の状態を示す。
図17−力を加える位置及び測定位置
――――― [JIS S 2010 pdf 20] ―――――
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JIS S 2010:2013の国際規格 ICS 分類一覧
JIS S 2010:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC7601:2010
- 蛍光ランプ(一般照明用)
- JISG4304:2012
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4304:2021
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH5202:2010
- アルミニウム合金鋳物
- JISH5302:2006
- アルミニウム合金ダイカスト
- JISH8601:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜
- JISH8680-1:1998
- アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜厚さ試験方法―第1部:顕微鏡断面測定法
- JISH8680-2:1998
- アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜厚さ試験方法―第2部:渦電流式測定法
- JISH8681-1:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の耐食性試験方法―第1部:耐アルカリ試験
- JISH8682-3:2013
- アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の耐摩耗性試験方法―第3部:砂落し摩耗試験
- JISK6911:1995
- 熱硬化性プラスチック一般試験方法
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISR6252:2006
- 研磨紙
- JISR6253:2006
- 耐水研磨紙
- JISS6006:2020
- 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯
- JISZ1522:2009
- セロハン粘着テープ
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8730:2009
- 色の表示方法―物体色の色差