JIS S 2010:2013 アルミニウム製加熱調理器具 | ページ 6

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表14−暗騒音の影響に対する騒音計の指示値の補正
単位 dB
対象音があるときとないときとの指示値の差 4 5 6 7 8 9
補正値 −2 −1
8.3.15 笛吹きケトルの笛蓋の耐久性試験
笛吹きケトルの笛蓋の耐久性の試験は,図27に示すように本体を固定し,笛部を開閉するようにジグを
セットして,毎分40回50回の速さで繰り返し10 000回行う。
試験後,目視によって笛部の破損,はずれ,使用上支障のある変形,がたつきなどの有無を調べる。ま
た,この試験後,8.3.14に規定する試験を行う。
図27−笛蓋の耐久性試験装置の例
8.3.16 ガラス製蓋の耐熱衝撃性試験
ガラス製蓋の耐熱衝撃性の試験は,ガラス製の蓋(つまみなどは取り外さない。)を水道水流水の温度よ
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り120 +℃高い温度に設定した恒温槽に入れ,30分間保持した後,これを取り出して直ちに水道水流水中
0
に1分間浸せきした後,目視によってひび割れ及び破損の有無を調べる。
8.3.17 強化ガラス製蓋の耐衝撃性試験
強化ガラス製蓋の耐衝撃性の試験は,試料をつまみを上にしてゴム板上に置き,試料の縁から試料の直
径の1/4の位置に質量225 gの鋼球を高さ1 000 mmから自然落下させ,ひび割れ及び破損の有無を調べる。
8.3.18 木製取っ手及びつまみの耐燃焼性試験
木製取っ手及びつまみの耐燃焼性の試験は,8.3.12に規定するIHクッキングヒータで使用できない調理
器具の耐熱衝撃性試験を行い,取っ手,つまみの欠け及びひび割れの有無を調べる。
8.3.19 合成樹脂製取っ手及びつまみの臭気性,耐熱性及び耐燃焼性試験
8.3.19.1 つまみの臭気性
合成樹脂製つまみの臭気性の試験は,つまみを中性洗剤で洗浄して水洗した後ガラス製容器に入れ,こ
の容器に沸騰蒸留水を80 %以上入れ,ガラス板などで蓋をして5分間放置し,ガラス板などを取り去った
後可及的速やかに刺激臭の有無を調べる。
なお,試験は5名で行い,3名以上が“刺激臭がない。”と判定したとき,“刺激臭がない。”とする。
8.3.19.2 取っ手及びつまみの耐熱性
合成樹脂製取っ手及びつまみの耐熱性の試験は,取っ手及びつまみを150 ℃±2 ℃の恒温槽内に2時間
保持した後,取り出し,目視によってひび割れ,膨れ及び破損の有無を調べる。
8.3.19.3 取っ手の耐燃焼性
合成樹脂製取っ手の耐燃焼性の試験は,取っ手を本体から取り外して試験片とし,JIS K 6911の5.24.1

――――― [JIS S 2010 pdf 26] ―――――

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(A法)に準じて試験し,燃焼時間を測定する(図28参照)。
なお,試験を行う場所は,図29に示すように取っ手の本体側下端部の中央とする。
単位 mm
図28−耐燃焼性試験装置の例
図29−耐燃焼性試験の試験箇所

9 検査方法

  調理器具の検査は,形式検査2) と受渡検査3) とに区分し,検査の項目は,それぞれ次の項目が箇条5
箇条7及び箇条10に適合したものを合格とする。
なお,形式検査及び受渡検査の抜取検査の方式は,受渡当事者間の協議による。
a) 形式検査項目
1) 呼び径,寸法又は満水容量及び最低底厚
2) 材料
3) 外観
4) 構造
5) 衛生性
6) 性能
7) 表示
b) 受渡検査項目
1) 外観
2) 表示
注2) 製品の品質が設計で示した全ての特性を満足するかどうか判定するための検査。
3) 既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合,必要と認める
特性が満足するものであるかどうかを判定するための検査。

――――― [JIS S 2010 pdf 27] ―――――

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10 表示

  この規格の全ての要求事項に適合した製品には,次の事項を表示しなければならない。ただし,その製
品に該当しない事項については表示しなくてもよい。
a) 調理器具本体又は蓋の表示
次の事項を,見やすい箇所に,容易に消えない方法で表示する。
1) 呼称の大きさ4)
2) 製造業者名,販売業者名又はそれらの略号
注4) 玉子焼器は長辺の寸法とする。
b) 調理器具本体又は蓋,下げ札,包装などの表示
次の事項を表示する。ただし,1)6)及び8)については,消費者が見やすい箇所に表示しなければ
ならない。
1) 対応熱源 : IHクッキングヒータで使用できる調理器具には,使用できる旨を表示する。このうち,
熱源がIHクッキングヒータに限定される調理器具は,その旨を合わせて明示する。
2) 表面加工 : 陽極酸化処理を施したものは“アルマイト”,ふっ素樹脂塗膜を施したものは“ふっ素樹
脂塗膜加工”と表示する。
なお,外面にこれら以外の表面処理を施している場合は,その表面加工の種類を示す適切な用語
を用いて,それぞれの表面処理を施した場所を合わせて表示する。
3) 材料の種類 : アルミニウムのものは“アルミニウム”,アルミニウム合金のものは“アルミニウム合
金”と表示する。ただし,貼り底の場合は,“本体”と“貼り底”とに区分して,それぞれの種類を
示す適切な用語を用いて表示する。
4) 底厚 : 鍋類にあっては附属書B,いため容器類にあっては附属書C,湯沸し類にあっては附属書D
に定める底厚の測定値を表示する。
5) 寸法5) : 鍋類にあっては附属書B,いため容器類にあっては附属書Cに定める最大内径又は最大内
対辺をそれぞれセンチメートル単位で表示する。
注5) 鍋類及びいため容器類に適用する。
6) 満水容量6) : 鍋類にあっては,縁までの容量をリットル単位で表示する。縁までの容量とは,本体
に水を入れて,水があふれた際に残った量をいう。湯沸し類にあっては,附属書Dに定める満水容
量を表示する。
注6) 鍋類及び湯沸し類に適用する。ただし,満水容量は実際に湯を沸かせる量ではない。
7) 取扱い上の注意 : 製品に応じた安全及び品質の維持に関する取扱い上の注意事項を表示する。注意
事項の例を附属書Fに示す。
8) 事業者名及び連絡先 : 製造事業者名又は販売事業者名,及び住所又は電話番号を表示する。

――――― [JIS S 2010 pdf 28] ―――――

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附属書A
(参考)
調理器具の区分と必要な性能との関係
A.1 必要な性能(実施する試験)
調理器具の用途による区分及び使用熱源による区分に応じて必要な性能(実施する試験)を,表A.1及
び表A.2に示す。このほか,外観及び構造の試験は,全ての調理器具について行う。ただし,油漏れの試
験は,いため容器類(玉子焼器を除く。)だけに適用する。また,陽極酸化皮膜の試験,ふっ素樹脂塗膜の
試験は,内面にこれらの加工をした調理器具について行う。
表A.1−IHクッキングヒータで使用できる調理器具
用 底 入 底 ヒ 耐 取 取 取 ガ 強 木 臭合
途 面 力 の ー 熱 っ っ っ ラ 化 製 気成
に の 電 平 タ 衝 手 手 手 ス ガ 取 性樹
よ 有 力 面 ・ 撃 の の 及 製 ラ っ ・脂
る 磁 性 ガ 性 強 繰 び 蓋 ス 手 耐製
区 性 ス ( 度 返 つ の 製 及 熱取
分 材 こ I し ま 耐 蓋 び 性っ
料 ん H 強 み 熱 の つ 及手
の ろ ク 度 の 衝 耐 ま び及
有 a) ッ 温 撃 衝 み 耐び
効 )キ 度 性 撃 の 燃つ
直 ン 上 性 耐 焼ま
径 グ 昇 燃 性み
b) 焼 c)の

鍋類 ○ ○ ○ ○d) ○ ○ △d) △ △ △ △
いため容器類 ○ ○ ○ ○e) ○ ○ △e) △ △ △f) △
凡例 ○ : 全ての製品が対象 △ : 該当する製品だけ対象
注a) 熱源がIHクッキングヒータに限定されているものは,ガスこんろ試験は適用しない。
b) 金属製の取っ手及びつまみには適用しない。
c) 臭気性は取っ手には適用しない。また,耐燃焼性はつまみには適用しない。
d) 蓋及びつまみは,蓋が附属するものに適用する。
e) 蓋及びつまみには適用しない。
f) つまみには適用しない。

――――― [JIS S 2010 pdf 29] ―――――

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表A.2−IHクッキングヒータで使用できない調理器具
用 耐 取 取 湯 取 笛 笛 ガ 強 木 臭合
途 熱 っ っ 沸 っ 吹 吹 ラ 化 製 気成
に 衝 手 手 し 手 き き ス ガ 取 性樹
よ 撃 の の の 及 ケ ケ 製 ラ っ ・脂
る 性 強 繰 可 び ト ト 蓋 ス 手 耐製
区 ( 度 返 倒 つ ル ル の 製 及 熱取
分 ガ し 式 ま の の 耐 蓋 び 性っ
ス 強 取 み 音 笛 熱 の つ 及手
こ 度 っ の 量 蓋 衝 耐 ま び及
ん 手 温 試 の 撃 衝 み 耐び
ろ の 度 験 耐 性 撃 の 燃つ
) 耐 上 久 性 耐 焼ま
久 昇 性 燃 性み
性 a) 試 焼 b)の
験 性
鍋類 ○c) ○ ○ − △c) − − △ △ △ △
いため容器類 ○d) ○ ○ − △d) − − △ △ △e) △
湯沸し類 ○ ○ ○ △ △ △ △ − − △ △
凡例 ○ : 全ての製品が対象 △ : 該当する製品だけ対象
注a) 金属製の取っ手及びつまみには適用しない。
b) 臭気性は取っ手には適用しない。また,耐燃焼性はつまみには適用しない。
c) 蓋及びつまみは,蓋が附属するものに適用する。
d) 蓋及びつまみには適用しない。
e) つまみには適用しない。

――――― [JIS S 2010 pdf 30] ―――――

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