JIS S 2029:2002 プラスチック製食器類 | ページ 2

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表3 落下高さ
単位 cm
区分 落下高さ
丸形 糸尻内側直径(4) 6未満 20±1
糸尻内側直径 6以上 30±1
角形及び小判形 糸尻内側短径(4) 6未満 20±1
糸尻内側短径 6以上 30±1
注(4) 糸尻内側直径及び糸尻内側短径は,図1のとおりとする。糸尻のない
食器類の場合は,それぞれ底部投影面直径及び底部投影面短径とする。

7.4 耐熱性試験

 耐熱性試験は,次のとおりとする。
a) 装置及び器具
1) 恒温槽 恒温槽は,空気かくはん装置付きのもので,設定温度±2 ℃に調節できるもの。
2) 耐熱性板 耐熱性板は,食器類より大きく,かつ,平滑な板で食器類の質量に十分耐える厚さのも
の。
b) 操作 ふた付き食器類の場合はふたを外し,本体及びふたについて,それぞれ次のとおり試験を行う。
食器類の本体又はふたを耐熱性板に載せて,あらかじめ表示耐熱温度(5)±2 ℃に調整した恒温槽に
入れて1時間保持した後,耐熱性板ごと取り出し,常温(6)で30分間放冷後,食器類の異常の有無を
目視によって調べる。
注(5) 表示耐熱温度とは,家庭用品品質表示法の耐熱温度をいう。
(6) 常温とは,JIS Z 8703に規定する温度15級(20±15 ℃)とする。

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a : 糸尻内側直径 a' : 糸尻内側短径
図1 糸尻内側直径及び糸尻内側短径

7.5 最小厚さ

 最小厚さの測定は,次のとおりとする。
a) 測定器具
1) マイクロメータ マイクロメータは,JIS B 7502に規定する最小読取値0.02 mmのもの又はこれと
同等以上の精度をもつもの。
b) 操作 最小厚さの測定は,食器類をそのほぼ中心を通るように切断し,その断面の最小厚さをマイク
ロメータで測定する。

7.6 耐候性試験

 耐候性試験は,JIS K 7350-4に規定する方法によって行う。ただし,促進試験暴露装置,
試験片,試験時間及び色差は,次のとおりとする。
a) 促進試験暴露装置 促進試験暴露装置は,JIS K 7350-4に規定するもので,フィルタはIII形を用い,

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水噴霧は行わない。
b) 試験片 試験片は,食器類のできるだけ平らな部分から切り取る。ただし,塗装及び絵付けを行った
食器類については,塗装及び絵付けのある部分を含めるものとする。
c) 試験時間 試験時間は8時間とする。
d) 色差 色差は,JIS L 0804に規定するグレースケールを用いて比較判定する。

7.7 臭気及び味の試験

 臭気及び味の試験は,次のとおりとする。
a) 臭気の試験
1) 食器類の本体及びふた各5個をドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの約0.05 %水溶液に入れ,
30秒間以上かき混ぜて洗浄する。さらに,水(7)で十分に洗い,直ちに沸騰している水(8)を容積の
約80 %まで満たし,ふた(9)をする。
2) 5分間放置後,5名の人が,それぞれふたを取り,瞬時に臭気の有無を調べる。
3) 判定は,5名中3名以上が臭気を感じないとき“臭気がない”とする。
注(7) イオン交換水又は蒸留水を用いる。
(8) イオン交換水又は蒸留水を三角フラスコなどで沸騰させたもの。
(9) ふた付きでないものは,ガラス板又は時計皿でふたをする。
b) 味の試験
1) 臭気の試験終了後,そのままふた(9)をして,水(8)が室温になるまで放冷し,味の有無を5名でそ
れぞれ調べる。
2) 判定は,5名中3名以上が味を感じないとき“味がない”とする。

7.8 色の溶出試験

 色の溶出試験は,次のとおりとする。
a) 測定器具
1) ネスラー管 ネスラー管は,内径20 mm,外径24 mmで,底から栓の下面までの距離を200 mmと
し,5 mLごとに50 mLまで目盛の付いたもの。
b) 操作 5.1の溶出試験における試験溶液の調製法によって得たそれぞれの試験溶液(n-へプタン,20 %
アルコール,水及び4 %酢酸)50 mLを,ネスラー管に取り,白色を背景として上方及び側方から色
の溶出の有無を観察する。

7.9 耐煮沸性試験

 耐煮沸性試験は,次のとおりとする。
a) 装置及び器具
1) 試験容器 試験容器は,金属,ほうろう,又はガラス製で,食器類が十分に浸せきできる容量をも
つもの。
2) 器具 器具は,耐熱性のもので,食器類を入れるのに十分な大きさのかご,又はこれに類するもの。
b) 操作 次の1)又は2)の操作を行う。
1) 煮沸できる食器類の場合 あらかじめ試験容器に,食器類が完全に浸る量の水を入れて煮沸させて
おく。次に,食器類が相互に接触しないように器具に入れ,それを試験容器の中に入れて30分間
煮沸後,食器類を取り出し,常温(6)で約1時間放置する。この操作を10回繰り返した後,未試験
試料と比較観察し,異常の有無を調べる。
ふた付き食器類の場合は,ふたについても同様に試験を行い,異常の有無を調べる。
2) 煮沸できないが沸騰水を入れることができる食器類の場合 食器類に沸騰水を満たし,10分経過後,
沸騰水を捨て未試験試料と比較観察し,異常の有無を調べる。

7.10 電子レンジ高周波適正性試験

 電子レンジ高周波適正性試験は,次のとおりとする。

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a) 装置
1) 電子レンジ 電子レンジは,JIS C 9250に規定するもので,定格高周波出力2 kW以下のもの。
b) 操作
1) 電子レンジの受け皿の上に食器類を載せ,電子レンジの定格高周波出力に応じた加熱時間を表4に
よっていずれかを選択し,加熱する。
表4 加熱時間
定格高周波出力(kW) 加熱時間(分)
2.0 1.0
1.0 2.0
0.6 3.5
0.5 4.0
2) 加熱終了後,電子レンジから食器類を取り出し,食器類が23±5 ℃になるまで放冷する。また,電
子レンジの庫内及び受け皿の温度が23±5 ℃になるまで放冷する。
3) 1)及び2)の操作を2回繰り返し,加熱時に食器類からのスパークの有無及び食器類の使用上欠点と
なる異常の有無を目視によって調べる。
4) 1)3)の後,7.7 a)によって臭気の試験を行い,食器類の臭気の有無を調べる。
備考 食器類を電子レンジに使用するとき,ふたを外して使用する旨の表示があるものは,ふたを
除く。

7.11 電子レンジ耐久性試験

 電子レンジ耐久性試験は,次のとおりとする。
a) 装置,器具及び試験液
1) 電子レンジ 電子レンジは,JIS C 9250に規定するもので,定格高周波出力500 W のもの又は600
Wのもの,若しくは定格高周波出力1 kWのもので高周波出力が500 W又は600 Wに切り換えられ
るもの。
2) 低温槽 低温槽は,設定温度±3 ℃に調節できるもの。
3) 温度計 温度計は,JIS C 1602に規定するK又はJの熱電対をもち,デジタル表示ができるもの。
4) オリーブ油 オリーブ油は,薬事法(昭和35年法律第145号)第41条に基づく日本薬局方に規定す
るもの。
b) 操作
1) オリーブ油を食器類の容積の約50 %まで満たす。
2) オリーブ油を満たした食器類を電子レンジに入れ,食器類の表示耐熱温度(5)が200 ℃未満の場合
は,温度計を用いてオリーブ油の温度が表示耐熱温度になるまで,表示耐熱温度が200 ℃以上の場
合は,オリーブ油の温度が200 ℃になるまで加熱する。
3) 2)の操作で,オリーブ油が所定の温度に達したら,食器類を電子レンジから取り出し,直ちに食器
類の表示耐冷温度±3 ℃に調整された低温槽に入れ,所定の温度まで冷却する。ただし,食器類の
表示耐冷温度が−40 ℃以下の場合は,低温槽の温度を−40±3 ℃に調整する。
備考 食器類の耐冷温度の表示がない場合は,−30±3 ℃に調整された低温槽に入れ,所定の温度
まで冷却する。
4) 2)及び3)の操作は,連続して5回繰り返す。ただし,2回目以降は,3)の操作で冷却された状態か
ら,2)及び3)の操作を繰り返す。
5) 2)4)の操作後,目視によって使用上欠点となる異常の有無及び変退色がJIS L 0804に規定するグ

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レースケールと比較して3級以上であることを確認する。また,7.3の試験を行い,食器類の破損の
有無を調べる。
備考 食器類を電子レンジに使用するとき,ふたを外して使用する旨の表示があるものは,ふたを
除く。

7.12 耐熱水性試験

 耐熱水性試験は,次のとおりとする。
a) 装置及び器具
1) 恒温水槽 恒温水槽は,かくはん装置付きのもので,設定温度±2 ℃に調整できるもの。
2) 器具 器具は,耐熱性のもので,食器類を入れるのに十分な大きさのかご,又はこれに類するもの。
b) 操作 塗装及び絵付けした食器類を相互に接触しないように,器具に入れ,80±2 ℃に調整した恒温
水槽に入れる。2時間後に取り出し,綿布などで水気をふき取り,室温で30分間放置後,塗膜及び絵
付け部分の異常の有無を目視によって調べる。
ふた付き食器類の場合は,ふたについても同様に試験を行い,異常の有無を調べる。

7.13 塗装・絵付け密着性試験

 塗装·絵付け密着性試験は,次のとおりとする。
a) 装置及び器具
1) カッターナイフ カッターナイフは,図2に示すような形状及び寸法で,JIS G 4401に規定する材
質によって作られたもの。
2) セロハン粘着テープ セロハン粘着テープは,JIS Z 1522に規定する幅12 mm,長さ60 mmのもの。
b) 操作
1) 7.12の耐熱水性試験を終了した食器類に,カッターナイフの刃先で塗膜及び絵付けの素地まで達す
る30±5°の角度で交差する長さ約20 mmの切込み線を任意の位置6か所に入れる。ただし,両面
塗装品及び両面絵付け品の場合は,内側4か所,外側2か所とする。
2) 1)の切込み交差点を中心にして,セロハン粘着テープを切込み線上に約30 mmの長さではり付ける。
3) セロハン粘着テープの一端をもち,図3に示すように約45°の引張角度で一気にはがす。
4) 1)3)の操作を残り5か所の切込みについて行い,はがれの状態を目視で調べる。
単位 : mm
図2 カッターナイフの刃

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