JIS S 2071:2008 家庭用ガス温水機器・石油温水機器の標準使用条件及び標準加速モード並びにその試験条件 | ページ 3

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図1−保温模擬出湯時間及び保温模擬停止時間の求め方

7 試験条件

7.1 給水温度

  試験中の安定出湯時の給水温度は,15 ℃±10 ℃とする。

7.2 給湯機器の設置状態及び使用状態

  給湯機器の設置状態及び使用状態は,機器別の規格に特に指定がない場合には,製造業者の指定する状
態3)(取扱説明書などに示す状態)とし,空気調節をして使用するものは,各試験項目ごとに空気調節器
を適切な開度に調節する。また,強制排気式機器の排気管及び強制給排気式機器の給排気筒は製造業者の
指定する状態とする。ただし,試験の項目によって,試験結果に影響を及ぼさない場合は,これによらな
くてもよい。また,加速試験を行うために,試験結果に影響を及ぼさない改造,例えば,自動運転の改造,
制御装置の信号系を外部制御する改造,パイロットバーナのガス通路の改造などについては,差し支えな
い。
注3) 出荷状態のことをいう。

7.3 貯湯式給湯機器の貯湯温度

  非出湯時にも断続燃焼する機器の場合,缶体の貯湯温度は[給水温度4)+45]℃ 又は60 ℃の高い方と
する。ただし,貯湯温度を60 ℃以上で自動制御する機器の場合は,最高温度に設定する。最高温度に設
定ができない場合は,機器の制御によっても差し支えないが,貯湯温度が60 ℃未満にしか設定できない
機器においては60 ℃以上となるような工夫をする。
注4) 貯湯温度の設定は試験開始時に行うが,試験中に給水温度が変化した場合には,その都度貯湯
温度を調節する。ただし,給水温度の変化以上の温度を貯湯温度に加算して設定している場合

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は,調整しなくても差し支えない。

7.4 出湯温度

  出湯温度は,出湯温度設定の可否によって異なり表7による。
出湯温度が設定できる給湯機器においては,給湯設定温度を(給水温度+25)℃以上とし,設定しにく
い給湯機器においては,表7に示す温度が目標となるように調節する。
出湯温度が設定しにくく,器具水栓で使用する給湯機器の場合には,次のようなルールによって標準加
速モードの使用流量を修正する。
− 手動で燃焼量が切り替えられる場合には,最大の燃焼とする。
− 出湯温度が表7に示すような温度となるような使用流量及び出湯流量を求め標準加速モードを調節す
る。
表7−給湯機器の設定出湯温度・目標出湯温度
出湯温度の設定 湯水の混合 設定出湯温度・目標出湯温度
リモコンなどで出湯温度が設定で
― (給水温度+25)℃以上
きる給湯機器
上記以外の給湯機器 使用水栓で湯水混合する給湯機器 貯湯温度に同じ
器具水栓で出湯温度を手動調整する給 40 ℃以上
湯機器
注記1 給水温度が試験中に変化し,給湯温度との差分が25 ℃以下になった場合はその都度出湯温度の設定を
見直す。
注記2 貯湯式給湯機の貯湯温度は,試験給水温度に45 ℃以上加えた温度とする。ただし,貯湯温度を調整で
きない場合は最高温度とし,自動制御によって最高温度にできない場合は60 ℃以上の自動制御でも差
し支えない。

7.5 出湯流量の算出

  出湯流量は,7.4で求めた出湯温度及び標準加速モード(表3表6)に記載された使用流量を用いて次
の式によって設定する。
出湯温度が使用温度である40 ℃に等しい場合には,出湯流量は使用流量と等しくなる。上記以外の給
湯機器で,器具水栓で使用する給湯機器の場合には,7.4に示した手順で既に出湯流量が計算されているた
めここでの設定は不要である。ただし,給水温度が高い場合,リモコンなどで出湯温度が設定できる給湯
機器の給湯温度は給水温度に25 ℃以上を加えた温度とする。前記以外の給湯機器の給湯温度(貯湯温度)
は給水温度に45 ℃以上を加えた温度とする。
twuse−tw1
Gout Guse
tw2−tw1
ここに, Gout : 出湯流量 (L/min)
Guse : 使用流量 (L/min) (表3表6から引用)
twuse : 使用温度 (℃) (40 ℃)
tw1 : 給水温度 (℃) (15 ℃)
tw2 : 出湯温度 (℃) (表7から引用)

7.6 試験用燃料

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試験用燃料は,表8による。
表8−試験用燃料
燃料 試験用燃料
ガス 試験ガスの条件はJIS S 2093によるガスグループの0ガス又はい号プロパンとする。
製造業者の指定する燃料とし,JIS K 2203,JIS K 2204又はJIS K 2205の規定に適合するものと
石油
する。

7.7 電源・その他環境条件

  電源・その他環境条件は,次による。
a) 電源については,機器に指定されているものを用いる。ただし,電池電源の場合,加速試験中に消耗
した場合は交換する。
b) 試験時の気温,湿度などについては,自然大気条件のままで差し支えない。

7.8 試験装置

  試験装置の例を図2に示す。出湯は,あらかじめ使用流量が5 L/min,10 L/min及び15 L/min以上とな
るような出湯流量に調節する。試験時には,シーケンサ,リレーなどによって配管に設置した電磁弁を自
動開閉し,出湯パターンの継続時間及び停止時間を設定する。
給湯機
流量
T T 電磁弁 調整弁
給水温度 出湯温度
使用流量 : 5L/min以上
給水 使用流量 : 10L/min以上
使用流量 : 15L/min以上
図2−試験装置の例
参考文献 JIS S 3031 石油燃焼機器の試験方法通則

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附属書A
(参考)
標準使用モード

序文

  この附属書は,標準使用モードについて記載するものであって,規定の一部ではない。
A.1 前提条件
この標準使用モードは,4人世帯の平日,中間期(春又は秋)において,1日の各用途での給湯使用につ
いて,継続時間,停止時間,使用流量について詳細に定めたもの。ただし,各用途における標準使用モー
ドは,表A.1表A.3のとおり。
表A.1−台所,洗面,シャワー及び湯はりで使用する給湯機器の標準使用モード
用途 開始 継続 停止 使用 使用 用途 開始 継続 停止 使用 使用
時刻 時間 時間 流量a) 量 時刻 時間 時間 流量a) 量
(s) (s) (L/分) (L) (s) (s) (L/分) (L)
6:45:00 120 − 5 10.00 台所 19:45:00 120 180 5 10.00
6:47:30 10 30 5 0.83 19:47:30 30 30 5 2.50
洗面 6:48:10 10 30 5 0.83 シャワー 19:53:00 120 300 10 20.00
6:49:20 10 60 5 0.83 19:57:00 30 120 5 2.50
6:50:00 10 30 5 0.83 19:58:00 10 30 5 0.83
8:00:00 60 4 190 5 5.00 台所 20:03:10 30 300 5 2.50
8:01:30 10 30 5 0.83 20:04:10 10 30 5 0.83
8:02:10 10 30 5 0.83 20:04:50 10 30 5 0.83
8:12:20 300 600 5 25.00 シャワー 20:15:00 300 600 10 50.00
8:19:20 30 120 5 2.50 20:21:00 10 60 5 0.83
12:45:00 60 15 910 5 5.00 20:21:40 10 30 5 0.83
台所
12:46:30 10 30 5 0.83 20:22:20 10 30 5 0.83
12:47:10 10 30 5 0.83 20:23:00 10 30 5 0.83
12:52:20 120 300 5 10.00 21:45:00 120 4 910 5 10.00
12:55:20 30 60 5 2.50 21:47:30 10 30 5 0.83
台所 洗面
18:00:00 60 18 250 5 5.00 21:48:10 10 30 5 0.83
18:01:30 10 30 5 0.83 21:48:50 10 30 5 0.83
18:03:40 60 120 5 5.00 シャワー 21:59:00 120 600 10 20.00
18:09:40 60 300 5 5.00 洗面 22:01:30 10 30 5 0.83
18:11:10 10 30 5 0.83 22:02:10 10 30 5 0.83
18:11:50 10 30 5 0.83 シャワー 22:17:20 300 900 10 50.00
18:12:30 10 30 5 0.83 22:24:20 30 120 5 2.50
18:17:40 30 300 5 2.50 22:25:50 10 60 5 0.83
洗面
18:18:40 10 30 5 0.83 22:28:00 60 120 5 5.00
18:19:20 10 30 5 0.83 22:30:00 10 60 5 0.83
湯はり 19:30:00 720 4 230 15 180.00
注記1 使用温度は,用途及び時刻によらず40 ℃とした。
注記2 合計使用量は,456 L。
注記3 停止時間とは,前行為が終了してから当該行為を開始するまでの時間。
注a) 使用流量は,使用温度 (40 ℃) における流量である。出湯温度が使用温度と異なる場合には,湯水を混
合して使用温度とするように,出湯量,出湯流量を計算する。

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表A.2−台所用途で使用する給湯機器の標準使用モード
用途 開始 継続 停止 使用 使用量 用途 開始 継続 停止 使用 使用量
時刻 時間 時間 流量a) 時刻 時間 時間 流量a)
(s) (s) (L/分) (L) (s) (s) (L/分) (L)
8:00:00 60 − 5 5.00 19:45:00 120 5 130b) 5 10.00
8:01:30 10 30 5 0.83 19:47:30 30 30 5 2.50
8:02:10 10 30 5 0.83 19:57:00 30 540 5 2.50
8:12:20 300 600 5 25.00 19:58:00 10 30 5 0.83
8:19:20 30 120 5 2.50 20:03:10 30 300 5 2.50
12:45:00 60 15 910b) 5 5.00 台所 20:04:10 10 30 5 0.83
12:46:30 10 30 5 0.83 20:04:50 10 30 5 0.83
12:47:10 10 30 5 0.83 20:21:00 10 960 5 0.83
12:52:20 120 300 5 10.00 20:21:40 10 30 5 0.83
12:55:20 30 60 5 2.50 20:22:20 10 30 5 0.83
台所
18:00:00 60 18 250b) 5 5.00 20:23:00 10 30 5 0.83
18:01:30 10 30 5 0.83
18:03:40 60 120 5 5.00
18:09:40 60 300 5 5.00
18:11:10 10 30 5 0.83
18:11:50 10 30 5 0.83
18:12:30 10 30 5 0.83
18:17:40 30 300 5 2.50
18:18:40 10 30 5 0.83
18:19:20 10 30 5 0.83
注記1 使用温度は,用途及び時刻によらず40 ℃とした。
注記2 合計使用量は,99 L。
注記3 停止時間とは,前行為が終了してから当該行為を開始するまでの時間。
注a) 使用流量は,使用温度 (40 ℃) における流量である。出湯温度が使用温度と異なる場合には,湯水を混合し
て使用温度とするように,出湯量,出湯流量を計算する。
b) モード効率短縮試験を行う場合は,3 600秒とする。
表A.3−シャワー及び湯はり用途で使用する給湯機器の標準使用モード
用途 開始 継続 停止 使用 使用 用途 開始 継続 停止 使用 使用
時刻 時間 時間 流量a) 量 時刻 時間 時間 流量a) 量
(s) (s) (L/分) (L) (s) (s) (L/分) (L)
湯はり 19:30:00 720 − 15 180.00 シャワー 21:59:00 120 5 940b) 10 20.00
19:53:00 120 660 10 20.00 22:17:20 300 980 10 50.00
シャワー
20:15:00 300 1 200 10 50.00
注記1 使用温度は,用途及び時刻によらず40 ℃とした。
注記2 合計使用量は,320 L。
注記3 停止時間とは,前行為が終了してから当該行為を開始するまでの時間。
注a) 使用流量は,使用温度 (40 ℃) における流量である。出湯温度が使用温度と異なる場合には,湯水を混合し
て使用温度とするように,出湯量,出湯流量を計算する。
b) モード効率短縮試験を行う場合は,3 600秒とする。

JIS S 2071:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 2071:2008の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK2203:2009
灯油
JISK2204:2007
軽油
JISK2205:1991
重油
JISS2091:2013
家庭用燃焼機器用語
JISS2093:2019
家庭用ガス燃焼機器の試験方法