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表3−色度(続き)
色名 H V/C 許容範囲
H V C
ももいろ 3RP 6.5/11 ±1.5 ±0.5 ±2.0
しろ N9.3 − N9.0以上 1.0以下
あかるいはいいろ N8.0 ±0.5
はいいろ N6.5
くらいはいいろ N4.5
くろ N2.0 N2.5以下
きんいろa) (参考) 5Y 7.0/ 4 − − −
ぎんいろa) (参考) 7.0
注記 色の表示記号H及びV/Cの定め方は, JIS Z 8721の6.(1) (Yc,xc,ycの値から定める方法)に規定す
る方法による。
注a) 測定条件が定まっていないので,7.3(色度試験)の試験条件による測色結果を参考値とする。
5 形状及び寸法
クレヨン及びパスの形状及び寸法は,表4 に適合しなければならない。
表4−形状及び寸法
種類 直径 a) 全長 b) 体積 形状
mm mm cm3
クレヨン及びパス 8 以上 55 以上 3 以上 棒状
注a) 直径は,断面が円形の場合は,胴部の最小直径とする。断面が円形でない場合は,
胴部に内接する円の最小直径とする。
b) 全長は,先端部分を含む。
6 容器・包装の材料
クレヨン及びパスの容器・包装の材料は,環境面及び安全性について配慮する。
7 試験方法
7.1 試験条件
試験条件は,特に規定がない限りJIS Z 8703に規定する温度20±15 ℃,相対湿度(65±20) %とする。
また,化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050による。
7.2 数値の丸め方
試験結果は,規定の数値よりも一けた下の位まで求めてJIS Z 8401 によって丸める。
7.3 色度試験
色度試験は,ろ紙1)に手塗りして作成した検色紙2)をJIS Z 8722によって測定するか,又は標準見本3)
とJIS Z 8723とによって目視で比較する。
注1) ろ紙は,JIS P 3801に規定する2種ろ紙を使用する。
2) 検色紙は,ろ紙1)に試料を左右方向,上下方向に塗り,その塗面が均一になるように反復して
行い作成する。この場合,紙面の下敷きに平らなガラス板などを用いるとよい。
3) 標準見本は,検色紙と同様な方法で作成したものを,JIS Z 8722に規定する分光測光器又は同
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等以上の性能がある測光器によって測定し,JIS Z 8721の6.(1)( Yc,xc,ycの値から定める方法)
によって色の表示記号H 及びV/Cを算出し,箇条4の表3に適合するものでなければならない。
7.4 耐光性試験
耐光性試験は,検色紙2) をJIS L 0841,JIS L 0842又はJIS L 0843に従って露光する。ただし,露光方
法は,JIS L 0841に規定する第3露光法によってブルースケールの2級が標準退色(JIS L 0804の変退色用
グレースケールの4号)するまで露光する。露光した検色紙は,JIS L 0801の10. a) 1) (観察及び照明条件) の
方法で観察し,JIS L 0804の変退色用グレースケールによって判定する。JIS L 0842及びJIS L 0843にお
ける露光の条件としては,ブラックパネル温度37±5 ℃,相対湿度50 %以下とする。
7.5 曲げ強度試験
曲げ強度試験は,巻紙を取り除いた試料を37±2 ℃の恒温槽中に1時間放置した後,直ちに図1のよう
に二つの支点を台ばかりの上に置き,その上に試料を渡し,台ばかりの目盛が400 gになるまで荷重を加
えたとき折損するかどうかを調べる。曲げ強度試験機などの試験機を用いてもよい。この場合には速度1
3 mm/sで4 Nになるまで力を加えたとき折損するかどうかを調べる。
単位 mm
図1−曲げ強度試験装置
7.6 有害物質試験
有害物質試験は,次による。
a) 試料を加圧しない状態で長さ及び直径が6 mmを超えない寸法で小片に裁断し,その 1 g以上を0.1 mg
まで正しくはかり,これを試験片とする。
b) 試験片を硬質ろ紙4)で包み,グリース,オイル,ワックス又は類似材料の成分を適切な溶剤による抽
出によって除去する。この場合,グリース,オイル,ワックス又は類似材料の成分の除去が定量的で
あることが確実にされる分析方法をとる。
注4) 硬質ろ紙は,JIS P 3801に規定する4種ろ紙を使用する。
c) 硬質ろ紙4)に残った試験片残留物を用いて,a) で採取した試験片の質量の25倍質量の水(温度37±
2 ℃)で浸せきし,よくかき混ぜて混合液を均一にして,適切な大きさの容器5) に定量的に移す。そ
の混合液にa) で採取した質量の25倍質量の0.14 mol/l塩酸溶液6) (温度37±2 ℃)を加え,1分間振り
混ぜる。
注5) 適切な大きさの容器とは,総容量が塩酸抽出液の1.65.0倍の容器。
――――― [JIS S 6026 pdf 7] ―――――
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6) IS K 8180に規定する塩酸を用いて調製する。
d) 混合液の酸性度をpH計7)で調べ,pH が1.5を超えるときは2 mol/l 塩酸溶液6) をpH が1.01.5に
なるまで振り混ぜながら滴加する。
注7) H計は,最小目盛0.2 pHの目盛をもつ計器を使用する。
e) 混合液に光が当たらないようにして混合液を37±2 ℃で1時間連続して振り混ぜた後,その温度状態
で1時間放置する。
f) 混合液をろ過し,得られた溶液を原子吸光光度計又は誘導結合プラズマ発光分析法(以下,ICP発光分
析法という。) の試験装置を用いて,原子吸光法はJIS K 0121に,ICP発光分析法はJIS K 0116によ
って分析する。
なお,ろ過する場合は,0.45 m孔サイズの膜フィルターを用いてろ過し,必要によって加速度
49 000 m/s2 以下の遠心力で固形物を効率よく分離し除去する。
g) 分析結果は,表5の補正値を用い,次の式によって補正する。
E1 E2
E= E1
100
ここに, E
分析結果の補正後の値 (mg/kg)
E1
分析結果 (mg/kg)
E2
分析元素の補正値(%)
表5−補正値
単位 %
元素 アンチモン ひ素 バリウム カドミウム クロム 鉛 水銀 セレン
補正値 60 60 30 30 30 30 50 60
7.7 粒子試験
粒子試験は,図画用紙8) に描画したとき塗面上の粒子が微細で,かつ,異物及び試料以外の色のない均
質なものであるかどうかを目視で調べる。
注8) 図画用紙は,JIS P 8124に規定する坪量が73.3210 g/m2で,かつ,JIS P 8148に規定するISO
白色度が75 %以上のものを使用する。
8 検査
8.1 形式検査
8.1.1 検査の条件
クレヨン及びパスは,次の場合には形式検査を行わなければならない。
a) 新しい配合原料を使用したとき
b) 配合原料の製造業者を変更したとき
c) 配合原料の生産技術条件が変更されたとき9)
d) 少なくとも5年に一度
ただし,a),b) 及びc)において,その配合原料を多くの色に共通して使用する場合は,3色以上の色で
行った形式検査が合格であるなら,その他の色の形式検査を省略することができる。
注9) 配合時使用する顔料などの原料を変更したときを含む。
――――― [JIS S 6026 pdf 8] ―――――
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8.1.2 検査方法
形式検査の方法は次による。
a) 試料の採取方法及び大きさ 最初の製造ロットからランダムに1本以上の試料をとる。
b) 試験方法 箇条5及び箇条7による。
c) 合否の判定基準 試料のすべてが箇条4の表2の規定及び箇条5に適合したとき合格とする。
8.2 製品検査
クレヨン及びパスの製品検査は,各製品ごとに箇条7の7.3,7.5及び7.7によって試験を行い,箇条4
の表2の色度,曲げ強度及び粒子の規定に適合しなければならない。
ただし,受渡し時のロットに対する抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。
9 表示
9.1 巻紙の表示
クレヨン及びパスの巻紙には,次の事項を表示しなければならない。
a) 色名
b) 製造業者名又はその略号
9.2 セット箱10)の表示
クレヨン及びパスのセット箱には,次の事項を表示しなければならない。
注10) セット箱とは,複数又は異なる色を詰め合わせた箱のことをいう。
a) 名称及び規格番号
b) 色の数
c) 色名
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
参考文献 JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
JIS P 8124 紙及び板紙−坪量測定方法
JIS P 8148 紙,板紙及びパルプ−ISO白色度(拡散青色光反射率)の測定方法
JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示
JIS S 6026:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.180 : 種々の家庭用及び商業用設備
JIS S 6026:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0116:2014
- 発光分光分析通則
- JISK0121:2006
- 原子吸光分析通則
- JISL0801:2011
- 染色堅ろう度試験方法通則
- JISL0804:2004
- 変退色用グレースケール
- JISL0841:2004
- 日光に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0842:2004
- 紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0843:2006
- キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
- JISZ8102:2001
- 物体色の色名
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8722:2009
- 色の測定方法―反射及び透過物体色
- JISZ8723:2000
- 表面色の視感比較方法