JIS T 0601-1:2017 医用電気機器―第1部:基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項 | ページ 69

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T 0601-1 : 2017
附属書L
(規定)
介在物絶縁なしで用いる絶縁巻線ワイヤ
(8.8.2参照)
L.1 一般
この附属書は,介在物絶縁のない巻線部品(変圧器,モータなど)に使用する基礎絶縁,補強絶縁,二
重絶縁又は強化絶縁を備えた巻線ワイヤについて規定する。
この附属書は,直径が0.05 mm5.00 mmの丸形の巻線ワイヤを対象としている。
L.2 ワイヤの構造
ワイヤを二層以上のテープでら旋状に巻き付けて絶縁する場合,各層の重合せは,その絶縁巻線の製造
中に連続して確実に重ね合わせる。ら旋状に巻き付けたワイヤの絶縁層は,重合せの量を維持するために
しっかりと固定する。
L.3 形式試験
ワイヤは,他に規定がない限り,温度15 ℃35 ℃で,かつ,相対湿度45 %75 %で実施するL.3.1
L.3.4の試験に合格するものとする。
L.3.1 耐電圧
試験サンプルは,IEC 60851-5:2008の4.4.1(一組のツイストペア)に従って準備する。その後,サンプ
ルは,該当するMOP(保護手段)の数(1MOP又は2MOP)及びその種類(MOOP又はMOPP)に対し
て8.8.3の試験を行う。試験電圧は,表6及び表7(8.8.3参照)の該当する電圧の2倍以上とし,少なく
とも次の電圧とする。
− 基礎絶縁又は補強絶縁の場合は,3 000 V
− 強化絶縁の場合は,6 000 V
L.3.2 可とう性及び密着性
サンプルは,IEC 60851-3:2009の5.1.1のテスト)を表L.1のマンドレルの直径を使用して行う。その後,
試験サンプルは,IEC 60851-3:2009の5.1.1.4に従って該当するMOP(保護手段)の数(1MOP又は2MOP)
及びその種類(MOOP又はMOPP)に対して8.8.3の試験を行う。ただし,試験電圧は,ワイヤとマンド
レルとの間に印加する。試験電圧は,表6及び表7(8.8.3参照)の該当する電圧以上とし,少なくとも次
の電圧とする。
− 基礎絶縁又は補強絶縁の場合は,1 500 V
− 強化絶縁の場合は,3 000 V

――――― [JIS T 0601-1 pdf 341] ―――――

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表L.1−マンドレルの直径
ワイヤの公称直径 マンドレルの直径
mm mm±0.2 mm
0.050.34 4.0
0.350.49 6.0
0.500.74 8.0
0.752.49 10.0
2.505.00 ワイヤ直径の4倍とする†)。
注†) EC 60317-43 [9]に従う。
マンドレルに巻くワイヤに加える張力は,ワイヤ直径から(断面積を)計算して118 MPa±11.8 MPa(118
N/mm2±11.8 N/mm2)に等しくなるようにする。
L.3.3 熱衝撃
サンプルは,IEC 60851-6:1996のテスト9で試験し,引き続き,該当するMOP(保護手段)の数(1MOP
又は2MOP)及びその種類(MOOP又はMOPP)に対して8.8.3による試験を行う。ただし,試験電圧は,
ワイヤとマンドレルの間に印加する。試験電圧は,表6及び表7(8.8.3参照)の該当する電圧以上とし,
少なくとも,次の電圧とする。
− 基礎絶縁又は補強絶縁の場合は,1 500 V
− 強化絶縁の場合は,3 000 V
加熱槽の温度は,表L.2の絶縁の種類の温度とする。
マンドレルの直径及びマンドレルに巻き付けるときにワイヤに加える張力は,L.3.2による。
耐電圧試験は,加熱槽から取り出した後に室温で行う。
表L.2−加熱槽の温度
絶縁の種類 A E B F H
(105) (120) (130) (155) (180)
加熱槽の温度 200 215 225 240 260
℃±5 ℃
L.3.4 屈曲後の耐電圧の保持
5個のサンプルを上記L.3.2に従って準備し,次のように試験をする。各サンプルをマンドレルから外し
て容器内に置き,金属球で厚さ5 mm以上で囲むように配置する。サンプルの導線の両端は,フラッシュ
オーバを回避するために十分に長くする。金属球は,直径2 mm以下の球形のステンレス鋼,ニッケル又
はニッケルめっきした鉄とする。サンプルが金属球で5 mm以上の長さにわたって覆われるまで,容器の
中に注ぎ入れる。金属球は,適切な溶剤(例えば,1,1,1-トリクロロエタン)で定期的に洗浄する。
注記 上記の試験手順は,現在は廃止されたIEC 60851-5:1988(追補1を含む第2版)の4.6.1 c)から
引用した。この手順は,IEC 60851-5の第4版には含まれていない。
試験電圧は,該当するMOP(保護手段)の数(1MOP又は2MOP)及びその種類(MOOP又はMOPP)
に対して表6及び表7(8.8.3参照)の該当する試験電圧以上とし,少なくとも次の電圧とする。
− 基礎絶縁又は補強絶縁の場合は,1 500 V
− 強化絶縁の場合は,3 000 V

――――― [JIS T 0601-1 pdf 342] ―――――

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試験電圧は,金属球とワイヤとの間に印加する。
マンドレルの直径及びマンドレルに巻き付けるときのワイヤに加える張力は,L.3.2による。
L.4 製造中の試験
L.4.1 一般
ワイヤは,その製造業者が製造中にL.4.2及びL.4.3で規定する耐電圧試験を行う。
L.4.2 日常試験
日常試験の試験電圧は,該当するMOP(保護手段)の数(1MOP又は2MOP)及びその種類(MOOP
又はMOPP)に対して表6及び表7(8.8.3を参照)の該当する電圧とし,少なくとも次の電圧とする。
− 基礎絶縁又は補強絶縁の場合は,実効値1 500 V又はピーク値2 100 V
− 強化絶縁の場合は,実効値3 000 V又はピーク値4 200 V
L.4.3 抜取試験
一組のツイストペアのサンプルをIEC 60851-5:2008の4.4.1に従って試験する。最低破壊電圧は,該当
するMOP(保護手段)の数(1MOP又は2MOP)及びその種類(MOOP又はMOPP)に対して表6及び
表7(8.8.3を参照)の該当する電圧の2倍とし,少なくとも次の電圧とする。
− 基礎絶縁又は補強絶縁の場合は,実効値3 000 V又はピーク値4 200 V
− 強化絶縁の場合は,実効値6 000 V又はピーク値8 400 V

――――― [JIS T 0601-1 pdf 343] ―――――

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T 0601-1 : 2017
附属書M
(規定)
汚損度の低減
(8.9.1.8参照)
表M.1は,汚損度を低減するために使用する追加の保護手段を示す。
表M.1−追加保護の使用による内部環境の汚損度の低減
追加保護 外部環境の汚損度2から 外部環境の汚損度3から
次のものに低減する場合 次のものに低減する場合
JIS C 0920の外装IPX4 2 2
JIS C 0920の外装IPX5又はIPX6 2 2
JIS C 0920の外装IPX7又はIPX8 2(注記参照) 2(注記参照)
気密密封した外装 1 1
常に加熱される 1 1
カプセル化 1 1
被覆 1 2
注記 次の場合は,汚損度1まで低減できる。装置が低い内部湿度で製造され,製造業者の指
示によって,外装の開封後,外装が管理された湿度環境下で再組立される,又は乾燥剤
が使用されることが規定される。

――――― [JIS T 0601-1 pdf 344] ―――――

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附属書JA
(参考)
定義した用語の索引
この規格で定義した用語を五十音順に,次に示す。
定義した用語 細分箇条
あ 安全動作荷重(SAFE WORKING LOAD) 3.109
安全率(TENSILE SAFETY FACTOR) 3.121
アラーム状態(ALARM CONDITION) 3.141
アラーム信号(ALARM SIGNAL) 3.142
アラームシステム(ALARM SYSTEM) 3.143
ITネットワーク(IT-NETWORK) 3.145
い 移動形(MOBILE) 3.65
意図する使用(INTENDED USE) 3.44
意図する目的(INTENDED PURPOSE) 3.44
医用電気機器,ME機器(MEDICAL ELECTRICAL EQUIPMENT) 3.63
医用電気システム,MEシステム(MEDICAL ELECTRICAL SYSTEM) 3.64
え 永久設置形(PERMANENTLY INSTALLED) 3.84
APG類(CATEGORY APG) 3.12
AP類(CATEGORY AP) 3.11
F形絶縁(浮いた)装着部[F-TYPE ISOLATED (FLOATING) PPLIED PART] 3.29
F形装着部(F-TYPE APPLIED PART) 3.29
ME機器(ME EQUIPMENT) 3.63
MEシステム(ME SYSTEM) 3.64
MSO(MULTIPLE SOCKET-OUTLET) 3.67
MOOP(MEANS OF OPERATOR PROTECTION) 3.58
MOP(MEANS OF PROTECTION) 3.60
MOPP(MEANS OF PATIENT PROTECTION) 3.59
沿面距離(CREEPAGE DISTANCE) 3.19
か ガード(GUARD) 3.36
外装(ENCLOSURE) 3.26
開閉カバー(ACCESS COVER) 3.1
形式試験(TYPE TEST) 3.135
形式名称(MODEL OR TYPE REFERENCE) 3.66
過電流開放器(OVER-CURRENT RELEASE) 3.74
可搬形(TRANSPORTABLE) 3.130
患者(PATIENT) 3.76
患者環境(PATIENT ENVIRONMENT) 3.79
患者接続部(PATIENT CONNECTION) 3.78
患者測定電流(PATIENT AUXILIARY CURRENT) 3.77
患者保護手段,MOPP(MEANS OF PATIENT PROTECTION) 3.59
患者漏れ電流(PATIENT LEAKAGE CURRENT) 3.80
感熱遮断器(THERMAL CUT-OUT) 3.124

――――― [JIS T 0601-1 pdf 345] ―――――

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JIS T 0601-1:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60601-1:2005(MOD)
  • IEC 60601-1:2005/AMENDMENT 1:2012(MOD)

JIS T 0601-1:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 0601-1:2017の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7761-3:2007
手腕系振動―第3部:測定及び評価に関する一般要求事項
JISC0445:1999
文字数字の表記に関する一般則を含む機器の端子及び識別指定された電線端末の識別法
JISC0447:1997
マンマシンインタフェース(MMI)―操作の基準
JISC1509-1:2017
電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
JISC1509-2:2018
電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第2部:型式評価試験
JISC2134:2007
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC2134:2021
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC4003:2010
電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方
JISC60079-0:2010
爆発性雰囲気―第0部:電気機器―一般要件
JISC60079-2:2008
爆発性雰囲気で使用する電気機械器具―第2部:内圧防爆構造“p”
JISC60079-6:2004
爆発性雰囲気で使用する電気機械器具―第6部:油入防爆構造“o”
JISC60364-4-41:2010
低圧電気設備―第4-41部:安全保護―感電保護
JISC60695-11-10:2015
耐火性試験―電気・電子―第11-10部:試験炎―50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法
JISC6965:2007
ブラウン管の機械的安全性
JISC8282-1:2019
家庭用及びこれに類する用途のプラグ及びコンセント―第1部:一般要求事項
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JIST0601-1-3:2012
医用電気機器―第1-3部:基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項―副通則:診断用X線装置における放射線防護
JIST60601-1-8:2012
医用電気機器―第1-8部:基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項―副通則:医用電気機器及び医用電気システムのアラームシステムに関する一般要求事項,試験方法及び適用指針
JISZ8736-1:1999
音響―音響インテンシティによる騒音源の音響パワーレベルの測定方法―第1部:離散点による測定