JIS T 0993-1:2020 医療機器の生物学的評価―第1部:リスクマネジメントプロセスにおける評価及び試験 | ページ 6

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T 0993-1 : 2020 (ISO 10993-1 : 2018)
表A.1−生物学的リスクアセスメントで対処するエンドポイント
医療機器のカテゴリ 生物学的評価のエンドポイント
身体との接触形態 接触期間

A−一時的 理 生
刺 材
(24時間以内) い
学 激 料 急 殖
ず的 亜 亜 埋 生
性 由 性 慢 血 遺 発 及
れ及 細 急 慢 植 び 体
カ B−短・中期的 感 又 来 全 性 の 液 伝 が 内
かび 胞 性 性 発
テ 作 は の 身 毒 影 適 毒 ん 分
ゴ 適用部位 (24時間超30 又化 毒
性 皮 発 毒
毒 毒
性 響 合 性 性 生

は学 性 性 性 毒
リ 内 熱 性 性 性
b
d
d
日以内)
b
両的 性
)
)
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,

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c
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f
方情
)
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d

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a
,

)
e
)
C−長期的 の
(30日超)
A X g) h) E
皮膚 B X E E E
表 C X E E E
面 A X E E E

触 粘膜 B X E E E E E E
機 C X E E E E E E E E E

A X E E E E E
損傷表面 B X E E E E E E E
C X E E E E E E E E E E E
体 A X E E E E E E
内 血液流路
と B X E E E E E E E
間接的
体 C X E E E E E E E E E E E E

と A X E E E E E
組織,骨又は
を B X E E E E E E E E
連 歯質
結 C X E E E E E E E E E E E
す A X E E E E E E E j)

機 循環血液 B X E E E E E E E E E
器 C X E E E E E E E E E E E E
A X E E E E E
イ 組織又は骨i) B X E E E E E E E E

プ C X E E E E E E E E E E E
ラ A X E E E E E E E E

ト 血液 B X E E E E E E E E E
C X E E E E E E E E E E E E

――――― [JIS T 0993-1 pdf 26] ―――――

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T 0993-1 : 2020 (ISO 10993-1 : 2018)
表A.1−生物学的リスクアセスメントで対処するエンドポイント(続き)
注a) SO 10993-11:2017の附属書Gを参照。
b) 十分な動物数及びエンドポイントによって評価されている場合,急性全身毒性,亜急性毒性,亜慢性毒性及
び慢性毒性のいずれか又は複数の組合せを含む埋植試験による評価から得られた情報が適切な場合もある。
急性毒性,亜急性毒性,亜慢性毒性及び慢性毒性を評価するための試験は必ずしも別の試験として行う必要
はない。
c) 適切な埋植部位を考慮する必要がある。例えば,正常な粘膜と接触する機器に関しては,理想的には正常な
粘膜と接触させた試験又は評価を実施するのがよい。
d) 医療機器が発がん性,変異原性及び生殖毒性のいずれか又は複数の組合せをもつことが知られている化学物
質を含む場合には,リスクアセスメントにおいて検討する。
e) 新規の材料,生殖又は発生毒性が懸念される既知材料,並びに生殖及び発生毒性に関連の強い母集団(例 :
妊婦)に使用する医療機器,及び生殖臓器に局所的に使用する医療機器のいずれか又は複数の組合せについ
ては,生殖及び発生毒性を評価することが望ましい。
f) 構成部材又は構成材料が患者の体内に残留し,生体内で分解する可能性がある機器については生体内分解性
に関する情報を示すことが望ましい。
g) “X”はリスクアセスメントに先立って必要となる情報を意味する。
h) “E”はリスクアセスメントにおいて評価するエンドポイントを意味する。リスクアセスメントには,既知の
毒性情報を用いた評価,エンドポイントに示された生物学的安全性試験の実施,試験を省略する場合にはそ
の根拠を示すことが含まれる。医療用途として使用されていない新規材料が使用されている場合で,かつ,
文献などで毒性情報が得られない場合には,“E”と記載されていないエンドポイントについても評価の対象
に加える必要がある。機器の特性によって,適切なエンドポイントを選択する場合もある。
i) 組織液及び皮下も生体組織に含める。間接的接触によってだけ用いられるガス回路に用いる機器又は部材に
ついては,その機器に固有の規格を参照する。
j) 体外循環装置に使用される全ての機器。

――――― [JIS T 0993-1 pdf 27] ―――――

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T 0993-1 : 2020 (ISO 10993-1 : 2018)
A.2 表A.1に示したエンドポイントの根拠
次のエンドポイントは,旧規格からこの規格への改正で新たに追加されている。それぞれのエンドポイ
ントについて追加の根拠を次に示す。
− 物理学的及び化学的情報のいずれか又は両方(全ての医療機器カテゴリ)
全ての医療機器において,この情報は,更なる生物学的試験の必要性を判断するために使用される。
− 刺激性又は皮内反応(血液流路として間接的かつ長期的に接触する体内と体外とを連結する医療機器)
長期的に血液と間接的に接触する構成機器(例 : 点滴システム)は,血流中に刺激性物質を放出す
る可能性があるため,生物学的リスクアセスメントの一部として検討することが望ましい。
− 材料由来の発熱性及び急性全身毒性(接触期間を問わず損傷表面に適用する表面接触機器)
抽出物又は溶出物が損傷表面を経由して全身に循環される可能性があるため,材料由来の発熱性及
び急性全身毒性を検討することが望ましい。
− 材料由来の発熱性(全ての体内と体外とを連結する医療機器及び全てのインプラント)
抽出物又は溶出物が全身の血液循環系,リンパ系及び脳脊髄液のいずれか又は複数へ取り込まれる
可能性があるため,材料由来の発熱性を検討することが望ましい。
− 急性全身毒性(粘膜に短・中期的又は長期的に接触する表面接触機器,組織,骨又は歯質に一時的に
接触する体内と体外とを連結する医療機器,及び組織又は骨に一時的に接触するインプラント)
抽出物又は溶出物が粘膜を介して全身の血液循環系,リンパ系及び脳脊髄液のいずれか又は複数へ
取り込まれる可能性があるため,急性全身毒性を検討することが望ましい。
− 亜急性毒性(接触形態を問わず,身体と短・中期的及び長期的に接触する全ての医療機器)
24時間を超えて使用する医療機器又は構成機器は,抽出物又は溶出物が全身の血液循環系,リンパ
系及び脳脊髄液のいずれか又は複数へ取り込まれる可能性があるため,亜急性毒性を検討することが
望ましい。
− 亜慢性毒性及び慢性毒性(接触形態を問わず,身体と長期的に接触する全ての医療機器)
30日を超えて使用する医療機器又は構成機器は,抽出物又は溶出物が全身の血液循環系,リンパ系
及び脳脊髄液のいずれか又は複数へ取り込まれる可能性があるため,亜慢性毒性及び慢性毒性のいず
れか又は両方を検討することが望ましい。
− 埋植の影響(粘膜に短・中期的又は長期的に接触する表面接触機器及び損傷表面に短・中期的又は長
期的に接触する表面接触機器)
このタイプの接触を伴う医療機器又は構成機器は,埋植した際の局所的及び全身的影響を検討する
ことが望ましい。反復使用によって接触期間が一時的接触から短・中期的又は長期的接触へ変更され
る可能性がある医療機器又は構成機器においては,生体組織中への化学物質の蓄積に関する情報が埋
植試験実施要否の判断に有用である。

――――― [JIS T 0993-1 pdf 28] ―――――

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T 0993-1 : 2020 (ISO 10993-1 : 2018)
− 埋植の影響(血液流路として間接的かつ長期的に接触する体内と体外とを連結する医療機器)
直接接触を伴う医療機器を併用する場合には,長期的に血液と間接的に接触する構成機器(例 : 点
滴システム)から血流中に取り込まれた抽出物又は溶出物が,併用される医療機器の直接接触によっ
て引き起こされる炎症反応に影響を及ぼす可能性がある。全ての抽出物又は溶出物の全身毒性に関す
る文献が利用可能な場合及び直接接触する構成機器が存在しない場合には,このカテゴリにおける埋
植の影響評価は不要となる場合もある。
− 遺伝毒性(循環血液に一時的に接触する体内と体外とを連結する医療機器)
体外循環に使用される医療機器又は構成機器の場合には,抽出物又は溶出物が血流内に取り込まれ,
医療機器が抜去された後もそれらが体内に残存する可能性があるため,遺伝毒性を検討することが望
ましい。
− 遺伝毒性(血液に一時的に接触するインプラント)
抽出物又は溶出物が血流内に取り込まれ,医療機器が抜去された後もそれらが体内に残存する可能
性があるため,遺伝毒性を検討することが望ましい。
− 発がん性(損傷表面と長期的に接触する表面接触機器,並びに接触形態を問わず身体と長期的に接触
するインプラント及び体内と体外とを連結する機器)
抽出物又は溶出物が全身の血液循環系,リンパ系及び脳脊髄液のいずれか又は複数へ取り込まれる
可能性があるため,発がん性は,生物学的リスクアセスメントの一部として取り扱うことが望ましい。

――――― [JIS T 0993-1 pdf 29] ―――――

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T 0993-1 : 2020 (ISO 10993-1 : 2018)
附属書B
(参考)
リスクマネジメントプロセスにおける生物学的評価実施のガイダンス
B.1 背景情報
B.1.1 一般
この附属書はこの規格の要求事項に従って,医療機器の生物学的評価を実施するためのガイダンスであ
る。この規格は医療機器の生物学的評価の一般的な枠組みを示しているが,実運用に当たっては,より詳
細なガイダンスが有用となるため,この附属書が作成された。当該ガイダンスは,この規格の理解を深め,
要求事項を満たすために活用できる様々な方法及びアプローチを示している。
生物学的評価は,JIS T 14971の要求事項に従い実施されるリスクマネジメントプロセスの中で設定され
た設計検証作業の一つであり,この附属書はJIS T 14971のリスクマネジメントプロセスに,この規格を
適用する際のガイダンスである。この附属書では,医療機器の設計検証の一部として,生物学的評価を行
うためのリスクマネジメントプロセスを確立し,維持する際の考え方及び方法を説明している。
科学技術の進歩に伴い組織反応メカニズムの理解が深まるにつれて,生物学的安全性評価の方法も変化
し,確立された科学的データの検証,物理学的及び化学的キャラクタリゼーション,並びにインビトロ試
験による評価が標準となりつつある。このため,インビボ試験は当該評価では不明な点があり,同問題を
解消するために必要な場合に限り実施する。したがって,この規格は,化学物質を特定するための分析及
びインビトロモデルにおいて,インビボモデルと同等の適切なデータが得られる場合に,当該データを優
先させ,試験動物数及びばく露を最小限にする生物学的安全性評価を計画するための枠組みを示している。
ある特定の医療機器に対する適切なアプローチの選択は,医療機器の特性,利用可能な適切なデータの範
囲及びリスクアセスメントに依存する。
当ガイダンスの適用可否を判断するためには,法的規制及び法的ガイダンスを考慮することが望ましい。
当ガイダンスを使用する組織体は,任意に当ガイダンスの全て又は一部を自身のリスクマネジメントプ
ロセスに取り込むことができる。
当ガイダンスは,リスクマネジメントプロセスの評価者,適合性認証機関及び規制当局のための背景情
報として有用である。
B.1.2 その他の基準,ガイダンス文書及び法的規制との関係
この規格及び附属書と,医療機器の生物学的安全性評価の基準及び一般的なリスクマネジメントとの関
係は,次のように要約される。
− この附属書は,この規格の運用ガイダンスを提供する。
− 生物学的評価はリスクマネジメントの構成要素の一つであり,この附属書は生物学的評価の実施に関

――――― [JIS T 0993-1 pdf 30] ―――――

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JIS T 0993-1:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 10993-1:2018(IDT)

JIS T 0993-1:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 0993-1:2020の関連規格と引用規格一覧