JIST6607 : 1993 歯科用グラスポリアルケノートセメント

JIS T 6607:1993の規格概要

この規格 T6607は、歯科で使うアルミノシリケートガラスとポリアルケノイック酸の水溶液との反応によって成る歯科用グラスポリアルケノートセメント(一般名称:グラスアイオノマーメント)について規定。

JIST6607 規格全文情報

規格番号
JIS T6607 
規格名称
歯科用グラスポリアルケノートセメント
制定年月日
1993/02/15
最新改正日
JIS 閲覧
 
対応国際規格

ISO

ISO 7489:1986(NEQ)
国際規格分類

ICS

11.060.10
主務大臣
厚生労働
JISハンドブック
改訂:履歴
  • 1993-02-15制定日
  • 2009-10-01確認日
  • 2015-10-26確認日

日本産業規格 JIS

T 6607 - 1993

歯科用グラスポリアルケノートセメント

Dental glass polyalkenoate cement

1. 適用範囲 この規格は,歯科で使うアルミノシリケートガラスとポリアルケノイック酸の水溶液との

反応によって成る歯科用グラスポリアルケノートセメント(一般名称としてグラスアイオノマーセメント

という。以下,セメントという。)について規定する。

備考 この規格の引用規格及び対応国際規格を,次に示す。

引用規格

JIS Z 8801 標準ふるい

対応国際規格 ISO 7489 :1986 Dental glass polyalkenoate cements

2. 種類 セメントは,使用目的によって次の2種類とする。

第1種 合着用

第2種 修復用

なお,小か(窩)裂溝封鎖用としては,第1種,第2種共に使用できる。

3. 品質

3.1

一般的性質 セメントは,粉末及び液から成るか,又は水と練和したときに硬化する粉末から成る

ものとし,製造業者が指定する方法で練和したとき,速やかに硬化しなければならない。

3.2

為害作用 練和したセメントは,製造業者が指定する方法で使用したとき,口くう(腔)内組織及

び歯髄に長期にわたり為害作用があってはならない。

3.3

色調 製造業者が指定する方法で練和し,硬化したセメントの色調は,37±1℃の水中に7日間浸し

た後,水中で自然光によって観察したとき,製造業者が供給する色調見本に適合しなければならない。

3.4

特性 セメントの特性は,5.3〜5.9によって試験したとき,表1のとおりでなければならない。

表1 特性

項目

第1種(合着用) 第2種(修復用) 試験方法

被膜厚さ

洀洀

25 以下

5.3

硬化時間 min

7.5以内

5 以内

5.4

圧縮強さ MPa

70 以上

145 以上

5.5

崩壊率 %

1.0以下

0.7以下

5.6

不透明度 C0.70 (1)

-

0.35〜0.90

5.7

ひ素含有量 mg/kg (ppm)

2.0以下

2.0以下

5.8

鉛含有量 mg/kg (ppm)

50 以下

50 以下

5.9

注(1) コントラスト比率C0.70は,黒い背景上の標本による光の反射と,

反射率70%の白い背景上の標本の光反射との間の比率である。

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T 6607 - 1993

4. 材料 材料は,次のとおりとする。

(1) 液は,ポリカルボン酸水溶液を主成分とし,透明で沈殿物又は析出物を認めてはならない。

また,明らかなゲル状の徴候を示してはならない。

(2) 粉末は,アルミノシリケートガラスを主成分とし,均一できょう(夾)雑物がなく,顔料を含むとき

は均一に分散されていなければならない。

(3) セメントは,製造業者が指定する方法で練和したとき,ガスを発生したり,不均一になってはならな

い。

(4) セメントは,充てん又は装着したとき,歯の組織を着色してはならない。

5. 試験

5.1

試験 条件試験は,すべて温度23±2℃,相対湿度 (50±10) %の均一な環境で行う。

5.2

試験片の作製 試験片を作製する場合,練和方法,粉液比などは製造業者が指定する方法で行う。

5.3

被膜厚さ試験 5.2に規定した方法で練和したセメントを接触面積約200mm2,厚さ約1.5mmで均等な

厚さの2枚のガラス板の間に挟み,練和を開始したときから1分30秒を経過したとき,図1の試験機によ

ってこれに150Nを10分間加えた後,セメントを挟んだまま2枚のガラス板の厚さを1

度をもつ

測定器を用いて測定し,セメントを挟まないときのガラス板の厚さとの差を求める。

この試験を3回行い,測定値の平均値を四捨五入して1

湓塏

栰埿

被膜厚さとする。

図1 被膜厚さ試験用加圧装置

>

5.4

硬化時間試験 図2に示す耐酸性の硬化時間試験用型(a)をガラス板(b)上に置き,これに5.2に規定

した方法で練和したセメントを満たして,表面を平らにする。練和を開始したときから2分経過したとき,

これを温度37±1℃,相対湿度95〜100%の恒温器中に移し,質量300g,針の断面積1mm2のビカー針を試

験片の面に静かに落とす。このとき,針跡がつくかどうかを調べ,針跡がつかなくなるまで繰り返し,試

験片に針跡を残さなくなったときを練和開始から起算して硬化時間とする。

この試験を3回行い,平均の時間を例のように15秒単位で表し,セメントの硬化時間とする。

例 6分53秒〜7分7秒は7分,7分8秒〜7分22秒は7分15秒とする。

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T 6607 - 1993

図2 硬化時間試験用型(a)及びガラス板(b)

5.5

圧縮強さ試験 圧縮強さ試験は,次のとおりとする。

(1) 図3の耐酸性の型を耐酸性の板の上に置き,この中に5.2に規定した方法で練和したセメントを入れ

る。

(2) その上に他の耐酸性の板を当て,図4の加圧器を用い,非粘着シートを介して他のガラス板で圧接加

圧して過量のセメントを押し出す。

(3) 練和を開始したときから2分30秒経過したとき,加圧したまま温度37±1℃,相対湿度95〜100%の

恒温器中に移す。

(4) 練和を開始したときから60分経過したとき,試験片を型から取り出し,必要があれば試験片の両端面

を軸に直角で平らに仕上げて,37±1℃の蒸留水中に入れる。

(5) 練和を開始したときから24時間経過したとき,蒸留水中から取り出し,圧縮強さ試験を行う。

(6) 試験片は,圧縮試験機の圧縮板の中央に置き,上下に水でぬらした厚さ約0.5mmのろ紙の小片で挟ん

でクロスヘッドスピード毎分1mmの速さで加圧し,試験片が破砕したときの荷重を測定する。

(7) 測定は5個の試験片について行い,その総平均値の−15%以下の数値を除いた残りの数値の平均値を

もって圧縮強さとし,四捨五入して1MPa単位で表す。ただし,総平均値の−15%以下の数値が2個

以上のときは,再試験を行うものとする。

図3 圧縮強さ試験用型

図4 加圧器

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T 6607 - 1993

5.6

崩壊率試験 崩壊率試験は,次のとおりとする。

(1) あらかじめ非粘着性シートを敷いた二組の図5のガラス板(b)上に,崩壊率試験用型(a)に示すステンレ

ス鋼製リングを置き,5.2に規定した方法で練和したセメントを満たす。

(2) この2個の試験片に質量既知の適切な長さの耐酸性のある細線を挿入する。

(3) これを非粘着性シートを介して他のガラス板で圧接加圧し,練和を開始したときから2分30秒を経過

したとき,温度37±1 ℃,相対湿度95〜100%の恒温器中に移す。

(4) 練和を開始したときから1時間を経過したとき,2個の試験片をガラス板とシートから はく離し,直

ちに質量既知の内容積約100mlの共栓ガラス瓶に入れて栓をし,ひょう量する。

(5) この質量と瓶及び細線の合計質量との差を求め,試験片の質量とする。

(6) これに50mlの蒸留水を入れ,2個の試験片を細線によって水中に懸垂させ,軽く栓をして温度37±

1 ℃の恒温器中に23時間保つ。

(7) 試験片を瓶から取り出す。

(8) ガラス瓶内の水を温度100℃の恒温器で蒸発させ,さらに,温度150℃の恒温器中で,瓶の質量変化が

24時間につき0.5mg以下になるまで乾燥させる。

(9) 次に,デシケータの中に入れて放冷した後,瓶をひょう量する。

(10) この値から,元のガラス瓶の質量を差し引いて蒸発残留物の質量を求め,試験片の元の質量に対する

割合 (%) を求め,これを崩壊率とし,四捨五入して0.1%の単位で表す。

図5 崩壊率試験用型(a)及びガラス板(b)

5.7

不透明度試験 不透明度試験は,次のとおりとする。

(1) あらかじめ非粘着性シートを敷いた二組の図6のガラス板(b)上に,不透明度試験用型(a)に示すステン

レス鋼製リングを置き,5.2に規定した方法で練和したセメントを満たす。

(2) これを非粘着性シートを介して他のガラス板で圧接加圧して,練和を開始してから2分30秒を経過し

たとき,温度37±1℃,相対湿度95〜100%の恒温器中に移す。

(3) 練和を開始したときから1時間を経過したとき,2個の試験片をガラス板とシートからはく離し,リ

ングから分離して,37±1℃の蒸留水中に1週間貯蔵する。

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JIS T 6607:1993の対応国際規格一覧

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JIS T 6607:1993の国際規格分類一覧

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規格番号
規格名称
Z8801
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