JIS X 25030:2021 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)―品質要求の枠組み | ページ 2

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X 25030 : 2021 (ISO/IEC 25030 : 2019)
JIS X 25012:2013 ソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)−データ品質モデル
注記 対応国際規格における引用規格 : ISO/IEC 25012:2008,Software engineering−Software product
Quality Requirements and Evaluation−Data quality model
JIS X 25022:2019 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)−利用時品質の測

注記 対応国際規格における引用規格 : ISO/IEC 25022:2016,Systems and software engineering−
Systems and software quality requirements and evaluation (SQuaRE)−Measurement of quality in use
JIS X 25023:2018 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)−システム及びソ
フトウェア製品の品質の測定
注記 対応国際規格における引用規格 : ISO/IEC 25023:2016,Systems and software engineering−
Systems and software Quality Requirements and Evaluation (SQuaRE)−Measurement of system and
software product quality
JIS X 25024:2018 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)−データ品質の測

注記 対応国際規格における引用規格 : ISO/IEC 25024:2016,Systems and software engineering−
Systems and software Quality Requirements and Evaluation (SQuaRE)−Measurement of data quality

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS X 25000:2017による。
ISO及びIECは,次に示すサイトにおいて,標準化用途の用語データベースを保守している。
− ISO Online browsing platform : https://www.iso.org/obp
− IEC Electropedia : http://www.electropedia.org/
注記 JIS X 25000:2017並びに他のJIS及びISO規格からの本質的な定義をここに再提示する。
3.1
分類軸(classification axis)
特定の視点から分類するためのシステム及びソフトウェアの値域全体
(出典 : ISO/IEC TR 12182:2015の3.7)
3.2
利用状況(context of use)
特定の利用者(3.20)が特定の目標を達成するために,特定の環境でより大きな情報システム(3.10)
の部分として,ICT製品(3.8)を利用する条件及び制約事項
注釈1 環境には,装置,資源などの物理的な側面だけでなく,人口構成又は文化などの社会的な側面
も含む。
3.3
展開,要求事項の展開(deployment, deployment of requirements)
システム分解に沿った要求事項(3.16)の割当て
3.4
導出,要求事項の導出(derivation, derivation of requirements)
同じシステムレベルにおける,ある種類から別の種類の要求事項(3.16)への変換及び展開

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X 25030 : 2021 (ISO/IEC 25030 : 2019)
注釈1 要求事項の種類には,利用時品質(3.13)要求事項,製品品質要求事項(3.15)及びデータ品質
要求事項を含む。
3.5
ドメインベースの要求事項(domain-based requirement)
ドメインに起因する要求事項(3.16)
3.6
機能要求事項(functional requirement)
システム又はシステムコンポーネントが実行しなければならない機能を明記する要求事項(3.16)
(出典 : IEEE 730:2014の3.2)
3.7
ICT要求事項(ICT requirement)
設計プロセスにおいて,情報通信技術(ICT)による技術的解決策を採用した結果生じる要求事項
(3.16)
注釈1 情報通信技術(ICT)による技術的解決策には,Webベースの技術,クラウドサーバなどを含
む。
3.8
ICT製品(ICT product)
情報通信技術(ICT)を使用し,情報システム(3.10)の一部分になることが可能な製品(3.12)
注釈1 ICT製品がどのようなもので構成されているか,及び情報システムとの関係を図3に記載する。
3.9
間接利用者(indirect user)
システムと直接対話しないが,システムから出力を受ける人
例 経営者,サービス取得者
(出典 : JIS X 25010:2013の4.3.6に例を追加した。)
3.10
情報システム(information system)
ソフトウェア,ハードウェア,通信設備,データ及びそれらを情報処理の要求事項を満足させるために
所定の環境で使用する人から成るシステム
注釈1 情報システムが何から構成されているかを図2に示す。
3.11
一次利用者(primary user)
主要な目標を達成するためにシステムと対話する利用者(3.20)
注釈1 JIS X 25010:2013の3.6に記載されている“一次利用者”の説明文の一部を変更した。
3.12
製品(product)
最終アイテム又はコンポーネントアイテムのいずれかとして,生産されたものであり,定量化が可能
で,かつ,利用者(3.20)に提供可能な成果物
注釈1 この定義は,プロジェクトマネジメント知識体系(PMBOK)ガイド第5版の定義の一部を変更

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X 25030 : 2021 (ISO/IEC 25030 : 2019)
したものである。
注釈2 製品には,ICT製品(3.8),ソフトウェア及びソフトウェアコンポーネントを含む。
3.13
利用時品質(quality in use)
製品(3.12),システム又はサービスの使用によって得られる,それらの振る舞い及び態度に関する成
果及び結果が,特定の利用状況(3.2)における利用者(3.20)又は他の利害関係者(3.18)のニーズを満
たす度合い
3.14
品質測定量(quality measure)
品質測定量要素の複数の値の測定関数として定義された導出測定量
注釈1 この規格の対応国際規格における出典はISO/IEC 25010:2011で,それに対応するJIS X
25010:2013が参照しているISO/IEC TR 25021には,対応JISがない。その後,発行された
ISO/IEC 25021には対応するJISが発行されたため,ここではJIS X 25021:2014の4.13の品質
測定量の定義を採用した。
(出典 : JIS X 25021:2014の4.13)
3.15
品質要求事項(quality requirement)
ICT製品(3.8),データ又はサービスの,品質特徴又は属性に関する要求事項(3.16)であり,それら
の使用目的から生じるニーズを満足するもの
注釈1 この規格の品質要求事項には,サービスに対する品質要求事項は含まない。
3.16
要求事項(requirement)
ニーズ並びにそれに付随する制約事項及び条件を変換又は表現する文
(出典 : JIS X 0170:2020の4.1.37)
3.17
二次利用者(secondary user)
一次利用者(3.11)を支援するために製品(3.12)と対話する利用者(3.20)
例 二次利用者には,コンテンツプロバイダ,システム管理者,アドミニストレータ,セキュリティ管
理者,保守者,設置者などがある。
(出典 : ISO/IEC/IEEE 24765:2017の3.3651の用語を“人”を“利用者”に置換し,例を追加した。)
3.18
利害関係者(stakeholder)
システムに,権利,持分,請求権若しくは関心をもっている個人若しくは組織,又はニーズ及び期待に
合致する特性をシステムがもつことに,権利,持分,請求権又は関心をもっている個人若しくは組織
注釈1 利害関係者には,利用者(3.20),開発者,試験者,プロジェクト管理者,取得者,独立評価者,
データ所有者,支援者,教育訓練者,規制機関,及びシステムの影響を受けるその他の人々(提
供業者,製造業者などを含む。)を含む。
(出典 : JIS X 0170:2020の4.1.44の例及び注記を新しい注釈1に置換した。)

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X 25030 : 2021 (ISO/IEC 25030 : 2019)
3.19
技術的な製品品質要求事項(technical product quality requirement)
開発及び保守プロセスで使用する技術的に識別された特徴に関する製品(3.12)品質要求事項(3.15)
3.20
利用者(user)
システムと対話するか,又は利用中にシステムから利益を得る個人又はグループ
(出典 : JIS X 25010:2013の4.3.16を一部変更及び注記を削除した。)
3.21
妥当性確認(validation)
客観的証拠を提示することによって,特定の意図された用途又は適用に関する要求事項(3.16)が満た
されていることを確認すること
(出典 : JIS X 25000:2017の4.41の注記を削除した。)
3.22
検証(verification)
客観的証拠を提示することによって,明示された要求事項(3.16)が満たされていることを確認するこ

(出典 : JIS X 25000:2017の4.43の注記を削除した。)

4 略語

  ICT(Information and Communication Technology)  : 情報通信技術
PQR(Product quality requirement) : 製品品質要求事項
QIUR(Quality in use requirement) : 利用時品質要求事項
DQR(Data quality requirement) : データ品質要求事項
SRS(Software Requirements Specification) : ソフトウェア要求仕様
: 利害関係者要求仕様
StRS(Stakeholder Requirements Specification)
SyRS(System Requirements Specification) : システム要求仕様

5 適合性

  この規格に適合する品質要求事項の仕様は,箇条6,箇条7及び箇条8に規定する全ての要求事項を満
たさなければならない。

6 品質要求事項の概念

6.1 一般

  この箇条は,品質要求事項を定義する対象実体,及びそれらに関する重要な考慮事項を含む,品質要求
事項の概念を記載する。

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X 25030 : 2021 (ISO/IEC 25030 : 2019)

6.2 品質要求事項の種類

  利用時品質要求事項(QIUR)は,利害関係者の視点から品質の要求レベルを明記する。これらの要求事
項は,様々な利害関係者のニーズから導出される。QIURは,製品を特定の利用状況で使用する場合の成
果に関連し,製品の妥当性確認のための対象として使用することが可能である。
製品品質要求事項(PQR)は,ICT製品の観点から要求される品質レベルを明記する。その大部分はQIUR
を含む利害関係者の品質要求事項から導出されており,対象とするICT製品の検証及び妥当性確認の対象
として使用可能である。技術的な製品品質要求事項は,他のPQRを満たすために技術的に識別された属性
(対象とする仕様,ソースコードなど)のための要求事項である。技術的な製品品質要求事項は,開発及
び保守の様々な段階で検証の目標として使用可能である。
注記1 PQRは,文書及びマニュアルのような配布可能で非実行のソフトウェア製品の属性を明記する
ためにも使用可能である。
データ品質要求事項(DQR)は,製品に関連付けられたデータに対して要求される品質レベルを明記す
る。これには,入出力製品のQIUR及びPQRから導出された要求事項を含む。DQRは,データ側からの
検証及び妥当性確認に使用可能である。
注記2 多くのDQRは対象製品のPQRから導出可能であるが,データのインテグリティのような幾つ
かのDQRはQIURから直接的に導出可能である。

6.3 品質要求事項の対象

  3種類の品質要求事項の適用の範囲を図2に示す。QIURは,ICT製品だけでなく,その利用者及び関連
する環境(例えば,ICT製品が監視及び/又は制御する機械設備,並びにICT製品を利用する業務プロセ
ス)を含む情報システム上で定義する。PQRは,ICT製品又はその構成要素(サブICT製品,ハードウェ
ア,通信設備,ソフトウェア,及び場合によってはソフトウェアコンポーネントを含む。)上で定義し,DQR
は,ICT製品内のデータ上で定義する。
QIUR
情報システム
PQR ICT 製品 利用状況
DQR PQR
ソフトウェア 利用者 他の
PQR 利害関係者
データ
ソフトウェア
関連する環境 他の環境
コンポーネント
PQR
ハードウェア及び通信設備
品質要求事項 xQR xQRは種類Aの実体に
実体の種類 A 対して定義可能である
の種類
図2−品質要求事項の範囲
図2では,各種類の品質要求事項の適用の範囲だけを記載し,図3で正式に定義しているシステムの階
層については図2に記載していない。

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JIS X 25030:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 25030:2019(IDT)

JIS X 25030:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 25030:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称