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6.5 チューンリクエスト チューンリクエストは,シンセサイザーなどのアナログタイプの音源の周波
数を自動的にチューニングするときに使用する。どのような方法でどの高さにチューニングするかは受信
側に任されている。
6.6 エンド オブ エクスクルーシブ EOX(エンド オブ エクスクルーシブ)は,システムエクスクル
ーシブの送信の終わりを示すために使用する。FOHで始まるエクスクルーシブメッセージでは,ステータ
スバイトに続き,何バイトのデータをも送ることができる。送信側は,エクスクルーシブメッセージの終
わりには速やかにEOX (F7H) を送らなければならない。受信側は,安全のために,EOX又は他のメッセ
ージ(リアルタイムメッセージを除く。)のステータスバイトによって終了する。
エクスクルーシブの送信中であっても,そのデータバイト中にリアルタイムメッセージを挿入できる。
7. システム リアルタイム メッセージ
タイミングクロック F8H
スタート FAH
コンティニュー FBH
ストップ FCH
アクティブセンシング FEH
システムリセット FFH
備考 各項目の右側の値はステータスバイトの値を示
す。
附属書1及び附属書6を参考のこと。
システム リアルタイム メッセージは,システム共通の情報であり,チャンネル番号はもたない。シス
テム リアルタイム メッセージのうちF8HFCHは,MIDIクロックをベースとしたMIDI機器の同期を
行うために使われる。
システム リアルタイム メッセージは,いつでも他のステータスやデータバイトに対して優先して送ら
れ,MIDIデータ列の中やステータスバイトとデータバイトとの間にも挿入することができる。また,シ
ステム リアルタイム メッセージは他のメッセージよりも優先処理しなければならない。
a) タイミングクロック : MIDI接続されたシステムは,4分音符当たり24の割合で送られるこのメッセ
ージによって同期をとることができる。送信側は演奏時でなくてもタイミングクロック (F8H) を送信
し続けることは差し支えないが,その場合,自己のもつテンポ情報に従って正しいタイミングクロッ
クを出力すべきである。MIDIシンクモード(MIDI INのタイミングクロックに同期するモード)に
設定された受信側は,スタート (FAH) 又はコンティニュー (FBH) が送られてくるのを待った状態で
外部のクロックに同期させることができる。
小節の区切りなどを表すメッセージは別に設けられていないので,クロックの認識を一つでも誤る
と,最後までそれを回復する手段はない。したがって,これを確実に認識できるように特に留意しな
ければならない。
b) スタート : スタート (FAH) は,マスター(シーケンサなど)のPLAYボタンが押されるなどしたと
きに送信される。このメッセージを,スレーブとして接続されている受信側が認識し次に送られてく
るタイミングクロック (F8H) を受信すると,ソングやシーケンスの先頭から演奏を開始する。
c) コンティニュー : コンティニュー (FBH) は,CONTINUEボタンが押されるなどしたときに送信され
る。次に送られてくるタイミングクロック (F8H) を受信すると,シーケンスの現在の位置から演奏が
再開される。
d) ストップ : ストップ (FCH) は,STOPボタンが押されるなどしたときに送信され,これを受けた受信
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側はシーケンスの演奏を停止する。
7.1 スタートメッセージ及びコンティニューメッセージ 受信側が,MIDIシンクモードになっていると
き,次の図のように,スタート (FAH) 又はコンティニュー (FBH) が送られてきても次にタイミングクロ
ック (F8H) が送られてこなければ,受信側はシーケンスを進行させてはならない。また,FAH(又はFBH)
とF8Hとは,受信側の処理上の理由を考慮して,少なくとも1ms以上の間隔をあけたほうが無難であろう。
しかし,受信側はスタートやストップのあと最初に送られてくるF8Hの受信ですぐにもスタートできるよ
うにすべきである。
この間は送受信どちらのシーケンスも進行しない。
受信側が,内部クロックで動作するモードになっているとき,受信したFAH及び/又はFBHによって,
自己のクロックでシーケンスを開始することは差し支えない。
7.2 ストップメッセージ マスターのシーケンサを停止させたとき,ただちにストップ (FCH) を送信し
なければならない。すると,スレーブに接続された機器も停止する。このとき,シーケンサは演奏停止時
の位置を記憶しておく必要がある。そうすることで,コンティニューが送られてきたときに,同じ位置か
らシーケンスを再開することができる。受信側は,ストップ (FCH) を受けるとシーケンスの進行を停止
し,その後のクロックは無視しなければならない。ただし,受信側の都合でストップ受信後もしばらくシ
ーケンスを進行させる場合は,ストップ時の位置を記憶しておき,次にコンティニューされたときに,そ
こから演奏をスタートさせて同期させる。
シーケンス進行によってノートオンされ,ストップが押される前にまだノートオフされていない音に対
し,送信側はノートオフメッセージを送ってすべての発音を停止させなければならない。オール ノートオ
フメッセージを送ることもできるが,これに対応していない機種もあるので,残ったノートヘのノートオ
フ メッセージの代わりにオール ノートオフ メッセージを送ってはいけない。同様にコントローラ(ピッ
チホイール,サステインペダル,など。)についても初期ポジションに戻すことが望ましい。
次の図は,リアルタイムのシーケンサのように,MIDIクロックを補間して内部クロックをもっている
場合の同期の仕方を示す。
[4分音符=96クロック,すなわちMIDIクロック=4内部クロックの例]
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シーケンスが停止したとき,シーケンスが正しくMIDIビート(MIDIクロックで計算して6の倍数)
上にある必要はない。この状態でソングポジション ポインタを使用すれば,正しいMIDIビートの位置を
受信側に知らせることができる(このとき,送信側,受信側ともにMIDIクロックの6の倍数に訂正され
なければならない。)。
7.3 クロックとコマンドの関係 受信側は,クロックとコマンドとの前後関係について特に留意して処
理しなければ,次にコンティニューするときに同期しなくなる。また,受信したリアルタイムメッセージ
をMIDI OUTからエコー出力する場合,クロックとコマンドとの順序が入れ替わってはならない。
[悪い例]
次の図は,MIDI INとMIDI OUTの関係において,その処理の関係上許される例である(MIDI OUTは
MIDI INより一定時間遅れているが,順序は変わっていない。)。
[良い例]
クロック情報は,できるだけ早く送り出したいので,次の図のようにボイスメッセージと送りの順序が
替わっても差し支えない。さらには,ボイスメッセージやコモンメッセージなどの中に割り込んで送信し
てもよい。クロック情報と他のメッセージが同タイミングの場合は,正確なタイミングを維持するために
送信する順序を替えることができる。
[差し支えない例]
シーケンサは,ストップ状態のときにタイミングクロック (F8H) を送ることは差し支えない。その利点
としては,受信側で次のスタート以後のテンポを予測できることがあげられる。
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7.4 コマンドの重複 すでに停止している状態でストップメッセージを受信したり,すでに演奏状態に
あるときにスタートやコンティニューメッセージを受信した場合は,これらのコマンドを無視すべきであ
る。
自己のパネル操作とMIDI入力されるメッセージの両方があった場合は,両者が作用してもよい。また,
操作モードによってパネル操作かMIDIメッセージかを選択してもよい。例えば,MIDIクロック同期の
場合はパネル操作を無視し,自己のクロックで演奏する場合はシステム リアルタイム メッセージ (F8H
FCH) を無視するようにしてもよい。
7.5 アクティブセンシング アクティブセンシングは送信側や受信側で必要に応じて使用できる。これ
は,他のデータが存在しないときに最大300msごとに送られる。受信側はアクティブセンシングを一度も
受けないときは通常動作をするが,一度これを受けて認識した場合は,300ms以内に何らかのメッセージ
が送られてくることを期待するようになる。もしも送られてこないと,MIDIケーブルが何らかの原因で
断線したものと判断し,すべてのボイスの発音を停止して通常動作に戻る。
実際には10%程度の余裕をとって,例えば送信側は270ms以下で送信し,受信側は330ms以上の時間間
隔で判定することが望ましい。
次のチャート図は,アクティブセンシングに対する処理法である。
7.6 システムリセット このメッセージは控えめに使用しなければならず,マニュアル操作だけで使用
すべきである。電源オン時などに自動的に送ったりしてはならない。
もし,システムリセットを認識するとしたら,次のような動作が望ましい。
1) ローカルオンにする。
2) ボイスをオフにする。
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3) すべてのコントローラをリセットする。
4) ソングポジションを0にする。
5) 演奏をストップする。
6) ランニングステータスをクリアする。
7) その他,機種特有のMIDIの初期設定をする。
8. システム エクスクルーシブ メッセージ システムメッセージはチャンネル番号をもたず,MIDIで
接続されたシステム全体で共通に使用される。しかし,システム エクスクルーシブ メッセージは,ID番
号によって特有のフォーマットがあるため例外となる。システム エクスクルーシブ メッセージは,シー
ケンスデータや音色のパラメータなど主に実時間のインフォメーションではないものを転送するときに利
用される。これらについては送受信側の構成によって異なるフォーマットが要求されている。したがって,
ID番号の登録・管理機関であるAMEIから与えられたID番号の下に独自のフォーマットが設計されてい
る。
MIDIの主旨はいろいろな楽器や周辺機器を共通に結合することであるため,ボイスメッセージなどで
送ることができる実時間の演奏情報の伝達には,システム エクスクルーシブ メッセージを使用しない方
がよい。
ID番号が必要な場合には,AMEIに申請して,その運用に従う。なお,ID番号を授与された場合には,
1年以内にそのID番号を使用したシステム エクスクルーシブ メッセージのフォーマットを公表しなけれ
ばならないことになっている。ここに示す公表とは,そのフォーマットをAMEIに提出することはもちろ
ん,MIDIの基本的な主旨である公開の原則を十分考慮して,その製品の取扱説明書や,各社が発行する
技術資料などにも記載することなど,すべて行うことを意味する。利用者や報道機関から請求があった場
合には,正しい資料を提供することが望ましい。
また,前述の公開の原則に加えて統一の原則をも考慮し,すでに公表された他のID番号のフォーマッ
トで目的を達成するものがあれば,なるべくそれを利用することが望ましい。公表されたエクスクルーシ
ブのフォーマットは一般の他のフォーマット(チャンネルメッセージやコモンメッセージ)と全く同じ扱
いとなり,そのフォーマットに忠実である限り,だれでも使用することができるが,そのID番号の所有
者に連絡することが望ましい。連絡を受けたID番号所有者は正当な理由なしに,その使用を断わること
はできない。
公表されたエクスクルーシブのフォーマットは,よほどの不都合が生じない限り変更してはならない。
また新しいフォーマットを追加した場合は速やかに発表しなければならない。ID番号所有者以外の者が,
そのID番号上のフォーマットを変更したり新規に追加したりしてはならない。
8.1 UNIVERSAL SYSTEM EXCLUSIVE CODES 特定の使用目的のため確保されているシステム エ
クスクルーシブID番号が三つある。7DHは非営利用(例,学校,研究など)に予約されており,一般に
発売する製品には使用してはならない。7EH(ノンリアルタイム)及び7FH(リアルタイム)は,MIDI
仕様の拡張用に予約されている。
リアルタイム及びノンリアルタイムメッセージの標準フォーマットは次のとおりである。
F0H <ID番号> <デバイスID> <サブID番号#1> <サブID番号#2>···F7H
非営利用のID番号 (7DH) は,一般の利用者に発表したり使用させたりすることはないため,標準フォ
ーマットを設ける必要はない。
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JIS X 6054-2:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.200 : 娯楽用設備 > 97.200.20 : 楽器
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.99 : その他の分野へのITの応用
JIS X 6054-2:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX6054-1:1999
- 電子楽器ディジタルインタフェース(MIDI)―第1部:総則