23
X 8341-4 : 2018
A.4 電気通信プラットフォームサービス
A.4.1 代替メディア
電気通信機器でメディア変換が困難な情報は,情報プロバイダが,代替メディアを通して情報を提供で
きる手段が用意されていることが望ましい。
例 視覚障害者等のために,音声認識,音声合成などによる音声サービスが提供できる手段を用意し
ている。
A.4.2 メディア変換
メディア変換サービス(音声から文字,文字から音声など)を,できる限り提供することが望ましい。
A.4.3 マルチメディアコンテンツ情報の代替
情報プロバイダがマルチメディアコンテンツを提供する場合に,非テキスト情報を,文字その他の代替
メディアによって提供できる手段を用意することが望ましい。
例 情報プロバイダが,音声を伴う動画によって情報を提供する場合に,動画と同期したキャプショ
ンと状況説明とを提供できる。
注記 ITU-T Recommendation H.702では,IPTVシステムにおけるアクセシビリティについて勧告さ
れている。
A.4.4 電気通信機器の識別
ネットワークが電気通信機器の特性を認識できる場合,情報プロバイダが,機器特性に応じたコンテン
ツを提供できる手段を用意していることが望ましい。
A.5 緊急通信
緊急通信,個人の安否確認などのための通信は,アクセシビリティを確保した多様な手段で提供するこ
とが望ましい。
例 緊急時のための110番(警察),119番(消防,救急),安否確認などの通信サービスが,音声に
よるほか,ファクシミリ,電子メール及び/又はウェブ上でできる。
注記 緊急時に回線のふくそう(輻輳)を防ぐために通信を制限する場合には,音声を利用できない
利用者が電子メールなどの手段を用いることがあることに配慮することが望ましい。
A.6 電気通信サービスの仕様
支援技術の開発及び利用を促進するために,電気通信サービスを企画,開発及び設計するときに,国際
規格などの普及した仕様を適用することが望ましい。独自の仕様を適用する場合,可能な限りこれを公開
することが望ましい。
注記 支援技術を開発するためには,機器だけではなく,通信プロトコルなどのネットワーク側の仕
様の情報が必要なことがある。
――――― [JIS X 8341-4 pdf 26] ―――――
24
X 8341-4 : 2018
附属書B
(規定)
固定電話機の配慮要件
B.1 操作及び利用に関する要件
B.1.1 操作
操作に関する要件は,6.1による。
B.1.2 設置,接続及び設定
設置,接続及び設定に関する要件は,6.2による。
B.1.3 心身の安全性
心身の安全性に関する要件は,6.3による。
B.1.4 情報セキュリティ
情報セキュリティに関する要件は,6.4による。
B.1.5 コンテンツ利用の権利
コンテンツ利用の権利に関する要件は,6.5による。
B.1.6 代替手段
代替手段に関する要件は,6.6による。
B.1.7 インタフェース仕様の公開
インタフェース仕様の公開に関する要件は,7.6による。
B.2 機器に関する要件
B.2.1 入出力インタフェース
入出力インタフェースに関する要件は,7.1による。
B.2.2 機器本体の形状及び構造
機器本体の形状及び構造に関する要件は,7.2によるほか,次による。
B.2.2.1 送受話器
送受話器に関する要件は,次による。
a) 持ちやすい形状,滑りにくい形状,及び重量バランスの良い形状でなければならない。
b) 受話部の位置並びに送話部及び送受話器の向きは,分かりやすくしなければならない。
例 機器本体への装着位置及び向きを特定できるようにするために,送話部の形状と受話部の形状と
が異なっている。
B.2.3 外部接続部
外部接続部に関する要件は,7.3による。
B.2.4 用語及び表記
用語及び表記に関する要件は,7.5による。
B.3 その他
コードレス電話機では,形状が携帯電話機などに類似している機種の場合,必要に応じて,附属書Cを
参照。
――――― [JIS X 8341-4 pdf 27] ―――――
25
X 8341-4 : 2018
附属書C
(規定)
携帯電話機の配慮要件
C.1 操作及び利用に関する要件
C.1.1 操作
操作に関する要件は,6.1によるほか,次による。
C.1.1.1 確認
確認に関する要件は,6.1によるほか,次の項目が,可能な限り,複数の感覚で確認できなければならな
い。
a) 電波の受信状態
b) 電池残量
c) 操作を受け付けなくするロック状態,及びマナーモード状態
d) 充電の開始又は終了
例 a) d)の項目を,報知音,音声ガイダンス又は振動で知らせる。
C.1.2 設置,接続及び設定
設置,接続及び設定に関する要件は,6.2によるほか,次による。
C.1.2.1 卓上ホルダ
卓上ホルダに関する要件は,次による。
a) 携帯電話機の卓上ホルダへの着脱は,容易にできなければならない。
なお,充電は確実にできなければならない。
b) 不用意に動かない構造,及び転倒しにくい構造でなければならない。
C.1.2.2 機器の固定
携帯電話機は,車載アダプタなどに固定できなければならない。
注記 筋力低下,麻ひ(痺),手の震え,不随意運動などのために,機器を保持することが難しい利用
者がいる。また,車いすの一部に機器を固定して使う場合もある。
C.1.3 心身の安全性
心身の安全性に関する要件は,6.3による。
C.1.4 情報セキュリティ
情報セキュリティに関する要件は,6.4による。
C.1.5 コンテンツ利用の権利
コンテンツ利用の権利に関する要件は,6.5による。
C.1.6 代替手段
代替手段に関する要件は,6.6によるほか,次による。
C.1.6.1 外部入力機器との接続
キー及びボタン操作のための外部入力装置が,可能な限り接続できなければならない。
C.1.6.2 外部表示機器との接続
外部表示装置が,接続できることが望ましい。
注記 視覚障害,加齢などによる視力低下などのために,携帯電話機の小さな表示装置では,見えに
――――― [JIS X 8341-4 pdf 28] ―――――
26
X 8341-4 : 2018
くい場合がある。
C.1.7 インタフェース仕様の公開
インタフェース仕様の公開に関する要件は,7.6による。
C.2 機器に関する要件
C.2.1 入出力インタフェース
入出力インタフェースに関する要件は,7.1によるほか,次による。
C.2.1.1 操作ボタン,キー及びスイッチ
携帯電話機の操作ボタン,キー及びスイッチに関する要件は,次による。
a) 通話の開始及び終了のボタンは,視覚とともに触覚でも他の操作ボタンと区別できなければならない。
例 開始ボタンと終了ボタンとで違う形状にしたり,凸記号を付けたりする。
b) 複数の接点が一体となっているボタン及びキー(十字キーなど)には,押下方向を示す矢印などの目
印が付いていなければならない。
注記 加齢などによって認知機能が低下した利用者などは,操作方法を覚えにくい場合がある。
c) 利用頻度が高く,手順が多い操作には,少ないキー操作で入力できる手段(ショートカット操作など)
を提供しなければならない。
例 ワンタッチダイヤルで発信できる。
d) 長押し操作には,代替手段を提供することが望ましい。
注記 筋力低下,麻ひ(痺),手の震え,不随意運動などのある利用者,又は自助具を用いる利用者
は,長押し操作が難しい場合がある。
C.2.1.2 表示装置
携帯電話機の表示装置に関する要件は,次による。
a) 文字のサイズは,可能な限り変更できなければならない。
注記 メール作成,メール閲覧,ウェブ閲覧,電話帳登録及び電話帳閲覧のときには,特に重要で
ある。
b) アイコンなどの図記号の表示サイズは,可能な限り変更できなければならない。
例 電池残量,電波状態などの重要なアイコンが,見やすいサイズに調整できる。
C.2.1.3 音声読上げ
音声読上げに関する要件は,次による。
a) 画面に表示された情報を,音声で読み上げることが望ましい。
注記 メール作成,メール閲覧,ウェブ閲覧,電話帳登録及び電話帳閲覧のときには,特に重要で
ある。
b) 文字入力時の情報を,音声で読み上げることが望ましい。
例 かな漢字変換に,詳細読み機能(漢字の同音異義語を区別するために,漢字の意味の説明を付
加して読み上げる機能)が搭載されている。
C.2.2 機器本体の形状及び構造
機器本体の形状及び構造に関する要件は,7.2によるほか,次による。
a) 収納及び取出しがしやすい形状及び構造であることが望ましい。
注記 アンテナなどの突起物があると,突起物がひっかかり,かばん又はポケットに出し入れしに
くい場合がある。
――――― [JIS X 8341-4 pdf 29] ―――――
27
X 8341-4 : 2018
b) 折畳み形及びこれに準じる形状の携帯電話機は,左右いずれの片手でも容易に開閉できなければなら
ない。
c) 机の上に置いた状態で,安定したキー入力などの操作ができる形状及び構造でなければならない。
d) ストラップの取付けに関する要件は,次による。
1) ストラップを取り付けられることが望ましい。
注記1 ストラップを使用すると,筋力が弱い場合などに携帯電話機を落とすことを防ぐことが
できる。
注記2 ストラップを使用すると,片手で操作しやすくなる。
2) ストラップの取付け位置が,複数あることが望ましい。
注記1 利用者の使用状況及び特性に応じて選択できるようになる。
注記2 携帯電話機上部の左右両端に取付け位置があると,ぶら下げたり又は固定したりして利
用する場合でも,携帯電話機が回転しにくくなる。
C.2.3 外部接続部
外部接続部に関する要件は,7.3による。
C.2.4 用語及び表記
用語及び表記に関する要件は,7.5による。
――――― [JIS X 8341-4 pdf 30] ―――――
次のページ PDF 31
JIS X 8341-4:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.80 : ヘルスケア技術へのITの応用
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具 > 11.180.99 : 身体障害者用介護用具に関するその他の規格
JIS X 8341-4:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称