JIS X 8341-4:2018 高齢者・障害者等配慮設計指針―情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス―第4部:電気通信機器 | ページ 7

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附属書D
(規定)
ファクシミリの配慮要件
D.1 操作及び利用に関する要件
D.1.1 操作
操作に関する要件は,6.1によるほか,次による。
D.1.1.1 確認
確認に関する要件は,6.1.3によるほか,次の項目が,複数の感覚で確認できなければならない。
a) 送信の完了
例 送信の完了を,報知音又は音声ガイダンスで知らせる。
b) 着信(ファクシミリ及び電話)の区別
例 ファクシミリの場合は自動着信(無鳴動着信),電話の場合は着信音が鳴るように設定できる。
c) エラー内容など
例 送信エラー,紙詰り,インク切れ,トナー切れ,記録紙切れ,原稿取り忘れなどを,音声ガイ
ダンスで知らせる。
D.1.2 設置,接続及び設定
設置,接続及び設定に関する要件は,6.2によるほか,次による。
D.1.2.1 インク,ロール紙などの取付け
インク,ロール紙などの取付けに関する要件は,次による。
a) 取付け方法及び方向が,分かりやすい構造及び形状でなければならない。
例 異なる方向では取り付けられないように,形状に方向性がある。
b) 取り付けたことの確認が,複数の感覚で,できなければならない。
例 取付け完了時のクリック感が強調されていたり,機械的なクリック音を出力したりする。
D.1.3 心身の安全性
心身の安全性に関する要件は,6.3による。
D.1.4 情報セキュリティ
情報セキュリティに関する要件は,6.4による。
D.1.5 コンテンツ利用の権利
コンテンツ利用の権利に関する要件は,6.5による。
D.1.6 代替手段
代替手段に関する要件は,6.6による。
D.1.7 インタフェース仕様の公開
インタフェース仕様の公開に関する要件は,7.6による。
D.2 機器に関する要件
D.2.1 入出力インタフェース
入出力インタフェースに関する要件は,7.1によるほか,次による。

――――― [JIS X 8341-4 pdf 31] ―――――

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D.2.1.1 スタートボタン及びストップボタン
スタートボタン及びストップボタンは,視覚とともに触覚でも他のボタンと区別できなければならない。
例1 スタートボタンの中央部分に凸点,ストップボタンの中央部分に凸バーがある。
例2 大きさ,形状,色彩などで,他のボタンと区別できる。
D.2.2 機器本体の形状及び構造
機器本体の形状及び構造に関する要件は,7.2によるほか,次による。
D.2.2.1 原稿挿入口
原稿挿入口に関する要件は,次による。
a) 視覚とともに触覚でも識別できる形状及び構造でなければならない。また,記録紙挿入口がある場合
には,原稿挿入口との違いが識別できる形状及び構造でなければならない。
b) 原稿の挿入方法が分かりやすい形状及び構造でなければならない。
注記 加齢などによって認知機能が低下した利用者は,新しい操作方法が覚えにくくなる。
c) 視覚に頼らず,原稿を裏表いずれの向きで挿入すればよいかが分かることが望ましい。
例 音声ガイダンスで原稿の向きを知らせる。
d) 視覚に頼らず,原稿をセットしたことが確認できなければならない。
例 原稿がセットできたことを,報知音又は音声ガイダンスで知らせる。
D.2.2.2 原稿ガイド
原稿ガイドに関する要件は,次による。
a) 原稿ガイドの操作部(つまみ)は,つまみやすく,過度な手首の回転及び力を必要とせずに,操作で
きなければならない。
例 操作部(つまみ)を滑りにくくするために,表面に凹凸が付いている。
注記 筋力低下,麻ひ(痺),手の震え,不随意運動などのある利用者,又は加齢によって,手指の
細かな動きができなくなるとともに,筋力が低下し十分な力が出せなくなったり,関節の可
動範囲が狭くなったりする利用者は,操作部を操作できない場合がある。
b) 原稿ガイドの位置決めは,視覚とともに触覚でも確認できなければならない。
例 用紙サイズに合わせた所定の位置で,操作感がある。
D.2.2.3 原稿排出口及び記録紙排出口
原稿排出口及び記録紙排出口は,原稿及び記録紙が取りやすい形状及び構造でなければならない。
例1 排出口に受け皿がある。
例2 ロール紙を,自動的に切り取る。
注記 筋力低下,麻ひ(痺),手の震え,不随意運動などのある利用者は,ロール紙を切り取ることが
難しい場合がある。
D.2.2.4 保持用カバー
保持用カバーに関する要件は,次による。
a) 開閉方法が分かりやすい形状及び構造でなければならない。
b) 視覚によってだけでなく,触覚によっても開閉が確認できなければならない。
例 カバーの開閉が完了したことを確認できるように,操作感がある又は機械的なクリック音を出
力する。
c) 不用意に開閉してはならない。
注記 利用者の意図に反して閉じられてしまうと,けがをすることがある。

――――― [JIS X 8341-4 pdf 32] ―――――

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D.2.3 外部接続部
外部接続部に関する要件は,7.3による。
D.2.4 用語及び表記
用語及び表記に関する要件は,7.5による。
D.3 その他
音声通話機能を備える場合には,附属書Bによる。

――――― [JIS X 8341-4 pdf 33] ―――――

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附属書E
(規定)
テレビ電話機の配慮要件
E.1 操作及び利用に関する要件
E.1.1 操作
操作に関する要件は,6.1によるほか,次による。
E.1.1.1 リモコンによる操作
リモコンで操作ができる場合は,操作が,リモコンだけで一貫してできることが望ましい。
E.1.1.2 確認
確認に関する要件は,6.1.3によるほか,次の項目が,複数の感覚で確認できることが望ましい。
a) 映像の送信状態
例 映像が送信されているかどうかを,報知音又は音声ガイダンスで知らせる。
b) 映像入力機器(カメラ)の向き
c) 複数の映像入力機器が接続されている場合の,選択されている機器
例 撮影している映像入力機器の番号などを,音声ガイダンスで知らせる。
d) カメラのズーム量
例 ズーム量の変更の操作(ズームアップ又はズームダウン)時に,報知音を鳴らす。
E.1.2 設置,接続及び設定
設置,接続及び設定に関する要件は,6.2による。
E.1.3 心身の安全性
心身の安全性に関する要件は,6.3による。
E.1.4 情報セキュリティ
情報セキュリティに関する要件は,6.4による。
E.1.5 コンテンツ利用の権利
コンテンツ利用の権利に関する要件は,6.5による。
E.1.6 代替手段
代替手段に関する要件は,6.6による。
E.1.7 インタフェース仕様の公開
インタフェース仕様の公開に関する要件は,7.6による。
E.2 テレビ電話機に関する要件
E.2.1 入出力インタフェース
入出力インタフェースに関する要件は,7.1によるほか,次による。
E.2.1.1 操作ボタン,キー及びスイッチ
操作ボタン,キー及びスイッチに関するテレビ電話機の個別の要件は,次による。
a) 通話開始ボタン,テレビ電話開始ボタン及び終了ボタンは,視覚とともに触覚で他の操作ボタンと区
別できなければならない。
例1 通話開始ボタン及びテレビ電話開始ボタンの中央部分に凸点,テレビ電話終了ボタンの中央

――――― [JIS X 8341-4 pdf 34] ―――――

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部分に凸バーが付いている。
例2 大きさ,形状などで,他の操作ボタンと区別できる。
E.2.1.2 表示装置
表示装置に関する要件は,次による。
a) 受信映像に同時に表示する操作ガイダンスなどの文字情報は,可能な限り,見やすくしなければなら
ない。
例 コントラストを付けるために,文字情報に背景色を付加している。
b) 大画面の外部表示装置などを接続できるように,出力インタフェース(Video OUT,RGB OUTなど)
を備えることが望ましい。
c) 受信映像とともに送信映像を可能な限り同時に確認できなければならない。
例 ピクチャインピクチャ機能(画面内に小さな画面を入れる機能)で,送信中の映像が確認でき
る。
注記 手話による通信を行う場合,上半身全体が適切な大きさで撮影されていることを,送信側で
常に確認できないと,途中で手指動作などが撮影範囲から外れてしまい,相手に伝わらない
おそれがある。
d) 映像のフレームレート及び解像度が,可能な限り調節できなければならない。
注記1 映像を繰り返し見ることができると,手話又は読唇をより正確に読み取ることができる。
注記2 手話又は読唇には,フレームレートが15 fps以上及び解像度が352×288画素以上あると,
読み取りやすい。この二つの条件を同時に確保できない場合は,フレームレートを優先す
るとよい。
e) 映像を,録画及び再生できることが望ましい。
注記 映像を繰り返し見ることができると,手話又は読唇をより正確に読み取ることができる。
E.2.1.3 映像入力装置(カメラ)
映像入力装置(カメラ)に関する要件は,次による。
a) オートフォーカス(自動焦点)の機能を備えることが望ましい。
注記 視覚障害,加齢などによる視力低下などのために,焦点を正しく合わせることが難しい場合
がある。
b) オートアイリス(自動露出)の機能を備えることが望ましい。
注記 視覚障害,加齢などによる視力低下などのために,露出を適切に合わせることが難しい場合
がある。
c) カメラの撮影範囲(ズームなど)及び方向(パン,チルトなど)が,変更できなければならない。
注記1 映像で手話を伝えるには,上半身及び両手が映る必要がある。
注記2 視覚障害のある利用者が,通信先の相手から指示を受けながらカメラの撮影範囲及び方向
を操作し,相手に文字,色などの視覚的な情報を読み取ってもらうことができる。
d) カメラの機能は,通信相手側からも制御できることが望ましい。また,この機能は,必要に応じて拒
否できなければならない。
注記1 視覚障害のある利用者のカメラを,通信先の相手から制御できると,より的確に情報を読
み取ることができる。
注記2 事前に承諾した撮影範囲以外を,通信先の相手に見てほしくない場合には,制御機能を禁
止できることが必要になる。

――――― [JIS X 8341-4 pdf 35] ―――――

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JIS X 8341-4:2018の国際規格 ICS 分類一覧

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規格名称