JISY1001 : 2019 サービスロボットを活用したロボットサービスの安全マネジメントシステムに関する要求事項

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Y 1001:2019

B.3

搭乗型ロボットの使用上の情報の例

図B.2に搭乗型ロボットの例,及び表B.2に搭乗型ロボットの使用上の情報の例を示す。

図B.2−搭乗型ロボットの例

表B.2−搭乗型ロボットの使用上の情報の例

項目

条件

速度

・ 最大6 km/h

使用場所

・ 屋外

・ 温度:10 ℃〜40 ℃

・ 照明条件:(照度:150 lx〜1 000 lx)

・ 水の使用:使用しない

・ 回避障害物:(大きさ:幅10 cm,高さ50 cm)

・ 第三者の特性:訓練された人だけ

走行路面

・ 最小通路幅:120 cm

・ 最大斜度:10°

・ 最大段差:20 mm

・ 最大溝幅:10 mm

・ 想定路面:タイル

受益者

・ 運転教育されている

・ 身体能力(筋力,視力など)

・ 判断能力

・ 体重:45 kg〜100 kg

運行管理

・ 安全管理者:要

・ 保守点検:要(実施者,実施内容など詳細は別に規定する。

ただし,この事例においては例につき,存在しない。)

・ 定期検査:要(頻度,実施内容など詳細は別に規定する。

ただし,この事例においては例につき,存在しない。)

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Y 1001:2019

B.4

身体アシストロボットの使用上の情報の例

図B.3に身体アシストロボットの例,及び表B.3に身体アシストロボットの使用上の情報の例を示す。

図B.3−身体アシストロボットの例

表B.3−身体アシストロボットの使用上の情報の例

項目

条件

使用場所

・ 屋内

・ 温度:10 ℃〜30 ℃

・ 湿度:30 %〜80 %(ただし,結露しないこと)

受益者

・ 身体能力(筋力,視力など詳細は別に規定する。ただし,こ

の事例においては例につき,存在しない。)

・ 体格(体重:80 kg以下,身長:180 cm以下)

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Y 1001:2019

B.5

ケース1 基本形態における危険源と原因の例

表B.4に移動作業型ロボット,表B.5に搭乗型ロボット,及び表B.6に身体アシストロボットの例を示

す。

表B.4−移動作業型ロボット

危害の例

危害の発生シーン

原因

運用上の原因

関連する

要求事項

衝突

ロボットサービスにお

ける第三者がロボット

にぶつかった。

ロボットサービスにおける第三者

が故意にロボットに接近した。

ロボットサービスにおける

第三者への安全に関する情

報の広報を怠った。

8.3

衝突

ロボットが人を検知し

停止しようとしたが,止

まり切れなかった。

ブレーキが摩耗して設計上の最大

ブレーキ力を発揮できなかった。

定期点検及び保守を怠った。 6.2.3

6.2.4

押し潰し

ロボットが転倒して挟

まれた。

床面に最大段差以上のごみが落ち

ていた。

ロボットサービス実施環境

の維持を怠った。

6.2.3

6.2.4

表B.5−搭乗型ロボット

危害の例

危害の発生シーン

原因

運用上の原因

関連する

要求事項

転倒

受益者がロボットに乗

ったまま転倒した。

操縦方法の訓練を受けていなかっ

た。

受益者が安全に関する技能

を獲得するための教育を怠

った。

8.2

転倒

受益者がロボットに乗

ったまま転倒した。

走行路面が劣化し,段差が大きか

った。

ロボットサービス実施環境

の維持を怠った。

6.2.3

6.2.4

転倒

転倒時,骨折した。

保護具を装着していなかった。

受益者制限を怠った。

6.1.2.3

8.2

衝突

停止操作をしたが止ま

り切れなかった。

ブレーキが摩耗して設計上の最大

ブレーキ力を発揮できなかった。

定期点検及び保守を怠った。 6.2.3

6.2.4

表B.6−身体アシストロボット

危害の例

危害の発生シーン

原因

運用上の原因

関連する

要求事項

筋骨格傷害 不適切なアシスト力と

なった。

アシスト力設定が不適切。

設定を行う作業者の力量が

不足していた。

7.2

筋骨格傷害 不適切なアシスト力と

なった。

アシスト制御系統が故障したまま

使い続けた。

定期点検及び保守を怠った。 6.2.3

6.2.4

転倒

ぬれた床上で使用して

転倒した。

床面の状況が適切でなかった。

ロボットサービス実施環境

の維持を怠った。

6.2.3

6.2.4

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Y 1001:2019

B.6

ケース2 拡張形態における危険源と原因の例

表B.7に移動作業型ロボット(表B.4),表B.8に搭乗型ロボット(表B.5),及び表B.9に身体アシスト

ロボット(表B.6)の危険源に加えて拡張形態における危険源と原因の例を示す。

表B.7−移動作業型ロボット(表B.4)の危険源に加えて

危害の例

危害の発生シーン

原因

運用上の原因

関連する

要求事項

衝突

ロボットが人にぶつか

った。

屋内での使用を想定して設計され

たロボットを,雨天時の屋外で使

用し,水が電気回路に侵入し誤動

作した。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

衝突

ロボットが人にぶつか

った。

使用温度範囲を超えた環境でロボ

ットを使用し,電気回路が故障し

誤動作した。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

衝突

ロボットが人にぶつか

った。

照明条件範囲を下回った環境で使

用し,カメラで人を検知できなか

った。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

衝突

ロボットが人にぶつか

った。

家庭用の放射電磁波環境を想定し

て設計されたロボットを工場で使

用し,家庭より強い放射電磁波に

よって誤動作した。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

衝突

ロボットが人にぶつか

った。

人との接近の警告を英語で発する

ロボットを日本で使用し,警告の

意図が伝わらなかった。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

その結果,受益者が安全に関

する力量を獲得するための

教育及びロボットサービス

における第三者への安全に

関する情報の広報を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

8.2

8.3

押し潰し

ロボットが転倒して挟

まれた。

平らな床面上で使用することを想

定して設計されたロボットを,段

差のある床面上で使用した。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

やけど

ロボットに接触してや

けどをした。

ロボットに独自の意匠カバーを設

置する改造によって冷却性能が低

下し,ロボット表面が高温になっ

た。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

その結果,受益者が安全に関

する力量を獲得するための

教育及びロボットサービス

における第三者への安全に

関する情報の広報を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

8.2

8.3

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Y 1001:2019

表B.8−搭乗型ロボット(表B.5)の危険源に加えて

危害の例

危害の発生シーン

原因

運用上の原因

関連する

要求事項

衝突

ペットがロボットにぶ

つかった。

ペットがいない空間での使用を想

定して設計されたロボットを,ペ

ットがいる空間で使用した。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

衝突

ロボットが,ロボットサ

ービスにおける第三者

にぶつかった。

屋内での使用を想定して設計され

たロボットを,雨天時の屋外で使

用し,水が電気回路に侵入し誤動

作した。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

衝突

ロボットが人にぶつか

った。

屋内での使用を想定して設計され

たロボットを,雨天時の屋外で使

用し,水が電気回路に侵入し誤動

作した。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

衝突

ロボットが人にぶつか

った。

家庭における放射電磁波環境を想

定して設計されたロボットを工場

で使用し,家庭より強い放射電磁

波によって誤動作した。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

押し潰し

ロボットが転倒して挟

まれた。

平らな床面上で使用することを想

定して設計されたロボットを,段

差のある床面上で使用した。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

転倒

受益者がロボットに乗

ったまま転倒した。

斜度のない床面での使用を想定し

て設計されたロボットを,斜面で

使用した。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

転落

受益者がロボットから

転落した。

成人向けに設計されたロボット

に,幼児が搭乗した。

リスクアセスメントにおい

て,第三者専門家への意見聴

取を怠った。

その結果,適切な受益者制限

ができなかった。

6.1

6.1.2.1

6.1.2.4

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JIS Y 1001:2019の国際規格分類一覧

  • 13.110
  • 25.040.30

JIS Y 1001:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
B0134
ロボット及びロボティックデバイス-用語
B8445
ロボット及びロボティックデバイス-生活支援ロボットの安全要求事項
B8446-1
生活支援ロボットの安全要求事項-第1部:マニピュレータを備えない静的安定移動作業型ロボット
B9700
機械類の安全性-設計のための一般原則-リスクアセスメント及びリスク低減
Q9000
品質マネジメントシステム-基本及び用語
Q9001
品質マネジメントシステム-要求事項
Z8051
安全側面-規格への導入指針