この規格ページの目次
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Z 0650 : 2020
JIS Z 1618 国際一般貨物コンテナ
JIS Z 1627 国内一般貨物コンテナ
JIS Z 1655 プラスチック製通い容器
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS D 6801,JIS Z 0102,JIS Z 0106,JIS Z 0108
及びJIS Z 0111による。
3.1
ユニットロード
複数の物品又は包装貨物を,機械及び器具による取扱いに適するように,パレット,コンテナなどを使
って一つの単位にまとめた貨物
注釈1 この目的に合致する1個の大形の物品に対しても適用する(JIS Z 0111の1009参照)。
注釈2 ユニットロードを構成するための典型的な器具として,容器,パレット,コンテナなどがある。
また,ユニットロードを取り扱うための典型的な機械及び器具として,フォークリフトトラッ
ク,コンベヤ,産業用ラックなどがある。
3.2
ユニットロードフロー
パレチゼーションによる一貫輸送をはじめ,体系化されたユニットロードによる輸送の基本的な流れ
3.3
パレタイズド貨物
一つ若しくは幾つかの物品,又は包装貨物を,機械及び器具を使用して機械荷役し,安全,かつ,能率
的に輸送·保管できるように各種パレット[平パレット,ボックスパレット(ロールボックスパレットを
含む。)又はシートパレット]を用いて一つの単位にまとめた貨物
注釈1 パレタイズド貨物の最大積載数及び床面利用率を参考として附属書Aに示す。
3.4
プールパレット
広範囲の業界及び各輸送機関で相互に共通して使用され,互換性のあるパレット
3.5
呼び寸法
4.1で規定した寸法の基準となる代表値で,許容範囲を含む寸法
4 パレタイズド貨物
4.1 平面寸法
ユニットロードの中心となるパレタイズド貨物の平面寸法は,1 100 mm×1 100 mm及び1 200 mm×1 000
mmとする。
注記 この平面寸法は,550 mm×366 mm,600 mm×400 mm及び600 mm×500 mmを基本とするモジ
ュールから導かれた平面寸法であり,ユニットロードシステムの要素となる。
――――― [JIS Z 0650 pdf 6] ―――――
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Z 0650 : 2020
4.2 最大平面寸法
4.1で規定した呼び寸法からの偏差としての最大平面寸法は,サプライチェーンの上位階層(車両,貨物
コンテナなど)の内寸を考慮して定めるものとし,流通過程を通じて最大平面寸法を超えないようにする。
パレタイズド貨物の最大平面寸法は,プランビューサイズ[図2 a) 参照]とし,最大平面寸法は,1 100×
1 100パレットの場合は,1 140 mm×1 140 mm又は1 200×1 000パレットの場合は,1 240 mm×1 040 mm
とすることが望ましい[図2 b) 参照]。
注記 パレタイズド貨物の最大平面寸法を定める場合の例として,附属書B又はJIS Z 0161の附属書A
(最大ユニットロード寸法の定め方の例)を参考として示す。
ここで,A : 正面寸法 B : 側面寸法
C : パレットからの各はみだし寸法
a) プランビューサイズ(=A×B) b) パレタイズド貨物の最大平面寸法
注記 パレタイズド貨物の継時劣化,圧縮による胴ぶくれ,ずれなどによって生じた最突出部を囲み,互いに直角を
なす四つの垂直面と床面との交わりで決められる平面の長さ及び幅の実測値。
図2−最大平面寸法
4.3 最大総質量
パレタイズド貨物の最大総質量は,次による。
a) パレットの積載質量にパレットの質量を加えたものとする。
b) 積載質量の最大は1 tとする(パレットの質量が50 kgの場合は,最大総質量1.05 tとなる。)ただし,
ロールボックスパレットの積載質量の最大は500 kgとする。
4.4 全高
パレタイズド貨物の全高(パレットの高さを含む。)は,使用するパレットの種類,サプライチェーンの
下位階層(商品,容器など)の寸法及び上位階層(車両,貨物コンテナなど)の内寸を考慮したうえで,
受渡当事者間の協定による。ただし,2 200 mm以下とすることが望ましい。
なお,パレタイズド貨物の全高を決めるための情報を,参考として附属書Cに示す。
4.5 安定性
平パレット及びシートパレットを使用したパレタイズド貨物の安定性は,次に示す試験方法のいずれか
による試験後において,最大平面寸法を超えないものとする。
a) 方法A 実際の輸送区間,一時的な保管方法,荷役方法及び輸送手段による輸送試験を行う。
――――― [JIS Z 0650 pdf 7] ―――――
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Z 0650 : 2020
なお,試験を行う輸送区間及び輸送試験は,受渡当事者間の協定による。
b) 方法B 次による試験を行う。
1) 振動試験 JIS Z 0232に規定する装置を用い,供試パレタイズド貨物を振動台上に固定しないで置
き,JIS Z 0232の箇条7(試験方法)に規定する方法によって上下方向に加振する。
なお,振動加速度のピーク値,振動数範囲及び加振時間については,受渡当事者間の協定による。
2) 荷役試験 固く平たんな路面上に,図3に示すようなL字形の試験路を設け,その一端に供試パレ
タイズド貨物を置いておき,フォークリフトトラックによってこれを試験路の他端に運搬し,荷役
場に取り下ろす。一旦,フォークリフトトラックを後ろにさげた後,再び供試パレタイズド貨物を
取り上げ,最初の置場まで運搬する。試験は,これを2回繰り返す。
なお,直線路には高さ20 mm,幅120 mmの突起を設け,これを乗り越えるものとする。
また,フォークリフトトラックの走行速度は,1.5 m/s(旋回時は1.0 m/s)程度とする。
単位 m
図3−試験路
3) 圧縮試験 段積み保管を行うパレタイズド貨物1) では,供試パレタイズド貨物に,次の式に示す等
分布荷重を加え,30分後に荷重を取り除く。
なお,等分布荷重を加えるために荷重板を使用する場合は,パレタイズド貨物より四辺とも約100
mm大きい荷重板を使用するものとする。
P=9.8×1.25 (n−1)×W
ここで, P : 供試品に加える等分布荷重(N)
n : 段積み保管時のパレタイズド貨物の積み段数
W : パレタイズド貨物の総質量(kg)
注1) 段積み保管を行わないパレタイズド貨物にあっては,この圧縮試験は省略してもよい。
4.6 荷くずれ防止
荷くずれ防止には,パレタイズド貨物を対象とした処置又は輸送機関を対象とした処置があり,次によ
る。
a) 平パレット又はシートパレットを使用したパレタイズド貨物に,4.5の安定性を確保するために荷く
ずれ防止を施す場合には,機械荷役に支障のないような方法による。
注記 パレタイズド貨物の荷くずれ防止処置には,次のような方法がある。
− シュリンク包装
――――― [JIS Z 0650 pdf 8] ―――――
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Z 0650 : 2020
− ストレッチ包装(フィルム及びネット)
− バンド掛け及びひも掛け(角当てとの組合せを含む。)
− のり付け
− ネット掛け及びキャップ掛け
− 滑り止めシート挿入
− クリップによる固定
b) パレタイズド貨物を構成する包装貨物が,輸送中に4.2に規定するパレタイズド貨物の平面寸法を超
えるおそれのあるとき,又はパレタイズド貨物の平面寸法に満たないときに,輸送機関に荷くずれ防
止用具を設置する場合には,機械荷役に支障のないような方法による。
注記 輸送機関に施す荷くずれ防止処置には,一例として次の用具を用いる方法がある。
− エアバッグ
− 仕切り板
− ラッシングベルト
5 パレット
ユニットロードシステムの中心となるパレタイズド貨物に使用するパレットは,平パレット,ボックス
パレット,ロールボックスパレット及びシートパレットとし,次による。
a) 平パレット 平パレットは,木製,金属製及びプラスチック製の3種類とし,大きさ,材質及び種類
は,表1による。
なお,包装貨物を積載した平パレットの全高は,パレタイズド貨物と同様に2 200 mm以下とする
ことが望ましい。
表1−平パレットの大きさ,材質,種類
大きさ 材質 種類 最大積載質量
(長辺mm×短辺mm) (参考)
1 100×1 100 木製 片面使用形二方差し 1t
1 200×1 000 金属製 片面使用形四方差し (4.3参照)
及び 片面使用形準四方差し
プラスチック製 両面使用形二方差し
両面使用形四方差し
プールパレット以外の平パレットのその他の規定は,それぞれの材質ごとにJIS(JIS Z 0601,JIS
Z 0604,JIS Z 0604-2,JIS Z 0604-3,JIS Z 0605,JIS Z 0606,JIS Z 0609)によるものとする。次に,
差込口の高さ及びパレット高さについてだけ示す。
1) 差込口の高さ
1.1) フォークリフトトラックによる荷役の場合 フォークリフトトラックのフォークのための差込口
の高さは,50 mm以下であってはならない。
1.2) パレットトラックによる荷役の場合 パレットトラックのフォークのための差込口の高さは,95
mmを標準とすることが望ましく,また,揚程によって変えることができるものとする。
2) パレット高さ パレット高さについては,特に定めない。
b) ボックスパレット ボックスパレットは,JIS Z 0610によるほか,次による。
――――― [JIS Z 0650 pdf 9] ―――――
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Z 0650 : 2020
1) 形式·種類(記号) 表2による。
表2−ボックスパレットの形式·種類(記号)
形式 種類 記号 最大積載質量
(参考)
固定式 積重ね可 BFS 1t
積重ね不可 BF (4.3参照)
折り畳み式 積重ね可 BMS
積重ね不可 BM
取外し式 積重ね可 BCS
積重ね不可 BC
2) 最大平面寸法 ボックスパレットの最大平面寸法(長辺×短辺)は,1 140 mm×1 140 mm及び1 240
mm×1 040 mmとする。
3) 高さ ボックスパレットの高さは,2 200 mm以下とすることが望ましい。
c) ロールボックスパレット ロールボックスパレットは,JIS Z 0610によるほか,次による。
1) 形式·種類(記号) 表3による。
表3−ロールボックスパレットの形式·種類(記号)
形式 種類 記号 最大積載質量
(参考)
固定式 積重ね不可 BF 500 kg
折り畳み式 積重ね不可 BM (4.3参照)
2) 最大平面寸法·高さ ロールボックスパレットの最大平面寸法·高さ(長辺×短辺×高さ)は,1 140
mm×1 140 mm×1 800 mm及び1 240 mm×1 040 mm×1 800 mmとする。
d) シートパレット シートパレットは,JIS Z 0607によるほか,次による。
1) 形式·種類(記号) 表4による。
表4−シートパレットの形式·種類(記号)
形式 種類 記号 最大積載質量
(参考)
1 段ボールシート C 1t
2A ソリッドファイバーボードシート F (4.3参照)
2B プラスチックシート P
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2) 最大平面寸法 シートパレットの最大平面寸法は,1 140 mm×1 140 mm又は1 240 mm×1 040 mm
で,タブ幅は,75 mmとし,通常,斜めコーナカットを施したものとする。
6 プールパレット
プールパレットは,次による。
a) プールパレットの材質 材質は,木製及びプラスチック製の2種類とする。
b) 大きさ及び種類 プールパレットの大きさ及び種類は,表5及び表6による。
注記 プールパレットは,平パレットの使い方の一つであり,ユニットロードシステムの中心となるパ
レタイズド貨物に使用する平パレットの中で,広範囲の業界及び各輸送機関で相互に共通して,
――――― [JIS Z 0650 pdf 10] ―――――
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JIS Z 0650:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 55 : 包装及び物流 > 55.180 : 貨物の配送 > 55.180.40 : 完全,充てん包装貨物
JIS Z 0650:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8804:1995
- 鋼製ローラコンベヤ
- JISB8920:2014
- ハンドトラック
- JISB8930:1999
- パレットトラック―主要寸法
- JISB8942:2012
- 立体自動倉庫システム―システム設計通則
- JISB8950:2016
- 垂直コンベヤ
- JISB8951:2014
- パレタイザ及びデパレタイザ
- JISD4002:1989
- トラック荷台の内のり寸法
- JISD6001-1:2016
- フォークリフトトラック―安全要求事項及び検証―第1部:フォークリフトトラック
- JISD6001-2:2016
- フォークリフトトラック―安全要求事項及び検証―第2部:運転者の位置が上昇するフォークリフトトラック及び荷を揚げたまま走行するよう設計されたフォークリフトトラックの追加要求事項
- JISD6801:2019
- 無人搬送車システムに関する用語
- JISD6802:1997
- 無人搬送車システム―安全通則
- JISD6803:1994
- 無人搬送車―設計通則
- JISD6804:1994
- 無人搬送車システム―設計通則
- JISZ0102:2004
- クラフト紙袋―用語及び種類
- JISZ0105:2015
- 包装貨物―包装モジュール寸法
- JISZ0106:1997
- パレット用語
- JISZ0108:2012
- 包装―用語
- JISZ0111:2006
- 物流用語
- JISZ0161:2015
- ユニットロード寸法
- JISZ0232:2020
- 包装貨物―振動試験方法
- JISZ0601:1960
- 輸出絹織物及び輸出人絹織物の包装検査標準
- JISZ0601:2001
- プールパレット―一貫輸送用平パレット
- JISZ0602:1956
- 輸出絹織物及び輸出人絹織物の包装方法
- JISZ0602:1988
- 平パレット試験方法
- JISZ0604:1989
- 木製平パレット
- JISZ0604-2:2008
- 木製平パレット―第2部:修理基準
- JISZ0604-3:2008
- 木製平パレット―第3部:部材及び組立品の品質
- JISZ0605:1989
- 金属製平パレット
- JISZ0606:2008
- プラスチック製平パレット
- JISZ0607:1995
- シートパレット
- JISZ0609:2017
- 容器包装リサイクル材を用いたプラスチック製平パレット
- JISZ0610:1998
- ボックスパレット
- JISZ0620:2018
- 産業用ラック
- JISZ1506:2003
- 外装用段ボール箱
- JISZ1507:2013
- 段ボール箱の形式
- JISZ1531-1:2004
- クラフト紙袋―寸法の記述及びその測定方法
- JISZ1531-2:2004
- クラフト紙袋―通常の目的に使用する袋の寸法許容差
- JISZ1602:2003
- 金属板製18リットル缶
- JISZ1610:2015
- 国内貨物コンテナ―外のり寸法及び共通仕様
- JISZ1614:2017
- 国際貨物コンテナ―外のり寸法及び最大総質量
- JISZ1618:2017
- 国際一般貨物コンテナ
- JISZ1627:2015
- 国内一般貨物コンテナ
- JISZ1655:1993
- プラスチック製通い容器