JIS Z 0650:2020 ユニットロードシステム通則 | ページ 3

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互換性のあるパレットとして使用されるプールパレットは,ユニットロードシステムを構築する
上で非常に重要な要素となる。
表5−木製プールパレットの大きさ及び種類
大きさ 種類 最大積載質量
(長辺mm×短辺mm) (参考)
1 100×1 100 両面使用形二方差し 1t
1 200×1 000 両面使用形四方差し (4.3参照)
片面使用形四方差し
片面使用形準四方差し
(けたくり抜きパレット)
表6−プラスチック製プールパレットの大きさ及び種類
大きさ 種類 最大積載質量
(長辺mm×短辺mm) (参考)
1 100×1 100 両面使用形二方差し 1t
1 200×1 000 両面使用形四方差し (4.3参照)
両面使用形準四方差し
片面使用形四方差し
片面使用形準四方差し
c) 高さ プールパレットの高さは,144 mm±2 mmとする。
d) 差込口の高さ プールパレットの差込口の高さは,74 mm以上とする。
e) 強度 プールパレットの強度は,JIS Z 0602によって試験を行い,木製平パレット及びプラスチック
製平パレットの強度基準値は,表7による。なお,1 200 mm×1 000 mmパレットについては表7を参
考とし,別途算出することが望ましい。
表7−プールパレット(木製平パレット及びプラスチック製平パレット)の強度基準値
項目 基準値
木製 プラスチック製
圧縮強度 ひずみ量 2 mm以下 4 mm以下
曲げ強度 たわみ率 1.25 %以下 1.5 %以下
残留たわみ率 0.5 %以下 0.5 %以下
下面デッキボード強度 たわみ率 1.0 %以下 2.5 %以下
落下強度 対角線の長さの変化率 3 %以下 1 %以下

7 輸送包装

7.1 寸法

  輸送包装の寸法は,JIS Z 0105に規定する1 100 mm×1 100 mm又は1 200 mm×1 000 mmの寸法を考慮
して決める。
なお,高さは,収納する物品などの大きさとパレタイズド貨物の高さとを考慮して受渡当事者間で定め
る。

――――― [JIS Z 0650 pdf 11] ―――――

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7.2 種類

  輸送包装の種類は,次による。
a) プラスチック製通い容器 パレットなどに積載するプラスチック製通い容器は,次による。
なお,試験方法などの詳細は,JIS Z 1655による。
1) 形状,形式及び記号 プラスチック製通い容器の形状,形式及び記号は,ネスティング形·回転式
(T),スタッキング形·一体式(S)及びスタッキング形·折り畳み式(C)とする。
注記 現在広く流通しているオリコン(折り畳みコンテナ)は,プラスチック製通い容器のスタ
ッキング形·折り畳み式(C)の呼称の一つであり,クレートは,プラスチック製通い容器
の,ネスティング形·回転式(T)及びスタッキング形·一体式(S)の呼称の一つである
(図4参照)。
落とし込み状態 積重ね状態
a) ネスティング形·回転式
図4−プラスチック製通い容器の一例

――――― [JIS Z 0650 pdf 12] ―――――

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b) スタッキング形·一体式
組立前
折り畳み接合部
組立後
c) スタッキング形·折り畳み式
図4−プラスチック製通い容器の一例(続き)
2) 大きさ プラスチック製通い容器の大きさは,JIS Z 0105に規定する1 100 mm×1 100 mm系列(550
mm×366 mmを基本とするモジュール)若しくは1 200 mm×1 000 mm系列(600 mm×400 mmを
基本とするモジュール),又は両系列に適合する600 mm×500 mmを基本とするモジュール寸法に
よることが望ましい。主な寸法は,表8を参照。

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表8−大きさ
単位 mm
長さ 幅 参考
550 366 1 100 mm×1 100 mmパレットに適合
440 330
600 400 1 200 mm×1 000 mmパレットに適合
400 300
600 500 1 100 mm×1 100 mm及び1 200 mm×
500 300 1 000 mmパレットに適合
3) 最大総質量 プラスチック製通い容器の最大総質量は,30 kgとする。ただし,手荷役が想定される
場合は,15 kgとすることが望ましい。
4) 構造
4.1) スタッキング形·一体式容器の積重ね部分の構造は,パレタイズド貨物の安定性を十分に保持す
る構造でなければならない。
4.2) 側面にバーコードラベル貼付け又はマーカ板取付けが可能な構造とし,底面及び側面の構造は,
自動仕分け機,搬送コンベヤなどの使用に支障のないよう配慮する。
b) 段ボール箱 パレットなどに積載する段ボール箱(外装用段ボール箱)は,次によるほか,種類は,
JIS Z 1506及びJIS Z 1507による。
1) 種類及び記号 外装用段ボール箱の種類は,表9による。
表9−外装用段ボール箱の種類
種類 記号 使用する段ボール
両面段ボール箱 CS−1 両面段ボール 1種
CS−2 両面段ボール 2種
CS−3 両面段ボール 3種
CS−4 両面段ボール 4種
複両面段ボール箱 CD−1 複両面段ボール 1種
CD−2 複両面段ボール 2種
CD−3 複両面段ボール 3種
CD−4 複両面段ボール 4種
2) 寸法 寸法は,次による。
2.1) 段ボール箱の寸法は,内容品に応じて設定されるが,外のり寸法が包装モジュール寸法(550 mm
×366 mm,600 mm×400 mm及び600 mm×500 mm)の整数倍又は整数分割になるように入数,
配列を考慮して設定することが望ましい。
2.2) 段ボール箱の寸法許容差は,両面段ボール箱で±3 mm,複両面段ボール箱で±5 mmとする。
2.3) 特定の内容品を収納する段ボール箱については,その寸法の許容範囲は,受渡当事者間の協定に
よる。なお,段ボールケースの組立時,輸送,保管時等の品質を考慮して受渡当事者間で取り決め
てよい。
c) 缶(小型の金属板製18リットル缶) 小型の金属板製18リットル缶は,詳細はJIS Z 1602によるが,
1 200 mm×1 000 mmの平面寸法のパレットの場合の寸法,質量及び容量は,表10による。

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表10−金属板製18リットル缶の形状,寸法,質量及び容量
外のり寸法 mm 質量 容量
天板·地板の 高さH (水を満注した缶の容量)
(シール口の蓋付きの質量)
辺の長さA (g) (L)
238.0±2.0 349.0±2.0 1 140±60 19.25±0.45
d) 袋 パレットなどに積載する袋については,寸法の記述,測定方法及び許容差については,JIS Z 1531-
1及びJIS Z 1531-2による。
なお,標準寸法を定めた記載がないため,平面寸法については,パレタイズド貨物の平面寸法であ
る,1 100 mm×1 100 mm及び1 200 mm×1 000 mmに適した寸法とすることが望ましい。

8 荷役機器

8.1 フォークリフトトラック

  パレタイズド貨物の荷役作業において使用するフォークリフトトラックは,次によるほか,試験方法な
どの詳細は,JIS D 6001-1及びJIS D 6001-2による。
a) 定格荷重·標準揚高·基準荷重中心
1) パレットの積載質量1 t,パレットの質量が0.05 tである場合は,定格荷重1.5 t(標準揚高3 000 mm)
のフォークリフトトラックを使用することが望ましい。ただし,包装貨物とパレットとを合わせた
パレタイズド貨物の総質量が1 tよりも少ない場合は,安全性を考慮した上で,定格荷重1.5 t(最大
揚高3 000 mm)よりも小さいフォークリフトトラックを使用してもよい。
なお,フォークリフトトラックの車体に表示された許容荷重を超える総質量の荷役作業を行って
はならない。
2) 基準荷重中心は,500 mmとすることが望ましいが,必要に応じて600 mmまで拡大してもよい。
3) プッシュプルアタッチメントを装着したフォークリフトトラックは,プッシュプルアタッチメント
の質量(300 kg超)を考慮し,定格荷重1.5 tよりも大きな2 t(標準揚高3 000 mm,基準荷重中心
500 mm600 mm)のフォークリフトトラックを使用することが望ましい。
なお,次の場合は,受渡当事者間で確認の上,選択するものとする。
3.1) パレタイズド貨物の全高が1 100 mmを超えるもの
注記 フォークリフトトラックの安定性を考慮して機種を選定する必要があるため。
3.2) 3 000 mmを超える揚高のフォークリフトトラックが必要な場合
注記 パレタイズド貨物の総質量より大きい許容荷重の機種を選定する必要があるため。
b) フォークの長さ フォークの長さは,作業の安全を確保する上で,取り扱うパレットの種類を考慮し,
フォークの差込方向のパレットの寸法に近いもの(パレットの寸法−20 mm30 mm程度)であるこ
とが望ましい。
c) フォークリフトトラックの最小通路幅 パレタイズド貨物の保管を行う場合のフォークリフトトラ
ックの最小通路幅は,1 100 mm×1 100 mm及び1 200 mm(W)×1 000 mm(L)の2種類のパレット
を使用することを条件として,実用上の余裕を加えた直角積付け通路幅として定める。例えば,定格
荷重1.5 tのフォークリフトトラックの場合,通常,表11による。

――――― [JIS Z 0650 pdf 15] ―――――

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JIS Z 0650:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 0650:2020の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB8804:1995
鋼製ローラコンベヤ
JISB8920:2014
ハンドトラック
JISB8930:1999
パレットトラック―主要寸法
JISB8942:2012
立体自動倉庫システム―システム設計通則
JISB8950:2016
垂直コンベヤ
JISB8951:2014
パレタイザ及びデパレタイザ
JISD4002:1989
トラック荷台の内のり寸法
JISD6001-1:2016
フォークリフトトラック―安全要求事項及び検証―第1部:フォークリフトトラック
JISD6001-2:2016
フォークリフトトラック―安全要求事項及び検証―第2部:運転者の位置が上昇するフォークリフトトラック及び荷を揚げたまま走行するよう設計されたフォークリフトトラックの追加要求事項
JISD6801:2019
無人搬送車システムに関する用語
JISD6802:1997
無人搬送車システム―安全通則
JISD6803:1994
無人搬送車―設計通則
JISD6804:1994
無人搬送車システム―設計通則
JISZ0102:2004
クラフト紙袋―用語及び種類
JISZ0105:2015
包装貨物―包装モジュール寸法
JISZ0106:1997
パレット用語
JISZ0108:2012
包装―用語
JISZ0111:2006
物流用語
JISZ0161:2015
ユニットロード寸法
JISZ0232:2020
包装貨物―振動試験方法
JISZ0601:1960
輸出絹織物及び輸出人絹織物の包装検査標準
JISZ0601:2001
プールパレット―一貫輸送用平パレット
JISZ0602:1956
輸出絹織物及び輸出人絹織物の包装方法
JISZ0602:1988
平パレット試験方法
JISZ0604:1989
木製平パレット
JISZ0604-2:2008
木製平パレット―第2部:修理基準
JISZ0604-3:2008
木製平パレット―第3部:部材及び組立品の品質
JISZ0605:1989
金属製平パレット
JISZ0606:2008
プラスチック製平パレット
JISZ0607:1995
シートパレット
JISZ0609:2017
容器包装リサイクル材を用いたプラスチック製平パレット
JISZ0610:1998
ボックスパレット
JISZ0620:2018
産業用ラック
JISZ1506:2003
外装用段ボール箱
JISZ1507:2013
段ボール箱の形式
JISZ1531-1:2004
クラフト紙袋―寸法の記述及びその測定方法
JISZ1531-2:2004
クラフト紙袋―通常の目的に使用する袋の寸法許容差
JISZ1602:2003
金属板製18リットル缶
JISZ1610:2015
国内貨物コンテナ―外のり寸法及び共通仕様
JISZ1614:2017
国際貨物コンテナ―外のり寸法及び最大総質量
JISZ1618:2017
国際一般貨物コンテナ
JISZ1627:2015
国内一般貨物コンテナ
JISZ1655:1993
プラスチック製通い容器