JIS Z 1601:2017 鋼製タイトヘッドドラム | ページ 2

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単位 mm
a 最終仕上がりの口金(プラグ,キャップシール又はオーバーシール)がチャイムの上端から突き出てはなら
ない。
b ビード位置寸法[(H1−h4)/2]
注記 図1は,天板の形状として凸,平たん又は凹の三つの可能性があることを示している。A,B,C及びDは,
巻締め形状を示す。A及びBはラウンドシーム,C及びDはダブルシームの一例を示す。Eは,チャイムに
覆輪を取り付けた状態を示す。G2及びG3/4は,JIS Z 1604に規定する口金を示す。
図1−ドラムの形状

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表1−ドラムの寸法
単位 mm
寸法 説明 ドラムタイプA ドラムタイプB ドラムタイプC
(図1 全容量 216.5 L 230 L 216.5 L 230 L 212 L
参照) (最小) (最小) (最小) (最小) (最小)
D1 内径 571.5±2 571.5±2 571.5±2 571.5±2 566±2
D2 輪帯の外径 585 585 596 596 585
(最大) (最大) (最大) (最大) (最大)
D3 チャイムの外径 585 585 593 593 585
(最大) (最大) (最大) (最大) (最大)
H1 ドラムの高さ 878±5 932±5 878±5 932±5 890±5
h2 天板の深さ 天板の深さは,口金,キャップシール又はオーバーシールがチャイムの上
に突き出ない寸法とする。
h3 フロアとの隙間 4(最小) 4(最小) 4(最小) 4(最小) 4(最小)
h4 ビード間の距離 280±3 280±3 280±3 280±3 300±3
P1 口金の中心間距離 444 mm±6 mm又は451 mm±1 mm 400 mm±6 mm
P2 天板から約50 mmの深さで 72±3 72±3 72±3 72±3 94±3
測定した,胴体外側に対する
G2(50 mm)口金の位置
全容量は,附属書Aに従って測定したとき,表1のとおりとする。
JIS Z 1604に規定するG2ねじ付きの口金の挿入は,その中心線が可能な限り垂直になるようにする。
注記1 天板を凹状にして製作するドラムは,規定の容量とするためにドラムの高さH1を4 mm引き上げてもよい。
注記2 提示した三つのドラムタイプのうち,A及びCの外側寸法は,ISO 668に規定するISOコンテナ内に4個
のドラムを並べて積むのに最適である。
表2−ドラム使用鋼板の種類及び質量
種類 板厚 mm 質量 kg
天板及び地板 胴体 (最小)
H級 1.6 1.6 27.5
M級 1.2 1.2 20.5
LM級 1.2 1.0 18.0
L級 1.0 1.0 17.0
SL級 1.0 0.9 15.9
FL級 1.0 0.8 14.6
ステンレスドラムのH級の板厚は,1.5 mm,質量(最小)は
25.5 kgとする。

5 材料

5.1 鋼板

  胴体,天板及び地板は,JIS G 3131に規定する熱間圧延軟鋼板及び鋼帯,JIS G 3141に規定する冷間圧
延鋼板及び鋼帯若しくは表3に規定する鋼板,又はこれらと同等以上の品質をもつ鋼板を用いる。また,
これよりも強度の大きい鋼板を用いてもよい。

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表3−鋼板
規格番号 規格名称
JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3313 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

5.2 口金

  口金フランジは金属製で,口金プラグは金属製又はプラスチック製のものを用いる。

6 品質

6.1 外観

  外観は,附属書JAによって試験したとき,ドラムの巻締め及び溶接が良好で,内外面は平滑で,きず,
さび,有害な酸化被膜,ばり,その他使用上有害な欠点があってはならない。

6.2 性能

6.2.1  気密性
気密性は,附属書JAによって試験したとき,漏れがあってはならない。ただし,JA.3.1.1のa)及びb)
については,連続的な気泡の発生があってはならない。JA.3.1.1 c)については,圧力の低下があってはなら
ない。
6.2.2 落下強度
落下強度は,附属書JAによって試験したとき,落下衝撃後,漏れがあってはならない。ただし,落下
衝撃直後に発生する水滴の飛散は,その量の多少にかかわらずその後継続的な漏れと認められない場合及
び落下衝撃時に,口金から僅かな漏れがあってもその後漏れが起こらない場合は,判定から除外する。
6.2.3 耐圧性
耐圧性は,附属書JAによって試験したとき,漏れがあってはならない。
6.2.4 積重ね強度
積重ね強度は,附属書JAによって試験したとき,漏れがあってはならない。また,輸送の安全性に悪
影響を及ぼすおそれがある変質,又は容器の強度を弱めたり,若しくは積重ねの安全性を損なうおそれが
ある変形があってはならない。

7 構造

  構造は,次による。
a) 胴体,天板及び地板は,使用目的によって適切な厚みの鋼板で構成する。
b) 胴体の縦方向の継目は,溶接する。
c) 胴体,天板及び地板は,巻締め用充剤を使用し,図1のA,B,C又はDに示すような巻締めを行
うか,又はその他の接合法(例えば,溶接)によって永久的に固定する。また,チャイムに補強のた
め,Eに示すような覆輪を取り付けてもよい。
d) 胴体に拡張,又はロール加工された二つの輪帯(ビード)の位置は,図1に示すとおりとする。図示
したもの以外の輪帯の構造でも差し支えない。また,胴体をコルゲート(小波)で補強してもよい。
注記 好ましいドラムタイプは,輪帯が二つだけのドラムである。
e) 各口金は天板に,図1に示すとおり正反対の位置に付ける。
f) 口金は,受渡当事者間で改めて合意する場合を除き,JIS Z 1604の規定によるものを用いる。

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g) 口金フランジが本質的に漏れ止めでない限り,口金フランジにはフランジガスケット又はその他のシ
ーリングエレメントを使用する。
h) 金属製又はプラスチック製の口金プラグには,適切な材料のプラグガスケットを取り付ける。
i) 天板に圧入後の口金フランジは,JIS Z 1604に規定するドラム缶に圧入されたフランジのねじ部検査
用ゲージが支障なく通る。

8 仕上げ

  仕上げは,次による。
a) 内部及び外部の外観,並びに仕上げの仕様は,受渡当事者間の協定による。
b) 胴体,天板,地板及び口金に使用する材料が,輸送しようとする内容物と本質的に相性がよくない場
合には,適切な内部保護塗装又は処理を施す。これらの塗装及び処理は,通常の輸送条件下で保護特
性が維持できなければならない。

9 排出

  ドラムは,排出後の内部に残る液体の量を最小限に抑制するように設計しなければならない。残留物は,
附属書Bの手順Aに従って試験したとき100 mL以下,又は附属書Bの手順Bに従って試験したとき受渡
当事者間の協定による値以下とする。
注記 手順Bに従った場合の残留物は,手順Aの場合よりも,包装容器の内側表面の面積及び状態に
依存する度合いが大きい。したがって,手順Aの場合の残留量を超える可能性がある。

10 表示

  ドラムの地板には,容易に消えない方法で附属書JBに規定した表示を行う。

11 名称

  この規格の全ての要求事項に適合したドラムの名称は,次の例による。
鋼製タイトヘッドドラムJIS Z 1601−全容量TC−ドラムタイプ
例1 鋼製タイトヘッドドラムJIS Z 1601−216.5TC−A
例2 鋼製タイトヘッドドラムJIS Z 1601−230TC−B
例3 鋼製タイトヘッドドラムJIS Z 1601−212TC−C

――――― [JIS Z 1601 pdf 9] ―――――

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附属書A
(規定)
ドラムの容量測定法
A.1 原理
ドラムの容量は,包装容器内の水の質量を測定し,それを容量に換算することによって決定する。表A.1
に従って補正率を適用することができるが,それは,使用するはかりの精度が補正率よりも高い場合に限
る。
表A.1−温度依存の補正率
水温 ℃ 補正率 F
12 1.000 5
14 1.000 8
16 1.001 1
18 1.001 4
20 1.001 8
22 1.002 2
24 1.002 7
26 1.003 3
28 1.003 8
30 1.004 4
A.2 器具
はかりの精度は,測定しようとする質量の少なくとも0.1 %でなければならない。
A.3 手順
A.3.1 全容量の決定
全容量の決定は,次による。
a) 閉めたドラムの最も高い位置に直径510 mmの通気用の孔をドリルで一つあける。孔の位置は,天
板の輪郭によって異なる。
b) 空のドラムを検量し,その質量(m1)をグラム単位で記録する。
c) 水道水を使用し,その温度を測定する。
d) 他の全ての口金にプラグを取り付けた状態で,通常の充口金を通じてドラムに水を入れ,あけた孔
を通じて空気が出ることを確かめる。ドラムに100 %給水する。充孔は最高の位置とする。
e) 口金にプラグを取り付けて固定し,外側から過剰な水を取り除く。満水のドラムを検量し,その質量
(m2)をグラム単位で記録する。
A.3.2 あふれ容量の決定
作業の順序は,閉じ込められた空気を排出するための孔をあけないという点を除いて,全容量の場合と
全く同じである。ドラムを通常充するときと同じように置き,水が口金からあふれ出るまで給水する。
A.4 結果の表示
質量の差(m2−m1)が,[必要ならそれに補正率(F)を乗じることによって]使用する手順で決定され

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JIS Z 1601:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15750-2:2002(MOD)

JIS Z 1601:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 1601:2017の関連規格と引用規格一覧