JIS Z 2244-1:2020の規格概要
この規格 Z2244-1は、硬質金属(hardmetals)及び他の超硬合金(cemented carbides)を含む金属材料に対する、3種類の試験力範囲のビッカース硬さ試験方法について規定。
JISZ2244-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z2244-1
- 規格名称
- ビッカース硬さ試験−第1部:試験方法
- 制定年月日
- 2020/12/21
- 最新改正日
- JIS 閲覧
- 対応国際規格
ISO
- ISO 6507-1:2018(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 77.040.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 改訂:履歴
- 2020-12-21制定日
Z 2244-1:2020
目 次
ページ
序文 [ p.1 ]
1 適用範囲 [ p.1 ]
2 引用規格 [ p.1 ]
3 用語及び定義 [ p.2 ]
4 原理 [ p.2 ]
5 記号及び硬さの表示 [ p.2 ]
5.1 記号及び内容 [ p.2 ]
5.2 硬さの表示 [ p.3 ]
6 試験装置 [ p.3 ]
7 試験片 [ p.4 ]
7.1 試験面 [ p.4 ]
7.2 前処理 [ p.4 ]
7.3 厚さ [ p.4 ]
7.4 曲面の試験 [ p.4 ]
7.5 不安定な試験片の支持 [ p.4 ]
8 試験 [ p.4 ]
8.1 試験温度 [ p.4 ]
8.2 試験力 [ p.4 ]
8.3 定期点検 [ p.5 ]
8.4 試験片の支持及び向き [ p.5 ]
8.5 試験面の顕微鏡焦点 [ p.5 ]
8.6 試験力の付与 [ p.5 ]
8.7 衝撃及び振動の影響防止 [ p.6 ]
8.8 隣接するくぼみ間の最小距離 [ p.6 ]
8.9 対角線長さの測定 [ p.6 ]
8.10 硬さ値の計算 [ p.7 ]
9 測定結果の不確かさ [ p.7 ]
10 試験報告書 [ p.7 ]
附属書A(規定)試験片の最小厚さ−試験力−硬さの関係 [ p.8 ]
附属書B(規定)曲面の試験における硬さの補正係数 [ p.10 ]
附属書C(規定)使用者による試験機,くぼみ測定装置及び圧子の定期点検 [ p.14 ]
附属書D(参考)硬さ値測定の不確かさ [ p.16 ]
附属書E(参考)ビッカース硬さ測定のトレーサビリティ [ p.22 ]
附属書F(参考)CCM−硬さワーキンググループ [ p.26 ]
附属書G(参考)ケーラー照明システムの調整 [ p.27 ]
Z 2244-1:2020 目次
ページ
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 [ p.29 ]
Z 2244-1:2020
まえがき
この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本鉄鋼連盟(JISF)から,産
業標準原案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済
産業大臣が制定した日本産業規格である。これによって,JIS Z 2244:2009は廃止され,その一部を分割し
て制定したこの規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS Z 2244の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS Z 2244-1 第1部:試験方法
JIS Z 2244-2 第2部:硬さ値表
日本産業規格 JIS
Z 2244-1:2020
ビッカース硬さ試験−第1部:試験方法
Vickers hardness test-Part 1: Test method
序文
この規格は,2018年に第4版として発行されたISO 6507-1を基とし,技術的内容を変更して作成した
日本産業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,硬質金属(hardmetals)及び他の超硬合金(cemented carbides)を含む金属材料に対する,3
種類の試験力範囲のビッカース硬さ試験方法について規定する(表1参照)。
表1−試験力の範囲
試験力(F)の範囲
N
硬さ記号
分類
F≧49.03
HV 5以上
ビッカース硬さ試験
1.961≦F<49.03
HV 0.2以上,HV 5未満
低試験力ビッカース硬さ試験
0.009 807≦F<1.961
HV 0.001以上,HV 0.2未満
マイクロビッカース硬さ試験
この規格で規定するビッカース硬さ試験は,くぼみの対角線長さ0.020 mm〜1.400 mmに適用する。た
だし,受渡当事者間の協定によって,くぼみの対角線長さが0.020 mm未満,及び/又は,試験力が0.009 807
N未満におけるビッカース硬さ試験に適用してもよい。
この規格は,使用する試験機の使用者による定期的な点検方法についても規定している。
特定の金属材料及び/又は製品のビッカース硬さについては,それぞれの規格がある。
注記1 くぼみの対角線長さが0.020 mm未満の試験では,測定の不確かさが大きくなるおそれがあ
る。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6507-1:2018,Metallic materials−Vickers hardness test−Part 1: Test method(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 2244-1:2020の対応国際規格一覧
- ISO 6507-1:2018(MOD)
JIS Z 2244-1:2020の国際規格分類一覧
- 77.040.10
JIS Z 2244-1:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- B7725
- ビッカース硬さ試験−試験機の検証及び校正
- B7735
- ビッカース硬さ試験−基準片の校正
- Z2244-2
- -