JIS Z 2329:2019 非破壊試験―発泡漏れ試験方法 | ページ 2

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h) 大気圧開放 真空箱内に空気を導入し,大気圧に復帰させ,真空箱を取り外し,漏れ箇所に印を付け
る。
i) 記録 試験結果を記録する。
j) 判定 箇条11の合否基準によって判定する。

9 後処理

  発泡液が試験体に悪影響を及ぼすおそれがある場合は,試験後速やかに発泡液を除去するとともに防せ
い(錆),乾燥などの処理を行う。

10 再試験

  試験方法に誤りがあった場合又は溶接補修などを行った場合には,再試験を行う。

11 合否基準

  特に規定がない限り,連続する発泡若しくは気泡の成長又は気体の噴出がなければ合格とする。

12 記録

  次の項目を記録する。
a) 規格番号及び/又は規格名称
b) 試験体の名称
c) 試験体の製造番号及び/又は試験対象範囲
d) 試験体の容積又は寸法
e) 試験年月日
f) 試験場所
g) 試験者名
h) 試験方法
i) 発泡液の品名
j) 試験圧力及び試験温度
k) 試験結果

――――― [JIS Z 2329 pdf 6] ―――――

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附属書A
(規定)
発泡液の仕様
A.1 一般
発泡液は,発泡性がよく,試験体及び人体に害を及ぼすおそれが少ないものであって,A.2によって試
験したとき,大気圧との差圧が5.0×103 Pa以下で発泡するものでなければならない。
オーステナイト系ステンレス鋼,ニッケル基金属又はクロム基金属が使用されている試験体においては,
発泡液の硫黄及びハロゲン元素(ふっ素及び塩素)の含有量は,それぞれ200 ppm(質量分率)未満でな
ければならない。
一般の家庭用洗剤は,使用してはならない。
A.3によって試験したとき,表面腐食試験及び隙間腐食試験ともA.3.5の結果の評価は合格でなければな
らない。ただし,試験体が腐食性に問題がないことが既に分かっている場合,A.3の腐食試験を省略する
ことができる。
A.2 発泡液の発泡性能試験
A.2.1 発泡液用試験片の形状
発泡液用試験片は,発泡液の性能を調べるもので,材質は,腐食しにくい金属(例えば,SUS304など)
とし,形状は,図A.1に示すとおり,縦30 mm以上,横30 mm以上,厚さ(0.10±0.01)mmの正方形の
板の中央部に(0.030±0.004)mmの孔をもつものとする。
A.2.2 発泡液用試験片の表示
試験片には,図A.1に示す位置に刻印,彫刻などによって次の内容を表示する(例参照)。
a) 発泡漏れ試験の略称
b) 孔径及び試験片の板厚

――――― [JIS Z 2329 pdf 7] ―――――

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単位 mm

BL 30 / 100
板厚100 m
孔径30 m
発泡漏れ試験の略称
注a) .2.2に規定する表示事項を刻印又は彫刻する。
図A.1−発泡液用試験片
A.2.3 発泡性の試験手順
発泡性の試験手順は,次による。
− A.2.1で規定した発泡液用試験片の孔が,図A.2又は図A.3に示すように加圧箱又は真空箱に設けた孔
の中心にくるようして,加圧箱の場合は上面に,真空箱の場合は鋼板の上面に置き,試験片シール用
テープで貼る。
− 加圧法の場合は,加圧しながら発泡液を塗布し,発泡し始める差圧を測定する。また,真空法の場合
は,発泡液を塗布後,直ちに減圧を開始し,発泡し始める差圧を測定する。
発泡液用試験片の孔は小さく,詰まりやすいので取扱いには注意する。試験後,そのまま放置すると,
発泡液の不揮発分が孔を塞ぎ,発泡を阻害する場合があるので,蒸留水又は脱イオン水(以下,水という。)
で洗浄し,乾燥させて保管する。
図A.2−発泡液用試験片の貼付位置(加圧法)の例

――――― [JIS Z 2329 pdf 8] ―――――

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図A.3−発泡液用試験片の貼付位置(真空法)の例
A.2.4 発泡液の発泡性能評価
発泡液用試験片を用いた発泡液の発泡性能試験で,大気圧との差圧が5.0×103 Pa以下で発泡現象が起こ
った場合を,合格とする。
A.3 発泡液の腐食試験
A.3.1 腐食試験の種類及び対象液
この試験方法は,発泡漏れ試験に使用する発泡液の腐食性の有無を調べる試験で,表面腐食試験及び隙
間腐食試験の2種類とする。腐食試験で対象とする発泡液は,5 ℃50 ℃で使用する。この温度より高温
又は低温で使用する特殊な発泡液の腐食試験については,受渡当事者間の協定による。
A.3.2 腐食試験に用いる試験片
a) 材質 試験片の材質は次の炭素鋼,銅及びアルミニウムとする。その他の材料を適用する場合は,受
渡当事者間の協定による。
炭素鋼 : JIS G 3101のSS400に相当するもの
銅 : JIS H 3100のC1100に相当するもの
アルミニウム : JIS H 4000の7075に相当するもの
b) 形状 試験片は,2種類の試験ともそれぞれ同一材質,同一形状の板状で,幅15 mm以上,長さ60 mm
以上,厚さ1 mm以上で腐食試験に支障のない大きさとする。
c) 前処理 試験片の表面は,JIS R 6252に規定する280番の研磨紙で研磨を行った後,適切な溶剤(例 :
アセトンなど)で洗浄して脱脂する。
A.3.3 表面腐食試験
試験方法は,次による。
a) 試験容器は,1 Lビーカーなどを使用する。
b) 図A.4に示す試験容器内の受け台の上に水平に試験片を置き,マイクロピペットを用いて試験面の2
か所に発泡液を,1か所に水を0.01 mL0.03 mL滴下する。
c) 試験容器は,25 ℃±2 ℃,湿度50 %70 %の室内に5時間放置する。
d) 試験片を取り出し,水で洗浄し,乾燥後,腐食又は変色の程度を肉眼で観察する。
A.3.4 隙間腐食試験
試験方法は,次による。
a) マイクロピペットを用いて,試験片表面に0.01 mL0.03 mLの発泡液を滴下する。もう1枚の試験片
を静かに重ね,図A.5に示すようにクランプで軽く固定する。
b) 同様の手順で発泡液の代わりに水を用いた試験片を用意する。

――――― [JIS Z 2329 pdf 9] ―――――

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c) 発泡液を用いた試験片及び水を用いた試験片を,25 ℃±2 ℃の室内に2時間放置する。
d) 放置後,クランプをはずし,表面を水で洗浄し,乾燥後,表面の腐食又は変色の程度を肉眼で観察す
る。
図A.4−表面腐食試験方法(例) 図A.5−隙間腐食試験方法(例)
A.3.5 発泡液の腐食試験結果の評価
表面腐食試験及び隙間腐食試験とも,試験終了後,発泡液を滴下した試験片の表面が,水を滴下した表
面と比較して,腐食又は変色の程度が同等か,少ない場合を合格とする。

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