JIS Z 2550:2016 焼結金属材料―仕様 | ページ 7

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Z 2550 : 2016
A.4.4 ハイブリッド合金の特例
ハイブリッド合金(表14及び表15参照)は,プレアロイ鋼粉に,添加混合法(FLA)又は拡散合金法
(FLD)によって添加している合金元素の記号(A.5参照)及び含有率を,第2グループの後にハイフン
を付けて表示する。最初の記号は,最大含有元素とし,続いて含有率を整数で記載する。そのほかに添加
合金元素があれば,含有率を表示しないで,合金元素を表す記号(A.5参照)だけを記載する。この場合,
A.4.3の第3グループは第4グループとする[A.6 a)の例7及び例8参照]。
A.4.5 ステンレス材の特例
ステンレス材(表17参照)は,第2グループに,ステンレスの分類を表す3桁の数字を記載する。第3
グループには,耐力の最小値(熱処理体の場合は,引張強さの最小値)を記載し,続いて,窒素を含む雰
囲気で焼結された焼結体には“N”を記載し,窒素を含まない雰囲気で焼結された焼結体には記号を付け
ない[A.6 a)の例6参照]。
なお,窒素を含む雰囲気で焼結された熱処理体(高速冷却で硬化し,焼き戻し)については“H”を記
載する。
A.5 合金元素を表す記号
合金元素を表す記号は,次とする。
− C : 銅
− Cr : クロム
− G : 黒鉛
− M : モリブデン
− N : ニッケル
− P : りん
− T : すず
− Z : 亜鉛
A.6 表示方法
材料の記号として,記号ブロック−識別ブロック−個別項目ブロックの順に記載し,通常は,個別項目
ブロック(A.4)だけを記載すればよい(表1表18参照)。ただし,購買文書,材料仕様書などでは,記
号ブロック(A.2),識別ブロック(A.3)及び個別項目ブロック(A.4)の全てを記載することが望ましい。
個別項目ブロックの表示方法をa)に,記号体系全体の表示方法をb)に示す。
a) 個別項目ブロックの表示は,ハイフンで始まり,グループ間はハイフンで区切る(例1例8参照)。
例1 -C-T10-K110は,10 %すずを添加した銅系材料。焼結体の圧環強さが110 MPa以上(表1参
照)。
例2 -F-08C2-620Hは,0.8 %炭素,2 %銅を添加した鉄系材料。熱処理体の引張強さが620 MPa以
上(表6参照)。
例3 -FD-05N4C-420は,0.5 %炭素,4 %ニッケル及び銅を拡散合金化した鉄系材料。焼結体の耐
力が420 MPa以上(表10参照)。
例4 -FL-05N2M-860Hは,0.5 %炭素,2 %ニッケル及びモリブデンのプレアロイ合金化した鉄系
材料。熱処理体の引張強さが860 MPa以上(表13参照)。
例5 -FX-08C20-410は,0.8 %炭素,20 %銅を添加した銅溶浸材料。焼結体の耐力が410 MPa以上

――――― [JIS Z 2550 pdf 31] ―――――

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Z 2550 : 2016
(表16参照)。
例6 -FL-304-260Nは,窒素を含む雰囲気で焼結されたオーステナイト系ステンレス材(焼結体)
で,耐力が260 MPa以上(表17参照)。
例7 -FLA-05M1N-N1-360は,0.5 %炭素,1 %モリブデン及びニッケルのプレアロイ合金に1 %ニ
ッケルを添加した鉄系材料。焼結体の耐力が360 MPa以上(表14参照)。
例8 -FLD-05M2-N4C-500は,0.5 %炭素,1.5 %モリブデンのプレアロイ合金に4 %ニッケルと銅
を拡散合金化した鉄系材料。焼結体の耐力が500 MPa以上(表14参照)。
b) 記号ブロック,識別ブロック及び個別項目ブロックは,ハイフンを結んで表示する。表示例[表15 ハ
イブリッド合金(熱処理体)]を,次に示す。
P-JIS Z 2550-FLA-08N2M-C2-480SH
個別項目ブロック第3グループ : 引張強さ480 MPa,シンターハ
ードニング
個別項目ブロック追加グループ : 2.0 %Cuを添加
個別項目ブロック第2グループ : 0.8 %C(結合),2 %Ni,Moを
含有
個別項目ブロック第1グループ : プレアロイ鋼粉に合金添加物を
混合したハイブリッド合金鋼粉
識別ブロック : この規格の番号
記号ブロック : 焼結金属を示す“P”

――――― [JIS Z 2550 pdf 32] ―――――

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Z 2550 : 2016
附属書JA
(参考)
機械構造部品用焼結材料
JA.1 機械構造部品用焼結材料
JIS Z 2550:2000の附属書として規定されていた機械構造部品用焼結材料の化学成分,機械的性質及び密
度を,表JA.1に示す。
表JA.1−機械構造用焼結材料の化学成分,機械的性質及び密度
種類 材料の記号 機械的性質 密度 化学成分 %
引張 伸び シャルピー Fe C Cu Ni Sn Cr Mo その他
強さ 衝撃 合計
N/mm2 a) % J/cm2 g/cm3
SMF 1種 SMF 1010100以上 3 以上 5以上 6.2以上 残 − − − − − − 1以下
SMF 1015150以上 5 以上 10以上 6.8以上 残 − − − − − − 1以下
SMF 1020200以上 5 以上 15以上 7.0以上 残 − − − − − − 1以下
SMF 2種 SMF 2015150以上 1 以上 5以上 6.2以上 残 − 0.53 − − − − 1以下
SMF 2025250以上 1 以上 5以上 6.6以上 残 − 0.53 − − − − 1以下
SMF 2030300以上 2 以上 8以上 6.8以上 残 − 0.53 − − − − 1以下
SMF 3種 SMF 3010100以上 1 以上 5以上 6.2以上 残 0.20.6 − − − − − 1以下
SMF 3020200以上 1 以上 5以上 6.4以上 残 0.40.8 − − − − − 1以下
SMF 3030300以上 1 以上 5以上 6.6以上 残 0.40.8 − − − − − 1以下
SMF 3035350以上 1 以上 5以上 6.8以上 残 0.40.8 − − − − − 1以下
SMF 4種 SMF 4020200以上 1 以上 5以上 6.2以上 残 0.21.0 15 − − − − 1以下
SMF 4030300以上 1 以上 5以上 6.4以上 残 0.21.0 15 − − − − 1以下
SMF 4040400以上 1 以上 5以上 6.6以上 残 0.21.0 15 − − − − 1以下
SMF 4050500以上 1 以上 5以上 6.8以上 残 0.21.0 15 − − − − 1以下
SMF 5種 SMF 5030300以上 1 以上 10以上 6.6以上 残 0.8以下0.53 15 − − − 1以下
SMF 5040400以上 1 以上 10以上 6.8以上 残 0.8以下0.53 28 − − − 1以下
SMF 6種 SMF 6040400以上 1 以上 10以上 7.2以上 残 0.3以下1525 − − − − 4以下
SMF 6055550以上 0.5 以上 5以上 7.2以上 残 0.30.7 1525 − − − − 4以下
SMF 6065650以上 0.5 以上 10以上 7.4以上 残 0.30.7 1525 − − − − 4以下
SMF 7種 SMF 7020200以上 3 以上 15以上 6.6以上 残 − − 15 − − − 1以下
SMF 7025250以上 5 以上 20以上 6.8以上 残 − − 15 − − − 1以下
SMF 8種 SMF 8035350以上 1 以上 10以上 6.6以上 残 0.40.8 − 15 − − − 1以下
SMF 8040400以上 2 以上 15以上 6.8以上 残 0.40.8 − 15 − − − 1以下
SMS 1種 SMS 1025250以上 1 以上 − 6.4以上 残 0.08以下 − 814 − 1620 23 3以下
SMS 1035350以上 2 以上 − 6.8以上 残 0.08以下 − 814 − 1620 23 3以下
SMS 2種 SMS 2025250以上 0.5 以上 − 6.4以上 残 0.2以下 − − − 1214 − 3以下
SMS 2035350以上 1 以上 − 6.8以上 残 0.2以下 − − − 1214 − 3以下
SMK 1種 SMK 1010 100以上 2 以上 5以上 6.8以上 − 1.5以下 残 − 911 − − 2以下
SMK 1015 150以上 3 以上 10以上 7.2以上 − 1.5以下 残 − 911 − − 2以下
注a) 1 N/mm2=1 MPa

――――― [JIS Z 2550 pdf 33] ―――――

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Z 2550 : 2016
附属書JB
(規定)
炭素含有量測定のための化学分析用試料の調製方法
JB.1 試料
試料は,試料中の炭素が均一に分散し,結合炭素及び遊離炭素形態とみなせる場合に適用する。
炭素が均一に分散していない場合は,受渡当事者間の協定による。
JB.2 調製準備
炭素量測定を阻害する,試料の気孔内又は表面に存在する炭素質材料(例えば,液体,反流動体物質,
ワックス,ワックス状物質及び封孔材)は,次の方法で除去する。
a) 後加工で付着する潤滑油,切削油,グリースなど気孔に浸入又は表面付着している炭素含有材は,JIS
Z 2501に規定された方法で除去する。
b) 焼結体及び熱処理体によって表面に付着した炭素は,機械的に除去する。
JB.3 調製方法
試料の調製は,次の方法による。
a) 試料成分に影響しない材料で製造されたすり鉢で潰す。
b) ドリル,ミーリング及び旋削する場合は,乾式で超硬製刃具又はセラミック製刃具を用いる。
c) 調製方法に関する留意事項は,受渡当事者間の協定によって取り決めておくことが望ましい。

――――― [JIS Z 2550 pdf 34] ―――――

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Z 2550 : 2016
附属書JC
(規定)
見掛硬さ試験方法
JC.1 試験片
試験片は,焼結体又は熱処理体(6.2参照)とし,試験片の形状は,受渡当事者間の協定による。
JC.2 試験片の採取及び調製
見掛硬さ試験用試験片の採取及び調製は,次による。
a) 見掛硬さは,密度の影響を受け,試験箇所によっても変化するため,試験箇所は,受渡当事者間の協
定による。
b) 試験片の表面は,明瞭なくぼみを得るため,清浄,平滑かつ平たんでなければならない。場合によっ
ては,表面仕上げを施してもよい。表面仕上げの方法は,受渡当事者間の協定によって取り決めるこ
とが望ましい。
JC.3 試験方法
試料の試験は,次による。
a) 試験方法は,JIS Z 2244又はJIS Z 2245による。
b) 試験片に応じた見掛硬さの等級は,試験力49.03 N(HV5)でのビッカース硬さによって求め,表JC.1
による。試験条件は,見掛硬さの等級に従って表JC.1から選択する。ロックウェル硬さの試験条件は,
表JC.2による。ただし,見掛硬さの等級が400超えの試験条件は,受渡当事者間の協定によって取り
決める。
c) 全ての詳細事項については,受渡当事者間の協定によって取り決める。
d) 見掛硬さは,試験片の3か所以上で測定して求める。
JC.4 結果の報告
全ての見掛硬さ測定値(3か所以上)の算術平均値を試験片の見掛硬さとし,四捨五入して整数第1位
に丸めて報告する。
表JC.1−49.03 N(HV5)の試験荷重の見掛硬さの等級及び試験条件
見掛硬さの等級(HV5) 試験条件
15以上 60以下 HV5,HRH
60を超え 100以下 HV5,HRH,HRF
100を超え 200以下 HV5,HRF,HRB
200を超え 400以下 HV10,HRA,HRC

――――― [JIS Z 2550 pdf 35] ―――――

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JIS Z 2550:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5755:2012(MOD)

JIS Z 2550:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 2550:2016の関連規格と引用規格一覧