JIS Z 3104:1995 鋼溶接継手の放射線透過試験方法

JIS Z 3104:1995 規格概要

この規格 Z3104は、鋼の溶接継手を,工業用X線フィルムを用いてX線又はγ線による直接撮影方法によって試験を行う放射線透過試験方法について規定。

JISZ3104 規格全文情報

規格番号
JIS Z3104 
規格名称
鋼溶接継手の放射線透過試験方法
規格名称英語訳
Methods of radiographic examination for welded joints in steel
制定年月日
1968年6月1日
最新改正日
2015年10月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 1106-1:1984(NEQ), ISO 1106-2:1985(NEQ), ISO 1106-3:1984(NEQ), ISO 5579:1984(NEQ)
国際規格分類

ICS

25.160.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
溶接 I(基本) 2021, 溶接 II(製品) 2021, 非破壊検査 2020
改訂:履歴
1968-06-01 制定日, 1971-02-01 確認日, 1974-01-01 確認日, 1977-01-01 確認日, 1980-02-01 確認日, 1987-02-01 確認日, 1992-05-01 確認日, 1995-02-01 改正日, 2001-03-20 確認日, 2006-03-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS Z 3104:1995 PDF [22]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 3104-1995

鋼溶接継手の放射線透過試験方法

Methods of radiographic examination for welded joints in steel

1. 適用範囲 この規格は,鋼の溶接継手を,工業用X線フィルムを用いてX線又は          (以下,放射線
という。)による直接撮影方法によって試験を行う放射線透過試験方法について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 4304 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS K 7652 写真−濃度測定−第2部 透過濃度の幾何条件
JIS K 7653 写真−濃度測定−第3部 分光条件
JIS Z 2300 非破壊試験用語
JIS Z 2306 放射線透過試験用透過度計
JIS Z 3861 溶接部の放射線透過試験の技術検定における試験方法及び判定基準
JIS Z 4560 工業用 装置
JIS Z 4561 工業用放射線透過写真観察器
JIS Z 4606 工業用X線装置
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 1106/1 : 1984 Recommended practice for radiographic examination of fusion welded joints−Part
1 : Fusion welded butt joints in steel plates up to 50 mm thick
ISO 1106/2 : 1985 Recommended practice for radiographic examination of fusion welded joints−Part
2 : Fusion welded butt joints in steel plates thicker than 50 mm and up to and including 200 mm in
thickness
ISO 1106/3 : 1984 Recommended practice for radiographic examination of fusion welded joints−Part
3 : Fusion welded circumferential joints in steel pipes of up to 50 mm wall thickness
ISO 5579 : 1984 Non-destructive testing−Radiographic examination of metallic materials by X-and
gamma rays−Basic rules
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 2300によるほか次による。
(1) 母材の厚さ 使用された鋼材の呼び厚さ。母材の厚さが継手の両側で異なる場合は,原則として薄い
方の厚さとする。
(2) 試験部 試験対象となる溶接金属及び熱影響部を含んだ部分。

――――― [JIS Z 3104 pdf 1] ―――――

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Z 3104-1995
3. 透過写真の像質の種類 透過写真の像質は,A級,B級,P1級,P2級及びF級の5種類とする。A
級は通常の撮影技術によって得られ,B級はきずの検出感度が高くなるような撮影技術によって得られる。
鋼管の円周溶接継手の管壁を二重に透過させる撮影方法において,P1級は円周溶接継手の片面を撮影する
場合及びP2級は円周溶接継手の両面を撮影する場合に得られる通常の像質である。F級はT溶接継手の透
過試験によって得られる通常の像質である。これらの像質は,溶接継手の形状ごとに表1に示すように適
用する。
表1 透過写真の像質の適用区分
溶接継手の形状 像質の種類
A級 B級
鋼板の突合せ溶接継手及び撮影時の幾何学的条件
がこれと同等とみなせる溶接継手
鋼管の円周溶接継手 A級 B級 P1級 P2級
鋼板のT溶接継手 F級
4. 試験技術者 放射線透過試験を行う技術者は,JIS Z 3861に基づく試験に合格した者又はそれと同等
以上の技量をもつ者とする。
5. 放射線透過装置及び付属機器
5.1 放射線透過装置 放射線透過装置は,JIS Z 4606に規定するX線装置,電子加速器によるX線発生
装置及びJIS Z 4560に規定する 装置並びにこれらと同等以上の性能をもつ装置とする。
5.2 感光材料 工業用X線フィルム(以下,フィルムという。)は,低感度・極超微粒子,低感度・超微
粒子,中感度・微粒子又は高感度・微粒子とする。増感紙を使用する場合は,鉛はく増感紙,蛍光増感紙
又は金属蛍光増感紙とする。
5.3 透過度計 透過度計は,JIS Z 2306に規定する一般形のF形若しくはS形の透過度計又はこれと同
等以上の性能をもつものとする。
なお,円周溶接継手の撮影については,原則として帯形透過度計のF形又はS形を用いることとするが,
一般形のF形又はS形の透過度計並びにこれらと同等以上の性能を持つものを用いることができる。
5.4 階調計 階調計の種類,構造,寸法及び材質は,次による。
(1) 階調計の種類,構造及び寸法は,図1による。
なお,階調計の寸法許容差は,厚さについては±5%とし,一辺の長さについては±0.5mmとする。
(2) 階調計の材質は,JIS G 3101に規定する鋼材,JIS G 4304に規定するSUS 304又はJIS G 4305に規定
するSUS 304とする。
図1 階調計の種類,構造及び寸法

――――― [JIS Z 3104 pdf 2] ―――――

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5.5 観察器 観察器は,JIS Z 4561に規定するもの又はこれと同等以上の性能をもつものとする。
5.6 濃度計 濃度計は,JIS K 7652及びJIS K 7653を満足するものを使用する。
6. 透過写真の撮影方法
6.1 線源と感光材料の組合せ 線源と感光材料は,透過度計の識別最小線径が識別できるように組み合
わせる。
6.2 記号 撮影に際しては,透過写真が記録と照合できるように記号を用いる。
6.3 照射野 撮影に際しては,絞り又は照射筒を用いて照射野を必要以上に大きくしないことが望まし
い。
6.4 撮影方法 透過写真の撮影方法は,溶接継手の形状に応じて表2に示す附属書による。
表2 撮影方法を規定する附属書
溶接継手の形状 附属書
附属書1
鋼板の突合せ溶接継手及び撮影時の幾何学的条件
がこれと同等とみなせる溶接継手
鋼管の円周溶接継手 附属書2
鋼板のT溶接継手 附属書3
7. 透過写真の必要条件 撮影された透過写真の必要条件は,溶接継手の形状に応じて表3に示す附属書
による。
なお,透過写真には,像質の評価及びきずの像の分類の妨げとなる現像むら,フィルムきずなどがあっ
てはならない。
表3 透過写真の必要条件を規定する附属書
溶接継手の形状 附属書
附属書1
鋼板の突合せ溶接継手及び撮影時の幾何学的条件
がこれと同等とみなせる溶接継手
鋼管の円周溶接継手 附属書2
鋼板のT溶接継手 附属書3
8. 透過写真の観察
8.1 観察器 透過写真の観察には,5.5に規定する観察器を表4の区分で用いる。
表4 観察器の使用区分
観察器の種類 透過写真の最高濃度(1)
D10形 1.5以下
D20形 2.5以下
D30形 3.5以下
D35形 4.0以下
注(1) 個々の透過写真において,試験部の示す
濃度の最大値
8.2 観察方法 透過写真の観察は,暗い部屋で透過写真の寸法に適合した固定マスクを用いて行う。
9. きずの像の分類方法 透過写真によるきずの像の分類は,附属書4による。

――――― [JIS Z 3104 pdf 3] ―――――

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Z 3104-1995
10. 記録 試験成績書は,次に示す事項を記載し,その記録と試験部の照合ができるようにする。
(1) 試験部関連
(1.1) 施工業者又は製造業者
(1.2) 工事名又は製品名
(1.3) 試験部位の記号又は番号
(1.4) 材質
(1.5) 母材の厚さ(管の肉厚及び外径)
(1.6) 溶接継手の形状(余盛の有無など)
(2) 撮影年月日
(3) 試験技術者の所属及び氏名
(4) 試験条件
(4.1) 使用装置及び材料
(a) 放射線透過装置名及び実効焦点寸法
(b) フィルム及び増感紙の種類
(c) 透過度計の種類
(d) 階調計の種類
(4.2) 撮影条件
(a) 使用管電圧又は放射性同位元素の種類
(b) 使用管電流又は放射能の強さ
(c) 露出時間
(4.3) 撮影配置
(a) 線源とフィルム間の距離 (L1+L2)
(b) 試験部の線源側表面とフィルム間の距離 (L2)
(c) 試験部の有効長さL3(二重壁両面 : L3=L3 +L3 )
(4.4) 現像条件
(a) 現像液,現像温度及び現像時間(手現像)
(b) 自動現像機名及び現像液(自動現像)
(5) 透過写真の必要条件の確認
(5.1) 観察器の種類及び観察条件
(5.2) 像質の種類(A級,B級,P1級,P2級又はF級)
(5.3) 透過度計の識別最小線径
(5.4) 試験部の濃度
濃度
濃度差
(5.5) 階調計の値
(5.6) 透過写真の合否
(6) きずの像の分類実施年月日
(7) きずの像の分類結果
(7.1) きずの像のきず点数による分類結果
(a) 第1種のきずの像の分類
(b) 第4種のきずの像の分類
(c) 第1種のきずの像と第4種のきずの像の共存の有無

――――― [JIS Z 3104 pdf 4] ―――――

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Z 3104-1995
(d) 共存きずの像の分類
(7.2) 第2種のきずの像の分類
(7.3) 第3種のきずの像の分類
(7.4) 試験視野への第2種のきずの像の混在の有無
(7.5) 総合分類
(8) その他必要な事項
(9) 備考

――――― [JIS Z 3104 pdf 5] ―――――

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