JIS Z 3107:1993 チタン溶接部の放射線透過試験方法

JIS Z 3107:1993 規格概要

この規格 Z3107は、チタンの平板及び管の溶接部の透過厚さ25mm以下の,工業用X線フィルムを用いた直接撮影方法によるX線透過試験方法について規定。

JISZ3107 規格全文情報

規格番号
JIS Z3107 
規格名称
チタン溶接部の放射線透過試験方法
規格名称英語訳
Methods of radiographic examination for titanium welds by X-ray
制定年月日
1973年7月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

25.160.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
溶接 I(基本) 2021, 溶接 II(製品) 2021, 非破壊検査 2020
改訂:履歴
1973-07-01 制定日, 1976-10-01 確認日, 1980-02-01 確認日, 1987-02-01 確認日, 1993-03-01 改正日, 1999-02-20 確認日, 2004-03-20 確認日, 2008-03-20 改正日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS Z 3107:1993 PDF [11]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 3107-1993

チタン溶接部の放射線透過試験方法

Methods of radiographic examination for titanium welds by X-ray

1. 適用範用 この規格は,チタンの平板及び管の溶接部の透過厚さ(以下,材厚という。)25mm以下の,
工業用X線フィルムを用いた直接撮影方法によるX線透過試験方法について規定する。
備考1. X線透過試験を行う場合は,“労働安全衛生法”などを遵守し,X線による被ばくの防止に十
分注意を払うことが必要である。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 7605 写真濃度の測定方法
JIS K 7652 写真−濃度測定−第2部 透過濃度の幾何条件
JIS K 7653 写真−濃度測定−第3部 分光条件
JIS Z 2300 非破壊試験用語
JIS Z 2306 放射線透過試験用透過度計
JIS Z 4561 工業用放射線透過写真観察器
JIS Z 4606 工業用X線装置
2. 用語の定議 この規格で用いる主な用語の定議は,JIS Z 2300によるほか,次による。
(1) 母材の厚さ 使用されたチタン板及び管の呼び厚さ。母材の厚さが溶接部の両側で異なる場合は,薄
い方の厚さ。
(2) 試験部 溶接金属及び熱影響部を含んだ部分。
(3) 試験部の有効長さ 試験部の線源側表面上における溶接線方向の長さであって,透過写真上で透過度
計及び濃度に関する必要条件を満足する範囲。
(4) 線源 X線管の焦点。
3. 一般事項
3.1 試験技術者 試験を行う技術者は,チタンの溶接に関する知識並びにX線装置,X線の安全管理,
写真処理を含むX線透過試験方法及び透過写真のきずの像の分類方法について,技術と経験を有する者と
する。
3.2 協議事項 試験受注者は,あらかじめ試験発注者と協議して,試験体の用途,設計及び仕様を検討
し,試験する溶接部の撮影範囲及び透過写真のきずの像の許容分類方法を決めておくことが望ましい。
4. X線透過装置,感光材料及び観察用器材
4.1 X線透過装置 X線透過装置は,原則としてJIS Z 4606に規定するものを使用する。

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Z 3107-1993
4.2 感光材料 感光材料は,ノンスクリーン形超微粒子タイプ又は微粒子タイプの工業用X線フィルム
を使用する。増感紙を使用する場合は,厚さ0.03mmの鉛はく(箔)増感紙とする。ただし,管電圧80kV
未満の撮影の場合には,増感紙は使用しない。
4.3 観察器 観察器は,JIS Z 4561に規定するものを使用する。
4.4 濃度計 濃度計は,JIS K 7652及びJIS K 7653を満足するものを使用する。
5. 透過写真の撮影方法
5.1 X線の照射方向 透過写真は,原則として試験部の材厚が最小となる方向からX線を照射して撮影
する。ただし,この方向では撮影できないか,又は不適当な場合には,それぞれに適した方向からX線を
照射して撮影してもよい。
5.2 母材の厚さ及び材厚
5.2.1 各部の寸法が測定可能な場合 各部の寸法が測定可能な場合は,図1によって各部の寸法を測定す
る。

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Z 3107-1993
図1 各種溶接部における母材の厚さと材厚(各部寸法が測定可能な場合)
備考 TA : 材厚
T,T1,T2 : 母材の厚さ
T' : 裏当て金の厚さ
TB : 管の場合の二重壁片面撮影方法及び二重壁両面撮影方法における母材の厚さに余盛を加えた値

――――― [JIS Z 3107 pdf 3] ―――――

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Z 3107-1993
5.2.2 各部の寸法が測定困難な場合 各部の寸法が測定困難な場合は,次による。
(1) 母材の厚さは,使用された板又は管の呼び厚さを用いる。
(2) 材厚は,各種溶接部について表1に示す値を用いる。
表1 各種溶接部における母材の厚さと材厚(各部寸法が測定困難な場合)
溶接部の種類 母材の 溶接部の形状 材厚
厚さ (mm) (mm)
平板溶接部,管円周溶接部(一重壁撮影)T 余盛なし T
平板溶接部,管円周溶接部(一重壁撮影)T 片面余盛あり T+1
平板溶接部,管円周溶接部(一重壁撮影)T 両面余盛あり T+2
平板溶接部,管円周溶接部(一重壁撮影)T T+1+T′
片面余盛あり,裏当て金あり
(厚さT'′mm)
管円周及び管長手溶接部(二重壁撮影) T 余盛なし T′×2
管円周及び管長手溶接部(二重壁撮影) T 片面余盛あり T′×2+1
管円周及び管長手溶接部(二重壁撮影) T 両面余盛あり T′×2+2
備考 溶接部において母材の厚さが異なる場合は,薄い方の厚さをTとする。
5.3 透過度計の使用 透過写真の撮影に際しては,JIS Z 2306に規定する針金形透過度計の一般形で,
表2に示す呼び番号の透過度計を用いて試験部と同時に撮影する。ただし,管の円周溶接部撮影の場合は,
表3の材厚に応じた透過度計の識別最小線径と同じ呼び番号の帯形を使用してもよい。
表2 使用する透過度計の種類
呼び番号 材厚区分
T01 5.0mm未満
T02 3.0以上 12.5mm未満
T04 10.0以上 25.0mm以下
5.4 撮影配置 撮影配置は,次による。
(1) 線源,透過度計及びフィルムの配置は,原則として図27のいずれかによる。
(2) 透過度計は,試験部の線源側の面上に溶接部をまたいで試験部の有効長さL3の両端付近に,透過度計
の最も細い線が外側になるように各1個置く。管円周方向溶接部の場合,試験部の有効長さL3の範囲
に透過度計を2個置くことができない場合は,帯形透過度計を1個置いてもよい。
(3) 透過度計を線源側の面上に置くことが困難な場合及び管長手溶接部の二重壁片面撮影方法の場合は,
透過度計を試験部のフィルム側の面上に密着させて置く。
(4) 線源とフィルム間の距離 (L1+L2) は,透過度計とフィルム間の距離L2のm倍以上とする。mの値は
5又は次の式で与えられる値のいずれか大きい方の値とする。
m2 f f
= ただし,二重壁両面撮影方法の場合は m=
d d
ここに, f : 線源寸法の最大値 (mm)
d : 7.1に規定する透過度計の識別最小線経 (mm)
(5) 線源と透過度計間の距離L1は,試験部の有効長さL3の2倍以上とする。
(6) 撮影された透過写真が,記録と照合できるように記号を同時に撮影する。
(7) 撮影に際しては,照射野を必要以上に大きくしないために絞りを用いる。

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Z 3107-1993
図2 平板溶接部における撮影配置
図3 管円周溶接部の内部線源 図4 管円周溶接部の内部フィルム
撮影方法における撮影配置 撮影方法における撮影配置

――――― [JIS Z 3107 pdf 5] ―――――

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